モードはクウガを操作して原作と同じ流れでグロンギを倒していくチャレンジモードがメイン。
あとは自由にキャラを選んでCPUと8回戦うバトル1Pモード。
相手を倒しても体力が回復しない状態で何人倒せるかを競うサバイバルモード。
入力したボタン表示などかなり細かい仕様になっているプラクティスモード。
各モードで倒した相手の数などでカードをゲット可能なデジタルカードモードなど。
カード集め要素は以降のライダーゲームに標準搭載されたな。
オープニングは「仮面ライダークウガ!」をバックに
ゲームオリジナルのCGムービーが流れる仕様になっている。
登場ライダー&怪人は
仮面ライダークウガ ドラゴンフォーム
仮面ライダークウガ マイティフォーム
仮面ライダークウガ ペガサスフォーム
仮面ライダークウガ タイタンフォーム
仮面ライダークウガ アルティメットフォーム
仮面ライダークウガ グローイングフォーム
ズ・ゴオマ・グ
メ・バチス・バ
ズ・ザイン・ダ
ズ・バダー・バ
メ・ビラン・ギ
ズ・グレン・バ
メ・ギイガ・ギ
メ・ガルメ・レ
メ・ガリマ・バ
ズ・メビオ・ダ以上となっている!
以降のライダーゲーのようにバトル中でのフォームチェンジは出来ず、
クウガの各フォームはそれぞれ個別キャラとなっている。
各ライジングフォームは特定条件で自動変身するので個別使用は不可能。
アメイジングは無し。
操作は×でキック、□でパンチ、○で必殺技、△で投げ技。
○ボタンと方向キーの組み合わせで必殺技の打ち分け。
超必殺技やゲージの類は一切無く、システムは非常にシンプル。
○ボタン+方向キーの組み合わせでお手軽に違う必殺技が出るところは
クライマックスヒーローズにも受け継がれているな。
結構ちゃんとした3D格ゲーになっていて、コンボ数もそれなりに豊富。
ちょっとしたコンボにも全部技名がついてる辺りは3D格ゲーらしいっちゃらしい。
例えばクウガマイティフォームの「→→パンチ」のコマンドで出る
2連パンチの名前が「ファイアークラッシャー」とか。
クウガアルティメットフォームのワンツーパンチに「アルティメットクロス」とか。
おお、これは今見るとガンバライドっぽいな。ただの格闘に大仰な名前!
ライダーゲーでは珍しく同キャラ対戦も可能。
クウガを使って特定の必殺技でグロンギにトドメを刺すと専用の演出が挟まったり。
チャレンジモードはバトルの合間にナレーションがちょっと挟まったり、
五代雄介のセリフとTV版のキャプ絵がパパッとカットインしたりする程度で、
大した内容ではないね。
小ネタとしては読み込み画面にグロンギ語が表示されたり、
バラのタトゥーの人が「ゲームを始める」と喋ってくれるのが嬉しい。
たまにセリフが「ゲゲル ゾ ザジレス(ゲーム を はじめる)」
とグロンギ語になったりして芸が細かい。
2000年に発売された原作放送中のキャラゲーだけあって
モードもシステムもシンプルであっさりとしているが
モーションはなかなか丁寧だしBGMも原作と同じ。
写真を加工して張り付けた背景は少々ショボいが本編の再現としては上々。
有名な燃える教会もしっかり再現されているぜ。
実際はそこまで予算かかってなかったらしいねあの教会。
動きが軽快でコンボを叩き込むのが爽快で、
使用キャラを一通り使ってる間はそれなりに楽しめる内容ではある。
PS1時代に大量生産された、有象無象の駄3D格ゲーに比べると意外なほどによく出来てるぜ。
あの頃のキャラゲーは存在自体がゴルゴムの罠みたいな3D格ゲーが多かった……。
まあ、必殺技が強すぎたりキャラ性能差が激しすぎたりで大味だったり、
基本的にカード集めの為に黙々と戦うだけの内容だしで飽きも早いけどね。
オプションで難易度・ラウンド数・制限時間の設定可能なのは普通だが、
ガードダメージのON/OFFが出来る辺りが渋い。
バトルモードや対戦ではハンデ設定も可能だ。
このゲームで一番の欠点は隠しキャラの出現条件の面倒さ。
誰もが使いたいこのゲーム最後の隠しキャラである
仮面ライダークウガアルティメットフォームを出すには
カードをコンプリートしなければならない。
が、カードは同じモードを延々と繰り返しプレイして集めないといけないし、
対戦で10回ごとに貰えるカードが5枚も存在する。
対戦は2P対戦オンリーでCPU対戦が無いため、
コントローラーがもう一つ無いとアルティメットフォームを出せないという……。
幸い、俺の家にはHORIの連射パッドが二つあったため、
必殺技ボタンである○ボタンを自動連射設定にして放置して対戦50回達成。
コンプすると五代雄介からのお祝いメッセージが流れ、最後に
「お祝いに、アルティメットフォームのファイルを君にあげる」と、究極の闇をスナック感覚でプレイヤーにプレゼントしてくれます。
そして降臨するアルティメットフォーム!
モーションやキックはマイティやグローイングとあんま変わらないが、
使えるだけで嬉しいもんよ。
歴代平成ライダーの最強フォームの中でも
アルティメットフォームはちょっと特別という感じがする。
サバイバルモードやバトルモードでは相手にクウガが普通に出てくるため、
アルティメットvsグローイングなんていう絶望的なカードになったり……。
これはかなり笑顔になる。
対戦限定カード以外のカードを集める時はクウガタイタンフォームの必殺技がオススメ。
○ボタンだけで出るカラミティタイタンがゲロ強いのでこれでCPUを狩ればよし。
使用するとのっしのっしと相手に向かって歩いていって、
腹に剣を突き刺す!という原作再現が素晴らしい技なんだが、
相手に向かって歩いている間はスーパーアーマー発動で
攻撃を食らっても怯まないしダメージも微量。
そして命中すると相手の体力を7~8割一気に奪えるという必殺っぷり!
動きが遅いので対人戦だと使えなさそうだが、
CPU相手なら開幕2連カラミティで瞬殺。
なので、カード稼ぎはまたも連射パッドで○ボタンを固定にして
サバイバルモード放置するだけでクウガが何十連勝でもしてくれて何十枚でもゲット可能です。
凄まじき戦士過ぎる……。ガドル閣下ー!早く来てくれー!
(※このゲームにゴ・ガドル・バは出演していません)
番組放送中の発売なので後半のキャラは収録されていないし、
キャラゲーとしてはまあこんなもんかなという内容だけど
見所は多く、定価や時代を考えると大分頑張っているぜ。
ここから平成仮面ライダーゲーの長い歴史が幕を開ける。
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