絶対SIMPLE主義

死力を尽くしてSIMPLEシリーズを応援するブログ

絶叫B級主義 第二回「肉喰怪獣キラーツリー」

毎週金曜日にB級映画のレビューを1本更新する連載企画!絶叫B級主義!
第二回となる今回はこのタイトルだ!

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森林による人間伐採

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「肉喰怪獣キラーツリー」だッ!
もうこのパッケージ見ただけで
「この怪獣はこんなデカくないし、こんな大暴れもしないんだろうな」
というのが理屈ではなく心で理解できて辛い!
「森林による人間伐採」というキャッチコピーがあまりに秀逸なのでパッケは許そう。

ヘイゼルビルという街で不審な死体が発見される。
森林警備隊のマークは調査を進めていくうちに、
以前倒したはずの殺人木の仕業であるという結論に辿り着く。
そう、生物兵器として遺伝子改良され、
連邦森林管理局(NFS)が管理していた殺人木が何者かに盗まれ、
クリスマスイブでにぎわうヘイゼルビルに放たれていたのだ。
殺人木は一見すると普通の木と区別が付かないため、どこに潜んでいるか分からない。
殺人木に怯え、元から病んでいたのにさらに精神を病んでいくマーク。
事件を隠蔽するために暗躍するNFSのモルダーとスカリーみたいな二人組。
真相を暴くために奔走する、マークの友人である植物学者のマイケル。
浮気をするマークの妻。やたら長いマークの妻の浮気描写。
そしてついに殺人木の大群が街を襲撃する!

みたいな内容。
見てすぐにおかしいと思ったがこれ続編なんだね。
しかも前作が日本に入ってきていないという!
開始すぐに主人公が前作で犠牲になった仲間の顔を思い出すシーンがあるけど
前作見て無いから「誰このオッサン!」としか思えないよ!

102分の映画なんだが、最初の30分くらいまで話が動かず
1時間経過してやっと怪獣がゾロゾロ出てくるという展開なので最初の1時間いらねぇ! 
内容も突っ込み所多すぎてゲンナリしてくるよ!
俺ドクターペッパーは好きだけど20リットルは飲めないよ!みたいな。

最初の殺人木が盗まれるシーンだが、
なんかちょっとしたカギつきのフェンスで囲ってるだけで警備システムとか一切ゼロ!
盗んだ連中もクリスマス需要でもみの木が売れるから盗みに来た
ってだけで殺人木であることは知らない。
規模は10人くらいとトラック程度。NFSの管理甘いってレベルじゃねぇだろ……。

マークは前作での戦いのせいで樹木恐怖症になり、
仲間の死もトラウマになって夜寝小便をするようにもなり、
妻から疎まれて浮気されてしまうというなんとも悲惨な人物。
樹木恐怖症なのに森林警備隊の仕事を普通にこなしているのが謎だが、
この映画にこの類の突っ込みするとキリがないのでやめとく。
寝小便するシーンはすげぇ。
「ベットの真下」から「尿」が「ジョボジョボ」と出るほどの勢い!
マークさんちょっと水飲みすぎじゃないですかね!?

殺人木による事件が起こってからは妄想が激しくなって、
クリスマスの劇の最中に、舞台の上にあった小道具のもみの木を押し倒して
「みんな避難するんだ!危険だ!早く逃げて!」
って言いながらもみの木に馬乗りになってパンチパンチパンチ!
このシーンは謎の迫力が。
しばらくパンチした後にもみの木が小道具の作り物だと気づき、
劇を見ていたマークの奥さんと浮気相手からも白い目で見られるという……。

マークの奥さんも最初から浮気相手と露骨にイチャイチャしてて、
学生時代に肉体関係があっただけよ、昔の話よなんて言いながらイチャイチャ。
このクソ女め!って思いながら見ていたら
「浮気相手が殺人木に襲われた時にマークの息子を盾にして逃げる」
「殺人木が暴れだしてから、『あなたが正しかった!』と奥さんがマークを抱きしめる」
という二つのシーンで丸く収まった。えええええええーーー?!納得いかねぇ!

この映画とにかくわけのわからないシーンだらけで参る。
植物学者のマイケルとスカリーもどきが真実を暴くために協力して
恋に落ちるとか落ちないとかそういう展開になるんだが
こいつらがキラーツリーから逃げて建物に入るシーン。
そこで建物の中に置いてあったもみの木が揺れる!スカリーが発砲!
単に後ろに人がいただけだった!誤射!
謝りながら手当てをするために洗面所に連れて行くと
トイレの個室の中から何故かキラーツリーが登場!怪我人が襲われる!
スカリーとマイケル逃亡!何事も無かったかのようにストーリーはそのまま進行!
なんだよこのシーン!いらねぇだろ!誤射された人の身にもなってみろよ!

キラーツリーに襲われて毒を受けたマークの息子を助けるために、
キラーツリーの体の一部を煮沸して血清を作り出すとか、
キラーツリーに逃げるためにプールに飛び込んだら(なぜ飛び込む!?)、
追いかけて飛び込んできたキラーツリーが即死。
ヤツらの弱点が塩素であることが判明!とか。

マイケルが先輩から「植物の機能のすべてを集約させたドングリ」
とかそんな感じの凄いドングリを受け取るんだが、これの正体が最後まで不明。
ラストに巨大化したキラーツリーが登場!
マイケルがドングリをかざす!
突然発光するドングリ!これが決め手になるのか!
直後にキラーツリーの樹液攻撃で普通にやられるマイケルとドングリ!
ええー?!なんだったんだよドングリ!

