操作方法はスライドパッドで移動、Aボタンで武器攻撃、Bボタンでセットした盾か魔法を使用。
Lボタンでアイテム選択してYボタンで使用。
Rボタンでキャラの向きを固定。Xボタン押しっぱなしでダンジョンからの離脱。
装備は下画面をタッチして変更する。
前作は回復アイテムの使い方が
「回復アイテムをタッチして下画面に表示されたキャライラストの口に持っていく」という、
とっさの時の回復で事故を起こしやすい仕様だったが今回は改善!
アイテムのアイコンが大きくもなっているので格段に遊びやすくなったぞ。
ジャンル的にはアクションRPGと言えるが経験値での成長要素は無し。
武器と3つまで装備できるアクセサリーによるステータスの変化がメイン。
あと、たまに手に入る食料アイテムを食べるとダンジョンから出るまではステータスが少しアップする。

武器は剣、双剣、大剣、弓、ロッド、槍、斧、レイピア。
攻撃範囲や動きもそれぞれ違うし、
レイピアは装備するとスピードが上がる、斧は装備するとスピードが下がるなどの特徴もあり。
女の子専用装備の双剣と弓が強いので前作に続いて女の子有利という気がする。
どこかにある扉を開くスイッチを探すエリアなどはあるが、
基本的には謎解き要素などもなく、どんどん敵を倒して進んでいき、
最深部にいるボスを倒すとクリアという流れ。ステージクリア式のアクションゲームに近い作りね。
ゲームを進めると壁にぶつかると反射する弓や、攻撃の3段目で衝撃波を発射する剣など、
強力な武器が登場するので立ち回りがグッと楽しくなる。
壊すまで敵が無限に湧き出すワープゾーンが存在するので、これを弓の反射でうまく破壊したり。
敵の撃つ弾をかき消せる大剣で豪快に切り込んだり。
使用回数が限られた魔法石というのもあり、盾の代わりにセットすることで強力な魔法を発射可能。
広範囲攻撃の魔法石をキープしておけば囲まれた時でも安心。
ザコもボスも個性付けがハッキリしているので、
遠距離攻撃で通路から削る、発射してくる弾が当たらない角度から殴る、
正面への攻撃が中心なのでひたすら回り込んで殴る。
などなど、最初は苦戦しても行動パターンを見切って適切な装備で挑むとアッサリ勝てたりするのがいい。
前作に引き続き盾が強力なので、守りつつスキを見つけてぶん殴るのがセオリーだ。
無限湧きのザコ(すごい大量に出てくるけど数発で死ぬ)と、
無限湧きじゃないザコ(数は少ないが強い)でメリハリをつけてあるとこもいいね。
大剣で数十体の敵を一掃したり、弓で数十体の敵をまとめて打ちぬいたりと、
敵の大群をザクザクと倒していくのが実に爽快だ。

ダンジョンで拾える装備アイテムはランクが存在していて高いほど性能がいい。
また名前の後ろに補正値がついているものがあり、これは同名のアイテムよりも性能が上。
SSやSSSランクで「+100」とか「+200」がついてる装備が拾えると非常にテンションが上がるぜ。
武器の名前も「炎剣レーヴァテイン」とか「魔剣ダーインスレイブ」とか、
いかにもな名前が多くてこういうの単純にワクワクしちゃいますね。

エクスケーブ最大の魅力は「どのアイテムを持つか」と「いつ帰るか」の2つで悩まされるところ。
双剣などは近接戦闘では強いがリーチが短いので遠距離攻撃用の武器も欲しい。
武器には属性があり、弱点属性を突くと2倍ダメージなのでボス用に合わせた属性武器も欲しい。
魔法石は強力だし複数持てるので沢山持っておきたい。
盾は魔法が防げるものと、衝撃の強い攻撃を防げるものがあるので両方持っておきたい。
回復アイテムも沢山持っておきたい。毒がかなりいやらしいので毒消しも欲しい。
拾ったアイテムは基本的に未鑑定で、鑑定するまで効果が分からないので鑑定アイテムも欲しい。
武器と盾には耐久度があって使い過ぎるとぶっ壊れるのでそれぞれ複数欲しい。
しかしダンジョンで拾ったアイテムを持ち帰るスペースも空けておきたい。
こんな感じで挑むダンジョンや攻略の度合いに合わせて手持ちのアイテムに悩まされる。
また終盤は個性的な武器や魔法が多いから悩む悩む。
ダンジョンではいつでもXボタン押しっぱなしで帰ることが出きるが、
Xボタンを押してから帰るまでにやや時間がかかり、その間もダメージ判定があるので
「回復アイテム切れた状態で敵にボコられたので逃げ帰ろうとしたが、殴られてそのまま死亡」なんてのもよくある。
死ぬと持っているアイテムで未鑑定のものはすべて没収。
装備アイテムも1つその場に落としてしまうので取りに戻らないといけないのだ。
どこで引くかも重要。
ここら辺で悩むのがホント楽しいのよね。
死んだら「今の冒険を無かったことにして街に戻る」か「そのままゲームを進行する」の2択が選べる。
前者ならばダンジョン突入前の状態に戻るが、
例えば「死んだけどいいものは拾えた」「死んだけど先に進めた」なんて時は後者の方が良かったりも。

