操作方法は方向キーかスライドパッドで移動。
Bボタンでジャンプ。
Yボタンでガン攻撃。
Xボタンで画面を少しだけ動かして遠くを見る。
AかLRボタンでスイッチの切り替え。
スライディングや壁蹴りやダッシュのようなアクションも無いので非常にシンプルな操作形態。
動きやガン攻撃の感触も含めて初期のロックマンを思わせるシンプルさ。
このゲーム最大の特徴はスイッチの切り替え。
ステージには様々なブロックが設置されていて、
スイッチを切り替えると出っ張っているブロックは画面奥に引っ込み、
画面奥に引っ込んでいるブロックは画面手前に出っ張る。
この場面だと主人公から見て最初のブロックが半透明になって画面奥に引っ込んでいる。
このままだと先に進めないのでスイッチを切り替えると……。
このように出っ張っているブロックが入れ替わって上に乗れるようになるのだ。
スイッチ切り替えに制限は無いのでこうやってどんどんブロックを入れ変えて先に進んでいく。
だから「マイティースイッチフォース!」なわけね。
ザコ敵を倒しながらステージのどこかでじっとしてる5人の犯罪姉妹を全員発見して捕まえると、
ゴール地点にロボがやってくるので中に飛び込めばクリアというのが基本ルール。
一本道でわき道に犯罪姉妹がいる構成のステージと、
ある程度広さがあるのであちこち歩き回って犯罪姉妹を探さないといけない構成のステージがある。
ブロックをどんどん切り替えて道を作って先に進むジャンプアクションで、
ステージクリアするだけなら簡単だけど
規定タイムのクリアを目指すと難易度が上がるタイプの作りね。
「乗っかっているとスイッチを切り替えても引っ込まないブロック」
「爆弾タイプの敵を倒した時の爆風じゃないと破壊できないブロック」
「引っ込んでる状態で重なって切り替えると矢印の方向にキャラを射出するブロック」など種類がどんどん増えていくブロックを駆使しないといけないため、
中盤くらいからどんどん難しくなってくる。
「引っ込んでるブロックの前に敵がいる状態でスイッチを切り替えると、跳ね飛ばして倒せる」というやり方を利用しないと進めない箇所があったりして頭を使うぜ。
壁に囲まれた場所にいる敵を倒さないといけない場面とかね。
こちらはその仕組みを利用して敵を倒そうとして自分も吹っ飛ばされてるシーン。
ステージ10だけど絶対みんなやる。
この画面手前に叩き付けられて画面にヒビが入る演出はベタで好きです。
他にも、
ジャンプして空中でタイミング良くスイッチ切り替えて着地!とか、
タイミング良くスイッチ切り替えて矢印ブロックから矢印ブロックへ次々に移動!とか、
矢印ブロックで射出中の敵に通常ブロックを押し当てて倒す!とか
要求されるテクニックはどんどん複雑になっていく。
規定タイムクリアには足場から落ちない正確な操作も必要だ。
パズル要素の強いステージ構成を把握し、
スイッチを切り替える一瞬のタイミングを見切り、
ジャンプアクションを完璧に成功させる!
心・技・体を一体にさせないとマイティースイッチフォースにはなれないのだ!
ただ、とにかく激ムズ!というゲームではなく、1ステージは2分程度と短めでリトライも容易。
「これどうやって先に進むんだよ?!」「こんなの規定タイム切れるわけないだろ?!」
「モニカ警官は犯罪姉妹よりこれ作ったスタッフを逮捕するのが先だろ!」
と、初見では途方に暮れるステージも多いが、犯罪姉妹の場所をしっかり覚えて、
ギミック一つ一つを確実にクリアしていくようにすると自分でも驚くほどスイスイ進めるようになる。
ほどよい難しさが心地良い。
最終的に「刑事さん…俺が間違ってたよ…(名探偵コナンの最後の方に流れるBGM)」ってなった。
これはバランス調節をかなり丁寧にやってないと出せない面白さ。
自分の上達がハッキリ分かるバランスだ。
そして唖然とする最終ステージ。
あれは「マジかよ…!」ってなってから燃えたね。変則かつガチなアクションですよ!
ドット絵と立体視もお見事。
イキイキと動くモニカ警官や背景の書き込みが実にいい。
犯罪姉妹は発見したらすぐに触って捕まえないといけないんだが、
手錠でフラついたりする動きがかなり凝ってるのでたまにはじっくり見よう。
「ブロックが出たり引っ込んだりする」って部分もしっかり立体視が生きてるね。
エフェクトや背景の立体感もなかなか。
モニカ警官の英語ボイスも可愛いぜ。「yammy!」が好き。
▶ Mighty Switch Force OST | Jake Kaufmanサントラは海外サイトで寄付制にて配信中なんだけど音楽も絶品。
「Love You Love You Love」や「Apprehend Them!」「Whoa I'm In Space Cuba」辺りが気に入ってるが、
一番耳に残るのはやはり「Caught Red Handed 」だ!
不満点はXボタンの視点移動でもうちょっと遠くまで見たかったってことと、
死んだ時のモニカ刑事の悲鳴が妙にリアルかつ音デカくて普通にビックリすることかな。
後者は長所かもしれない。ちなみに死ぬ時はスーツが消滅して下着になります。
あとはあえて言うならローカライズが微妙なことか……。
会話テキストとかは一切無いゲームなんで問題無いと言えば問題は無いんだが、
あのダサ過ぎるにもほどがあるカタカナのロゴはちょっと擁護出来ない。
公式サイトの日本語もアレなせいでなんかストーリーがよく分からんし。
武器の名前も公式サイトと説明書でパレットガンだったりペレットガンだったりする。
振り返ってみると敵の種類もギミックの種類もそこまで多くないんだけど、
それをまったく感じさせないバランス調節が絶妙。
さすがに終盤のステージやボーナスの4や5はかなり骨を折ったが、
基本的に落ち着いてプレイしていけば先に進むことが出来て、
クリアした後に「ふー!いい汗かいた!」と素直に言える。
丁寧な作りこみが堪能出来るいい2Dアクションゲームでした。オススメ!
同じ開発会社によるシャンティ~リスキーブーツの逆襲~もローカライズ予定とのことなので
こちらも大いに期待させてもらおう!
でもローカライズはちゃんとしてくれよな!