
ゲームを起動すると表示される注意書きは
お子様向けと保護者向けの二段表示というなかなか珍しいレイアウト。
管理画面でプレイ時間を設定して、時間が来るとゲームが終了するようにも出来る。
ゲームは1日1時間!

モードはストーリーを追っていくライダーストーリー。
怪人50音表とライダー会話が楽しめるライダーパーク。
ライダーストーリーでゲットしたカードを閲覧するライダー図鑑の3つだ。
メニュー画面も含めてゲーム中の操作には一切方向キーを使わない。
○△□×ボタンだけだ。文字もすべてひらがなでフルボイス。
ただ、原作と同じ声ではなく、クウガとアギトはなんか変に甲高い声で凄く違和感あるぜ……。
ライダーストーリーは3つのミニゲームをプレイしていき、
最後に格闘ゲーム形式で怪人との決戦がはじまるという構成だ。
ストーリーはクウガ、アギト、龍騎にそれぞれ2話ずつ存在する。
ミニゲームはクウガが採掘場に転がってる岩を片っ端から蹴り壊してキック力を鍛えるゲームや、
バイクで障害物を避けていくゲームなど種類は多いが、
幼児向けなので画面の指示に従ってボタンをタイミング良く押せば労せずクリア出来る
格闘ゲーム風の対決パートもほとんどボタン連打してればOKだ。

こちらはクウガを操作して振って来る岩とかトンカチとかヤカンを避けるゲーム。
3回ぶつかるとやり直した。たまに振って来るリンゴは取っても大丈夫。
トンカチ……?ヤカン……?

こちらは同じ古代文字を選択してカタカナに直していくゲーム。
子供にカタカナを教えるのに一度古代文字を経由させるとは……。
ちなみに画像の答えはリント。

クウガのストーリーでは敵としてあの究極の闇「ン・ダグバ・ゼバ」が登場!
仮面ライダークウガ最後の敵で今も人気の高い怪人ですよ!怪人っていうかグロンギね!
番組で放送されていないところでクウガの新フォームを瞬殺したり
番組で放送されていないところで3万人の人間を焼き殺したり、
とにかく恐ろしいヤツだったのだ……。
「あれ?1話見逃した?」と混乱する視聴者が続出したという……。
まあ冗談はさておき、他のグロンギとまったく違うあの存在感は凄かった。
クウガのキーワードの一つだった「笑顔」をああ使うとはねえ。
PS1で発売された仮面ライダークウガのゲームはまだ放送中の発売だったためダグバの登場は無し。
ゲームで再現されたのは2012年に出たライダージェネレーション2のボス。
シーンも含めて再現されたのは2013年の仮面ライダーバトライド・ウォーかと思われていたが、
実は2002年発売であるこのゲームが既に再現していたのだ!
一体どんな感じの再現になっているのか?!


なんかビックリするくらいざっくりした話になってるな!
これはお子様にも分かりやすい……。

倒すとクウガからプレイヤーへのお礼のメッセージが!
この後クウガのシナリオがクリアとなり、
「ついにきゅうきょくのちからをてにいれたぞ!」と喜ぶクウガの姿も見れる。
このクウガ、目が黒くなってない?大丈夫?
原作知ってるといろいろと笑うしかない。

でもこのラストバトル限定の読み込み画面でこの画が出るのは普通に熱い……!
一応、トドメのシーンでは原作のムービーが一瞬だけ入ったりするぜ。
格闘ゲームパートでもダグバが発火能力を使ってきたり、
アルティメットフォームの必殺技がパンチだったり多少は原作再現もアリ。

アギトシナリオではなんとアナザーアギトが登場!
仮面ライダーアギトの4人目のライダーとして番組終盤に登場したライダーで、
渋い見た目とグッと来るエピソードが素晴らしくてコア人気の高いライダーだ。
しかしゲーム参戦には恵まれておらず、ガンバライドにSPカードで登場したくらい。
このゲームでの扱いは……。

ほとんどただの怪人扱い!
アギトは俺1人でいい!とも言わないし淡々と処理されてしまう。
木野って名前すら出てこない……!

アナザーアギトとのバトル後。
翔一くんがマカモウをとり逃した響鬼さんみたいなこと言ってる……!