本編クリアまではそこまで難しくないが、クリア後に登場する自動生成ダンジョン「異界の塔」は過酷!
数十階ものエリアを進まなければならない上に強力なボスキャラも複数登場。
ボスを倒せばショートカットが解放されるが、これでスルーできるのは途中の「ザコ戦のみ」!
例えば、ボスを3体倒したところで帰還してショートカットを使っても、
カットできるのは道中だけでまたボスは3体倒さなければならないのだ!マジきつい!
しかし手に入るアイテムはランクの高いものばかりで進めば進むほどゴージャスなものが手に入る!
+200のSSS装備アイテムとか手に入った時は疲れも吹っ飛ぶぜ!
また、1エリアに2体、食べると全ステータスをアップする食べ物を落とすザコ敵が絶対に登場するので、
あえてショートカットを使わずに進んで食べ物を食いまくるのもアリ。
しっかりドーピングしていくと敵からのダメージが格段に違うぞ!
しかしその場合は装備の消耗が激しくなるし時間も掛かる。
弱点も動きも違うボスに対応した装備アイテムもないとつらい。
……と、
「ボスの攻撃パターンを見切る重要さ」「どのアイテムを持つかの見極め」「引き際の見極め」この3つが極限まで試される実にアツい構成となっている!ここからが本当のエクスケーブだッ!
それ以外にも持ち込み禁止で最低ランクの剣と盾からスタートし
拾ったアイテムだけでやりくりして進んでいくチャレンジダンジョンもあって、
こちらは運の要素がやや強すぎるが緊張感あって本編とは違った面白さがある。
持ち帰ったアイテムが記録される図鑑もあるし、
図鑑に記録された累計アイテム数も含め、特殊な条件を満たした時に特別なアイテムが貰える実績要素もある。
本編クリアと異界の塔だけでも前作の2倍以上遊べるし、
図鑑コンプやチャレンジクリアを目指すと更に果てしない戦いが続く。
アイテムは300種類以上あるからな!
異界の塔クリアで強力な装備が貰えるのでレアアイテム掘りがラクになるのはありがたい。
やり込み要素以外にも、とにかく前作の欠点を徹底的に潰してきてるのも好感が持てるね。
初期状態での移動スピードの遅さ、表示されない武器の耐久度ゲージ、
倉庫の使いづらさ、回復アイテムの異常な使いづらさ。
前作の欠点だったここら辺の要素はすべて改善。
倉庫は見やすくなったし整理や一括入れ替えも可能に。

前作はまずダンジョンに入ってそこからズラリと並んだ扉から各エリアに移動する形式だったが、
本作は街から行きたいエリアの名前を直接選んで飛ぶ形式になった。ラクでいい!
妙にポップだったフォントもよりファンタジーっぽいフォントに。
ゲームとしても武器がより個性的になったし魔法も強くなって非常に頼れる存在になってる。
パワーアップしていない箇所が無いパワーアップっぷりだ。
こう見ると前作はちょっと荒削り過ぎだったな!
欠点としては自動生成ダンジョンである異界の塔で、
次のエリアに進むといきなり敵の真横からスタートすることが多いことかな。
降りた瞬間に敵にぶん殴られることが本当に多いし、
敵の群れのド真ん中から始まることもよくあるので、
次のエリアに進む前に広範囲攻撃の魔法石をセットしておかないと即死の危険性が跳ね上がる。
ここはちょっと理不尽に感じた。
あと、褒めた部分とちょっと矛盾するけど異界の塔の終盤がさすがに厳しすぎる!
どのボスもかなり硬いのでショートカットを駆使してもボス連戦でクタクタになる。
ボスの攻撃パターンを完全に見切っても延々と体力削る作業で疲れるのだ。
ボスの連戦は最大で3体くらいまでにしといても良かったと思う。
終盤は画面外から壁を貫通する魔法を撃って来るザコ敵が複数出てくるし、
ボスが弾を吐く硬いザコ敵を定期的に召還してくる上に、
ボス自身の巨体でザコ敵と弾が完全に隠れてしまって見えない場所からの攻撃を受けまくるなど
歯ごたえがあるというより理不尽さの方が強かった。
最後はほとんど高ランクの魔法石でゴリ押ししないとムリだったよ!
逆に言うと何度も塔に挑んで高ランクの魔法石を集めまくればどうにかなるバランスではあるか。
ゲームとしては文句なしのパワーアップではあるんだが、
前作700円で今回が1300円はやっぱちょっと割高に感じてしまう。
1300円でも損の無い内容ではあるんだがせめて1000円なら……。

終盤のバランスには参ったものの、
敵の攻撃パターンを見切る楽しさ、レアアイテム掘りの楽しさ、ギリギリのアイテム選択の楽しさと、
作り手のやりたい事がハッキリ伝わってくる内容で、
シンプルながら骨太で熱いハック&スラッシュ型アクションゲームになっている。
異界の塔のアメ(拾えるレアアイテム)とムチ(敵の強さ)っぷりは文句言いつつ何度も遊んじゃう。
アクションゲームが苦手な人にはオススメ出来ないが、根気良く挑める人ならハマれる良作。
ストーリーらしいストーリーは無いので前作遊んで無くてもOKだ。
興味を持った人は是非!