去年VCで配信されたスーパーマリオランドのレビューをするぞ!
ニンテンドー3DS|バーチャルコンソール
スーパーマリオランド|Nintendo現在任天堂から3DSバーチャルコンソールで配信中のスーパーマリオランド!
初代ゲームボーイのロンチとして発売されたタイトルの1つで、
ゲームウォッチを除くと初の携帯機マリオ。今なら400円というお値打ち価格でDL可能。
いやあ懐かしい。
俺が生まれて初めて遊んだゲームがマリオランドとテトリスだったんだよ!
次にGBで遊んだのがウルトラマン倶楽部と無頼戦士。
マリオは定価は2500円と、今見ると目ン玉がぶっ飛ぶくらい安い。
Aボタンでジャンプ。Bボタンを押しながら移動でダッシュの横スクロールアクション。
敵をジャンプで踏み潰して進んでいく、まったく持って説明不要のマリオっぷり。
ブロックを叩くと出てくるスーパーキノコや
フラワーなどのパワーアップアイテムを取れば1回敵にぶつかっても大丈夫。
ステージにザクザクと登場するコインを100枚取れば1UP。
舞台をキノコ王国ではなくサラサランドに移し、
黒幕もクッパではなく宇宙からやってきたタタンガが相手となっているが、
ファミコンで超ヒットしたスーパーマリオブラザーズそのままのシステムだ。
しかし初代GBのロンチ作品だったので技術的な問題もあったんだろうが、
一見するとシリーズおなじみの要素に見えて大きくアレンジされている箇所が多い
フラワーを取ると飛び道具を発射できるようになるが、
ファイアーボールではなくスーパーボール。
連射が効かない代わりに反射性能が高くなっており、
コインにぶつけるとそのままコインを入手できる。
シリーズお馴染みのノコノコは登場せず、
一度踏まれると爆弾になって一定時間後に爆発するカメのノコボンが出てくる
ノコノコと違って兵器として利用されるくらいなら玉砕を選ぶという、
実にガッツに溢れたザコ敵だ。
簡素なグラフィックでスーパーキノコと見た目で差別化をさせるためか、
1UPキノコも1UPハートなんてアイテムになっていたり。
全然関係ないけど3UPムーンってなんだったんだろうね。
プレイ感覚としてはマリオそのままなんだがキャラは小さくなっているし、
ステージ数も全4ワールドで各3コースの計12コース。
初代スーパーマリオが8ワールド各4コースの計32コースだったことを考えると
やはり縮小版という感は否めないし難易度も非常に低いね。
多分歴代マリオシリーズで一番簡単なんじゃないかなあ。
慣れれば20分と掛からずにクリアできてしまう。
続編のスーパーマリオランド2の方がボリュームもアップしているし、
アイテムの種類も増えてグラフィックもグッと本家マリオに近づいている。
とても同じハードのゲームとは思えないくらい進歩していて、
面白さは間違いなくマリオランド2が格段に上。
でも個人的にはマリオランド1の方が好きだったりする。

何がいいってキャラが小さいから
ステージの地面から空までがしっかりと一画面に収まっている点だ。
一見するとチマチマとしているが、ジャンプが軽快で遊んでいて気持ちいい。
空が高いからこそジャンプが映える。
画面内を乱反射して跳ね回るスーパーボールの楽しさもこの画面の広さだからこそ。
マリオシリーズの中でも
「外伝」っぽさが強いとこも好き。
この異質な雰囲気はピラミッドとかキョンシーとかモアイとか、
それぞれのワールドの名前が
ピラプト王国・ミューダ王国・イーストン王国・チャイ王国だったりと
マリオシリーズでは珍しく実在の地名を連想させる要素が多いせいだと思う。
エジプトにバミューダ海域にイースター島に中国にとまさにマリオの世界旅行。
なんか大変な場所ばかりに見えるがマリオならいつものことか。
ピラミッドや砂漠ステージならスーパーマリオ3にもあったけど
遺跡ステージのおどろおどろしい雰囲気などはマリオ3には無い。
マリオっぽく無い敵キャラやステージといえばマリオランド2も当てはまるが、
あれは謎の巨大マリオ人形とかクジラの体内とか
ファンタジーっぽさが強めだからマリオランド1とはまた違うノリだ。
群れで襲い掛かってくる上に踏んづけても一定時間で再生するキョンシーに
いきなりダッシュで体当たりしてくるモアイ。
音楽も不気味なら背景の壁画やロウソク、
妙にリアルっぽいデザインのクモ型の敵もなんだか怖い遺跡ステージ。
本当にシリーズ通しても異質。
2-3と最終ステージである4-3はなんとシューティングステージ。
潜水艦と戦闘機を乗りこなして敵弾を避けながら20発ボスに弾を撃ち込めば勝ち。
4回あるボス戦のうち
ラスボスのタタンガ戦含めて2回が別ゲーとかここもマリオシリーズらしからぬ点だぜ。
音楽も名曲揃いで、どこか哀愁漂うエンディング曲はやはり何度聴いてもいい。

ちなみに1周クリアで難易度の上がった2週目がプレイ可能。
2週目クリアでステージセレクトが可能になる。
2週目でも難易度は低いんだけどね。
オリジナルはバックアップが無かったので保存は出来なかった。
子供の頃は1周クリアしたトコで満足しちゃって終わりにしてたんだけど
3DSのVCはまるごと保存機能があるので
いつでも2週目のステージセレクトから開始できるのが嬉しいぜ。

VCならではの機能と言えば
オリジナルのGB液晶の残像や色合いを再現したモードなんてのも。
L+R+Yボタンで切り替えられる。
さすがに実機の超ブレブレっぷりに比べると残像はマイルドになってるが、
雰囲気は上々。そうそうこんなだった……。

スタートボタンを押しながら起動すればオリジナルと同じ解像度でプレイ可能。
枠がちゃんと初代GBなのがニクい。これで完全再現だぜ!
こんな機能に凝るくらいならキーコンフィグも頼むよ!
正直、未プレイの人が
「マリオだから」って理由で今遊んだらやや物足りなく感じると思う。
でもキャラの小ささと空の高さから来るジャンプの爽快さ。
独特の雰囲気に低難易度から来る遊びやすさとテンポの良さ。
マリオらしからぬ点を沢山含みながらも、
マリオで一番大事な「ジャンプの気持ちよさ」は忘れていない。
まだまだ液晶も性能も厳しかった初代ゲームボーイのロンチで
どうやって「面白いマリオ」を作ればいいのか。
世界観からアイテムからゲームバランスから、
当時のスタッフの試行錯誤が伝わってくる。
今遊ぶとチープだけど、
この手の平にすっぽりと収まってしまうお手軽な世界旅行が心地良い。
忘れられない思い出の1本だ。
デイジーもワリオも現役で活躍してるんだし、また出てこねーかなあ、タタンガ。
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