
新宿ビックカメラで新宿の狼が980円に!
くそぁっ!俺は発売前にフラゲしたんだぞ!
結構面白いぞ!新宿の狼!当時書いた感想。基本的なゲームシステムはこれを見てくれ。
この後ちゃんとクリアしたんだけど最後まで面白かったわ。
よく出来たゲーム……ではないんだけどなかなか味のあるゲーム。
主人公は刑事なんで悪いことをすると始末書を書かないといけなくて、
始末書が100枚溜まってしまうと警察から追われる逃亡モードに入るんだけど、
逆に言うと始末書が100枚溜まる範囲内であれば何をやってもいい。
このはちゃめちゃっぷりがいい。
無罪の通行人をぶん殴って逮捕してもいいし、
逮捕した犯人を「俺法」で裁いて金を巻き上げてもいいし、
一般人の車やバイクを強制的に借りてもいい。
借りた車で人を3~4人轢くくらいだったら始末書100枚以内で収まるってのがすげぇ
やっぱり始末書は魔法の紙だったんや!
「おとりサイフ」もひどいぜ。
アイテムにおとりサイフってアイテムがあって、
使用するとサイフを道に置くことが出来る。
で、それを拾ってネコババした一般人はその場で逮捕可能という……。
この場合は正式に犯罪でしょっぴけるので始末書はいらない。
舞台となっている新宿はいくつかのエリアに分かれていて、
それぞれに治安ゲージが存在するのも面白い。
治安が悪すぎるとと店が閉店してしまったり、
通行人から罵声を浴びせられたりする。
ゲージは犯罪者を逮捕したりすれば良くなるが、
俺法で裁いたり誤認逮捕を繰り返したりすると悪化していく。
暴れる時はここら辺を考えつつ暴れる必要がある。
無駄に全エリアの治安を最悪にしてみたり、
全エリアの治安を最高にしてみたりするのも結構楽しい。
それぞれのエリアには本編と関係ない犯罪組織がいて、
こいつらを壊滅させるのを目指してもいい。
通行人に混じってるザコをひたすら倒していくだけだけど、
全部倒すとボスが登場したりもする。
ストーリーはいかにもなナレーションと音楽も含めてコテコテの刑事モノって感じ。
麻薬に銃取引、マフィア、ヤクザ、復讐劇。
警察の力だけでは本当の悪は倒せないと、警察をやめた元刑事。
ベタだけど主人公の狂犬っぷりがかなりイカしててカッコイイし、
登場キャラも立っていて最後まで面白かった。シナリオは良く出来てると思う。
複線の生かし方と、影と憎しみを背負って最後まで戦う主人公が熱い。
最後のアレをプレイヤーに選ばすかぁ。選ばすよなぁ。
声優の演技があんま上手くないのも逆に味が出ている。
主人公が凄む時の声が迫力あっていいんだわ。
デモシーンのカメラワークや演出も、
チープながら工夫しようという意思が感じられて好印象だったな。チープだけど。
通行人のリアクションが結構細かいのも個人的にポイント高い。
テキストだけだけど、銃を抜いたりバトルしたりするたびに細かく反応してくれる。
一番笑ったのは死体へのリアクションだな。
ザコ敵を倒すと地面に白線(殺人事件の現場とかに引いてあるアレ)が残るんだけど
それを見て「なんだこの模様は!」「警察ですか?!道に怪しい跡が!」とか騒ぎだす
思わず「ゲームシステム上の演出に突っ込むなよ!」って突っ込んじまったわ。
このゲームで一番面白いのが「伝説」集め。
○○人逮捕した!とか○○人敵を倒した!すべてのエリアの治安を最高にした!
とかの隠れた条件を満たすたびに称号とアイテムをもらうことが出来る。
これがなかなかハマるんだよね。項目も多くてやり応えあり。
と、独自の楽しいシステムは多いんだけど欠点も多い。
戦闘は出来ることが少なくて単調だし、
経験値を貯めることでアクションが増えるシステムになっているが、
レベル最高まで上げても大してバリエーションは増えなかった。
バランスも悪い。終盤のボス戦は敵がやたらめったら硬く、
ステータスをほぼ最高まで上げていても時間がかかる上に連戦。
さすがにうんざりしたわ。
ロックオンが「主人公に一番近いキャラをロック」な上に、
敵以外もロックオンしてしまうため、
人込みの中を逃げる犯人を追う、なんてシーンの時は
ロックオンが暴発しまくって一苦労。
イベント戦闘でも敵と一緒に通行人がいたりするので、
うっかり通行人を殴ってしまって始末書増加+敵の攻撃なんてことも。
ゲーム自体も地図を見ながら「○○へ行け!」を繰り返すだけ。
本筋と関係ないサブイベント的な事件もあるが、
どれもちょっとしたもので数分で終わってしまうものしかない。
やっぱ全体的にチープなんだよね。
グラフィックもひどいし、粗も多いし、バランスもあまりよくない。
でもシステムのはっちゃけっぷりは良いし、
本筋無視して街をフラフラして金稼いだり犯罪者検挙しまくったりザコ狩ったり
アイテム集めたりとチマチマ遊んじゃう魅力があるのも確か。
前にも書いたけど「劣化GTA」ではなくて、
「たけしの挑戦状の進化系」と言いたくなるような内容だわ。
「新宿の狼だからこそ」と言えるオリジナリティはあるし、
チープなのも技術力や予算、期間が足りなかっただけで、
手を抜こうとしたわけじゃないのは伝わってくる。こういうのは好きだね。
決して良作と呼べる類のゲームとは言えないが、個人的にはお気に入り。
チープさ以上に情熱を感じる愛すべきバカゲーだ。
1980円とかだとキツいかもしれないけど、
980円ならちょっと買ってみてもいいと思うなぁ。
ダメ元でさ。
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アウトレット某とビックが狼の出荷分の殆ど仕入たんでしょうか(^^;