ストーリーモードを4人全員でクリアして追加ミッションも全部終わらせたので
大分遅くなったがコードオブプリンセスのレビュー行くぜ!
CODE OF PRINCESS [コード・オブ・プリンセス]公式コードオブプリンセスはアガツマエンタテイメントが送る3DS用ソフト。
これまでアンパンマンのゲームとかが中心だったアガツマが
スタジオ最前線と組んでゲーマー向けに送り出したアクションゲームだ。
ガーディアンヒーローズのスタッフが関わっていて
見た目もかなりそれっぽいことが話題になってた本作。
ガーディアンヒーローズは昔持ってはいたんだが、
対戦相手がいないせいもあってほとんど遊んでなくて内容もあんまり覚えてない。
俺はこれまでゲーマー向けのゲームを全然出していなかったメーカーが出す
完全新規の2Dアクションというチャレンジ精神に惹かれて購入したのだ。
内容も面白そうだったしね。
コードオブプリンセスは多彩なキャラを使ってプレイする2Dのアクションゲームだ!
ソランジュ、アリー・ヴァヴァ、
ゾゾ子、アレグロの4人のストーリーが楽しめるストーリーモード。
ストーリーモードのクエストを自由なキャラで楽しめるフリーモード。
ゲームの進行によって増えていくクエストに好きなキャラで挑む追加クエスト。
協力プレイと対戦プレイが楽しめるインターネットとローカル通信。
モードはこの4つだ。
一度ストーリーモードをクリアしてから
LRボタン+Aボタンを押してゲームを開始することで
本来は対戦&協力でしか使えない敵やサブキャラクターも使用することが出来る。
各地の国々を次々と攻め落とし続けている冥王ディスティニー率いるディスットロン軍!
魔物を使って完全復活を目論む冥王ディスティニーの野望を打ち砕くために
聖剣を持つ王女ソランジュと愉快過ぎる仲間達の冒険が始まる!
みたいなストーリーだ。
ソランジュすげー露出度だな……って思ってたら。
劇中でも何回か突っ込まれてた。
操作方法はスライドパッドか十字キーで移動。Yボタンでロックオン攻撃。
Aボタンで強攻撃。Bボタンで弱攻撃。Xボタンでバースト発動。
LRボタンでガード。ガードしながら上か下で画面手前か奥に移動するライン移動。
↓Aや↓↓A、↓Bや↓↓Bなどの簡単なコマンドでキャラ固有の必殺技を使うことが出来る。
ロックオン攻撃を当てた相手には魔法などの遠距離攻撃が追尾するようになり、
体力が表示されて与えられるダメージも2倍に。
逆に言うとロックオン攻撃を当てないとボス以外の体力は確認できない
バーストは発動した瞬間に近くにいる敵を一時的に硬直させ、
さらに発動している間は敵に与えられるダメージが2倍に。発動中はMPが減少していく。
ゲームは長いステージをどんどん進んでいく形式ではなく、
1分~3分程度で終わる短いクエストがどんどんこなして行く構成だ。
4画面分くらいあるステージ内の敵を全滅させるかボスを倒すかすればクリアとなる。
ワラワラ出てくる敵をガードやライン移動でうまく捌き、
ロックオンやバーストを絡めた攻撃で動きを止めて必殺技でボッコボコにする!
これが基本。
ロックオンした相手をバースト発動させて殴ると通常の4倍のダメージとなるので、
慣れてくるとサクサク進める。
クエストをクリアすると装備アイテムが手に入ったり、
経験値でレベルアップしてボーナスポイントをステータスに振り分けられるなど、
RPG的な要素も入っている。
装備アイテムには特殊効果が付加されているものもあり、
ボスに大ダメージが与えられるボスキラーとか、
アンデットに大ダメージが与えられるアンデットキラーとか、
自分よりレベルが高い相手に大ダメージが与えられるアイテムなんてのもある。
バースト発動と同時に周囲の敵に大ダメージを与えられる装備も手に入るが、
これはチート性能なので初心者救済アイテムに近いかな。俺は1度も使わなかった。
最初に使うことになるソランジュは大剣キャラなので動きが重く使い辛く感じるが、
慣れてくると圧倒的なリーチでバッサバッサと敵をなぎ倒すのが爽快になってくるし、
ストーリーモード4人全員クリアして追加クエストもこなして
またソランジュを使ってみるとあれ?ソランジュ使いやすくね?」って驚いたり。
他のキャラもしっかり個性付けされていていいね。
ゾゾ子だったら魔法攻撃があるので広範囲をカバーした立ち回りができるし、
アリーはリーチが短いせいで敵をまとめて吹っ飛ばせずやや苦戦するが、
スピーディーな動きと連続攻撃はなかなか爽快。
アリグロは攻撃力を上げる必殺技を使ってからの弱攻撃連打が超高性能だ。
他にも意外なキャラが強かったりして面白い。
そして敵を殴った時の感触がちゃんと気持ちいいのがいい。
ここはやっぱアクションゲームで一番大事だよ。
キャラとして好きなのはゾゾ子なんだけど、
性能的な面でお気に入りはシスター・ヘルだな。
メイス振り下ろしの重さと破壊力がたまんねぇ!
