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死力を尽くしてSIMPLEシリーズを応援するブログ

PSP「ウルトラマンオールスタークロニクル」レビュー!かなりファッキンシュワッチな内容

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ウルトラマンオールスタークロニクルのレビュー行くぜ!

ウルトラマン オールスタークロニクル | バンダイナムコゲームス公式サイト

ウルトラマンオールスタークロニクルは3月7日にバンナムから発売されたPSP用ソフト。
開発はウルトラマンFEシリーズに大怪獣バトル、
仮面ライダーガンバライドなどでお馴染みの株式会社メトロ。
本作もキャラクターのポリゴンなどは
ほとんどがウルトラマンFEシリーズと大怪獣バトルから流用されている。

ウルトラマンのゲームは良作が多いし、かなり久々のウルトラゲー新作だし、
今回のも実績あるメーカーだからそれなりに期待してたんだけどね……。
かなりファッキンシュワッチな内容だった。

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[ 2013/03/13 19:50 ] PSPゲームレビュー | TB(0) | CM(22)

PSP「グレイトバトルフルブラスト」クリアレビュー!

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グレイトバトルフルブラスト!
クリアしたのでゲーム序盤の展開に触れつつレビュー行くぜ!
開発はインティ・クリエイツ。
ちなみにバトルドッジボール3も同じくインティが開発している。
クリアするだけなら4時間30分程度ってとこかなー。

荒廃した惑星アイリスに響く謎の声に導かれ
ウルトラプラネット、ライダープラネット、ガンダムプラネット
の3つの惑星がアイリスの衛星軌道上に出現した。
本来はそれぞれ別の世界に存在し、決して交わることの無かった3つの惑星。
この世界の変容による混乱に乗じて、
各惑星の「闇」ともいえる存在たちがそれぞれの星の支配のために活動を開始した。
大ショッカー、怪獣軍団、ジオン・ザフト連合。
この3つの勢力による戦火は惑星を越えて広がっていく。
しかし、闇あるところに光あり!ウルトラマン!ガンダム!
仮面ライダー!各惑星にはそれぞれヒーローがいる!
今、ヒーロー達と悪の軍団による「グレイトバトル」が始まろうとしていた!

みたいなストーリー。
キャラは仮面ライダー1号、ウルトラマン、ガンダム、
仮面ライダーディケイド、ウルトラマンメビウス、フリーダムガンダムの6人。
最初は3人しか使えないが、中盤からマン、1号、ガンダムが加わり、
ステージ開始前に6人から3人を自由に選んで進むことになる。
ゲームを進めると総勢36名のアシストキャラが登場。
ストーリーには絡まないが4人をセットして戦闘中に使うことが出来る。

操作方法は方向キーで移動。
□ボタンで弱攻撃、×ボタンでジャンプ、△で強攻撃、○ボタンで必殺技。
LとRで控えのキャラとの交代。
アナログパッドを倒すとその方向にセットしたアシストキャラの発動となっている。
下ボタンを押しながら□ボタンで防御。
敵の攻撃に合わせてタイミングよくガードでジャストガード。
攻撃が当たった瞬間or攻撃を喰らった瞬間にLかRボタンで
控えのキャラが攻撃をしながらのキャラ交代。

キャラ毎の個性はかなり強くて、仮面ライダー系は格闘コンボ中心。
ガンダム系は遠距離攻撃中心。ウルトラマン系は掴みからの投げワザが多い。
などの特徴がある。ライダーはジャンプ2回で2段ジャンプ。
ガンダムは同じ操作でブースト移動、
ウルトラマンは同じ操作で一定時間空中浮遊可能。
ジャストガードもウルトラマンだと成功で体力回復、
ガンダムは成功するとビーム系の遠距離攻撃を
仮面ライダーは近距離攻撃をカウンターで跳ね返せるなどここも違う。

SPゲージという概念があり、
強攻撃を使うと消費。ゲージマックスの時に○ボタンなら強力な必殺技だ。
ライダーは弱攻撃のコンボに強攻撃を組み合わせるとゲージ消費なしになる。
ゲージは敵を倒したりコンボを決めたりすると回復。

ヒーローと敵には相性があって、
相性のいい相手なら大ダメージ。相性の悪い相手だとあまりダメージを与えられない。
ウルトラマンメビウス見てない人は
インペライザーはジオンかザフトの新型モビルスーツって思うだろうし。
平成ライダーの怪人と平成ウルトラマンの怪獣も区別しづらいだろうし。
これは分かりにくいんじゃね?って思ったが、
相性のいい相手だとクリティカル、
相性の悪い相手だとファンブルってコンボ数の横に表示されるので、
そんなに複雑ではないかな。

相性にあった相手を見極めてうまくキャラを交代しつつ、
コンボをバシバシ決めて敵をなぎ倒していく正統派の2Dのアクションゲームだ。
ステージはほとんど一本道で敵とのバトルがメインだが、
遠距離からの攻撃を避けつつ進むステージや、
異次元空間からの攻撃を防ぎながら進むステージなど、
面倒にならない範囲でアクセントはつけてある。
何故かドダイYSに乗って進む場面も度々あったり。
ウルトラマンメビウスがドダイYSに乗るゲームは本作だけ!
仮面ライダーディケイドがドダイYSに乗るゲームは本作だけ!

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行くぞユウスケ!……ユウスケ?


敵との戦闘でコンボを一定数決めたり、交代攻撃で敵を倒したり、
空中で敵を倒したりするなどの条件を満たすとボーナスが貰える。
このボーナスの合計数でステージクリア時のランクが決まる。
特定のステージで特定の行動をとると入るスペシャルボーナスもあり。
一応クリアしたけどほとんどD~Bランクだぜ……。

「○○ステージをAランク以上でクリア」「ラスボスを○○で倒す」
「ディケイドの交代攻撃で50体以上敵を倒す」
などの条件を満たすとエンブレムが入手できることもある。
エンブレムは全40種類で、装備するとキャラがパワーアップする。
逆にパワーダウンするエンブレムもあって……。
ディケイドでラスボス倒した時のご褒美が嫌がらせみたいな効果だったのは泣いた。
またみんなでディケイドをいじめるのか!

ボーナスとスペシャルボーナスとエンブレムの条件はすべてメインメニューで確認可能。
取ったボーナスもすべてカウントされる。
一度クリアすると全部の条件が見れるようになるので、ここからが本番か。
スペシャルボーナスはかなりニヤリとする条件もあるね。
「エンペラ星人をアシストキャラのウルトラマンヒカリで攻撃」とか。

アクションゲームとしては面白いね!
ヒーローのかっこいい技でバリバリコンボ繋げて敵をなぎ倒しまくるゲームよ。
相性の効果がデカいので考えないとかなり苦戦するが、
キャラ切り替えはスピーディだし、
逆に弱点を効率的に突くようにすればサクサク倒せるので爽快。
敵が出てくる時に登場演出が挟まるのが最初テンポ悪く感じたけど、
慣れるとそんなに気にならないし純粋に遊んでて気持ちいい。

ウルトラマンメビウスで戦闘員を掴んでメビュームシュート発射!
戦闘員を貫通して後ろにいるサナギワームも撃破!
スペルゲン反射鏡で光線を反射しようとするバルタンを
ガンダムのビームジャベリンで串刺し!ビームライフルで追い討ち!
インペライザーにガンダムでロボット怪獣対決!
ハイパーハンマーでバキシムをボコボコに!
ベムスターがビームを吸収しようと腹を広げているので、
お望みとならば食べていただこう!とばかりに
ビームジャベリンをベムスターの腹にグサリ!
超楽しい!
遊んでるとなんで相性でガンダムが怪獣に強いのかが分かったような気がした。
アムロさん、じゃなかったガンダムさんパワーファイター過ぎる……。
ハイパーハンマーがまた使いやすくて。

ジャストガードも判定がそんなに厳しくないから使いやすい。
うまく挟めるようになってくるとボス戦もグッと楽になる。
ゼットンファイナルビームをジャストガードでカウンターできたときは脳汁出た。

ちなみにディケイドのカメンライドは強攻撃の1つや交代攻撃に振られているが
クウガ、電王、キバ、555、ブレイドのみ。
さすがに完全再現は厳しいか。ディケイドのゲームじゃないし贅沢は言うまい。
というかライダーのゲームでもないのに5種類再現の時点でありがたいわ。

ゲームとしては過去作だとどれに似てるかなあ。どれにも似てないという気がする。
コンボや交代攻撃があるのでアクションの幅広さは比べ物にならない。
DSのライダージェネレーションに近いが、
評価システムや交代攻撃が重要なのでまたテイストは違うね。

ステージ数はそんなに多くないが、1ステージが3つのエリアに分かれている。
そして2つ目のエリアは選択している3人の中から1人だけを選んで進む個別ルート。
個別ルートは選んだキャラによって内容が変わる。
個別ルートのないステージもあるけど、
ボリュームが少なすぎるってわけじゃないぞ
個別ルートは仮面ライダーのバイクステージみたいな変則ステージもあるし、
他にも貼り付けにされたウルトラ兄弟をバックにメビウスvsメビウスキラーをやる
俺のハートがウルトラダイナマイトしそうなボス戦に、
かと思うと仮面ライダー1号でブルトンを食い止めるステージなんてのもあったり。
個別ルートはシチュエーション凝っててかなり面白い。

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序盤の個別ルートでディエンドがボガールをメビウスにけしかける展開は吹いた。
相変わらず余計なことするなディエンドは!仮面ライダーJ!何か言ってやれ!

エンブレムやボーナス集めの要素もあるし、遊ぼうと思えばそれなりに長く遊べる。
難易度は慣れないと結構高いかも。アシストキャラがかなり強いので救済措置はあり。
落とし穴は落下するとダメージ食らって上に戻る。一撃死ではないから安心!

ステージは原作再現中心で背景などはかなり作りこんである。
科学特捜隊の基地やフェニックスネストやZATの基地が背景であるし、
背景にデンライナーが止まってるステージやクウガの世界もあるぞ。
クウガの世界で「うわー!パトカーもちゃんとある!」って感動してたら
パトカーの上にザクが降ってきて雰囲気をぶち壊しにされたので
俺の手によって怒りのディメンションキックが炸裂した。

あと、大ショッカーの基地に赤外線スイッチで作動する
落とし穴トラップがあったときはスタッフ最高にバカだと思った。
(カパッ)
うわー!ウルトラマンが落ちたー!
(カパッ)
うわー!ガンダムが落ちたー!
おのれディケイドぉぉぉぉーーーーーーーーーーーーーッ!
ここだけ落とし穴で下の階に戻される仕様なのがまた細かい。

さいたまスーパーアリーナが無かったのは残念です。

効果音、BGMの再現性の高さも凄い。
戦闘にウルトラマンメビウスのインストや
仮面ライダーディケイドの戦闘曲がかかるというのは前情報でもあったが、
それ以外でもデモシーンやボスで専用の原作曲が多い!
例えばディケイドだったら戦闘曲以外でも
劇中で強敵が出てくる時に使われてたBGMとかも流れるし、
なんと映画大ショッカーのライダートーナメント決勝戦のBGMで戦うボス戦も!
戦う相手の動きとステージがまた素晴らしくて泣きそうになった。やべえ。

ウルトラマンタロウがプレイアブルにいないのに、
タイラントとの戦いではウルトラマンタロウの主題歌のインストが流れるとか、
気合の入り方が凄すぎる。
カスタムサウンドトラックに対応してるけど、
ボーカル入りの曲でやりたい!ってわけでもなければ使わなくてもいいレベルだぜ。

音声も原作通りで「これもあるのか!」ってのがあったりする。
ディエンドの「インビジボゥ」の音声が使われたゲームって始めてじゃね?!
必殺技演出も短いながらツボを抑えていて、
ウルトラマンとメビウスはちゃんと変身シーンの再現から入るのが嬉しすぎる。
初代ガンダムの必殺技デモ全部乗せっぷりもかっこいい。
あのニュータイプ音もちゃんと鳴る……今回中の人が存在しない設定なのに?!

