ニンテンドー3DSバーチャルコンソールで400円で配信中の
初代星のカービィのレビュー行くぜ!
ニンテンドー3DS|
バーチャルコンソール 星のカービィ|Nintendo1992年に発売された記念すべき星のカービィ1作目。
オーソドックスな2Dのアクションゲームで、
操作はAボタンでジャンプ、Bボタンで敵の吸い込み。
上ボタンを押すと空気を吸い込んで自由に空を飛ぶことが出来る。
小さい敵を吸い込んで吐き出したり、
敵や敵の投げてくる物を吐き出して別の敵にぶつけたりして進んでいく。
デデデ山からやってきた悪いデデデ大王が平和なプププランドを襲い、
国中の食べ物と空飛ぶ秘宝「きらきらぼし」を奪い去ってしまう。
宝物を奪われたのは悲しいけど、食べ物が無くてお腹が空くのはもっと悲しい。
みんなが悩んでいるところに1人の若者がやってくる。
旅の途中だという若者は人々の話を聞くと、
みんながおなかいっぱいご飯が食べられるようにしてあげようと
1人でデデデ山へと向っていく。
はるかぜとともに現れた勇敢な若者の名前はカービィ!
ゆけ!カービィ!プププランドを救うんだ!
そんなストーリー。
説明書でちゃんとストーリー読んだの初めてだったんだけど。
カービィって「旅人」で「若者」だったんだな……。
どこかアンパンマン的なストーリーでもある。
後のシリーズだと「実はいいヤツ」な役が多いデデデ大王もまだ普通の悪者。
カービィといえばやはり敵を吸い込んでコピー能力という印象が強いので、
今コピー無しの初代をやっても物足りないんじゃないかと思ったんだが、
久々にやってみるとコピー無しでも十二分に面白い完成度に感服する。
全5ステージだが、
描き込まれた背景や演出、ザコやボスも非常に個性的で単調さを感じさせないし
カービィの動きも実に細かくてかわいい。
ステージクリア時のダンスもいいんだけど1面ボス前の演出もなかなか。
高いところからボス部屋に落下していく地形。
落下中にカービィの体が段々と前のめりになっていって、
「ポテッ」って効果音と一緒に地面に跳ねかえって着地!かわいい!
ステージ開始前のデモとか、クジラの噴水で吹っ飛ばされるシーンとか、
スターに乗って壁をぶち壊しながら進むシーンとか、
ちょっとした演出や動きが楽しくて飽きさせないんだよねこのゲーム。
下ボタンでしゃがむとカービィがペシャンコになるとこも好き。
あれは意味もなくやりたくなる。
ボスのスキを突いて吸い込み攻撃でカウンターを狙うストイックさもたまんない。
以降のシリーズみたいに多彩なコピー能力で挑むのも最高に面白いけど、
こっちはこっちでまた違った面白さがある。
デデデ大王とのまさに「タイマン勝負」な最終決戦もアツい。
音楽も名曲揃いでハズレ無し。
特にカービィの代表曲として名高い「グリーングリーンズ」に
聞いているだけで血潮が燃え滾る「デデデの大王のテーマ」の2曲は外せない。
グリーングリーンズは初代で改めて聞くとやっぱいい曲だなあって思うね。
ステージ2の曲もお気に入り。
サウンドテストがあるのがありがたい。
上ボタンで自由に空を飛べて、体力がライフ制なこともあって本編の難易度は低く
アクションゲームが苦手な人でも
雰囲気を堪能しつつ楽しくクリア出来るレベルだが、
1度クリアされると隠しコマンドを教えてもらえるエクストラモードは結構ガチな難易度。
星のカービィシリーズ最難関との意見も見たが……。
まあ、それはかなり大げさにしても、
アクションゲーム慣れてる人が遊んでもそれなりに手ごたえのあるバランスだぜ。
同じくGBでVC配信中のスーパーマリオランド1なんかは
今遊ぶと大分物足りないかもしれないが、
初代星のカービィに関しては今遊んでもなかなか面白いタイトルだと思う。
コピーこそ無いが、星のカービィの星のカービィたる要素が詰まってる
アクションゲームが苦手な人でも楽しく遊べるバランスと優しい雰囲気。
アクションゲーム得意な人でもなかなか手ごわいエクストラモード。
全5ステージと短いが見所は満載で、この密度の濃さとシンプルさがまた心地いい。
カービィがピンボールになったりボールになったりコロコロしたり
ブロックくずしになったり落ちモノパズルになったり毛糸になったり
レースゲーになったりと、様々なジャンルに挑戦しつつ今も人気が続いているのは
初代カービィのブレのない完成度があったからこそだと納得できる。
去年の年末にwiiで新作が発売されて、
生みの親である桜井政博の最新作である
新・光神話パルテナの鏡が発売された今だからこそ、
あえて初代をもう一度プレイしてみるのもいいかもしれない。
さすがだぜ、星のカービィ。