しかしいきなり巨大な仏像が鎮座してる村が「ただの農村」として出てきて動揺を隠せないぜ!
綺麗な着物を着た人が歩いているのも気になるし、
金髪で洋服を着てテディベアを持ってた小さな女の子も出てくる。
一体、何時代のどこの地方が舞台なのか。最後までプレイしても分からなかった……!
悪魔との戦いや、行方不明になった子供を探すストーリーなどもあるんだが、
日本未発売の前作からガッツリ続いてるみたいでこちらもよく分からない話だった。
そしてあのエンディングである。
アクション部分はパンチとキックがメイン。
連打によるコンボや、ジャンプやダッシュと組み合わせた攻撃も可能だ。
隙を突いたキック連打が強いのでボスなどはこれ一択。
キックとパンチ同時押しでオーラ攻撃も発動可能。自分の周りにいる敵を一気に吹っ飛ばせる。
使うと体力が減ってしまうが、体力の横にあるゲージがMAXならば使っても体力消耗は無い。
このゲージが数秒で満タンになるのでバシバシ使えるのが面白いところだ。
画面端で敵を吹っ飛ばすと空中でコンボを簡単に叩き込めるところも好き。
ただ、アクションの幅が狭く、ザコ敵の種類が少ないせいもあって飽きが来るのも早い。
当たり判定が分かり辛い範囲攻撃を繰り出す敵も途中から増えてくる。
取ってつけたような探索要素もとにかくだるい。
ステージそのものはそこまで広いわけじゃないんだが、
地図が見れない状態で隅々まで歩き回らないといけないからテンポが悪いし、
戦闘BGMのダサカッコ良さは気に入ってるんだけどこの1種類しかないのがつらい。
上からいきなりトゲの付いた吊り天井が落ちてくるとか初見殺しのトラップが満載で、
仕掛けてある場所がめっちゃ見辛いとか、そもそも見えないとか、
周りが暗くて穴だらけの場所に仕掛けてあるとかでストレス爆発。
トラップの数は多いのに出てくるザコ敵はトラップへの判定が無いから、
トラップとトラップの間でザコを処理しないといけないような場面も出てくる。
敵を倒すとランダムで回復アイテムやパワーアップアイテムが出るんだが、
拾うと一定時間操作が反対になったり、攻撃が不可能になったりするマイナスアイテムが出ることがあり、
アイテムを拾うボタンがパンチボタンと同じなせいもあってイライラ。
ドクロマークのアイテムは敵を吹っ飛ばす攻撃アイテムで、
ビックリマークのアイテムは一定時間攻撃不可能になるマイナスアイテムとか、
アイコンの不統一さも気になる。
雑に燃えている火を避けながら進むとか、
ステージが変わっても吊り天井ばかり何回も出てくるとか、トラップそのものも面白くない。
アイテムを探すおつかいイベントをクリアしたらお礼に祖父が使っていた書庫の鍵が貰えて、
「中にある物を持っていってもいいよ!」って言われたから入ってみたら
ここでも吊り天井がバンバン落ちてくる。殺す気じゃねーか!
最終的に屋外でも吊り天井が落ちてくるぞ!
どういうことなんだ……。
こんな調子でなかなかにストレス溜まる。
無限湧きしてくるザコ敵はスルー出来るのと、
ロックマンみたいにザコ敵を何度も倒して回復アイテムを回収できるのが救いか。
ストーリーモード以外だと
探索パート無しで延々と戦い続けるサバイバルモードや、
迷路でアイテムを探すレリックハンティングモードがあるが、根本の作りが甘いのでどっちもそんなに面白くない。
探索パートは雑の一言で、ベルトスクロールタイプのアクションとしても出来ることが少なくてどうにも単調。
元がゲームボーイアドバンスのソフトとして考えると背景の書き込みや、
キャラのモーションはかなり気合が入っていて良好……と言いたいんだが、
SNKの格ゲーをあまり遊んだことが無い俺でもキャラの動きに既視感を覚える場面が多く、
迂闊に褒めると火傷しそうで怖いぜ!
元が2002年に発売されたゲームボーイアドバンスソフトであることを考慮しても大分つらい完成度。
敵を吹っ飛ばす爽快さはそこそこあるので、
まったく遊べないことはないんだが、本当にそこだけというか……。
グラフィックで興味を持つ人も多いだろうけど、珍妙な構成を楽しめる好事家にしかオススメは出来ないぜ!