ストーリーは会話デモなどはあるけどかなりシンプル。
ディケイドの破壊者設定も特に触れられない。
まあ初代ウルトラマンが
「世界の破壊者ディケイド!ウルトラの星を破壊させるわけにはいかない!」
って襲い掛かってきて
そこにメビウスが「待ってください兄さん!」
って仲裁に入る展開はややこしいからここはシンプルでいいかな。
それも見たくはあるが。
ただ、原作のセリフをかなりいいトコで引っ張ってきたりするし、
個別ルートのシチュエーションの熱さなどそっちの方で燃えさせてくれるぜ。

ラスボスはネタバレは避けるが
ダークブレインでもないしオリジナルキャラでもなく版権キャラ。
ただ、結構ビックリする決戦だったぜ……。「文 句 な し」とだけ言っておく。

欠点はまず歌はかっこいいのに、
カートゥーンっぽいノリを狙って微妙に滑ってるオープニングが残念。
繰り返し遊んで高ランクを狙う構成にしては1ステージがやや長め。
バイクステージが純粋に面白くない。
ステージは背景など凝ってるんだけど同じような場所で戦うステージが多く、
ザコ敵の種類もやや少なく感じる、辺りかな。そこ以外は満足。

コンパチヒーローシリーズとしてのノリよりも、
それぞれの原作ファン向けの要素の方が強いから、
色んな意味で過去のグレイトバトルとはベツモノではあるんだけど、
シリーズ復活第一弾としてはなかなかのデキだ。
格ゲー以外のアクションゲームがあんまり発売されていない
ウルトラファンやライダーファンにも嬉しい内容になってると思う。
十分に面白かったし今後のコンパチヒーローシリーズの展開も非常に楽しみだ!

さて、エンブレム集めに戻るか……。




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[ 2012/03/01 08:03 ] PSPゲームレビュー | TB(0) | CM(13)

笑えばいいと思うよ。PSP「ヱヴァンゲリヲン新劇場版 サウンドインパクト」レビュー!

先日購入したヱヴァンゲリヲン新劇場版 サウンドインパクトのレビュー!

ヱヴァンゲリヲン新劇場版?サウンドインパクト-
バンダイナムコゲームス公式サイト


エヴァ新劇場版2作を題材にしたリズムゲー。
エヴァのリズムゲーってのはなかなか珍しくて面白そうだったし、
開発がグラスホッパーだから尖った内容になることも期待出来そうだったんだが
なんかちょっとひどかったな……。

6種類のリズムゲームと30曲のアレンジBGMを収録した内容。
プレイヤーはトラック1から30までの全30ステージに挑戦する。
難易度はノーマルとハードの2種類。ノーマルをクリアするとハードが解禁だ。
俺の場合はノーマルクリアするだけなら1時間50分。
ハードまでクリアして5時間程度だった。コンプ目指せばもっとかかる。
6種類のリズムゲームの内容は以下の通り。

・使徒セッション
国防軍を操作して迫り来る使徒を食い止めるゲーム。
BGMに合わせてアイコンが流れてくるので、
アイコンとマーカーが重なった瞬間に対応したボタンを押して行く
使うのは○×△□ボタンのみ。
最初に使徒が攻撃をしながら次に流れてくるアイコンを見せてくれるので、
この「お手本」を見た上でリズムに乗って対応する。
ゲームとしてはパラッパラッパーに近いか。
ノリノリで体を揺らしながらリズムよく攻撃してくる使徒がなかなかイカス。

BGMもノリが良いし、システム的に一切斬新さは無いものの、
サウンドインパクトの収録ゲームの中では一番音ゲーらしくてなかなか楽しい。
最後には国防軍の攻撃パートがアリ。
○×△□ボタンのどれかを押すと対応した兵器で国防軍が攻撃。
ダメージでボーナス得点が入る。
ハードクリアした今でもこのパートがよく分からないんだが、
基本的にただ連打してバシバシ弾を発射していればOKなのかな?
ミサイルや砲撃もあるが、何故か拳銃が混ざっていてそれでダメージも与えられる。
使徒に効くんだから神経断裂弾とかそんな銃弾だと思う。

・Call of Fouteen
画面左から右に流れてくる波形をアナログパッドで操作し、
画面に表示されているターゲットへとうまく導いて、
重なった瞬間にタイミングよくボタンを押すゲーム。針の糸通しのような内容。

シンジ・アスカ・レイ・マリ・カヲルそれぞれの個別ステージとなっており、
ボタン押しに成功するたびに鼓動の音と共にそのキャラのセリフが再生される。
背景は映画本編映像そのまま。
終盤のマリステージはややリズム要素があるものの、
BGMは環境音楽みたいな味気ないもので、リズム要素も何もあったもんじゃない
映像、音声共にただの本編の垂れ流し。
おまけにカヲルはセリフが少ないせいで途中からセリフがループし始める。
単調な針の糸通し作業でまったく面白くない。

・AT
エヴァvs使徒のバトルをリズムゲーム化したもの。
相手のATフィールドを無効化してコアを破壊すればクリア。
画面に次々とサークル状のATフィールドが表示されていくので、
サークル内側の波紋と、サークル外側が重なった瞬間にタイミング良くボタンを押す。
画面左部分のATフィールドは方向キー左。
画面右部分のATフィールドは○ボタン。
虹色のATフィールドは方向キー左と○ボタンの同時押しで対応。

音楽に合わせてリズム良くボタンを押していく単純なリズムゲーだが、
音がショボいせいであまりリズムに乗っている感じがせず、
映像は本編映像の使い回しな上にエフェクト過多で全然映像が見えない。
難易度ハードだと同時押しがやたら多いのでやや操作も辛い。

曲の最後にはエヴァのパンチ連打でコアを破壊するシーンが挟まる。
操作は方向キー左と○ボタンの連打!ガガガガガガッと連続エヴァパンチが炸裂!
連打数でボーナス!
エヴァパンチでフィニッシュは全使徒共通。

以前出たアクションゲームのエヴァンゲリオンバトルオーケストラは
エヴァの初期武装が素手というもので、ヤシマ作戦の内容も
ステゴロの初号機と零号機の2人が正面からラミエルに殴りかかる作戦だったので、
このなんでもかんでもトドメがエヴァパンチなのは
恐らくそれのリスペクトだと思われる。たぶん。

・HEX
レイ・マリ・アスカの3人分が存在するリズムゲーム。
真っ赤な六角形が画面を埋めつくしている画面からスタート。
黄色く光る六角形と、画面外から飛んでくる光が重なった瞬間に○ボタン。
複数の六角形が帯状に光っている場合は重なっている間に○ボタンを押し続ける。
まあ他と同じく、マーカーが重なった瞬間にリズムよくボタン押す系のゲーム。

背景が各キャラの名場面映像となっているが、
画面が赤い六角形で埋まりきった状態でスタートして、
ボタン押しに成功するたびに
ちょっとずつ六角形が消えて背景が見えるようになる。
つまりプレイの大半は背景映像がまともに見えない状態となる……。
こちらはボイスも無く、やはり映像を垂れ流してるだけな印象。

・Number5/Beastic girl
エヴァ仮設五号機での戦いと、ビースト弐号機での戦いを再現したリズムゲーム。
名前は違うが操作はまったく一緒なので統一。グラフィックは新規に作られたポリゴン。

左右から流れてくるバーが画面中央のマーカーと重なったらタイミングよくボタンを押す。
それだけのシンプルなルール。
操作は左側のバーが中央に来たらLボタンをタイミング良く押す。
操作は右側のバーが中央に来たらRボタンをタイミング良く押す。
長いバーが中央に来たらボタン長押し。バーが左右同時に来た場合は同時押し。
PSPのLRボタンを酷使する内容で少々操作しづらい上に、
エフェクト過剰で背景が見辛いわマーカーが見辛いわで、
難易度の低いノーマルはともかくハードはかなりイライラする。効果音もショボい。
△□×ボタンを押すとマリが喋るとか
そんなお遊び要素入れるよりなんとかならなかったのかここ

ちなみに登場キャラクターで「ポリゴンモデル」が作られているのは
このリズムゲームに出てくるマリだけ。
シンジやレイなど他のキャラはすべて本編映像の使いまわし等で済まされている。

・Teardorp
エヴァ3機で第8使徒を受け止めに行くシーンをリズムゲーム化したもの。
初号機、弐号機、零号機の3ステージ分ある。曲は一緒だがアレンジが違う。
グラフィックは新規のポリゴン。
リズムに乗りながらのジャンプで障害物を飛び越えながら使徒の落下地点までダッシュ。
縦長の障害物は○ボタンのハイジャンプ。
横長の障害物は×ボタンのロングジャンプで飛び越えていく。
Lボタンで視点変更して先の障害物を確認出来る。
こっちの方が遊びやすいのでLボタン押しっぱなしになるかな。
あんまりリズムに乗ってる感じはしないが……。
エヴァジャンプで次々に建物を飛び越えていくのは爽快だし、
エヴァの動きやダッシュのエフェクトもいい感じでこれはそこそこ楽しい。


……と、6種類あるが
「マーカーに合わせてタイミング良くボタンを押す」
系のリズムゲームばかりで目新しさは無いし、
ボタンを押した時の効果音や感触、譜面もイマイチで、
単純に遊んでいて気持ち良くないものが多い。Call of Fouteenは論外ね。
難易度もバラつきがあって、
使徒セッションはそこそこ面白いんだけど難易度ハードでもヌルヌル。
HEXもヌルヌル。逆にATとNumber5/Beastic girlはハードだと手ごわい。
譜面が難しいというより画面の見づらさのせいなんだけどさ。

曲も同じ曲の別アレンジなどが多いので「一応30曲」というレベル。
「Beautiful World」も入っていない。
「翼をください」と「今日の日はさようなら」が入っているのはポイント高いし、
新劇のゲームなのに旧劇で使われたクラシック曲が
いくつか入っていたりする選曲も結構好き。
ただ、「翼をください」と「今日の日はさようなら」は
使徒戦じゃなくてHEXのレイステージとアスカステージで使用される上に
HEXのレイステージは全30ステージ中の4ステージ目なので、
もうちょっと使いどころを考えて欲しかった。

HEX自体もただの劇中シーン垂れ流しゲームなので、
ハードのレイステージだとシンジがレイを押し倒してるシーンをバックに
「翼をください」でリズムらないといけないし
ハードのアスカステージだとアスカの縞パンをバックに
「今日の日はさようなら」でリズムらないといけない。
こう書くとこれはこれで面白いような気がしてきた。

原作ファン向けのサービス要素で評価出来るとこは
新録されたミサトさんのナレーションによる「予告」がいくつかあるのと、
リザルド画面で色んなキャラが登場してランクによってコメントしてくれるとこかな。
一言コメントだけど加持さんや冬月先生が褒めてくれたり、
失敗するとゲンドウやカヲルくんにガッカリされたりは楽しい。
でも第9使徒セッションで高ランクを出した時に、
「侵食されたエヴァを相手に凄いですね!」
って笑顔で言う伊吹マヤに関してはシンジぶん殴っていいぞ。

総合ランクでイラストが開放されていくギャラリーモードもアリ。
一応描き下ろしっぽいイラストもあるぞ!

