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良い意味でびっくりさせられた。3DS「びっくり!とびだす!魔法のペン」レビュー!

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びっくり!とびだす!魔法のペン公式

ニンテンドー3DS値下げ日に発売され、公式サイトの謎の風刺絵も話題になった
びっくり!とびだす!魔法のペンのレビュー行くぜ!

っていうかまだトップが風刺絵のままなのかよ公式!いつまでこのままなんだよ!
説明しておくと発売前カウントダウンで
かわいい描き下ろしイラストが日替わりで更新されていて、
発売日にはとってもかわいいパッケージ画像になっていたのに、
何故か発売日を過ぎてからはアレになっていたのだ。何故ださぁたん。
ネタ以上に問題なのは
ゲーム本編であの風刺ネタがそのまま出てきても何の違和感も無いことなのさ……。

びっくり!とびだす!魔法のペンはGAEが3990円という
ややお買い得な価格で発売した3DS用お絵かきアドベンチャーゲーム。
GAEはこういう幼女向けゲームを色々と出しているが、
ゲーマー的には悪代官や大奥記、クロニクルオブダンジョンメーカー、
世界はあたしで回ってる、とかの方がお馴染みか。
呪医 Dr.杜馬丈太郎なんてのもありましたな。
意外と歴史モノとミリタリモノに力を入れていたメーカーでもある。

元々は「びっくり! どっきり! 魔法のペン」というタイトルでDS用ソフトだったが
一度「へんしんマジカルドール」というタイトルとセットで開発中止となり、
その後3DSで復活、発売となった。ファミ通.COMには当時のDS版の記事があり。
キャライラストやお絵かきアイテムなんかはそのままだけど、
フィールド画面はほぼ別モノになってるな。
ちょっとショボくてGBAでも出来そうな感じ。
キャラの口調とか説明文が普通過ぎて3DS版遊んだ後に見ると違和感すげぇ!
こんなのさぁたんじゃない!
下画面のドットは3DS版でも一部流用されているね。

描いたものが何でも本物になる魔法のペンを手に入れた女の子「さぁたん」が
相棒のネコであるナーゴ・ペンラスター14世と一緒に
お絵かきで世界を広げていくという内容。
ゲームの流れは街を歩き回ってお絵かきマークのフキダシが付いてるキャラを探す。
話しかけると「○○を描いて欲しい!」的なイベントが起こってお絵かきが始まる。
終わったら街を歩き回ってお絵かきマークのフキダシが付いてるキャラを探す。
この繰り返し。1箇所だけ分岐はあるがほぼ1本道
森を描いたら森が出現したり、お店を書いたらお店が出現したりと、
登場キャラのお願いを聞いてお絵かきを聞いていく度に街が発展していく。

お絵かきパートは出来ることが
「タッチペンで星を順番に繋げる」
「タッチペンで指定されたポイントを塗りつぶして色をつける

この2点のみなので自由度はまったく無い完全な作業。
ここは本当に小さな子供くらいしか楽しめない感じがするなあ。
出来あがった絵は実体化して飛び出すトコは3Dを生かしてていいんだけどね。
とびだしてびっくりというわけなのさ。

ゲームとしてはいかにもな子供向けって内容なんだけど、
主人公であるさぁたんの口の悪さと登場人物たちとのテンポの良い掛け合い、
毒の混じったテキストが絶妙で笑わされっぱなし。
さぁたんは口悪いんだけど子供らしいだけで性格が悪いわけじゃないから
嫌な感じはしないし口癖とかキメセリフとかもやたら印象に残る。イエス!ほっほぅ!

