ステージを開始するとこのようにまっくろくろすけ的な生物であるグーがうごめいているので、
タッチかポインター操作で掴んで動かす。
グーはお互いをくっ付けることでクモの巣のように繋げられるので、
このように塊をどんどん大きくしてゴールであるパイプまでグーを拡張していくのが基本ルール。
基本的に一度繋げたグーは再度動かすことも、パイプに入れることも出来ない。
ステージクリアには一定数以上のグーをゴールパイプに入れる必要があるため、命の無駄遣いは禁物だ!
ここはちょっと「レミングス」感あるね。
元々Wiiのリモコン操作でプレイするゲームだったが、Switchではジャイロ操作かタッチ操作で代用。
ジャイロ操作はジョイコンをリモコンのように画面に向けて操作するもので、
これが予想以上に違和感無くて快適。
これならWiiのゲームもSwitchに移植出来るな!って思ったぜ。
ステージが進むごとに様々なグーが登場。
風船みたいに浮力を持ったグーや、一度使った後に再利用できるグー、
火に近づけると爆発するグー、糸のように垂れ下がるヨダレのグーなどなど多彩。
ステージにもスイッチを動かさないと道が開かなかったり、
グーたちで道を作って巨大なグーを運ばないといけなかったり、
くっ付いたグーたちをバラバラにするトゲが並んでいたりと手強いギミックがズラリ。
風船グーを上手いバランスでくっ付けてグーたちに空を飛ばしたり、
空を飛んでいる状態でグーをたち地上に伸ばして着地させたり。
ヨダレグーが下に垂れ下がるのを利用して細い道を通ったり。
グーを横に繋げて橋を作らないといけないんだけど、
そのままだと橋がへし折れるから風船を適度にくっ付けてバランスを取る必要があるとか。
逆に風船の付け過ぎで橋が持ち上がっちゃってオロオロしたりとか。
常に重力とグーの重さを考えて試行錯誤する必要があるのが実に頭を使わされるぜ。
パズルアクションではあるが、タイミングを見切っての精密な操作も必要なのでアクション寄りかな。
ゴールまであと僅かという所で、グーたちが自重に負けて潰れてトゲに突っ込んで、
さっきまで命だったものが辺り一面に転がったりすると悲鳴を上げるしかない。
でも物理演算を使っているので、クリアするだけなら割と力技でなんとかなることもあるのがまた楽しい。
うおー!あとちょっとだからバランス崩壊覚悟でゴールまで突っ込むぜー!
死んだぜ!
どうしてもクリア出来ないステージはスキップする機能があるし、
逆にやり込みユーザー向けに通常より厳しいクリア条件である「レコード」も用意されている。
こちらを目指すと地獄のようなトライ&エラー作業が待っているぞ!
ストーリーも一応あって、
グーたちと「ワールドオブグー社」を中心とした騒動が断片的かつ誌的なテキストで語られる。
このゲームは「リトルインフェルノ」「ヒューマン・リソース・マシン」と同じ開発なんだが、
ここのスタッフは本当に大企業を皮肉るネタ好きだな!
ステージ内の看板のヒントやステージデモのテキストは時折メタネタが飛び出したりとゆるく、
かつ印象的で雰囲気をバッチリ活かしたローカライズが秀逸。
分量は多くないが読んでいてグッと引き込まれるぜ。
そんなタイトルだが気になった点としては、難易度が高いのは別に良いんだけど
「えっ?そもそもこれ動かせるの?」と言いたくなるような意地悪なステージがいくつかあるのと、
中盤からグーの数が増えて1ステージが長くなってきてちょっと疲れるところかな。
まあ、Switchだし自由な体勢でのんびり遊ぼう。
もうWii時代のゲームになるが今遊んでも問題なくハマれる良作。
奇妙な世界観に浸りながら、時にグーたちと協力し、時にグーたちを犠牲にしなたら
試行錯誤でステージを突破していくのが熱くて楽しい。
俺は1人で全ステージクリアしたが、複数人で集まって騒ぎながら遊ぶのにも向いていると思う。
よくSwitchで出してくれた!オススメだぜ!