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綾……波?!なんか違和感が!ぽかぽかし過ぎたのか。

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こちらはキャラ弁。
何故かギャラリーの画像18枚中5枚がキャラ弁という謎の充実っぷり。

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ゲンドウのキャラ弁もあるぞ!
これは恐らくゲンドウとベントウをかけた……。

ギャラリーはイラスト6枚キャラ弁5枚CGイラスト7枚。
全部は出してないんだけどイラストは5枚が綾波メインという偏りっぷりで、
上の画像はまあ……。
一番ぽかぽかしたものを選んだんだけど全体的に質は微妙。
CGイラストもエヴァ5体が気を付けをしてるだけのものとか、
咆哮してるビースト弐号機の口のアップとかなんかアレなのが多い。


Teardorpと使徒セッションは結構好きだし、
エヴァパンチとか拳銃発射とかのバカっぽい演出やラストステージの転調演出もいい。
なんだかんだで楽しめないことは無かったんだけど全体的にあまりにもショボいね。
エヴァゲーとしても音ゲーとしても作りこみが甘い。

エヴァゲーとしてなら
デジタルカードライブラリみたいにネタ方向に走ったミニゲーム集にしてもいいし
マジメにやるなら64版みたいなアクションメインにした内容でもいい。
「劇場版の映像を使ったエヴァ音ゲー」という方向でいくなら
演出にしろシステムにしろもっと凝るべき。
現状だと映像とボイスを垂れ流しにして
音ゲーっぽいシステムをくっつけただけにしか見えない。

尖った内容で取っ付きが悪いとか、挑戦しようとして失敗したとか、
そういうのじゃなくて本当に無難に物足りない無難にダメなキャラゲーといった内容。
これを定価6280円で売るのはさすがにちょっとひどい。
素直に劇場版のBDを買った方がいいレベル。

「キャラゲーとはそういうものだ、シンジ、大人になれ」
というゲンドウの声が聞こえてきそうな内容だったぜ。
980~1980円くらいに値下がりした時に
あんまり期待せずに買えばそれなりに楽しめると思うが、
俺みたいに「面白いのかな?どうかな?」
って気持ちで定価近くで買った人間は……笑えばいいと思うよ。



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[ 2011/10/02 14:54 ] PSPゲームレビュー | TB(0) | CM(12)

素晴らしき王道、素晴らしきRPG。PSP「勇者30SECOND」レビュー!

大分遅くなったが勇者30セカンドのクリアレビュー行くぜ!

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勇者30 SECOND 公式

勇者30とは――――。
旅立った勇者が世界を巡って街や洞窟を探索して魔物を倒して強くなって
魔王を倒して世界を救うまでのプロセスを30秒で行うという超速RPGだ!
大ボリューム超やり込みのRPGが幅を利かせる現代の世相に
真っ向から反逆する野心作!
まあセカンドはやり込み要素もかなりパワーアップしてるんですがね。

前作の勇者30はRPG以外にもシューティングやアクションもあったが、
今回はRPG1本での勝負だ。
勇者30オーバチュア、勇者30ジャッジメント、勇者30レボリューション
勇者30ラグナロク、勇者30ディスティニー。
この全5章すべてがRPGとなっている。
見た目はFC~SFC時代のRPGを思わせるドット絵。
毎回ステージの最初で魔王が世界をハメツさせるハメツの呪文を唱え始め、
それの詠唱時間が30秒なのでそれまでに倒すのがルール。

敵シンボルにぶつかると戦闘。
戦闘は1つだけストック出来るアイテムの使用と
ダッシュと逃げるかどうかの操作くらいで基本はオート。
とにかく×ボタンでダッシュしまくって敵倒してレベルを上げてボスを倒せ!

30秒と言うと難しそうだが村に入っている時は時間が止まるし、
30秒に間に合わない時は時の女神様にお金を払って時間を巻き戻すことも出来る。
時の女神様はお金が大好きでいらっしゃるので、
時間を巻き戻す度に料金が跳ね上がっていくからほどほどにしないといけないけどね。
まあ時の女神様も鬼じゃないから、
お金が足りない時は手持ちの有り金全部と装備アイテム全部渡せば巻き戻してくれる。
鬼め!

基本はボスを倒すのがクリア目的だが、
魔王とハメツの呪文以外にも「30秒」を使った趣向を凝らしたステージが沢山あり、
ステージ数は80以上。
ステージ毎に色んなイベントがあってクリアする方法も1つじゃないし、
隠しモンスターや隠されたアイテムなんかも沢山あるので飽きさせない。
一度クリアしたステージでも「あの時洞窟を通っていたらどうなっていたんだろう?」
「あのイベントをスルーしたままクリアしちゃったからもう一回やろう」
と何回もやりたくなる。
クラスチェンジや装備の変更、仲間の入れ替えでもかなり変わってくるのでここも重要。

モンスターが見えるようになったり、
レベル差がデカい状態だと戦闘に入ることなくモンスターを蹴散らせたり、
モンスターと自分の強さの差が人目で分かるようになってたり、
ここは前作から良くなってる部分だな。

また、今回は「フィールド画面」が存在。
30秒の縛りが無い状態で街を回ったりダンジョンを探索したり出来る。
通常の30秒ステージではレベルをいくら上げてもクリアするとリセットされるが、
フィールド画面で上げたレベルは「グローバルレベル」と言って下がることは無い。
難しかったらグローバルレベルを上げてレベルの底上げをしておけばラクになる。

30秒以内!という「RPGとして極端な部分」と、
フィールド画面での探索やクラスチェンジといった
「RPGとして普通な部分」でうまくメリハリが付いていて、
前作のシンプルさも良かったけど今回のもこれはこれで面白い。

イベントなどの特定条件を満たすと貰える「称号」に
アイテムのコンプや小さなメダル的なマオウメダル集め。
特定のアイテムを集めないと仲間にならないキャラもいたりするので、
クリアするだけならサクッと、やり込むならガシッと遊べる。

シナリオも思ったより良かったわ。いや凄く良かった。
前作は主人公のユウシャは一言も喋らなかったりとドラクエっぽいノリだったが
今回は主人公が喋るようになり、
過去話が挟まったりとシナリオのボリュームもかなり増えた。
大分テイストが変わっていて最初はちょっとなあと思ったもんだが、
「今回はSFC~PS時代のスクウェア製RPGオマージュ」と考えれば納得。
割とそのまんまな単語が出てきたり、
最初の主人公であるユーシャのキャラもなんとなくそれっぽかったり、
パロネタもその辺りのタイトルから引っ張ってきたものが多く感じるかな。

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というか説明書のこのページなんかモロ過ぎる。
このわざとらしい大剣!このわざとらしいダンボールみたいな手!

全5章。複数の勇者の視点で500年の“たたかい”を描いたシナリオだが、
キャラみんな立っててシナリオ毎にノリも変わって飽きさせないし、
銭の女神様、じゃなかった時の女神様とのやり取りや、
どこか半熟英雄っぽいノリも感じられる
ユニークなボスキャラ達との会話では笑わせてくれるが、
逆にシナリオのクライマックスなどの盛り上がり部分は熱い超熱いアツい。
キャラのドットこそ荒いがテキストも演出も見事でとにかく血が滾る。

1ステージがサクサク終わる上に毎回毎回違うボスがどんどん出てきたりと
展開が非常に速いので続きが気になるのよね。
キャラだとユウジャがお気に入り。お馬鹿キャラだからこそだよなあ、あれは。
ユーシャの正統派主人公っぷりもいい。
コテコテの「カッコいいセリフ」が凄くハマっててツボ過ぎる。
これまたベタな位置づけだけどヤーシュも好き。
あのどこかシリアスになりきれない感じがね。
ギャラリーでヤーシュのイラストだけ説明文がひどいのはきっと愛されてるから。
仲間だとクゥ、さっちゃん、30号、ナイトくん、ガイ辺りかな。

今回はゲーム中に「一枚絵」が出ずにドット絵のキャラだけで進むトコが良かった
前作は基本ドット絵で進むのに、
イベントデモでいきなりイラストが出てくるとこが好きじゃなかったんだ。
イラスト自体は良いんだけど急に出てくるから「これ誰?!」ってなるのよね。
好き嫌い分かれそうな部分ではあるけど俺は今回の方が好き。

音楽も素晴らしい。

伊藤賢治/下村陽子/光田康典/浜渦正志
/谷岡久美/並木学/岩田匡治/弘田佳孝/なるけみちこ/岩垂徳行/
霜月はるか/桜庭統/岩月博之/田中 敬一/青木佳乃/
柴田徹也/麻中秀樹/井内舞子/中橋孝晃/冷牟田卓志/山手安生/YAMAPY_1/
一色由比/Otomania/エンジンズ/BLACKART


この豪華作曲陣!
前作でメインテーマにラスボス曲にと
かなり良い仕事をしていた高見沢俊彦がいないのが残念だが、
今回も音楽のクオリティは超高い。ハズレ曲ほとんど無いぜ。

イトケンはユーシャのテーマの大安定っぷりがさすがの一言。
あと「ここから全てがはじまる」は四魔貴族そのまんまじゃねーか!
血と汗と涙を流したくなったよ!
前作で屈指の名曲だった「草原を駆ける王女」に続いて
岩月博之が送る「学園を守る王女」もお気に入りだ。これだよこれ!って感じ。
イントロでガッシリと心を掴んでくる疾走感!最高だわ。
なるけみちこのボーカル曲は卑怯。あれはガード不可。ガードむり。
桜庭統は大変素晴らしいお約束を正面からやってくれるので実に痺れるぜ。
体験版でも流れたピコピコしたBGMは
「このいかにもレトロゲームですってBGMは逆に勇者30らしくない!」
とあんまり好きじゃなかったんだが、
実際のゲームで聞いたらもう大好きになっちゃったので俺実にチョロい。
「勇者30らしさ」で言うならユウジャのテーマだな。
あのドット絵にミスマッチなノリノリっぷりが実にらしい。

曲は全86曲。
作曲陣のほとんどは重要シーンや戦闘曲やメインテーマなどの
盛り上がりドコの曲を大体1~4曲ずつ手掛けていて、
後はBLACKARTが担当してるんだけどここが地味にいい仕事。
クリア時のファンファーレや会話や城でのBGMなど、
所謂「頻繁に使われる普通の曲」が中心なんだけど、
場面場面に凄くマッチしていて脇をしっかり固めてる。飽きの来ない音。
こういうとこがしっかりしてないと締まらないからね。
派手な戦闘曲もいい感じで特に「Wicked Spirit」がカッコいいぜ。

一定条件を満たせばミュージックプレイヤー機能が使用可能になる。
ゲーム中に「いつでも」セレクトボタンでサウンドテストが可能で、
好きな曲を流したままゲームを遊ぶことも出来る。
曲は買わないといけないが、まあ普通にやってれば簡単に全部買える価格。

本編以外でもレベル1から挑めるタイムアタックや、
無限に登場する魔王を次々と倒す勇者無限などのモードもイイ。
タイムアタックは装備や仲間を自由に変更出来るので
前作に比べるとかなり難易度は下がっているが、
やっぱレベル1から挑むのは楽しい。
街でも時間経過が止まらないむずかしいモードも健在。
勇者無限は店の品揃えがランダムで変わったりと、
運の要素も絡んでくるのが絶妙でハマる。
本編以上にテンポがいいのでアッというまに魔王50体撃破!なんて出来るぜ

本編中で時の女神様にささげたお金を使って、
前述したミュージックプレイヤーの他に、
衣装やウインドウスキンが買えるお遊び要素の女神オプションに
キャライラストや武器、モンスターが閲覧できるギャラリーも楽しいね。
ギャラリーはどれも説明文がなかなかひどくていい。

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やめてくれないか!
俺が0.5秒くらいで蹴散らしたザコキャラに変な裏設定をつけるのは!