で、肝心のキラーツリーなんだけどこれがまた……。
2004年の映画ですよねこれ!?恐ろしい木の怪物なんですよね?!

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ガオー
キャー
ワーワー

CGのクリーチャーなんだけどすさまじいショボさ……。
もみの木にデカい緑色の目が二つくっついていて、
さらに根っこの部分がクモの足みたいになっていて
ガニ股でワシワシ軽快に歩き回るという。
動きもクモ系クリーチャーの動きだし木の意味がねぇ!
そもそも盗まれるまで普通の木みたいな姿をしていたのに、
後半になって急に人間を襲い始めたのか。
なんで高い音に反応してくるのか説明が全然無い。

至近距離でショットガンを食らっても無傷なのに、
ちょっとした火にはビビるというよくわからない性質。
だが、戦闘能力はかなり高いぞ。
最後に街を守るためにチェーンソーやオノで武装した
ヘイゼルビルのきこり軍団が決起し、キラーツリー軍団と戦うシーンがある。
「きこりvs木」という「ゾンビvs救急車」並みの宿命の対決だが、
きこり軍団は何の対策も無しに正面から突っ込むから数秒で全滅!
キラーツリーは枝を飛ばしたり
樹液で攻撃したり出来るからオノじゃ歯が立たないのだ。
そもそもなんでみんな燃やすという発想が出ないんだ。木やで!
きこり軍団が頑張ってるのに警察や軍隊が一切出てこないのは一体……。

最後は車に乗って子供が使うような鈴をシャンシャン鳴らして(クリスマスらしいね!)
街中のキラーツリーを誘き寄せ、
そこに濃縮塩素を直接ぶっかけるという力押しで勝利。
塩素が弱点って分かったんだならもっと効率のいい方法があるような……。

この時にマークの妻の浮気相手の娘である
盲目の女の子が何故か撃退メンバーに混じっていて、
「目見えないヤツつれてきても危ないだけだろ?!」って思いながら見ていたら
塩素の影響で緑内障が治った!とか言い出して元気になった。
もうこの映画はそれでいいと思うよ。

一件落着かと思いきや、倒したキラーツリー軍団の中から巨大な怪物が登場。
トカゲにカエル足したみたいな外見で足で歩く。もはや木でもなんでもない。
身長は4メートルくらい?ビミョーなスケール。

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ここでコイツが出てきてくれれば盛り上がったのに!
ラストは前作で死んだと思っていたオッサンが出てきて
協力して巨大キラーツリーを爆破したり
ヘルズビル市長の目が緑色に光るシーンがあったり、
謎の植物人間みたいなヤツが出てきたりした後に……。

つづく

の文字が!
えぇぇぇぇぇぇぇぇぇーーーーーーーーーーーー?!
話が全然終わってないし、ドングリとかそういうのも全部次回に持ち越しかよ!
どうせ日本には来ないと思われるので俺は死ぬまで見ることはないだろう!

大分割愛したが他にもスポッと抜けるスキーリフトのコンセントとか突っ込み所は満載。
2004年の作品とは思えない、
シナリオもCGも何もかもが酷い映画だったぜ……。
何度「ゾンビキング早く来てくれー!」と思ったことか。これは普通につまらない!
製作者は人間じゃなくて木なんじゃないの?それは植物に失礼。
まあモンスター系の映画ではよくあること。よくあるZ級モンスター映画だよ。

序盤に植物学者のマイケルが
上層部にキラーツリーの被害を訴えて無視されるシーンがあるんだが、
そこでキラーツリーの証拠写真を見たえらい人のセリフ。

「デキの悪いホラー映画にしか見えない」

この映画でそういうセリフ言われると本当に笑えないのでやめてください!

次回予告!

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ようこそクモ世界ショー!
来週も、絶対SIMPLE主義があなたの知らない世界にご招待だ!
シーユー!

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[ 2010/07/30 22:19 ] 特撮・映画・TV | TB(0) | CM(4)
チアリーダー忍者とかのころよくコメントしてたんですが、
なんかB級映画ネタを再開なさったんですね。
何年ぶりだろ。正確にカウントするのがこわい。

とりあえずタイトルはB級じゃなくてZ級の方が相応しそうな気がする!
[ 2010/07/30 22:50 ] [ 編集 ]
この手の映画、意外と最近作られたって物が少なくないよねw
パッケージを見て制作年に笑ってしまうってのは結構ある。
こういう物が作られている間はまだまだ映画界も大丈夫だな、なんて考えちゃう。
[ 2010/07/31 03:33 ] [ 編集 ]
>さいゾーさん
>チアリーダー忍者とかのころよくコメントしてたんですが、
>なんかB級映画ネタを再開なさったんですね。
>何年ぶりだろ。正確にカウントするのがこわい。
やったなあチア忍レビュー。
今考えるとそこまで絶賛する映画ではなかった記憶が。
カウントするのは俺も怖い。

>とりあえずタイトルはB級じゃなくてZ級の方が相応しそうな気がする!
いや!B級だよ!そこははずせない!

> さん
>この手の映画、意外と最近作られたって物が少なくないよねw
>パッケージを見て制作年に笑ってしまうってのは結構ある。
「2000年代の映画?!」って驚くことしかり。

>こういう物が作られている間はまだまだ映画界も大丈夫だな、なんて考えちゃう。
それは言えてるかも
[ 2010/07/31 11:15 ] [ 編集 ]
キラーツリーはよく見かけますね、絶対買いませんが
[ 2010/08/24 21:34 ] [ 編集 ]
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