お絵かきした絵はさぁたんの説明文つきで見ることが出来るんだけどこれがまたひどい。

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ネタがどう考えても大きなお友達向けだこれー?!なんという悪ノリっぷり……。
ザ・オタ向けって感じなのさ。
このゲームがスーパーポケモンスクランブルと同時発売になったのは神のいたずらか

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あるシーンですげぇ唐突に「世界はあたしでまわってる」と
「コスメちっくパラダイス」の宣伝が始まった時は吹くと同時にちょっと嬉しくなった。
まだあたまわるを忘れてなかったんだねGAE……。
世界はあたしでまわってるの続編もそのうち出してくれよ!
「悪代官、大奥記、とっても面白そうなのさ!」みたいなセリフじゃなくて本当に良かった。

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こちらはさぁたんが街中で服を脱ごうとするシーンより。
うむ!最近どっかの錬金術師が怒られたばかりだから注意しないとな!
こういうメタネタやらパロネタやらが盛り沢山で耐えられなかった。

こんなふざけたゲームだが、
子供向けってラインは崩してない……とは思う……し?
登場キャラはみんな可愛くて魅力的。
テキストがぶっ飛んではいるんだけど
性格そのものが悪いキャラはいないのがいいんだよね。
シャミーなんかは最初「こいつ気がくるってやがる…」って思ったもんだが
最終的に許せてしまった。
そしてやりたい放題の会話があるからこそ終盤の展開が胸を打つ。
いつも通りの楽しいやり取りをしつつも、
「ああ、もうこのゲーム終わりなんだな」
って感じさせる雰囲気が上手くてそれだけで泣ける。
展開としてはやや唐突な感はあるんだけどテキストがいいんだわ。
キャラはさぁたんが一番好きだけど
それ以外だとツンデレ(劇中でこう言われる)のハニエッタとラルーが好きだな。
ハニエッタは色々とずるいって、あんなの。とっとこもいいね。

グラフィックもちゃんと3DSクオリティになっていて、
ややどうぶつの森っぽい(地面がせり上がっていく画面スクロールとか、
家に入る時の演出とかは結構そのまんまだったり)3Dのフィールドも悪くないし
お絵かきで完成した絵もちゃんとしてる。
特に「星座」シリーズは3D映えしてて綺麗。

さぁたんの両手を振りながらぴょこぴょこ走るモーションとか、
さぁたんが自宅のドアを開けて中に入る時に一瞬だけカメラ目線になるとか、
お絵かき中の両手をぶんぶん振るモーションとか、
そういう部分も凝ってて可愛いくて実に丁寧に作ってある。
さぁたんの別コスの破壊力もヤバい。
うしみつモンストルオと正面からガチで殴り合いできるレベル。
どちらが勝つかは俺にも分からん。

クリア後はARカードを使った遊びをするために特別なお絵かきにチャレンジ。
絵は本編と同じだが、制限時間によるノルマが付くのでやっとゲームらしくなってくる。
……まあ、結局線を繋いで塗り潰すだけの作業なのは変わらないし、
制限時間が結構シビアなのでハードなのが辛かったりするんだけどね。
ARカードは説明書の最後のページをコピーして、
ゲームの指示に従ってマークを塗りつぶしてカメラで読み取らせる。
するとARカードの上にさぁたんを始めとするキャラ達が!
しかしポーズを変えられるくらいで写真撮影機能やキャラの移動が出来ないのが残念。
ARカードでは登場キャラのちょっとした裏設定も見ることが出来て、
おお……こういう世界観だったのか、となかなか興味深い。

入れる建物が少ない、さぁたん以外のほとんどのキャラは絵が1枚しかない、
分岐が一箇所しかないと低予算さは感じるし、
純粋なゲーム部分はかなり単調なんだが、キャラとテキストは文句なしにいい。
これでお絵かきパートがもうちょっと遊べる内容だったら
俺も大プッシュしたんだがなあ……色々と惜しい。
シナリオは気になるし「これ描いたらどうなるの?!」的な楽しみはあったから
進むモチベーションは保てたけど一気にやるとやっぱちょっと辛かったぜ。

でも、個人的には凄く好きな一本。
発売前情報では本当に子供向けって雰囲気だったから、
ほとんど期待せずに買ったので良い意味でびっくりさせられたぜ。
定価もちょっと安いし、
クリア後のARカード集めを含めるとプレイタイムは8~9時間ってとこかな。
GAEの3DS第一作としては頑張ってる内容だと思う。
オススメはし辛いが、興味を持った人には是非やってみて欲しい1本。

こうなると「へんしんマジカルドール」の復活も期待したいところ。
3DSレベルのグラで作り直したらかなりいい感じになりそうなんだけどなコレ。




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[ 2011/08/19 18:05 ] 3DSレビュー | TB(0) | CM(9)
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