IMG_1956.jpg

IMG_1957.jpg

体が燃えてることより
名前がドラゴンからサウルスに変わってることの方が気になる……。


物凄い延期っぷりで随分待たされたけど、それに見合った内容だったぜ。
欠点はフリーズ。俺は15時間で2回程度だったが、
いくつか報告されてるのでセーブはマメにした方がいいね。
グローバルレベルのせいでややバランスが大味になっている点や、
長いダンジョンの奥の方に
一撃死のザコが配置されてる魔人迷宮の構成は欠点と言える、
ここはもうしょうがないんだが前作のシンプルさも大分失われている。

が、シナリオもモードもボリュームもすべてがパワーアップしているし、
前作とは違った方向性で「RPGの面白さ」を凝縮した内容になっていると思う。
最初にも書いたけど、
前作がFC時代のドラクエで今作はSFC~PS時代のファイナルファンタジー。
フィールド画面での探索やエディットモードや勇者無限などでやり込みもある。
「サクサク進むのが勇者30なのに普通のRPGっぽくしたら勇者30じゃねぇだろ!?」
って発売前はかなり心配だったけど、
実際はサクサクしつつやり込みもバッチリないいバランスだった。

クリアするだけなら15時間程度で終わるが、終わらせた時の満足度は高い。
テンポ良くサクサク進むのに音楽もキャラもシナリオもとにかく濃厚で、
作り手の「RPGが大好きなんだよッ!」という思いがビシビシ伝わってくる。
音楽もキャラもシナリオも王道の素晴らしさを全力でぶつけてくる。

RPG好きな人やヴィーナスセブンや豪華作曲陣に釣られた人はもちろん
「最近RPGやってないなあ」「最近は長いRPGを遊ぶの辛くなってきた」
という人にも是非やってもらいたい。
出来れば前作からやって欲しいが、2からでも楽しめる内容にはなってるし。
出来れば前作からやって欲しいけどね!
今ならPSPのDL版が1500円!360版なら800ゲイツとなってるのでこちらもよろしく!

ちなみにセカンドは時の女神様の衣装コンテストと、
超速対応キャンペーンの両方に応募したせいで、
スタッフロールに俺の名前「DAIKAI-6」が二回も出てくるので見逃さずに!

実に良い「RPG」だったぜ。ありがとう、マーベラス&オーパス。
続編は構想はあるっぽいけどどうなんだろ。
さすがにこの路線で進化させたら本当に普通のRPGになっちゃうような……。
まあセカンドが最初に発表された時に同じこと言ったし、
このスタッフならきっと次も大丈夫だろう。期待してるぜ。

しかしこれ終わらせるとなんかRPG遊びたくなってくるよなー。
何か面白そうな新作はないかしら。

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そんなプレイヤーの目に飛び込んで来るのは説明書に挟まった一枚の広告!
ムムッ!グランナイツヒストリー?!美麗2DのファンタジーRPGだと!
9月1日発売か!よーし予約しちゃうぞー!

……時の女神プロデュースか!ってくらいうまいやり方だなこれ!
実際に買うかどうかは分からないが、
あんま興味なかったのに欲しくなってしまったわ。





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[ 2011/08/12 17:06 ] PSPゲームレビュー | TB(0) | CM(8)

アイレムとどきすいの看板に泥を塗るデキ。PSP「どきどきすいこでん」レビュー

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PSPどきどきすいこでん2周したのでレビュー!

どきどきすいこでんはアイレムのエイプリルフールネタだった
どきどきすいこでん ふりむいて!わたしがいるよ…
を実際にゲームとして発売したもの。
もっとも、ヒロインが108人いるっていうのが元ネタのウリだったのに、
これはヒロインが8+1人だけで、
NPCなどのモブキャラ含めても108人には届いていないのでもはやベツモノか。

内容はコスプレバトル+恋愛アドベンチャー。
梁山学園に転校してきた主人公が成り行きで新聞部に入部し、
部長のハイゼル祐子や他のヒロイン達と一緒に
学園七不思議を調べていくというストーリー。
ゲームはテキストを読み進めていくノベルパートがメインで進んでいき、
合間合間にイベントでのバトルが挟まる形式。
マップ画面では購買所でアイテムを買ったり、
フリーバトルで経験値を稼ぐことも出来る。

正直発売前からあんまり面白そうには見えなかったが、
実際買ってみたらかなりひどかったよ……。

まずこの手のギャルゲーにはあって当然といえる
既読スキップ、CGモードor回想モードなどは一切無し。
ていうかADVパートの最中はメニューを開けない。
一応、×ボタンを押してのスキップはあるので、
2周目からは×ボタンを押しっぱなしでネットを見たりTVを見たりして進めた。

シナリオもいい加減で盛り上がりも無く、劇中の謎もほとんど投げっぱなしのまま終わる。
何よりひどいと思ったのが明らかに2話と3話の順番が間違っている点。
序盤で分岐とかは一切無いため、一度でもテストプレイしていれば気づくはず……。
そこ以外にも整合性の取れてない部分がチラホラ。
ヒロインは8人+1人だが、個別イベントはバレンタインとクリスマス程度で、
ここで選んでおけばそれだけで個別エンドが見れる。
終盤に登場するヒロインはバレンタインしか個別イベントが無い。

アイレムゲーといえば無駄に凝ったおふざけ選択肢。
エイプリルフールネタから生まれたどきすいなら当然あるだろうと、
大体のユーザーは思うだろうけどそんなものは無い。
選択肢はおさわりイベントを除くとごく僅かで、
内容も普通のギャルゲーの粋を出ないありきたりなもの。
ギャグもアニメやマンガ、ネットネタのパロディなんかはそこそこ多いが、
アイレムネタはほとんど出てこない。

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俺の記憶だとアイレム学園って名前くらいしかアイレムネタは無かったと思う……。

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ギャグもなー。
登場人物の1人に言動がまんまブロントさんのキャラがいたり、

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「えいしゃおらー!」とか色々入ってるんだがどうにもパッとしない。
バキネタとかジョジョネタとかある中に、
じゃりんこチエネタが混じってたのはライターの趣味っぽくて面白かったけど。

キャラデザ自体は少々古臭いが素直に可愛いと思うし、
江口礼とかボーイズラブ先輩とか八王子奈々辺りも俺も気に入ってるんだが
シナリオとイベントの少なさでどうにも味気なく感じる。個別エンドもあっさり。
一応のメインヒロインであるハイゼルは
「元ネタのどきどきすいこでん」から引き継いだ宇宙人設定が
まったく生かされていないというひどいキャラに……。
ギャグキャラポジョンのナイト先輩は言動が普通に不快でまったく好きになれなかった。

これでウリの着せ替えや戦闘が面白ければまだ良かったんだが、
ここが一番酷いから困る。

戦闘は味方も敵もリーダー1人+女の子3人で行うキャットファイト。
4人のメンバーが前列と後列に2人ずつ分かれてバトル。
メンバーは自分の前の敵にしか攻撃できず、
1ターン経過する度にローテーションで時計回りに陣形が変化する。
そのため先を読んだ立ち回りが必要……というシステムのつもりだったんだろうな。

リーダーのHPがゼロになるか、
リーダー以外の女の子が全滅したら負け。敵も同じ条件。
リーダーは毎ターン回復するIPを消費することによって、
女の子に服を着せたり、回復アイテムや攻撃アイテムで補助したりが可能。
服によって固有スキルがあり、女の子の集中力を消費することで発動可能。
着替えやアイテムは戦闘前にセットしなければ使用することが出来ず、
セット出来るアイテムにも、
アイテム毎に設定されたコストが合計で40を超えないという制限がある。
これはRPGやシミュというよりカードゲームっぽい構成になっているな。

しかしこのゲーム、まず女の子の着せ替えが自由に出来ない。
初期装備の変更そのものが出来ない!
例えばハイゼルだったら初期装備は制服、五月だったらスクール水着になっているが、
これを戦闘前に変更することは一切出来ず、
違う服に替えたかったら戦闘中に
いちいちコストとターンを消費して着せ替えさせないといけない。
もちろん自由に着せ替えさせて楽しむモードなども存在しない。
公式には「コスプレシミュレーター」というコンテンツがあるが、
本編にはこんなの無いので、着せ替えは公式サイトでしか自由に楽しめない。

攻撃によって装備アイテムの耐久力がゼロになると装備が破壊されて
ありがたい下着を拝むことが出来るんだが、
敵NPCの立ち絵は下着の柄も含めて使いまわしだらけなのであんまり楽しくない……。
戦闘デモじゃなくて、
通常画面でのチビ3Dキャラなんかはそこそこ種類があるんだけどね。
つーか戦闘デモの立ち絵とチビ3Dキャラで下着の色が違うんですけど…。

以上の点で着せ替えさせる楽しみが無い。
これに加えて入手できるコスチュームのスキルがどれも似たり寄ったりなので、
コスチュームを収集する楽しみがほとんど無い。
結局、攻撃力を1ターン2倍にする系のスキルでリーダーをぶん殴るか、
攻撃力を2倍にする系のスキルと
複数攻撃系のスキルを組み合わせてぶん殴るかの2択。

集中力の溜まり易い女の子に
リーダーを回復出来るスキルのある服を装備させて回復させまくるとか、
2回攻撃のスキルを重ねがけして4回攻撃とか、色々やりようはあるんだけど、
効率を考えると結局パワー上げての殴りに落ち着くので戦略性は低い。

女の子の服は頭・上服・下服・足の4つの部位に分かれているが、
攻撃は必ず頭から順番になる。
足のスキルがやっかいだから足から潰そう!とかは出来ない。
スキル以外では1回で1つの部位にしか攻撃出来ず、
部位破壊しても簡単に着せ替えが出来るので
まともに女の子を狙おうとすると戦闘が長引きがち。
ちょっとしたエフェクトも妙に長かったりでテンポ悪い

また、経験値によるレベルアップの要素も存在するんだがこれがまた問題。
ステータスにある程度差があると攻撃がほとんど通らなくなる上に、
CPUはかなりバカでスキルをあまり使ってこないため、
「直接リーダーにダメージを与えるアイテム」にさえ気をつけていれば、
ある程度レベルを上げてしまうと何も考えずに勝ててしまう。
逆に2周目になると敵のレベルがこっちよりもかなり高くなるため、
女の子の装備をちょっと壊すだけでも一苦労。
もちろん攻撃力も高いため、終盤になると戦略を練る間も無く2ターンキルされる。
これで2周目のラスボスは苦戦したわ……。
回復アイテムを使う間も無く瞬殺されるから、
結局2ターンキルされない程度になるまで鍛えてパワープレイでリーダーを殴り殺した。

普通に遊んでもCPUがバカでテンポ悪くてつまらないし、
2週目で敵が強くなると稼ぎ強制でつまらないし、
仮にこっちと相手のレベルが同程度でCPUが賢かったとしても、
スキルや着せ替えでいくらでも回復可能なこのゲームだと
今以上にテンポが悪くなりそう。
こう考えるとシステムとバランスの根本からダメなんだな……。

イベント戦闘に勝利するとおさわりパートが始まるが、
1枚絵を三分割にして表示しつつ、選択肢を3回選ぶだけ。
しかもどれ選んでも変化無いという泣けるショボさ。
イラスト自体は下着と半ケツ上等でまあエロいんだけどね。

褒めるトコはキャラの表情変化の滑らかさか。
シリコンスタジオの開発したツールを使用しているらしく
表情が自然で、息を吸うときに軽く肩を動かしたりとなかなか細かい動きをしてくれる。
ただ……表情のパターンが少ないのを感情マークで誤魔化してたり、
「怒鳴ってるシーンなのに顔が笑顔のまま」みたいなシーンが凄く多かったりで、
プラスマイナスゼロ……いや、むしろマイナスかな?

