8月22日の話になってしまったが
吉崎観音のドラゴンクエストモンスターズ+新装版5巻が発売!
全5巻がついに完結だ!
2000年から2003年にかけて連載されていた作品の新装版で、
描き下ろしのカバーにカラーピンナップ付き。でもカバーは古い単行本の方が好み。
1、2巻の帯にはドラクエ作ったえらい人の堀井雄二、
3、4巻にはドラクエ10プロデューサーの斎藤陽介、
5巻にドラクエモンスターズシリーズプロデューサーの犬塚太一のコメントがそれぞれ掲載!
・堀井雄二
当時ボクも楽しく読ませてもらっていた「DQM+」が新装版で登場するということで、
とてもうれしいです。
ゲームとはひと味違ったDQMの世界を、皆さんも是非楽しんでくださいね!
・斎藤陽介
やはり「DQM+」は面白い!ワクワクさせてくれます!
「ドラゴンクエストX」の世界には、まだモンスターマスターのような人たちはいませんが、
「DQM+」を開発スタッフ全員で読み込んで、
遠くない将来には何かコラボが実現できないかと思っています!
「DQM+」も「DQX」も、まだまだ面白くなりますよ!
・犬塚太一
本作で「テリーのワンダーランド」の世界観をさらに広げてくれたおかげで
逆にゲーム作りでもこちらがかなりインスパイアれた部分もありました
その一端は、最新作の「ドラゴンクエストモンスターズ テリーのワンダーランド3D」にも
現れていますので、ぜひそちらもお楽しみください。前にも書いたけど堀井雄二にドラクエモンスターズ+をこう言ってもらえると嬉しい。
犬塚太一の「DQM+にインスパイアされた部分」っていうと……。
やっぱ「マスターが直接戦う」って設定だったスカラベ辺りからだろうか。
3Dの追加シナリオの敵がそんなだったからね。
ドラクエ10とコラボ実現させたい!ってのもいいね。
でもDQM+を開発スタッフ全員で読み込んだら
DQM+じゃなくてドラクエ2とのコラボがすげー増えたりするんじゃねーの?!
今回新装版で読み返したけどやっぱしびれる面白さ。
原作ネタやセリフの使い方がいちいち見事で
「このシーンでこのネタ使われたらもう、ダメだよ!ずるいよ!」って読んでてなる。
旅の扉の先で全滅したらタイジュの国に戻されるって設定を生かした展開もあって上手い。
ドラクエ2の王子達は久々に見てもやばいくらいカッコ良くて、
今もドラクエファンの間で語り継がれるのも納得だと再認識。
ドラクエ1の勇者とドラクエ2の王子達が登場してる段階でこれだけ面白いのに
ドラクエ3や4の勇者、
そして「モンスターマスターの元祖」であるドラクエ5の主人公が本格的に出てきたら
一体どうなってしまうんだ?!
……ってとこで打ち切りというのが悲しい。伏線は沢山張ってあったのに!
原作ネタに愛を注ぎすぎて、
クリオとマルモ以外のマンガオリジナルのマスターはやや持て余していた感もあるけど、
連載がもっと続いてればここの印象も変わっただろうな。
そして今回の新装版最大の目玉は5巻に収録されている「復活祭」!
新規書き下ろしのエピソードだ!
ガンガンジョーカーの8月号に読みきりとして載ったものだが、
ハッキリ言って元の作品読んでないとまったく意味不明な内容になってたぞ!
テリー3Dから入った人は面食らいそう。
俺はこの為に初めてガンガンジョーカー買ったらうみねこの連載が2本も載ってて面食らった。
テリーが主役の新エピソードではあるんだけど、
本編の悪落ちしたテリーではなく
「テリーのワンダーランド3Dの世界のテリー」が主人公。
デザインも3Dに近いものになってるね。
モンスターマスターとして強くなりすぎて目標を見失っていたテリーが
突然現れた旅の扉「そのさきの扉」へと足を踏み入れる。
そして……!
本編のパラレルとも取れるし、本編の後日談とも取れるし解釈が難しい話。
というか最後のシーンが描きたかっただけですよねこれ!
描きたかったというか、
ドラゴンクエストモンスターズ+が好きだった読者にこれを見せたかったというか。
確かにこれは見たかった展開なので嬉しい反面、
連載がしっかり続いてちゃんとした形でこれが見たかったなという気持ちもあるな。
なんにせよ不遇の名作の復刻。
昔読んでいた人はもちろん、テリーのワンダーランド3Dから入った人にも読んでもらいたい。
復活祭は吉崎観音が少しだけど最新のドラクエモンスター描いてるのも見所だぜ。
せっかく復刻したんだし、
ドラクエが盛り上がってる時なんで復活祭で終わりなんて言わずに続きも頼みますよ!
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