絶対SIMPLE主義

amazonから届いたＤＶＤ「超クソゲー」を見終わったので感想を書くぞ！

いやぁ、すっげぇ酷かったわコレ……。
このDVD自体がクソだったという
予定調和かつ一番面白くないオチがついていた。

杏野はるなとそのマネージャー、そして芸人のスピードワゴンの合計4人が
スクーン、エスパ冒険隊、パンツァーフロントＢ型、
激突！四駆バトル、バトル昆虫伝、バイオ戦士DANの6本を紹介する内容。
まず「クソミソポイント」と称して
「ストーリーが無駄に壮大！」「変なところがリアル！」「エスパーじゃなくてエスパ！」
などのどうでもいい部分に突っ込みを入れて（一昔前のクソゲーサイトかよ）、
あとはゲームを実際に遊んで紹介するだけなんだが、
ビックリしたのがプレイに使ってるのがファミコンじゃなくてファミコン互換機。
多分ネオファミのブラックカラーだと思うんだけどそこは本物使おうよ！

プレイも中途半端で、エスパ冒険隊を除いてエンディングまでは遊ばない。
バイオ戦士DANだったら1面クリア、スクーンだったらフェイズ２、
パンツァーフロントB型だったら戦車を何台か破壊しておしまい。

唯一、最後にプレイするエスパ冒険隊だけはエンディングまでプレイしているんだが、
最初にスピードワゴンが少し遊んで、
後は既にクリア経験のある杏野はるながレベルＭＡＸのパスワード使って進めるだけ。
1回クリアしてる人間が
最強パスワードでエンディングまで辿り着く姿を見せられても面白くもなんともねぇよ！
エンディングがあっさりしていたので「これで終わり～？」みたいな空気で終了。
エスパが最後のソフトだったのでそのままシメに入ってＤＶＤも終わり。
もっと構成を考えようよ！

メーカーに許可を取っているからなのか、
ハッキリとした「つまんねぇ！ダメだ！」的な発言がＮＧらしく、
それでいてこのDVD内での「クソゲー」という言葉が
どういう意味で使われているのか明確化されていないため、
どのゲーム紹介も見ていて物凄く煮え切らない。
パンツァーフロントＢ型なんか何のために紹介したのか全然分からないぞ。

トーク内容も退屈で、スピードワゴンと杏野はるなと杏野はるなのマネージャーが
ダラダラ喋りながら遊ぶだけ。
本当にそれだけでそれ以上でもそれ以下でもない。
ロケハンした杏野はるなのマネージャーが進め方の説明をして、
それを聞きながら「へー」「おおー」とか言いながら
スピードワゴンがプレイするのがほとんど。

編集も凄い。基本的にほとんど編集ナシ。
どれだけ杏野はるなとスピードワゴンを信頼してるんだよと
言いたくなるくらいに編集を入れない。
ほとんどノーカットで遊んでる様子を垂れ流すだけ。
エンディングまで見るエスパ冒険隊はさすがにかなり編集でカットされていたが、
テロップやナレーションでの状況説明なんかも基本的にナシなので、
見ていてどういう状況なのか全然分からなかった。

編集で一番凄かったのがバトル昆虫伝で
前半15分くらいのスキップ不可の会話イベントと
歩き回ってのフラグ立てを全部ノーカットで収録。
長めのロード時間含めて全部ノーカット。メンバー全員飽きていて、
途中からゲーム画面流しっぱなしで関係ない雑談をしてどうにか間を持たせていた。
ゲームの音声が入りっぱなしの状態でトークしているので聞き取りづらい。
このパートはDVDとして売っていいのかよってレベルのグダグダっぷり。

バトル昆虫伝は戦闘で昆虫がビームを発射したりする
シュールな絵が見られるのが有名で、
説明役である杏野はるなのマネージャーもビームを発射する前のターンに
「この次ですよこの次！」なんて盛り上げようとしていたんだが、
疲れていたのか、肝心のビーム発射シーンで
他の3人がほぼノーリアクションで微妙に気まずい雰囲気に。
見ている俺もなんだか気まずくなった。なんだこのDVD。

特典映像の「杏野はるなが見せるエンディング！」は、
単にエンディング映像を垂れ流すだけで
杏野はるながまったく出てこない。喋りもしない。
まあ杏野はるなのことだから本当にちゃんとクリアしてるんだろうけど……。
なんのための特典映像なのやら。

もう褒めるトコが一切無いわ。

このＤＶＤ、「クソゲー」という言葉の使い方が曖昧なんだよね。
「単純につまらないゲーム」のことを指しているのではなく、
「評価されないまま隠れてしまった名作」とか「バカゲー」とか、
「クソゲー扱いされてるけどアイデアが光るゲーム」とか、
そういう愛すべきゲームを指す褒め言葉として使っているっぽくはあるんだけど、
だったらパンツァーフロントＢ型が入るのはおかしいし、
そもそもクソゲー扱いされていないソフトだって何本かある。
ここら辺の定義づけが出来ていないせいで内容がどうにも煮え切らない。
まあ単純に「クソゲー」って言葉がインパクトあるからタイトルつけたんだろうね。

そして一番重要なのは、ここが一番重要なんだが、
収録ラインナップがどうとかクソゲーという言葉の使い方がどうという以前に
「ゲームを紹介するＤＶＤ」として純粋に面白くねぇってことだわ！」
もう本当に芸人がゲーム遊んでる映像をダラダラ映してるだけの内容。
収録時間が2時間以上とか見るのが苦痛なレベルだった。
企画もタイトルも丸パクリで、製作スタッフも完全にやる気ゼロという最悪な内容。
スピードワゴンもつまらないし、
杏野はるなは頑張ってたけど空回りしてる感が強くて逆にキツかった。
エスパ冒険隊は面白いからみんなに遊んでもらいたいって言ってたけど
このＤＶＤの内容じゃとても遊びたくはならないよ。

ネタになるダメさじゃなくて、
とにかく終始グダグダしているだけなので本当に見る価値がないね。

一番面白かったのは、スピードワゴンが何の脈略も無く冷えピタを取り出して
みんなで装着するところかな。

そこもパクるのかよ！

関連記事

• 映画「お姉チャンバラVerteX　THE movie」感想ッ！ (2009/06/16)
• このＤＶＤ自体がクソだ！「ＤＶＤ・超クソゲー」！ (2009/01/27)
• まさにウルトラプライス (2008/11/07)