これでドッカンドッカンザコ敵を挽肉にしていくのが最高!ボスも圧倒できるぜ!
フルボイスのストーリーモードは設定こそ王道ファンタジーではあるが
展開やテキストはやたらゆるいノリ。
ネットスラング系のギャグやらふざけた単語やらが満載なのでここは好き嫌い分かれるなあ。
個人的には嫌いじゃないんだが、
メインメンバー全員+フルボイス+モーション付きで
「D・V・D!D・V・D!」のパロディをやられた時は
さすがに「これは2012年のゲームなんですよ!?」って言いたくなった。
ネットスラングネタなんだけど全体的にネタが古いんだよね……。
ソランジュ、アリー・ヴァヴァ、 ゾゾ子、アレグロの4人分のシナリオがあるものの
出だしと途中のクエストがちょっと違うだけで全員まるっきり同じ内容なのはちょっと。
主人公違うんだからせめてエンディングくらい変えてくださいよ!
登場キャラは大谷育江のダウナー系演技の素晴らしさを世界に教えてくれたゾンビ娘のゾゾ子に、
名前の出オチ感がすさまじい月影・シューティングスター之介。
敵ながら天晴れな十本木爆に幻獣拳の使い手の怒羅拳・T・牙(ドラッケンティーガー)にと
どいつもこいつも濃い上に声優も豪華なんだけど、
個別シナリオがないせいもあって掘り下げ不足なのが勿体無いぜ。
癒される男達。
登場キャラの中でも特にネットスラングネタが多いせいで
あんまし評判良くない遊び人のアレグロ。
話の合間合間に合いの手みたいにギターをギャーン!ってかき鳴らすのと、
「世界を救うのに忙しいんで!」ってセリフが気に入ってるので俺は結構好きだね。
ハイパーイケメンタイム!
音楽はゼノブレイドを担当したACEが手掛けている。
アリー・ヴァヴァの曲も好きだけどやっぱり一番お気に入りはショップのBGM。
出だしのボイスが耳に残るしノリノリでいい。
買い物する気がなくてもちょっとショップ入りたくなるもの。
そんなわけでキャラは立ってるし面白いことは面白いんだが、全体的に作りは荒い。
まず手に入るアイテムを整理が出来ない上にいらないアイテムを売ったりもできない。
同じアイテムを複数手に入れても別のアイテムとして並ぶので見づらいことこの上ない。
ステージがクエスト形式で短いのは携帯機だからこれはこれで手軽ではあるんだけど、
ワッと出てくる敵を全滅させるだけのクエストが大半なのでやや作業感が強いね。
どうしても同じことの繰り返しになる。
あと「ガードとライン移動をきっちり使って敵の攻撃を捌いてバーストで固めて殴る」
というのが基本と書いたがバーストの発動MPは一律で100。
でもちょっと育てればすぐMP2000とかになるし、
発動→すぐに1回ボタンを押して終了→また発動と小刻みに使うことも出来るので、
戦術がほとんどバースト押しばかりになってしまう。
途中から倒さないといけないのにガン逃げするザコ敵や、
中距離から魔法撃ちながらガン逃げするザコ敵が出てきたり、
ガードとライン移動でラスボス含めてほとんどの攻撃を防げたりと敵の挙動も甘い。
爆発や電撃で体が燃えたり痺れたりするとダメージが入り、
その状態で別のキャラに触れるとそのキャラにも引火するんだけど、
これの持続時間がやたら長くてガード不可。
さらに自分の攻撃で燃やした相手に触ると自分も燃えちゃうのが鬱陶しい。
引火防止とかのアイテムを装備するしかない。
製作期間が足りなかったのか、
声優やムービーの豪華さやキャラの作りこみに反してゲームとしては大分大味。
特にキャラの動きに関してはストーリーモードのデモ中だけのモーションも結構あって、
細かく見れば見るほど気合入ってるのが伝わってくるだけに色々と惜しい。
ゲームとしては細かく見れば見るほど粗が見えてくるのだ……。
色んなキャラで敵をバシバシぶっ飛ばしていくのはすごく楽しいだけにホント惜しい。
是非ともこれ1作で終わらせずに続編、あるいはシステムを引きついた新作をお願いしたい。
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あと突如としてガン逃げする雑魚とか待ちガイル雑魚