
Earth Defense Force: Insect Armageddon!
フラゲして8時間ちょっとぶっ通しで遊んで
とりあえずノーマルでクリアしてハードやオンラインも少し遊んだのでインプレ。
EDF:IAは地球防衛軍の外伝で、D3の子会社であり、
デッドヘッドフレッドなどを開発したVicious Cycle Softwareが開発をしている。
基本操作は従来の地球防衛軍と同じだが、
リロードボタンでの任意リロード。
リロードゲージが真ん中の印に止まった瞬間に
リロードボタンを押すとすばやくリロードが可能。
4種類の兵装があり、それぞれの固有能力が使用出来るスペシャルボタン。
倒れている仲間に近づいてボタンを押し続けると復活させることが出来る。
などが少々異なっている。
視点速度の調節や、視点操作の上下反転も可能。
海外製作らしいアメリカンなノリやガラリと変わったグラフィック。
4種類の兵装と、発表当初はガッカリしたものの
情報が出るにつれて結構楽しみになってきていたソフトなんだけど
正直オフラインはかなり酷い。
これまでの地球防衛軍の熱いボイスや
多彩なシチュエーションは1ミリも期待しちゃダメ。
難易度はノーマル・ハード・インフェルノの3種類。
1チャプターが5ミッションで、
チャプター3まであるので全15ミッションなんだが、
ステージはすべて市街地のみで
地底はもちろん海岸や渓谷ステージみたいなものは一切無い。
シチュエーションも似たようなものばかりで変化に乏しい。
オペレーターの指示に従って移動と敵殲滅を繰り返すだけ。
ほとんどが「味方と合流しろ」「墜落した輸送機を調べろ」の繰り返し。
それでいて1ミッションの長さは従来の防衛軍の2~3倍くらいあり、
普通にクリアするだけでも20分近くはかかる。
そのくらいならまだ良かったんだけど、
敵が自分の部隊の周りにバラバラと出てくるだけなので、
敵の出現位置を先読みして先制攻撃を仕掛けるとか、
倒すタイミングを計ったりする戦略性は無く、
同じボスが連続で登場したりする上に大型の敵が軒並みやたら固いので
遊んでいてどうしても単調に感じる。
敵の湧きっぷり自体は3には負けるがそこそこ。
ただ湧きっぷり以上に単調さが問題。
本作に登場する4種類の兵装にはアーマーランクというものがあり、
敵を倒した時のスコアが一定以上溜まるとレベルアップ。
固有能力が強化されたり、最大体力が上昇したりする。
そして武器はスコアと同じ額だけ手に入るクレジットで買うか、
敵を倒した時のアイテムボックスで拾うかして入手する。
(過去作とは違って大型のボスを倒して1個とかそんなレベルね)
……で、武器にもランクがあって
一定以上のアーマーランクじゃないと装備出来ないため、
強い武器を拾ってもランクが上がってないと使えない。
その割にランクを上げるのが結構大変なので、
新しい武器がなかなか使えるようにならない。
前述のミッションの単調さにこれが拍車をかける。
色んな新武器をガンガン使えるのが防衛軍だったんだがな……。
ランク上がって強い武器が使えるようになるとやっぱ面白いんだけどさ。
ストーリーもPVだと面白そうだったが、
歴代地球防衛軍でもっとも規模のショボいシナリオと言っていい。
オペレーターとフライトオフィサの二人はそこそこ喋り、
主人公や途中で合流する部隊も簡単なやり取りくらいはするんだが、
それ以外の仲間のボイスは完全ランダムでステージにそったモノが無い。
B級っぽさの強いセリフが多いので最初こそ笑えるんだけど
パターンも限られてるしだんだん飽きてくる。
周りに敵がいないのに
「ハッチが開いた瞬間を狙うんだ!」とか叫びだしたりと結構適当。
シナリオ展開自体も墜落した航空機を調べるおつかい仕事の繰り返しで、
いつの間にか終わっているって感じ。盛り上がる箇所は一切無い。
「EDF!EDF!」のEDFコールも一応あるが、
ランダムボイスの1つだし、
言い方もなんかギャグっぽいノリなので思いっきり空回り。
エンディングは……だったけど、
なんか難易度ハード以降で変わるらしいのでこれは保留