アギトシナリオのミニゲームで一番好きなのはアンノウンを探すミニゲームですね。
アンノウンが画面に表示されたらボタンを押すだけの内容なんだけど、
何故か物陰からG3-Xとギルスが(スッ スッ)って感じで出たり引っ込んだりしてる。
ボタンを押すと軽い会話して消えていく。シュールだ……。


ウワアアアアアアアァァァーーー!
ここは原作通り。
龍騎はまだ放送がはじまったばかりの時期だったせいか、
メインの敵もナイトでクウガとアギト以上にフワッとした内容になってた。
続いてライダーパークのライダー会話の紹介に行こう。
クウガ、アギト、龍騎の3人と会話が出来るモードだ。
王蛇やシザースやインペラーとは会話出来ないんですか?
ライダーの質問に○×で答えていくだけの内容なんだが……。


めっちゃ当たり障りの無い内容だな!
「きみはおとこのこかい?」って質問にはいって答えたら、
「こんどおれとカードバトルをしようぜ」って言われたのは吹いた。
戦え……!戦え……!
ライダー会話はこのフワッとした質問を1回する度に
「まだはなすかい?」「まだかいわをつづけるかい?」ってやり取りが毎回挟まるので、
もしかして仮面ライダーは俺と会話したくないのかな……って思ってしまう。

こちらは怪人50音表。
50音の中から好きな文字を一つ選ぶと、名前にその文字が入った怪人の写真が表示。
名前が読み上げられ、選んだ文字の書き順も表示される。
怪人の名前を覚えながら文字の書き順と読み方も勉強できるのだ。
やっぱり「あ」を選んだらアナザーアギトかな?
と思ったらアポロガイストで意表を突かれた。えっ、昭和怪人アリなんですか?!


全部チェックしたら
アポロガイスト、イカデビル、海蛇男、エイキング、狼男、風のエル、キングダーク、
蜘蛛男、ケトス・オルキヌス、コマサンダー、サボテグロン、シオマネキング、
スケロス・グラウクス、セミミンガ、創世王、タイガーロイド、地のエル、ツバサ大僧正、
テレビバエ、トカゲロン、ナメクジラ、ニセスカイライダー、エキヌス・ファメリカーレ、
ネオショッカー大首領、ノコギリトカゲ、ハサミジャガー、ヒルカメレオン、梟獣人、
ヘラクレス、オカッパ法師、マシーン大元帥、水のエル、ムササビードル、メガゼール、
モグラ獣人、ヤモリジン、ユニコルノス、ヨロイ元帥、ラ・ドルド・グ、リングベア、
ボルキャンサー、レイウルス・アクティア、ローンウルフ、ワナゲクワガタ、ン・ダグバ・ゼバだった。
大半が昭和ライダーの怪人とは……。
名前と写真が出るだけなんだが、意外なチョイスの怪人もいたりで普通に楽しく遊んでしまった。
「し」はやっぱりシャドームーンかと思ったらシオマネキング。
それでいて「そ」に創世王を持ってくるチョイスが凄い。
テレビバエとモグラ獣人はですよねーって感じ。
ゲームへの出演率が異常に高いキングダークもしっかり入ってやがる!
「ひ」がヒトデヒットラーじゃなかったのが残念。
あと、クウガとアギトの怪人は名前が難しくて
この手のゲームにはやっぱりあんまり向いて無いなーって思いました。
「エキヌス・ファメリカーレ」が「ぬ」扱いだったり、
頭文字以外から取られている怪人もいくつか。
ボルキャンサーが来た時はテンション上がったわ。
「ん」にちゃんとン・ダグバ・ゼバを持ってくるのもニヤリ

「を」はどうするのかと思ったら……こんなのありかよ!

ライダー図鑑でも昭和ライダーのカードが存在。
昭和ライダーはパッケージにまったく出てなかったから驚いたよ。
登場はカードだけだけどね。
純粋にゲームとして特筆するところのある内容ではないんだが、
本編とのギャップでやたらシュールな場面が多く、遊んでいて変な笑いの絶えないゲームだった。
もちろん、パッケージの表に3~6歳児向けと明記しているゲームなので
大人の視点からツッコミを入れるのは野暮だってのは分かってるんだが……。
ウルトラマンや戦隊ならともかく、
割と大人向けの作風である平成ライダーでガチ子供向けのソフトってのは
やっぱ感じるシュールさが格段に違うぜ。特にクウガ。
それでいて妙にマニアックなネタがあったりとなかなか侮れない内容。
一応、ダグバとアナザーアギトが登場する貴重なゲームではあるし、
小さな子供向けの配慮もしっかりしているソフト。
色んな意味で面白い1本だったぜ。