
粘液のついたボールみたいなのが自機。
操作は方向キーかスティックで移動。色の薄い壁や天井に接触するとそのまま張り付いて移動可能。
□かRボタンを押すとダッシュ形態になって移動スピードアップ。
操作方法はこれだけ。
基本的に敵を倒したりは出来ず、ダッシュとジャンプで突き進むのみ。
公式サイトとかだとどういうゲームなのか少しわかり辛いが、
ジャンプとダッシュと壁張り付きで進むシンプルなジャンプアクションと考えてもらえばいい。
挙動にクセもなくて操作はしやすい。
ちょっとスーパーミートボーイっぽいとこもあるかな。
「ノード」と呼ばれる丸い玉がステージに落ちていて、
これを拾うたびにバックのBGMのメロディーが少しずつ増えていく。
ステージ中の敵やトラップはBGMに合わせて動いているので、
BGMのリズムに合わせて操作すると突破しやすいという仕組みだ。
逆に言うと「サウンドシェイプ」と銘打ってるのに
そこくらいしか音をゲームに生かしていないとも言えるかなー。
ノードはステージクリア時にいくつ拾ったかカウントされるので、
これを集める楽しみも用意されている。
20のステージに挑戦するプレイモードと、
自分だけのステージを作れるクリエイトモード。
自分の作ったステージをアップデートしたり、
他のユーザーの作ったステージをダウンロードできるコミュニティの3つがメインとなるモードだ。

プレイモードのステージは「アルバム」というCDのような分け方になっていて、
4つのアルバムに複数のステージが収録されている形式。
アルバム事にBGMとグラフィックの担当がすべて違う。
自然を舞台にしたステージの多いHello,Worldに、ドット感がたまらないCORPOREAL。
ポップな色使いのBeyonder。ベタなレトロゲーム的世界観のD-Cade。
世紀末的なビル群が待ち受けるCties。
アルバムによってガラリと音楽と画面の雰囲気が変わる。


俺のお気に入りはやっぱCORPOREALだなあ。
この機械的なんだけどどこか温かみのある雰囲気が好きだ。
コーヒー飲んでる人にタックルかけるとカップを落としちゃう。
ごめん……。

インベーダーそのままなクリーチャーとかはややベタ過ぎるD-Cadeだけど、
このジャンプ台で大ジャンプして触れると壊れるブロックを壊していくところは、
ブロックくずしみたいで好き。
プレイモードは1画面に何個っていう単位でチェックポイントがあって、
死んでも一瞬でそこから復活出来るので難易度は低い。
どちらかというと世界観や音楽を楽しむアート的な作りではあるんだけど、
ダッシュして空中でダッシュ姿勢を解除して壁に張り付いて進む箇所があったり、
乗り物に乗ったり、水中を泳いだり、スイッチの切り替えがあったり、
時間以内に次の画面に進まないと死んだりと、
ステージギミックが豊富なので飽きずに遊び続けられた。
リズムに乗って動くオブジェや敵を見切っていく楽しさもあるからね。
ステージの雰囲気や演出はどれもいい。
プレイモードをすべてクリアするとデスモードが出現。
ステージを進んでゴールを目指すプレイモードとは違い、
固定画面で戦い抜く高難易度ステージ。
「○○秒以内に○○個のノードを集めろ!」
というのが条件で、画面内に1つだけ出現するノードを取ると次のノードが出現。
取るとまた次のノードが出現、の繰り返し。
邪魔をしてくる敵のビーム攻撃や
落とし穴やダメージ床の配置がかなり嫌らしく、即死、即死、即死の連続!
制限時間もかなり厳しいし、
1回でもやられたら最初からやり直しだ。やり直す時はロード無しなので快適ではある。
まさに上級者向けのやり込みモードとなっているが問題が1つ。
ノードの出現がランダムなんだ。ノードを回収しろってルールで、高難易度で、制限時間あって、
それでノードの配置がランダムってどういうことだよ?!
正しくは「出現ポイントがいくつかあるんだけどどこに出るかはランダム」なんだけど、
お察しの通し運の要素がかなり強くて死にまくり!
リトライがロード無しで出来るからそこでストレスは溜まらないんだけど
即死ゲーっぷりと運ゲーっぷりのせいもあってブロッククラッシュやってる気分だったわ……。
それまで苦戦してたのに、
運良くノードが近くに出まくったおかげで制限時間大幅に残してクリアとか超萎える!

一番キツかったのはこのステージ。
伸縮しながらこっちを追尾してくるレーザー砲台が4つと、
乗ってしばらくすると消えてまた復活する床が1つ。
レーザーの猛攻が地獄!やってない人には一切伝わらないのがもどかしい!
そこにノード出たらレーザー避けられねぇよ!のってが多くて……。

ここだと分かりやすいかなー。
4つのビルがあって高低差が激しくて敵もいる。でもノードの出現場所がランダム!
チェックポイントが大量にあって簡単な本編とは違って緊張感があるのは確かだし、
ギミックの置き方や構成自体は考えてある。
難しい分
「リズムを自分の体に刻み込んで、リズムに合わせて動くギミックを突破する!」という感覚は本編よりも格段に強い。
なので、調節さえしっかりしていれば即死覚えゲーとしてなかなか楽しめたと思うんだが、
ノード配置がランダムという信じられないくらい雑な調節で台無しになってる。
運ゲー要素で難易度上げて高難易度ですってダメだろうよ……。

バランスがクソなだけなのを自分からムリゲーとか言うのよくないと思います!
いや、自分からクソゲーとか言われるともっと困るけども。

なんとかコンプしたが疲れたー。
シルバートロフィーがやたら多い上に、
PS3でもソフトDLしてセーブデータ同期すればトロフィーが2倍になるのが救いか。
コミュニティは世界中のユーザーが作った力作をプレイ出来るのはいいんだけど、
人気のある作品がだーっと並んでるグレイトヒットと、キーワード検索しかないから不便。
もうちょっと細かく選べればよかったんだけどね。
雰囲気がナイスなアートっぽいジャンプアクション。
なかなか面白いがプレイモードだけだと20ステージで1200円はややボリューム不足。
デスモードは苦痛。
クリエイトとコミュニティに価値を見出せれば無限大って感じかな。
意欲的なところは評価したい。