ブタがナイフぶっ刺されて死んでるスクショがインパクト大だったADV!
dsiウェアのノックアウトピープルズのレビューをするぜ!
……いやー、ブタが死ぬスクショ見てテンション上がってた時が一番楽しかった。
ノックアウトピープルズは
バーンハウスエフェクトが500ポイントで配信するdsiウェア。
チョロQ HG1とか4とかワークスとかでお馴染みのBHEがdsiウェア初登場だ。
内容はマルチアドベンチャーゲーム。
主人公のブタは迷惑行為を繰り返しした末に因果応報で死んでしまうので、
プレイヤーがそのたびに行動を選び、
人として(いや、ブタとして?)正しい方向にブタを導き、
どうにか死なずに生存させるゲーム。
まあ、実際はヤバそうな選択肢をあえて選んでブタの死に様を楽しむゲームだな。
なんか大昔のPCゲーとかでありそうな内容。
発売前に見たブタが死んでるスクショや「ブタのいかれた日常」というシナリオタイトルは
非常にインパクトあって良かったんだが……。
このゲーム、毒のあるシュール系ギャグを目指してるつもりなんだろうけど、
文章も展開も淡々としていてひたすらに平坦。全体的にセンスが感じられない。
ブタがゴミを散らかしているところをウサギに注意される
↓
ウサギに逆ギレする選択肢を選ぶとウサギに殺されてゲームオーバー
↓
謝ってゴミを片付ける選択肢を選ぶと先へ進むみたいなノリなんだけど、
演出が凝ってるわけでもテキストが面白いわけでもなく無く、
唐突に死んで平坦な文章で
状況説明が流れるだけなので面白みのカケラも無い。
センスの無い人が「こうすればブラックでシュールだろう?」
みたいなノリで作ったような雰囲気。きつい。
自分が不法投棄しまくったゴミをヤギさんに
「落し物」として家に届けられてブチ切れたブタが
ヤギを追いかける途中で崖から落ちて死ぬエンディングで、
最後にヤギさんが
「自分まで落とさなくても良いのに」とかちょっと上手い事言おうとしてたりする辺りがきつい。
あと、公式サイトに掲載されている
「中指を立てて「ファッ×ユー!」と言う」っていう選択肢が実際には出てこないのは詐欺ですよ!ファックファック詐欺!
テキスト送りと選択肢しかやることがないのにタッチペン専用操作で
バックログやスキップ機能も無しってのも地味に手抜き。
ハッピーエンドを見ると
ブタにゴミをぶつけて殺すおまけのミニゲームも遊べるようになるが、
これも新人がDS用のプログラム練習で作ったようなどうでもいい内容。
シナリオはブタの迷惑行為を止める話しかなく、
バットエンド巡り含めても20分もあれば遊びつくせる程度のボリューム。
シナリオも作りも素人が作ったフラッシュでいくらでも転がってそうな内容で、
プロの作った作品って感じはあんまりしない。
一見すると教科書とかに載ってそうなんだけど、
全体的に目が死んでるユルいイラストはキライじゃない。
でもデザインそのものはありきたりなんで、あんまり印象には残らないかな。
こういうゲームはセンスのある人が作らないと面白くならないっていう良い例だわ……。
センスが足りないし、それ以前に読み物としても500円のソフトとしてもまったくダメ。
200円でもどうかってレベルの素人でも作れそうな手抜きゲー。
同じ死にゲーならシャドウゲイトの死に様の方が
1億倍はエレガントで芸術的で面白いわ!
ブタが死んでるスクショと概要だけにころっと騙されて
「こういう尖ったゲームがdsiウェアに出てくるのはとてもすばらしい(キリッ)」とか言っちゃった自分が恥ずかしいよ!
こうなったら……。
A.超ヒーロー皇牙2を遊んで気晴らしをする
B.ソウルオブダークネスを遊んで気晴らしをする
C.ハローキティといっしょ!ブロックラッシュ123!!を遊んでで気晴らしをする
Cだな!
「自分の精神までクラッシュしなくても良いのに。」
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まあどっちにしろ寒々しいテキストだった可能性もあるわけですが