そんなわけで「練りこみが不足していない部分が無い」という残念すぎる完成度。
キャラ自体は可愛いし、下着もバンバン出てくる。
エロいシーンのBGMとSEの親父臭さとか、
この全体的な垢抜けてない雰囲気は一昔前のギャルゲーっぽくて嫌いじゃないんだが、
それにしたってあまりにも完成度が低すぎる。やる気が無かったとしか思えない。

元ネタの「どきどきすいこでん」はネタとしてもぶっ飛んでて最高だった。
一回で終わらずにその後もエイプリルフールネタでちょくちょく顔を出したり、
グッズ販売がされたり

ぶるるん56ページ

実際に発売されたゲームの100倍くらい面白いウソ記事が何度か作られたりと、
非常に愛されていたネタだったと思うんだけど、
この「PSP版どきどきすいこでん」は見事にそれに泥を塗ってしまった。
ただただ残念でならない……。
アイレムを応援する気持ちを込めて買ったんだが、
実際遊んだ後だと「アイレムはもうダメだ」としか言えないのが悲しい。
ホントに、悲しい。

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[ 2011/05/25 08:57 ] PSPゲームレビュー | TB(0) | CM(5)

崩すのはブロックではなく、絶望「ハローキティといっしょ!ブロッククラッシュ123!!」レビュー!

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俺が始めて鬼ティと出会ったのはもう2010年の7月の事か……。
もう遠い昔の事のように感じる。
豪華絵師を使ったブロックくずしというなんとも言えないやる気の無さに惹かれて、
なんかショボそうなゲームだけどPSPじゃ珍しいブロックくずしだし
どうせ簡単にパッとクリア出来るだろうと軽い気持ちで買ったら
HELLOじゃなくてHELLだったというオチよ。

ハローキティという名の地獄がはじまる
バトル・オブ・ザ・ヘルキティ
ハローキティといっしょ!ブロッククラッシュ123!!地獄の番人は残り5人
ハローキティといっしょ!ブロッククラッシュ123!!地獄の番人は残り3人
ハローキティといっしょ!ブロッククラッシュ123!!地獄の番人は残り2人
ハローキティといっしょ!ブロッククラッシュ123!!地獄の番人はあと1人ッ!
我、鬼帝に勝利せり


2010年の12月31日にクリアするまで本当に長かったぜ……。
俺は勝ったのだ!この悪魔に!

というわけで随分と延び延びになっていたが
ハローキティといっしょ!ブロッククラッシュ123こと鬼ティの最終レビュー行くぜ!
過去に書いた記事からステージ紹介などの部分をちょこちょこと抜粋。
この記事だけで全部が分かる総集編+最終版のレビューにする。

「ハローキティといっしょ!ブロッククラッシュ123」は、
サンリオの「ハローキティといっしょ!」をブロックくずしゲームにしたものだ。
よく勘違いされるが、
色んな絵師にそれぞれの持ち味を生かしたキティラーを描いてもらって商品化する
というサンリオのオタ向け企画が元々あって、それをゲーム化したものに過ぎない。
だから街中で猫村いろはのグッズを見かけても
「鬼ティ?!(ビクッ)」とか怯える必要はないのである。俺は怯えるが。
猫村いろははともかく水無瀬シズクの顔を見たら首を絞めてしまうかもしれん……!

いや、彼女達もまた被害者なんだからこんなことを言うのはやめよう。
クレーンゲームの景品にグッズがあったら金を入れるべきだし
ガチャポンでグッズが売られていたら回すべきだ。
つーか正直言ってクリアまで遊ぶとこのキティラー達が結構好きになってくるから困る。
一緒に地獄を戦い抜いた友だもの!
2月にガチャポンでキーチェーンマスコットが出るけどきっと買う。

ゲームに登場するキティラーは10人で全120ステージ+α。
キティラー1人につき12ステージ用意されており、
担当するキティラーによってルールが異なるという構成だ。
各キティラーのステージをすべてクリアする毎にCGが2枚手に入り、
こちらはオマケで入っている時計機能の背景などに仕様が可能。
全120ステージコンプでエンドレスのサバイバルステージも3ステージ登場する。
この手のブロックくずしによくあるパワーアップアイテムとパワーダウンアイテムもアリ。

多彩なルールのステージが登場するブロックくずし。
クリアするとご褒美にCGが貰える。
これだけの至極単純な内容のゲームが何故こんなことになってしまったのか……。
基礎がまったく出来ていないのに応用を凝ろうとして大失敗したような内容。

操作は方向キーでパドルを動かすだけなんだけど、
パドルのスピードが微妙に遅い上に高速化することが出来ないため。
「プレイヤーがボールに反応できているのにパドルが物理的に追いつけない」
という現象が度々発生。
普通のブロックくずしならボタンを押すとパドルが高速化するとか、
それが出来ない場合は標準速度が速いとかそういう仕様になってるんだけど
このゲームはナシ!方向キーだけのお手軽操作が生んだ惨劇!

更にボールの反射挙動が明らかにおかしく、
ブロックに斜めからぶつけたボールがいきなり垂直に落ちて来たり、
ボールをパドルで弾いた時のブレが大きくて狙いをつけ辛かったりと、
二重、三重にもプレイヤーを苦しめる仕様。

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一番キツいのがこれ。
こんな風にパドルの端でボールを弾くとボールが下方向に反射されることがあり、
もちろんこれは1ミスとなる。
普通に考えるとおかしくはないが、ブロックくずしの常識で考えるとトチ狂ってる。
サッカーの試合をしていたら
いきなり相手からボクシングのグローブで殴られるような反則っぷりですよ。
この反射に何度殺されたことか……ッ!

何回も何回もプレイしているとボールの制御もある程度は出来るようになってくるし、
パドルの端で弾く事も無くなってはくるが、それでも追いつけない時は追いつけないし、
落ちる時は落ちるし、死ぬ時は死ぬ。ああ、無常。

ブロックくずしの基本的なプログラムすらまともに出来ないとか……。
これだけなら……いや、これだけでも十分酷いんだが、
ステージ構成の悪質さが輪をかけてひどい!

「ボールとブロックが普通より小さい」「コンボを一定以上出せばクリア」
「矢印ブロックの矢印をすべて揃えればクリア」
「どんどん迫ってくるブロックを全部消せばクリア」など、
担当キティラーによってルールの違うステージ。
簡単なものもあるが、難しいものはあまりにも無慈悲である。

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「オーソドックスなステージ」と紹介されている
猫村いろはの最終ステージにでは弾丸を発射してくる砲台ブロックが登場。
画面奥の星マークのブロックがそれね。
敵が弾を撃ってくるブロックくずしというのは珍しくないが、
複数のブロックが一斉にドカドカ弾を撃ってくる!
複数回ボールをぶつけないと壊れないハードブロックと通常ブロックの鉄壁の守り。
これで挙動+操作に弾幕による撃墜死が加わってまさに地獄。
ボールと弾が重なって飛んできたり、
弾と弾のスキマにボールが入り込んでしまった場合は打ち返すのが絶対に不可能。
当たっても死亡、避けても死亡だ。初めてこのステージに来た時は唖然とした。

しかし、砲台ブロック自体は他のステージにも出てくるわけだから、
オーソドックスという言葉自体に偽りは無いんだよな……。
最初は絶望したが、鬼ティに慣れてくると
このステージも20~30分ほどリトライを繰り返す程度でクリア出来るから、
コンプしてから振り返るとまだ簡単な方だったわ。
パワーアップアイテムに貫通アイテムを
一定時間ブロックを貫通して破壊できるようになるアイテムもあるので、
これが出ればかなり楽。
上の画像の赤い矢印の軌道で頑張って打ち続ければなんとかなる

本当にこんなのは序の口。
「ブロックとボールの大きさが通常の半分!」というルールで
「一気に壊した時の爽快感がヤミツキに!」とか説明書に書かれているリオステージでは

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3回ぶつけないと壊せないブロックをガン並べしただけという
爽快感から遥か遠く離れた構成のステージが出てきたり

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「ぶつけるとボールが超加速して反射されるブロック」が、
プレイヤーがギリギリ反応出来ない位置に
大量にに置かれたステージが出てきたりする。
爽快感という日本語を勉強しなおせっ!

「ステージ中にあるすべてのつぼみにボールを当てて花を咲かせればクリア」
一花麗流ステージ。普通こういうルールだったら、テクニックさえあれば
ブロックをあんまり壊さなくてもいいような構成にするようなもんなのに

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外周部にビッチリつぼみが敷き詰められたステージだの

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複数回ぶつけないと壊せないブロックでつぼみをガッチリ囲っただけの
手抜きな上に無駄に時間がかかりまくるだけのステージだの

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ある意味芸術的なまでにストレスだけがひたすらに溜まるステージだの
俺の心の花も枯れ果てるわッ!

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「ボスにボールを複数回当てて倒せば」クリアというルールの
マール・キサラギ最終ステージも鬼畜。
このゲームでも2番目くらいに厳しいステージだ。
「不規則に動き回る&ぶつけたボールが不規則に反射する&すれ違うと弾を撃ってくる」
という性能のボスと、画面奥にある5台の砲台ブロックからの
援護射撃を避けながら戦うという気の狂ったステージ。
この条件だけでも厳しいのにボスの耐久力が「ボール50発」
神経を限界まですり減らして撃破した時に湧いた感情は
もう喜びとか悲しみとか空しさとかそういう次元のものではなかった。
どうでもいい話だがボスのグラフィックは全12ステージ全部一緒である。
どうでもいいね。

他にも嫌らしいステージは沢山あるが、これらのステージすべてよりも難しく、
何人ものプレイヤーが諦めた最後の難関ステージが水無瀬シズク12ステージ。

破壊不可能の砲台ブロックからの弾幕を避けながら、
ボールをぶつけるたびに向きの変わる矢印ブロックの方向をすべて揃えればクリア
矢印ブロックは6個存在する上に、
一度正しい方向にしてもボールをもう一度ぶつけると向きが変わってしまう


最初にこのステージに到達して、勝利条件を理解した瞬間に血の気が引いた。
他のステージでは有効な貫通アイテムは通用しないし、1UPアイテムなども出現しない。
不規則に跳ね回り、常に事故死が付きまとう状況で、
運と根性と折れない心とガッツだけを燃料にただひたすらにクリアを目指し、
矢印がすべて揃うまで数えきれないほどのリトライを繰り返すステージ。

「矢印ブロックにボールを当てて道をつなげてね!」
というのがこの水無瀬シズクステージのクリア条件だが、
ここまで狂った難易度だと
「貴様らにつなげられる道など、進むべき道など、未来など存在しないッ!」
という製作者からのメッセージとしか思えない。圧倒的絶望感。
6時間プレイしてもクリア出来ないという人もいれば、
20分程度でクリア出来ちゃったという人もいるのでもう完全に運。
俺は何時間くらいかかったかなあ。
カウント出ないから分からないが、6時間以上は確実にかかってる。

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クリアした時は……真っ白になったよ。何もかもが。ただ、白だけが美しかった。

理不尽な挙動と操作性に、
鬼畜なステージ構成が加わって生まれてしまったのがこの鬼ティ。
なんていうかこのゲーム、意図的に難易度を上げた部分と、
意図しない部分で難易度が上がっている部分の両方が
組み合わさった結果っぽいんだよね。公式サイトを見ると、

「見た目はキュート!ゲームはハード!?定番のブロックくずしが可愛く登場!!」

という、クリアした後に見るとかなり色々な感情を持たされる文章があるので、
ステージ構成なんかはある程度狙ってやっていたと推測出来る。
問題は難易度を上げるための方向性がズレてることか……。
カレー作りに例えると

「凄く辛いカレーを作るぞ!」
「スパイスを変えてみた!」
「ラー油を入れてみるのはどうだろう!」
「パクッ……これは辛い!」
「完成だー!」


これが普通。

「凄く辛いカレーを作るぞ!」
「画鋲を入れよう!」
「クギを入れよう!」
「カミソリの刃も入れちゃうぞ!」
「パクッ……これは辛い!」
「完成だー!」


これが鬼ティである。
それ辛いじゃなくて痛いだから!
センスと能力の無い人間が変にやり応えを出そうとした結果がご覧の有様だよッ!
理不尽さと運の要素があまりに強すぎてクリアしても徒労感が溜まるだけだ!

