絶対SIMPLE主義

舞台となる古城を探索して、
どこかに4つ存在する「封印の十字架」というアイテムを集めてラスボスを倒すのが目的。
HP、MP、攻撃力、防御力の概念があり、
宝箱でステータスアップアイテムを見つけたり
敵を倒した時に手に入るお金を使ってショップで買ったりすれば強くなるので
アクションRPGに近いね。

敵に体当たりで攻撃することが可能なのが特徴。
正面からぶつかった場合はこっちと相手のステータスの差によっては
ダメージを受けてしまうことがあるが、
背後からぶつかればノーダメージで攻撃をすることが出来る。

体当たりとは別にXボタンで魔法攻撃も可能。
直進する炎の魔法、貫通する雷の魔法、バリア的な役割も果たす氷の魔法
当て辛いが特殊な壁を破壊可能で威力も高い破壊の魔法の4種類。
魔法は複数セットが可能でLRボタンで簡単に切り替えられる。

特定のアイテムを手に入れれば自由に空を飛べるコウモリと
攻撃は出来ないが敵の攻撃を受け付けないウルフに変化可能。
これが無いと行けない場所や取れないアイテムも多い。
魔法と同じ操作で使用できて変化している間はMPが減り続ける。
HPやMPは消費アイテムでも回復できるし、ショップで格安で回復してももらえる。
セーブもショップで行う。

非常にオーソドックスな探索型の2Dアクションで、
魔法を使った軽い謎解きなどもあり。
ステージはそこそこ広いしゲームバランスも悪くない。
新しい魔法を手に入れるとうまくショートカットできるような構造になっていたりするし、
先に進まず敵をひたすら倒しまくって金溜めてガンガン強くもできる。
金はショップでカギを買わないと特定の扉が開けられなかったりして、
最初は貯まりにくいかなーと思ったが後半はサクサク手に入る。
ラスボスは結構強く、
ウルフの無敵時間やコウモリの飛行能力を使わないと回避できない攻撃も使ってくるぜ。
音楽もなかなかで最初のエリアの曲の転調とかかなり好き。



メニューからいつでもラティスとセレッサの会話を聞くこともできる
敵と戦う時のアドバイスや仕掛けに対するヒントに無駄話など、種類は豊富。
ここら辺の掛け合いはちょっとラビ×ラビを思い出す。
会話デモはボイスこそないが、口パクと目パチがあるのが細かい。
会話と同じ項目からボス戦以外いつでもショップに戻れるのも遊びやすくて親切ね。

そんなわけで探索型アクションとしては
複数の魔法の使い分けに軽い謎解きにそれなりに広いマップに
散りばめられたアイテムにボスにショップにと、
基本的な部分は揃っているし面白いと思う。
ただ、このゲームならではの特徴ってのがほとんど無いんだよね。



キャラは可愛くて俺は敵のゾンビ少女のヘンルーダがお気に入りなんだが、
（コードオブプリンセスのゾゾ子といい、3DSにゾンビ少女ブーム来てる！
やはりゾンビは新鮮な肉を求めて生きの良いハードに集まるということなのか！）
ゲームとしてはまず体当たりの必然性が薄い。
接触判定がわかりにくくて（特に空中）
「さっきはダメージを与えられたのに今度はダメージ受けた？」ってなる場面が多いし、
そもそも魔法が強くて便利で簡単に回復出来るからムリして体当たりを使う必要が無い。
探索型アクションなのにマップが一切見れないのも不便。

立体視はとりあえずキャラと背景を浮かせておきましたって程度でおまけみたいなもの。
しかも画面中央で微妙に立体がズレるような表示になってるので
ONにしてるとなんか気持ち悪い。背景の雰囲気自体はいい感じ。

シナリオはかなりひどい。
伏線回収する気がまったくない展開と、ラストの「To Be Continued」の文字に唖然。
この内容でタイトルに「エピソード１」とかつけないのはちょっとひどいってレベルだよ！

600円ならばなかなか凝った作りで遊んでると力が入ってるのは分かる。
こういうジャンルが嫌いじゃなければ損しない内容にはなってるんだけど、
全体的にこじんまりとまとまりすぎてて物足りなく感じる上にあの投げっぱなしエンド。
久々に銀星の新作でちゃんとシリーズとして継続できそうなソフトが出てきたことは
素直に喜ばしいが色々と惜しい内容だぜ。
続編作る気マンマンだからそっちに期待するかなー。

ステージ毎に用意された目標を達成すればクリア。
ほとんどは最後に出てくる名前付きのボス敵を倒すのが目標になってるな。
ステージには複数のエリアが存在していて、そこからザコ敵がワラワラと出現する。
エリア内のザコ敵を一定数倒すと通常より強力な守備隊長が出現。
倒すことでそのエリアを自軍のものにできる。
自軍のエリアからは味方のザコ機体がワラワラ出てくるようになる。
逆に敵の攻撃でこっちのエリアを奪われることもある。
プレイヤーと敵でエリアの奪い合いをしつつ
複数存在する名前付きのボス敵を倒していく内容。

