モードはレースで優勝して賞金で車をパワーアップさせつつ進む一人用のキャリアモードがメイン。
他にコースやルールなどを自由に設定して走れるローカルレースに、各種対戦などがある。
オンラインではXBOXONEやSteam版のユーザーとも対戦できるんだが、
過疎で一度も対戦が成立しなかったわ……。
リアルなラジコンを動かしているような感覚がたまらない見下ろし視点のレースゲーム。
ドリフトで溜まるゲージを消費して加速するブーストくらいしか特別なシステムが無いので、
かなりストイックな作りになっているぜ。
車の挙動は良い意味でリアルでは無く曲がりやすい調整。
俺みたいにリアル系のレースゲームが苦手な人間でもバシッとドリフトを決めやすいバランスだ。
Switch版はHD振動に対応していて、
ドリフトでコーナーを攻めている時の細やかな感触が特に素晴らしい!
エンジンの鼓動がコントローラーを通して伝わってくる手応えだ。
レースのルールはかなり豊富で、
2ラップの短いレースを行う「スプリント」。
3周勝負の「レース」。
長期戦となる5周勝負「エンデュランス」。
時間切れになったらそこで終了の「タイムアウト」。
最下位のプレイヤーがレースから除外されていく「ノックアウト」。
スポットライトから出たらレースから除外されていく「スポットライト」。
他のプレイヤーを破壊してポイントを稼ぐ「アキュミュレーターランブル」。
10台追い越したらプレイヤーが勝ちの「オーバーテイク」。
制限時間以内でベストタイムを競う「ホットラップ」。
王冠を奪い合ってポイントを競う「レースコースの王者」。
撃破されずに一番遠くまで走ったプレイヤーが勝ちの「サバイバル」。
多くのスクラップを集めたプレイヤーが勝ちの「スクラップアタック」。
など様々!
まあ、とにかく早く走ればいいだけのルールがほとんどなんだけども!
どのルールも逆転要素が少ないガチ勝負になるので、
対人戦はやり込んだプレイヤー同士じゃないと盛り上がらないかもしれん。
PVだとショットガンや地雷を使った激しいレースをウリにしていたが、
あくまでもルールの一つという位置づけだな。爆発の細かな質感は好きなところ。
1人用のキャリアモードは予想外の大ボリュームで、100以上のレースが待ち受けている!
すごろくのようなマップを進んでいき、手に入れたパーツを車に装着してパワーアップさせたり、
賞金で装着できるパーツの数を増やしたり、性能を上げたりもできる。じっくり楽しめる作り。
とはいえ、似たようなレースが延々と続くのでダレてくるのも早い。
ランクが変わると新しい車を使わないといけなかったり、
特定のタイプの車じゃないと参加できないレースが多い上に、
車の性能が足りてないとレースでどんなに頑張っても歯が立たないゲームなので、
ちょっと進むたびに稼ぎプレイを挟まないといけないのがつらいな。
ナビゲーション担当のおっさんがゲーム進行に合わせて服を着替える謎の要素もあるぞ!
冬服は役立たずのトナカイを始末した後のサンタみたいな雰囲気ある。
クラスによって使える車が異なる仕様で、タイヤの無い近未来的な車でレースをするクラスもある。
フワッとした挙動で曲がりやすいがやや扱いが難しくもなる。
操作感覚がガラッと変わるので新鮮な気持ちで楽しめるようになってるぜ。
というわけで『マンティス・バーン・レーシング』。
リアル系のグラフィックは凝ってるし、ドリフトの気持ち良さも格別だが、非常にストイック。
1人用モードはボリュームは凄いが単調。「面白いけど地味」って評価になっちゃうか。
Switchは『ガチャレーシング2』『Rock 'N Racing Grand Prix』『チキチキボクシーレーサーズ』と、
こういう見下ろし視点のレースゲームの層が意外と厚かったりするので
高めの価格帯も含めてややインパクトが薄いが悪いゲームじゃあない。
じっくり楽しめる昔ながらのレースゲームが好きならばアリな1本かな。