これでキャラゲーとしてマシな内容なら話は違うが、キャラゲーとしても論外。
キティラー10人にセリフや会話などは一切なくただの背景。BGMは全ステージ一緒。
ステージの背景も各キティラーに1種類ずつしかない。
しかも恐ろしい事にゲーム内で使われているCGはすべて既存のもの。
このゲームのために書き下ろされたCGなどは一切存在しない

ju-DSCF1473.jpg

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ダメ押しで、ゲーム内で手に入るものと同じCGのPSP用テーマが
1枚50円で売られているのでこっちを買った方が何倍もいい。
上がゲーム内の時計で下PSP用テーマね。
ゲーム内で手に入れたCGは時計のカスタマイズにしか使えないし、
時計を表示させている間は何も出来ない。
50円のテーマはPSPのメニュー画面に設定出来るから
使い勝手もこっちの方がずっといい。
よく見ると切り抜き方もPSP用テーマの方が上という気がする……。
SIMPLE2500のTHEどこでもギャル麻雀は手に入れた壁紙や撮影したスクショを
メモリースティックに出力できるナイス機能があったが鬼ティにはそういう機能は無いのだ

本当に……キャラゲーとしてもブロックくずしとしても存在価値がゼロ。
褒められる点があるとすればリトライが手軽に出来る点か。
ダメだと思ったらスタートボタンからすぐにリトライが可能で、読み込み時間もゼロ
このお手軽さのおかげでクソゲーだと分かっていてもついついプレイを続けてしまい、
でもやっぱりクリア出来なくていつまでたっても地獄から抜け出せない。
「地獄への道は善意で舗装されている」とはよく言ったもんだ。

2010年に俺が戦ったクソゲーだと
どんだけスポーツ101とアームズハートの2本がある。

まさに百鬼夜行「どんだけスポーツ101」

受け継がれたシャドウハーツの血「アームズハート」クリアレビュー!


どちらも2010年のクソゲーを語る上で外せない作品だと思う。
しかしどんだけスポーツ101が
スポーツゲームの歴史に残るクソゲーかと聞かれればNOだし
アームズハートがRPGの歴史に残るクソゲーかと聞かれればこれまたNO。
だが断言出来る。この鬼ティはブロックくずしの歴史に残るクソゲーだ!

ブロックくずしという何十年も前に基本が完成されたゲームでありながら
基本部分の出来てなさとステージ構成の捻じ曲がり方が最悪。
キャラゲーとしても
「会話やストーリーナシで黙々とブロックくずしをクリアしてCGをゲットしていく
同人ゲームみたいな内容なのに、このゲームならではの新規CGゼロ」

という信じられない内容の薄さ。
極限まで薄いのに切れ味バツグンという、匠の手で鍛え上げられた刃物のようなゲーム。
さすがに同人ゲームや携帯アプリを含めると分からないが、
据え置き・携帯ゲーム機で発売されたものでここまで酷い作品は過去に例が無い

鬼畜ステージを除けば普通に遊べるという意見も聞いたが、
根本部分の挙動と操作が狂ってるわけだから
苦戦しないというだけで遊んでて楽しくはないし、
そもそもブロックくずしなんて定番中の定番ジャンルなんだから
どんなに適当でも普通に遊べるのが当たり前なんだよ!

マイナーな作品だったのであんまり売れなかったことだけが救いか。
このゲームに出会ってしまった自分の不幸を嘆き、
そしてこのゲームをクリアすることが出来た自分の幸運に感謝をしながら――。
もうこんなゲームが出ませんようにと、ただそれだけを祈る。

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[ 2011/01/19 17:35 ] PSPゲームレビュー | TB(0) | CM(4)

まさに“超高校級の意欲作”「ダンガンロンパ」レビュー!

先日クリアしたダンガンロンパのレビュー行くぜ!こっちはネタバレ無しね。
めっちゃ面白かったよ!
最近はDSiウェアとかWiiウェアとかの小粒なゲームを中心に遊んでいたし、
それ以外だとアームズハートとかいう、
シャドウハーツの監督やキャラデザが関わってるクソゲーで苦しんだり、
仮面ライダークライマックスヒーローズオーズで、
隠しキャラの出現条件が分からなくて
延々と彷徨い続けて苦しんだりしてたから余計に面白かった。
久々に「面白いゲームをガッツリ遊んだッ!」って満足感があったぜ。

ダンガンロンパはスパイクから発売されたアドベンチャーゲーム!

超高級の人材だけが入学できるという、
政府公認の超エリート学校『希望ヶ峰学園』
主人公の「苗木真」は何の才能も無い平凡な学生だったが、
抽選で選ばれた「超高校級の幸運」としてこの学園に招かれる。
しかしその学校はモノクマと名乗る謎の存在に乗っ取られていた。
集まった主人公を含めた15人の生徒達は
この学園で一生、共同生活を送ることを強制される。
学園は完全閉鎖されており脱出は不可能。
晴れて「卒業」した生徒だけが脱出出来るが、
それは生徒の誰かを殺し、かつそれを他の生徒に悟られないことが条件。
完全犯罪を犯した人間だけがここから脱出できる。
殺人が起こったら「学園裁判」によって誰がクロかを生徒全員で議論。
見事に真犯人を当てることが出来たら
犯人は「おしおき」という名の処刑を受けて学園生活は続行されるが、
もし真犯人を当てることが出来なかった場合は犯人以外の全員が「おしおき」!
誰が誰を殺すのか。誰が殺したのか。誰が殺されるのか……。
こうして、疑心暗鬼渦巻く絶望の学園生活がはじまった!

というストーリーだ。
絶望した!絶望的過ぎるストーリーに絶望した!

ゲームは(非)日常パートと非日常パートと学級裁判パートの3つで構成されており、
これが1シナリオ1セットで進行する。
(非)日常パートでは学園のあちこちを歩き回り、
他の生徒達と会話をしたり、
ゲーム中にゲットしたアイテムをプレゼントして好感度を上げたりと、
割と普通の学園モノゲームみたいな内容だ。
好感度が上がると生徒達のキャラを掘り下げる色々な話を聞けるし、
学園裁判パートで有利になるスキルもゲット出来る。
このキャラとの会話がかなり良いだけに
もうちょっとバランスは考えて欲しかったかな。
登場人物が多いせいもあって、1周目じゃ半分も見れないぞこれ。
死んじゃったキャラとは当然会話出来なくなるしね。

何回か繰り返してストーリーが進行すると殺人が発生して非日常パートに叩き込まれる。
現場検証や証拠の発見の為にあちこち歩き回り、
フラグをすべて立てたら学園裁判パートに移行する。
ちなみにこのゲーム、移動は3Dの学園を実際に歩き回る形式だが、
全体マップでイベントが発生する場所と、
生徒のいる場所が一目で分かる親切設計になっているので、
「あのキャラとお話したいのにどこにいるか分からない!」
「どこに証拠があるのか分からない!」という状況にはならないので安心だ。

学園裁判パートは
ノンストップ議論、閃きアナグラム、マシンガントークバトル、クライマックス裁判と。
様々な要素が詰め込まれていてこのゲームのメインだ。
ここでのセリフはフルボイスで臨場感はバツグン!
まあシステム的にはここがちょっと微妙なんだけどね……。

ノンストップ議論はキャラのボイス付きセリフが
リアルタイムで画面右から左にどんどん流れて行く。
どこかにかならず矛盾点があるので、手持ちの証拠をダンガンにし、
方向キーで狙いをつけて発射して破壊するパート。
「凶器はAだったな」という発言に、
「凶器はB!」という証拠を撃ち込んだりと、そんなノリ。
たまにノイズセリフが流れてくるのでそれは○ボタンのサイレンサーで撃ち落す。
逆転裁判の証言パートに近いノリだが、
フルボイスと演出のおかげでそれなりに楽しいし気持ち良い。
ちょっとしたアクション要素がいいアクセントになってると思う。

閃きアナグラムとマシンガントークバトルは、
ガンシュー風に文字を撃ち落して単語を完成させるパートと、
音ゲー風味のミニゲームでこっちの話を聞かない相手を黙らせるパート。
ここは取ってつけた感が強くてイマイチだなぁ。
シナリオ上の演出として効果的な場面もあるにはあるんだが……。

クライマックス推理。
犯人と事件の全貌が明らかになったところで最後にやることになるパート。
事件発生から殺人までの流れをコミックで再現。
ところどころに抜け落ちた部分があるので、
そこに正しいコマを当てはめるというものだ。
これは惜しい!このコミック形式の部分がかなり凝っていて、
表現としては物凄く面白いのに、コマが小さくて字が潰れてたり、
何をやっているコマなのか分かりづらかったりで、
流れは分かってるのに不正解になりやすいってのがホント惜しいぜ。

ゲームの流れとしてはこんな感じ。
一応ノンストップ推理ゲームを謳っているが、
推理ゲームとして見ると難易度は非常に低い。
話の流れでほとんど答えが分かってる状態で、
プレイヤーが再確認するような感じで進んでいくからちと物足りなくはあったかな。
アクション要素もそこまで斬新ってわけではないし、
トリックも「うん?」ってのがチラホラ。

一般的な推理ゲームと一番違うのが、
「殺人が起きた!犯人判明!めでたしめでたし!」じゃなくて
「殺人が起きた!犯人判明!犯人をぶっ殺して絶望的学園生活は継続!」
ってとこよね。事件解決しても全然スッキリしないどころか
プレイヤーの心がダメージを受けるという。
またこっちの心を折るような展開をどんどんと続けてきてね……。

それでも続きが気になってやめられないのはキャラとシナリオと演出のおかげ。
登場人物でキャラの立っていないキャラは1人も存在しないと断言していい。
「超高校級の○○」という肩書きで個性付けされたぶっ飛んだキャラ揃い。
超高校級の幸運や超高校級のアイドルから始まって、
超高校級の格闘家やら超高校級の暴走族やら
超高校級のギャンブラーやらなんでもあり。そして超高校級の……。
魅力的なキャラデザと豊かな表情に加え、キャラ同士の絶妙な掛け合い。
学級裁判パートで最大限に生かされる大御所・実力派声優の演技力。
とにかくキャラの魅力でグイグイとプレイヤーを引き込んで行く。
そこでドーン!殺人!疑心暗鬼!処刑!
プレイヤーを突き落とす!俺の心はボロボロだ!
キャラの魅力を色んな意味で最大限に使ってやがるぜ!

まあ、「超高校級の○○」って肩書きが
あんまり生かされてないキャラの方が多かったような気もするけどさ。

おしおきムービーはストレートにえぐいものから、
笑っていいのか絶望していいものか迷うものと様々。
ムービーのテンポや魅せ方は見事で、
キャラの心理が手に取るように伝わってくる絶妙な表情変化も素晴らしい。
あのおしおきムービーだけでもかなり色々と妄想や解釈が出来るわ。

大山のぶ代が演じることが話題になった黒幕のモノクマはマジで外道!
あの声で下ネタやら皮肉たっぷりのセリフやらのギャップが凄いわ。
演技はちょっと幼い感じではあるけどまんまドラえもんなのに本気で不気味で、
最後にはこのファングジョーカーもどきに本気で怒りを覚えるようになる。
笑わせられるシーンも多いんだけどえぐいシーンはえぐい。
こののぶ代、本気で真っ黒だべ!悪役としてすっげぇ良いキャラ!
設定イラストでの後姿の指定から察するに、
体型は原作初期のぽっちゃりしたドラえもんがモデルなのかね?