Xボタンで通常攻撃。Yボタンで射撃攻撃。
Xボタンを連続して押すとコンボ攻撃。
コンボの最後にYボタンを押すことで強力なチャージ攻撃を放つことが出来る。
チャージ攻撃はXを2回押してからY、みたいに押すタイミングで3種類に変化。
敵を倒すとなどしてSPゲージを一定以上溜めてBボタンでゲージを消費してSP攻撃。
さすがにモビルスーツだけあって攻撃は派手だし、
他にもダッシュに空中回避にと、
武将を操作する本家無双に比べるとキャラの動きがスピーディで派手になっている。

当然無双シリーズなわけでゲームを始めると
原作のパワーバランスをガン無視して敵モビルスーツが数百機と襲い掛かってくる！
「ジオンに兵なし！」とか言ってたレビル将軍に
ローリングソバットを叩き込んでも許される物量っぷり。
アムロが一年戦争で撃墜したザクの数は100機以上と言われているが、
このゲームでは無双らしく100機、500機はラクラク。少し粘れば1000機もあっという間。
誰でも10倍アムロになれるゲームだ。
敵のワラワラっぷりもいい感じで処理落ちも無い。

メインとなるモードは原作のエピソードを再現したステージを遊ぶオフィシャルモードと
歴代キャラごちゃ混ぜのゲームオリジナルストーリーを遊ぶオリジナルモードの2つ。
このオフィシャルモードいらないと思うけどなあ。
オデッサでランバラルと黒い三連星が数百機のザクを率いて進軍してくるとか
どこの世界のオフィシャルだよ！
アムロ、シャア、カミーユ、シロッコ、ジュドー、ハマーンの6人を選べるが、
キャラによってステージが極端に少なかったり
登場キャラそのものが少なすぎて
ダイジェストなんてレベルじゃない端折り方になってて再現でもなんでもなくなってたりと、
取って付けた感は否めずオリジナルモードがメインだな。

オリジナルモードは最終的に15人の中から主人公を選んでプレイ可能になる。
アムロ、カミーユ、ジュドー、シャア、エマ、東方不敗
プル、ミリアルド、ジェリド､ルー、シロッコ、ハマーン、プルツー､ロラン､ヒイロ､ドモン｡
個別にストーリーがあって使用出来る機体も違う。
ウイングガンダムゼロつえーんだろうなあ。
って思ったら予想通り凄い強さ。
ツインバスターライフル撃ちながらグルグル回るアレも予想通り超性能。ですよねー。
宇宙世紀はZZ組までなのでニューガンダムがいないのが残念。
初代ガンダムのハイパーハンマーはあれはあれで爽快だけども。

シナリオはすべての歴史を跨いで出現した謎の惑星と謎の武者ガンダムを巡って
歴代ガンダムキャラが入り乱れる闘いが起こる……というものだけど、
なんか遊んでてよく分からない内容だった。結局なんだったんだ武者ガンダム。
こちらも登場キャラが少なすぎるせいで
ターンＡからの出演がパイロットのロランと
メカニックのホレスさんだけとかワケの分からない事になってたりはするが、
ステージ開始前の会話デモやゲーム中のデモがほとんどフルボイス。
ネタっぽいクロスオーバーも多いのでそこら辺はそれなりに楽しめたぜ。









Ｇガンダム時空に引きずりこまれてるキャラ多すぎる……。
なんで東方不敗シナリオのラスボスがヒイロなんだよ！



オリジナルモードをクリアしたキャラはモビルスーツの乗り換えもできるようになる。
ラスボスである武者ガンダムは乗り換え専用。

キャラの動きは軽快でスピード感はあるしネタ会話も笑えるんだけど、
ステージ毎に複数登場する名前付きのボスがやたら硬くてテンポ悪い。
敵を倒していくと強化パーツを手に入ってそれを装備することでパワーアップできるものの
パーツは手に入れたキャラでしか使えないので、
キャラを変えれば手に入れたパーツも1から集めなおし。
経験値によるレベルアップもあるが、当然、キャラを変えると1から育てなおしになる。
強いパーツが完全に決まってるからカスタマイズの自由度はあって無いようなものだし、
凝った成長システムがあるわけでもないので全体的にやりがいが無い。
無双はそういうものだからある程度作業プレイになること自体は別にいいんだけど、
「作業プレイを続けたくなる要素」に乏しいんだよね。
シナリオこそ違うが、ステージもどのキャラ選んでも似たようなのばかりだから飽きる。
この内容で15キャラ分クリアするのはひたすら苦痛だったよ！
グラフィックも綺麗といえは綺麗だが全体的にのっぺりしてる。

ガンダムのゲームはもう飽和状態なのでこういう変のはどんどん出すべきだと思うんだが、
1作目だけあって「とりあえず基本は出来ました」状態。
2と3はかなりパワーアップしてるみたいだが1作目クリアするだけでどっと疲れたぜ……。
遊ぶとしたら来年かな！