wiiウェアの「ポップルと魔法のクレヨン」をクリアしたぞー!
ポップルと魔法のクレヨンはGモードが配信する遠藤雅伸監修のADV。
お値段は800ポイント。
リモコンをクレヨンに見立てて画面のあちこちを塗ったり、
オブジェをつかむことでゲームが進行していく内容。
ADV、というよりはデジタル絵本と言った方が良いかな。
たまに掛け声とか笑い声でボイスはあったり、
場面転換でテキストが出たりするが、
基本的には無声映画のようにキャラが身振り手振りで進行していく。
軽い謎解きっぽいものはあるが基本的にゲーム性と呼べるものはほとんど無く、
1時間とかからずにクリア可能。
う~ん、子供向けのゲームと言ってしまえばそれまでなんだけど、
ちょっとレベルが低いと思うなあこれ。
複数のクレヨンを使い分けて画面をあちこち塗ることでゲームが進行していくと言っても、
クレヨンが大して関係なかったり、塗りわける意味が感じられなかったり、
wiiリモコンを生かしている操作がまったく無かったりと、
結局のところ画面を総当りでクリックして進めるだけのゲームと大差ない。
「wiiリモコンで触って遊ぶ3D絵本」なんだから、
もっとストーリーの本筋に関係ないオブジェがゴチャゴチャとあって、
それをいじってリアクションを楽しみつつ進められるようにした方が楽しかったと思う
次のシーンに進むためのフラグを探すだけというのは寂しい。
演出やカメラワークやキャラの動きの見せ方もかなり稚拙。
時折挟まるテキストも絵本っぽい文体ではあるんだけど、
なんかこう、韻を踏んでいるようで踏んでいないというか、
文体がこなれていなくて読んでてモヤモヤする。
最後の塗り絵の演出だけはなかなか良かったけど
悪い意味で子供騙しって感じだなあ。
アイデアが感じられるわけでもなく、
世界観にしろ雰囲気にしろストーリーにしろテキストにしろ見るべきところは無い。
微妙に萌えキャラっぽい造詣の魔女っ子がかわいいくらいかな。
アイデアの乏しさにゲーム全体のチープさにと、
なんだか新人研修で作らせたような内容。
遠藤雅伸はいったいどこら辺を監修したんだろう。
「遠藤雅伸監修」をウリにして宣伝する理由も分からんね。
ガチ幼児向けのゲームだから、
「遠藤雅伸の名前を知っている人間=このゲームを楽しめない人間」な気がする。
あのショボい脱出ゲームよりは面白かったけど800円は無いわ。
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