つまらないシナリオ、単調かつ冗長なミッション、
なかなか使えるようにならない新武器と、正直遊んでて眠くなった……。
本当に地球防衛軍とはベツモノと割り切らないとキツい。
しかし「地球防衛軍とはベツモノ!」と考えると
「地球防衛軍だから許されている部分」が欠点として立ち上がってくるので難しい。
良いところも多いんだけどね。
まずオンライン。
とりあえずサバイバルをやってみたんだけど、
既に死闘が始まっている戦場に途中で乱入できて、
戦闘中も誰かがやられたら次々に新しいプレイヤーが参加してくる。
処理オチも少なくて快適にプレイ出来るし、
やっぱり地球防衛軍のCOOPは楽しい。
ただ、サバイバルは装備に制限があるから飽きるのも速そうかな……。
4種の兵装はこれまでとは違う感覚でプレイ出来るので新鮮。
トルーパーとジェットは従来の防衛軍のキャラに近いが、
タクティカルは自動砲台と地雷をセットしながら移動できたりするので、
敵から逃げる時もうまく地雷を踏ませながら、とか出来て楽しい。
強力なシールドを構えながら武器を撃ったり、
シールドエネルギーをそのまま攻撃に使えるバトルもなかなか。
これでランクによる装備縛りとかがなければ
もっと簡単に使い分けが出来て面白かったんだけどね……。
発射すると弾が4つに分裂する上に、
それぞれがミサイルのように相手を自動追尾するグレネードランチャーとか、
武器もイカれてるのがあって楽しいのにさ。
街の作りこみも凄い。
夜戦ステージがやや手抜きっぽい感じだったのは残念だが、
広いしかなり細かいトコまで作りこんであるので、
あちこち歩き回ったり、
ガソリンスタンドやホットドック屋を気まぐれに爆破してみたくなる。
高層ビル地帯が特にいいね。
過去のどの防衛軍のビル街よりも立派。
ロケランでバシバシぶっ壊したりするのが実に爽快!
高層ビルを片っ端からぶっ壊してもあんまり処理落ちしないのだ。
処理落ちは最終ステージの敵の猛攻でややカクついた程度だったよ。
B級っぽさを出そうとしすぎてややすべり気味のボイスだけど、
ノリノリでアナウンスするフライトオフィサとか、
田舎訛りっぽい兵士や歴戦の戦士っぽいジジイ口調の兵士とか、
戦闘中にブログ更新してる兵士とか、
ネタっぽい要素が過去作以上に強まってて面白いのは確か。
ネタ要素ばかりでカッコいいセリフや燃えるセリフがほとんど無いのが問題であって
もっとちゃんとしたシナリオの流れがあった上だったら良かったんだけどね。
「地球防衛軍がハリウッドでリメイクされた!」っぽい雰囲気の敵メカとかも
好みは分かれそうだけど普通にかなりカッコいいだけに勿体無い。
ロボの動いてるトコ見るとシビれるぜ。
まあディロイやダロガのロマン溢れる動きには勝てないんですがね!
戦車や砲台やロボといった乗り物が今回本当に強い。
敵の攻撃を正面から受け止めながら反撃で敵グループを全滅させられるくらい強い。
ロボでアリを踏み潰しながら砲撃で敵陣を切り開くのが気持ち良い。
仲間も強い。プレイヤーが倒れても復活させてくれるし、
仲間が倒れた場合はプレイヤーで復活させられる。
乗り物を近くに持ってくればちゃんと乗って戦ってくれるので実に頼もしい。
一度クリアすると仲間OFFも可能。そうすると難易度急騰。
システムの変更などはあるが、
「とにかく敵を撃ちまくってやっつける!」という単純明快な部分は崩していないし、
新システムもなかなか新鮮。
何より「久々の地球防衛軍」ではあるから楽しめてはいるんだけど、
今のところはテンポの悪さを筆頭に欠点の方がかなり目立つ感じ。
キャラが成長すれば強力な武器が使えてテンポも良くなるだろうから、
ある程度育てきってからが本番かな。
オンラインも併せて引き続き地球防衛していこう。
※追記
難易度ハード&インフェルノクリア後のレビュー&感想はこちら
□EDF:IA難易度ハードクリアレビュー!
□EDF:IAインフェルノ完了!
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俺も買うから楽しみだわ