キャラの魅力に加えて、ゲームが進行するごとに学園で行ける場所が増えていき、
そのたびに少しずつ謎が明らかになったり、新しい謎が増えたりするので、
ダークなシナリオでプレイヤーの心を折りに来る酷い展開ばかりなのに、
もうとにかく遊んでいて続きが気になって気になってしょうがない。
誰が誰を殺すかまったく分からないので常に緊張感もあるしで、
ほとんどぶっ通しでクリアしちまったよ。
このゲームのプレイヤーを引き込むパワーは本当に凄いわ。
展開によって目まぐるしく変わる音楽も見事にマッチしてるし、
2Dのグラフィックと3Dのグラフィックの融合、
公式によると「2.5D」で表現された学園内も見ごたえアリ。

色んな意味でヘビーな内容を和らげるためか、随所にパロネタもてんこ盛り。
北斗の拳やドラゴンボールネタから、スクライドのクーガー兄貴ネタ。
wizにザナドゥ、ファザナドゥまで。レトロから新作までてんこ盛り。
もちろん、22世紀から来たネコ型ロボット関係も豊富に取り揃えております。
幅広くネタが散りばめられていてなかなか楽しませてくる。
ただ、シリアスなシーンでもお構いナシに入れて来たり、
何の脈略も無く喧嘩番長4の宣伝ムービーが始まったり。
ここら辺はなんとなくスパイクの悪いトコが出てしまってた気がするかな。

ゲーム中に手に入れたコインを使って
サウンド、イベントイラスト、設定資料、ムービーなどを
開放することが出来るのも嬉しい。どれもレベル高いからね。
コインはイラストや音楽を一つ解禁するのに3~10個必要だけど、
学級裁判をクリアする度に70~100枚くらい手に入るので
無駄遣いしなければそんなに困らない。

というわけで荒削りながらも見所満載で非常に面白かったんだけど、
ゲーム自体は好き嫌い分かれるよなあ。
まず登場キャラが次々に死んでいくし、描写もかなりえげつない。
「このキャラいいなあ!」って思った次のシナリオで
お気に入りのキャラがぶっ殺しされることも多いのですよ!

それ以上に好みが別れそうなのが、「絶望と希望」というテーマを
プレイヤーにぶつける以外の要素を捨ててると言ってもいい所かな。
シナリオ上、物凄く重要なことであっても、
詳しく説明すると陳腐になるような部分は容赦なくブン投げて行って、
劇中にそれを皮肉るようなセリフまで飛び出してくる。
ある意味で非常に潔いんだが、
「さすがにそれはもうちょっと説明してよ!」ってのが多い。
エンディングの解釈も意見が分かれるところ。

でも俺はだからこそ、このゲームはここまで面白いんだと思う。
シナリオ、システム、キャラ、演出、音楽。このすべてを最大限に使って
プレイヤーに「絶望と希望」というテーマを一直線に弾丸のように撃ち込んで来る。
そこにすべてを燃やしたゲーム構成になっている。
だからこそ、好き嫌いが分かれるんだが
だからこそ!このゲームはここまで面白いんだと思う!2回言ったぞ!

荒削りではあるが、とにかく随所から作り手の熱い意気込みが伝わってくる一本。
まさにこのゲームそのものが“超高校級の意欲作”だと言っていいだろう。

初週で25000本、電撃調べの方だと32,915本売れていたみたいで、
完全新作のADVとしては凄く健闘してるけど、
口コミでもっと広がってもっともっと売れて欲しいなあ。
こういうゲームが売れるべきだし、それだけのポテンシャルは持っている。

ただ、続編はムリだよねぇ。
伏線とか設定を掘り下げる形で作れなくはないけど
絶対にダンガンロンパより面白くはならないと思うし蛇足になりそう。
俺としてはこのノリを引き継いだまったくの完全新作が欲しいところだぜ。
ダンガンロンパスタッフのこれからの活躍に期待だ!

ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生
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[ 2010/12/08 17:39 ] PSPゲームレビュー | TB(0) | CM(8)

受け継がれたシャドウハーツの血「アームズハート」クリアレビュー!

ちょっと遅くなったがアームズハートクリアしたぞー!
結局先週の休みはずっとこれやってたな……。

「アームズハート」ファーストインプレッション!
「アームズハート」セカンドインプレッション!
超絶豪華景品が当たる!「アームズハート」大抽選会に行ってきた!


基本的なことはファースト&セカンドインプレに全部書いたので
俺がプレシャスをゲットした抽選会の記事とあわせてどうぞ。

クリアタイムは21時間30分!最終レベルは54だったぜ!
こんな達成感の無い「レベル54」は生まれて初めてだったね!

結局最後の最後までエンカウント率は高いまま、
ダンジョンは無駄に広大で適当極まりない設計のまま。
ボスもザコも適当な行動パターンのままだったわ!
中盤からは全体攻撃魔法で敵を散らすだけの完全な作業作業作業。
RPGとしての面白さや戦略性なんてカケラも存在しない。
特にボスの行動パターンはマジひどい。
「単発の攻撃→たまに全体攻撃魔法」しか無い!ラスボスも同じ!
しかもラスボスの使ってくる全体攻撃魔法、
そこらのザコが使ってくるのと同じで威力もあんま変わらないという!
こんなラスザコに負けるかよ!

作業感の強さを強調したが根本のゲームバランスも全然ダメだよこれ。
パーティメンバーの4人。
ステータスがほとんど一緒で差別化が全然出来てないし、
攻撃魔法が強すぎて通常攻撃を使う場面がまったく無いし、
ウリのタイミング良くプレートを止めることで
攻撃回数や威力がアップするハウリングギアも
変化が無いから飽きるしテンポ悪くしてるだけ。

攻撃に追加攻撃や全体攻撃を付加するギアのパーツ交換。
これも発動確立が異常なまでに低く、タイミングをパーフェクトで止めても全然発動しない
「そういえばこんなのつけてたな……忘れてた」ってくらいでようやく1回出るか出ないか。
システム的に死んでるっていうか、そもそも通常攻撃使わないからダブルで無意味。

ダメージのカンストが「999」なのも微妙に足引っ張ってる。
後半はカンストが999なのにザコ敵のHPが999以上だったりするから、
主人公の最強攻撃魔法使っても絶対に倒しきれない場面がある、
あと、魔法で「単体に大ダメージ」と
「単体に特大ダメージ」の効果のものがあるんだけど、
終盤だとどっち使っても999でカンストしちゃうから
使用SPの多い特大ダメージが意味無くなってしまってる。

ダンジョンはホントに適当でムダに歩かせるだけの酷い構造。
ツイッターで俺以外にアームズハートやってる人がいて
その人と話しながら遊んでたんだけど、
ダンジョンに関してはこういうやりとりをしてた。

「ダンジョンの担当者は酔っ払って作ったとしか思えない」

「寝ながら作ったんじゃないですかね?」

「泥酔して寝ながら作ったんでしょうな」

「『俺が寝てる間に小人さんがダンジョンを作ってくれたんだ!』とか言ってそう」

「小人さんの悪意の結晶がこのダンジョンに…」

「おのれアリエッティ!」


結論として罪も無いアリエッティが悪いということに。
でもマジでひどいよダンジョン。素人だってもっとマシな構造にするってあれ!
同じ背景と地形を延々とコピペしてるだけで目眩がしてくる。
単調だけならまだしもたまに本気の悪意を感じるから困る。

最上階へのエレベーターのロックを解除するために、
5階建ての建物を1階ずつ探索して
パスワードを知っている人間を3人見つけるっていうダンジョンがある。
さすがに1階1階は狭いがそれでも相変わらずのエンカウント率の高さで辛い。
どこに誰がいるかも分からないしね。
パスワードは3ケタの数字で、プレイヤーが入力する必要は無く、
3人から話を聞いた時点でロック解除のフラグが立つんだけど、
散々苦労して探索して教えてもらったパスワードが「123」だった時の俺の気持ち!
あなた達には分からないでしょう!ええ分からないでしょうとも!
そもそも3ケタの数字のパスワードを
3人から1ケタずつ教えてもらうってなんなんだこのイベント。

ラストダンジョンはラスボスの部屋を開けるカギを7つ集めろとか、
気楽に人間の精神を破壊するような条件を提示されたが、
ラスダンは入り口とラスボスの部屋の入り口が近く、
その間にカギのあるエリアへのワープゾーンが7つあるという構造なので、
「カギを見つける→ダンジョン脱出アイテムで脱出して入りなおす」
というショートカットテクニックでなんとかしたよ。
こういう小技を使わないと辛いゲームなのです。

合成屋でエンカウント軽減効果のある「銀のロザリオ」ってアイテムがあったから、
喜んで作ったら全然効果ないし!
その後まったく同じ効果の「覇王のベルト」ってアイテムが出てきて、
「こっちなら効果あるかも?!」って作ったらこっちも全然効果無いし!
健康食品じゃねーんだぞコラァッ!
4つ作ってパーティー全員に装備させてみるとか
色々やったけど結局効果は実感できなくて泣いた。

期待できそうだった音楽はあんまり耳に残らない感じで微妙。
主人公とラスボスの最後の会話の時に無音だったり。使い方にも問題が。

キャラとシナリオ・テキストは最後まで良かったんだが、
エンディングが少々あっさりしすぎなのと、
分量不足、尺不足な感は最後まであったなあ。
主人公の目的とか、過去話とか、それに対するホムンクルスのセリフとか、
スタッフロール後のやり取りとか、そういうのは文句無い。
登場するボスのしっかりとキャラの立ったセリフのおかげもあって
遊んでいて主人公の成長と決意は感じ取れた。
が、仲間の背景描写に関してはちょっと取ってつけた感が強い。
街が二つ、正確に言うと舞台となっているモルダリア王国の「二区画」だけで、
どちらも狭く、一部を除いて住人のテキストも序盤から変更無しってのも残念。
貴族による圧政が敷かれているモルダリア王国と、
それに対する犯罪結社「ヨハンの子羊」との対立構造になっているから、
街をもっとしっかり作ってくれれば話の深みも増したはず。

グラフィックもショボいんだが、
背景グラフィックなんかは凝ってないわけじゃないので、
しっかり構成を考えるなり
3Dのポリゴンできっちり演出するなりしてたらかなり化けたんじゃないかなぁ。
現状だとどの背景ものっぺりしてて、悪い意味でお芝居の舞台みたいに見えるのよね。
モンスターデザインもデザイン自体は悪くないのに
描き方が下手なせいでショボく感じる。RPGツクールっぽさが凄い。
ボスデザインなんかはどいつも3D向きだと思う。

エフェクトやテキスト、ノリ、小ネタなど、
シャドウハーツとの類似点が非常に多い本作だが、
スタッフロールでシャドウハーツの監督・脚本である「町田松三」の名前と
キャラデザでこちらもシャドウハーツのキャラデザだった「加藤美也子」の名前を確認
スタッフロール、表示がめっちゃ早いので細かいトコまでは読めなかったが、
メモしながらチェックしたのでとりあえずこの2人の名前があったのは間違い無い。
本当にシャドウハーツの血を受け継いだ作品だったわけだ。
主人公の最強防具の名前が「ノーチラス」なのは、
もう解散してしまったシャドウハーツの開発元の「ノーチラス」に引っ掛けてたのかね。

しかし予算なのかそれ以外のスタッフの能力なのかスケジュールなのか、
個人的に全部に問題があったんじゃないかと思うんだけど、
内容的にはシャドウハーツに遠く及ばないどころか、
文句無しにクソゲーと断言せざるをえない内容。
長所があるだけアームズハートの方がマシだが、
クリアするのは黄金の絆レベルに辛かった。
キャラやテキストはかなり気に入ってるのでクソゲー認定はしたくないんだけど
諸々の長所を考慮しても擁護するのはムリなレベルで完成度が低すぎる。
「クソゲー」という言葉を本当にダメなゲームにしか使わない俺が
「クソゲー!」って言うくらいにはクソゲーだったよ。

ゲームアーカイブスのハムスターが完全オリジナルのRPGを出すっていうから
応援の意味を込めて買ったらこのザマよ!
キャラやシャドハっぽいB級ノリはホントに良いだけに余計に涙が止まらないわ……。
何故こんなゲームになってしまったんだ!

suNEC_0027.jpg

とりあえずこのゲームはモノクマ先生におしおきしてもらうということで。
アームズハート終わって俺はようやくダンガンロンパに取り掛かれるぜ。
某新作に合わせてとある企画を予定してるので、
ダンガンロンパはのんびり進めるつもり。

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[ 2010/11/29 18:13 ] PSPゲームレビュー | TB(0) | CM(9)

「アームズハート」セカンドインプレッション!

suNEC_0018.jpg


CERO:Aなので大丈夫です!

アームズハート、10時間と50分ほどプレイして
平均レベルが34になったのでセカンドインプレッション行くぜ!
ファーストインプレッションはこちら

正直行ってこんなに遊ぶのがキツいRPGは黄金の絆以来だわ……。
アームズハートはまだキャラとかテキストとかが良いからマシだけどさ。

6つ目のダンジョンを終えたところだが、
もうマジで信じられないくらいにダンジョンがだるい。
鬼のエンカウントと
コピペ地形が延々と続く上に無駄に広大かつ単調なダンジョンで
とにかく時間がかかるかかる。
ダンジョンは申し訳程度にミニゲームや道を塞いでるザコがいる程度で
大半がイベントもなく彷徨っているだけの時間だ。
コピペがひどすぎて遊んでるとマジでめまいしてくる。

戦闘バランスもひどい。
ザコ戦とボス戦で一度も苦戦した場面がなく、
適当に魔法で散らしているだけで圧倒できる。
あんまりにもだるいんで、ネットやりながらぼんやり画面見て進めてて
自分が今どうやって攻撃してるか曖昧なまま戦ったりもしたけど、
それでもまったく問題なく敵を蹴散らせる素敵なバランス。
レベルアップでHPと魔法使うためのSPが全回復するから、
「魔法連発で敵を片付ける」→「そのうちレベルアップして回復する」
の繰り返しでほとんど回復しないまま突き進める。
さすがにボスくらいは回復しながら戦わないとダメだけど、
戦ったボスはすべて「適当な通常攻撃&たま~に全体攻撃」
というやる気の無い行動パヤーンで弱いので楽勝。

戦闘で少しヤバいかなって思ったのは……。
主人公の防具を初期装備のまま進めてて、
敵からのダメージがちょっとキツくなってきて
慌てて防具を買いに行ったときくらいかな。あ、これ「レベル29」の時の話ね。
防具を新調したら問題が無くなった。

とにかくエンカウント率の高さとダンジョンの適当な構成が本当に辛過ぎる。
「エンカウント率を軽減する」って効果のアクセサリーがあったので
すぐに素材集めて作ってみたものの
装備してもまったくエンカウント率に変化が無くて絶望したりとか。
レベル34まで来たけど、
単調なダンジョンを彷徨ってるうちにいつの間にか上がってたって感じで
「レベル34まで戦い抜いた感」は皆無。むなしくなる。

ホムンクルスを育成するための「マリス」が999でカンストするのに、
1回成長させるのに300~400必要。ホムンクルスは主人公の自宅にいる。
ダンジョンの途中ですぐカンストしてそれ以降は無駄になるとかも地味にひどい。

RPGとしてはクソバランスもいいところでただひたすらに辛いだけ。
キャラとテキスト、モンスターのデザイン、背景なんかは良いんだけどねぇ。
ストーリーはカンタンに説明すると元々マフィアの一員だったけど、
「成長させたものの願いを叶えるホムンクルス」を盗んで脱走した主人公が、
追っ手としてやってくるかつての仲間達と血戦を繰り広げる!みたいな感じ。
ダークさをウリにしてたけど……そんなにダークでもないかな。
登場人物結構いい人が多いし。いい人というか「大人」が多いんだな。

構成としては主人公抹殺のためにやってくるボスを
ダンジョン最深部で倒すのを繰り返していく単純なものなんだけど、
とにかく味方・敵ともに登場キャラ一人一人の立ちっぷりが素晴らしい。
主人公ジェムとホムンクルスのメルの微笑ましいやり取り、
ジェムとの戦いで散っていく敵幹部達、
設定だけ見るとテンプレっぽいのにとにかく個性的な仲間達。
ギャグは時はギャグ。シリアスな時はシリアス。
そのテキスト一つ一つから感じられる確かな輝きは
ダンジョンだらけでイベントや会話デモそのものがとても少ないにも関わらず
短い時間でプレイヤーをぐっと引き込んでくる。
すっごい人間味があっていいのよね。敵も味方も。

suNEC_0019.jpg

登場キャラで俺のお気に入りはボリスさん。この格好でハートキャッチされた。
イロモノっぽいが超カッコいい人なのだ。

suNEC_0016_20101125200026.jpg

ボリスさん、ホムンクルスのメル、喋る宝箱はこのゲームの3大癒しキャラ。

……しかし演出がしょっぱいせいでボス戦前が今ひとつ盛り上がらなかったり、
どうにも説明不足、尺不足な感が強く、
せっかくの魅力的なキャラ達も活かしきれてない印象。勿体無い。
ホントにずーーーーーーーーーーーーーーーーっとダンジョン彷徨ってるばかりで
会話イベントとかも少ないのに、
もうなんかクライマックス気味な雰囲気になってきてガックリきたわ。


俺はハムスターが完全新作RPGを出すっていうから、
一つは「ゲームアーカイブスでいつも頑張っているハムスター」を応援するために。
もう一つは「完全新作のRPGを出すチャレンジブルなメーカー」を応援するためにと。
応援の意味を二つ込めてこのアームズハートを買っただけなのに……。
TGSでの体験プレイでちょっとヤバい手触りはしたけど、
それでも製品版でじっくり遊べばそれなりに楽しめるだろうと思っていたのに!
何故こんなことに……遊べば遊ぶほどにこちらの体力がどんどん消耗していく……。
悲しいぜ。

だが俺のハートはまだ折れていないので、
このアームズハートをクリアするまでは他のゲームは遊ばん!
最期まで突き進むぞ!

ていうかこれとっとと終わらせて早くダンガンロンパが遊びたいです。

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[ 2010/11/26 22:29 ] PSPゲームレビュー | TB(0) | CM(9)

「アームズハート」ファーストインプレッション!

suNEC_0016_20101125200026.jpg


どう見ても入ってるよねこれ。


本日発売!ゲームアーカイブスで猛威を振るう
小さな肉食獣ハムスターがお送りするPSP用RPG「アームズハート」!
サントラCDが購入特典なのに作曲者を公式サイトで公表しないとか、
何故か店舗限定特典で全然関係ないギャルゲーのテレカつけるとか、
新規のオリジナルRPGなのにパッケージがロゴだけで異常なほど地味だとか、
購入者限定抽選会の1位景品が
俺たちゲーセン族とメジャーウェーブシリーズの詰め合わせとか、
なんかもうプロモが何やりたいのかさっぱり分からなくてステキなゲーム!
とりあえず3時間ほど遊んだのでかるーく感想をば。

……いやぁこれはちょっと厳しいかもね。

アームズハートはオーソドックスな2Dのコマンド式RPG。
戦闘で攻撃する際に回転する歯車をタイミング良く止めることで、
連続攻撃が出来たり魔法攻撃の威力がアップするハウリングギアシステムが特徴
歯車をカスタマイズして色々な能力を付加させたり、強化させたりも可能だ。
さらに敵を倒して得た「マリス」というポイントを消耗することで
ホムンクルスを育成することが出来たり、
サブクエストやモンスター図鑑やアイテム合成などの要素もあったりで
なかなか盛りだくさんなように見える内容。

どことなくシャドウハーツっぽいと言われていた本作だが、
やってみると確かにそれっぽい!
システムが似てるとかそういうんじゃなくて、
主人公のウルっぽい喋り方とか、ちょっとしたテキストとか
細かいメニュー周りとか、節々から「匂い」が感じられるんだよね。
特に主人公の微妙に子供っぽい喋り方がホントに似てる。
スタッフが同じかどうかは分からないが、かなり可能性は高いんじゃないだろうか。
別人だけどなんかシャドウハーツで見たようなキャラも出てきたし。
まあ「踊る大捜査線DSはトムキャットっぽい!」と散々煽って
実際はビーワークスだった俺の言うことだからあまり当てにはならないんだが、
キャラの笑える掛け合いやテキストなど、なかなか味のある内容にはなっている。

……ただ、RPGとしては今のところかなり厳しい。
背景は大分書き込まれているものの、
キャラのドット絵や演出はショボく、2010年の水準ではない。
単にショボいだけならともかく、
妙にコミカルなドット絵とアクの強い立ち絵がまったく合ってなかったりで
どうにも雰囲気壊しがち。
戦闘シーンはどう見てもRPGツクールレベル。

現時点で最大の不満点はダンジョン!
同じ背景と似たような地形がループしてるんじゃないかと不安にさせるくらい延々と続き
鬼のようなエンカウントでプレイヤーの精神をゴリゴリと削ってくる。
カギを探してトビラを開けるとか、カギを探してリフトを動かして障害物をどけるとか、
とってつけたような仕掛けっていうか全部カギ探しばかりで全然楽しくない。
素人がやったのかってくらいダンジョンの構成が退屈でひどい。
まだ二つ目のダンジョンをクリアしただけなのにコレですよ。
「ここ、鍵多すぎじゃないか?」「気のせいよ」
なんてネタ会話があって苦笑するしかなかった。やめてよねそういうの!
オートマップ機能と短い読み込みはありがたいが、
それ以上にダンジョンの構成とエンカウントの高さが辛い。
プレイ時間の3時間中、2時間40分はダンジョン攻略ですよ。
ゲーム開始したばかりなのに!

戦闘のタイミング良く歯車を止めるシステムも悪くは無いが、
このエンカウント率でいちいちやるのは辛いものがある。
歯車が動く前にカウントダウンが挟まるのも微妙にテンポ悪くしてる。
カスタマイズすると歯車の見た目が変化するのとかは良いんだけど……。
今のところ敵が弱いので歯ごたえもナシ。
鬼エンカウントのせいもあって全体攻撃魔法が早く欲しい。

街も狭くて入れる建物がほとんど無いし、
武器屋の装備説明で仲間のネタバレ食らうし、
なんかこう、全体的に適当な感じがする。
最初の街は通行人1人1人に名前がついてるのに、
次の街だと名前がほとんど無くなってセリフも1行だけになって
同じグラフィックのキャラも増えるとかさ。

キャラやテキストや妙な雰囲気は結構好みなんだけどねぇ。
「笑えるショボさ」「笑えないショボさ」が混ざり合ってて、
笑えない方がかなり勝ってる印象。

一度アイテムを取った宝箱のグラフィックがどう見ても中身が入ったままな上に
話しかけると何故か宝箱自身から「なにも入ってませんよ」と説明されるところや

suNEC_0014.jpg

街の通行人が微動だにしない上に全員揃って左に顔を向けているのとかは笑える。
そちらに何かあるのでしょうか?

俺はいつもこの手のファーストインプレッションだと、
あんまり面白くなくても「まだ序盤だからこれから面白くなるかも!」
ってシメをすることが多いんだけど、
このゲームに関してはここから面白くなりそうな気配がまったくしない!
キャラの掛け合いやテキスト、
たまに妙に強烈なデザインの敵が出てくるところは味があって好きなんだけど、
全体的に悪い意味でチープ過ぎるぜ。

まあ、まだ序盤だからこれから面白くなるかも!しれないので頑張ってみます。

Arms' HeartArms' Heart

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※追記
この記事の続きはこちらのセカンドインプレッションへ!

「アームズハート」セカンドインプレッション!

ああ、やっぱり今回もダメだったよ。


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[ 2010/11/25 20:45 ] PSPゲームレビュー | TB(0) | CM(5)
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