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3DS「ラビリンスの彼方」レビュー!破綻は無いが魅力も薄かったのが惜しい。

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迷宮キターーーーーーーーーーー!

何やってるんだ俺は……。
迷宮に来ても考えるのは如月のことばかり……。

ラビリンスの彼方 公式

というわけでラビリンスの彼方クリアレビュー!
ゲームにまったく関係ない仮面ライダーフォーゼネタから始まるぜ!



ラビリンスの彼方は販売コナミ。
開発トライエースで1月に発売された3DS用の3DダンジョンRPG!
ではあるんだけどwizみたいなのを想像するとガッツリ裏切られる内容だ。
クリアまでは40時間ほど掛かった。

ひょんなことから出会った主人公達4人と女の子による
4+1人のパーティで迷宮からの脱出を目指すのがゲームの目的で、
行く手を塞ぐモンスター達をひたすらなぎ倒しながら、
3DSの立体視を活用した美しいダンジョンを次々に進んでいく。

このゲーム最大の特徴はその戦闘システムだ!
戦闘はプレイヤーキャラ4人+女の子と敵で行う。
画面下にキャラとその行動順の数字が表示されていて、ターンが進む毎に数字が減少。
0になったキャラに順番が回ってくる。
順番が回ってきた時に出来るのは攻撃かアイテムを使うかの2択。
攻撃する時は1~10までのチャージ数を選択する必要があり、
数字が大きければダメージは大きくなるが、その分行動順が遅くなる。
1の力で攻撃したら行動順の数字に+10。
5の力で攻撃したら行動順の数字に+50ってことね。
力いっぱいぶん殴るとその分だけ次の順番が遅れる。
チャージ数は最初が1~2で敵を倒した時の経験値を割り振ることで
最大10まで上げることが出来る。チャージ10で殴れば大ダメージだぜ!

そして敵にダメージを与える度に左上に「マジックストック」という数字が溜まって行き、
女の子の順番が回ってくると
自動的にこれをすべて消費して強力な無属性の魔法攻撃をする。
プレイヤーキャラ4人には「+」「×」のどちらかが振られていて、
「+」のキャラが攻撃したらそのままダメージ分。
「×」のキャラが攻撃したら威力の分だけ倍掛けになる。
「+」のキャラである程度溜めて
最後に「×」のキャラで倍率ドン!という増やし方になるな

魔法の威力は溜まっているマジックストック×女の子のHPの割合。
行動順の数字は威力に関係なく一律「+50」だ。
女の子のHPが100%だったら数字通りのダメージだが、
HPが80%だったりすると威力は20%減。
魔法はプレイヤーキャラの攻撃よりも遥かに強力で、
うまく溜めればザコ敵も一撃で倒せる威力になるんだが、
女の子のHPが0になるとゲームオーバーだし敵も容赦なく女の子を狙ってくる。
いやまったく困った話だよ。

そこで登場するのが「盾」のシステム。
下画面のプレイヤーキャラのアイコンをタッチすることで、
いつでもプレイヤーキャラ4人を女の子の盾にすることが出来る。
盾にしているキャラは行動順が回ってこなくなり、
女の子へのダメージを肩代わり出来る。
ダメージはすべて肩代わりするわけではなくて盾の体力の割合まで。
例えば体力100%の女の子に65%のキャラを盾にした場合。
これだと盾の体力を女の子が上回っているため敵の攻撃を防ぐことが出来ず、
女の子の体力は最大で65%まで減少してしまう。
逆に女の子の体力が80%の時に体力100%のキャラを盾にした場合。
この場合は盾の体力の割合が女の子の体力を上回っているため、
どんなにキツい攻撃を喰らっても盾の体力が減るだけで女の子の体力が減ることはない。
なので盾には出来るだけ体力の高いキャラを回すのが望ましいね。
盾をつけた状態だと、
そのキャラの体力の割合まで女の子の体力も少しずつ回復していく。
盾の切り替えは順番無視してどのタイミングでも可能なので、
臨機応変に切り替えていく必要がある。

これが基本システム。
そしてプレイヤーキャラと敵にはグー・チョキ・パーの3つの属性があり、
そのまま3すくみの関係になっている。
グーでチョキに攻撃すると2倍ダメージ!パーに攻撃するとダメージ半分!とかね。
属性と「+」と「×」はダンジョン内にある石碑で自由に変更可能で、
4人だからグー4人とかパー4人とかも出来る。
偏った属性にするとかなり苦戦するっていうが単属性にすると絶対詰むけどね。
グーチョキパーの3属性と書くとなんだか安易な感じがしてしまうが
戦略性は非常に高い。この3すくみの使い方が見事。

まず属性を突いた時の「ダメージ放出」。
弱点属性を突いた攻撃をすると大ダメージを与えられるが、
空中にその突いた属性のダメージ分のエネルギーが放出され、
その状態で同じ属性のキャラが行動をするとそのキャラがエネルギーを吸収。
体力がエネルギーの数字だけ回復する。
なので例えば、グーの味方で次に順番が来るチョキの敵を殴った場合。
「属性を突いて大ダメージ→属性を突いたのでエネルギー放出→敵が吸収して回復」
となってしまい、まったくダメージが与えられないことになってしまう。
ただグーでチョキを殴ればいい。そんな風に考えていた時期が俺にもありました。

しかし放出されたエネルギーは味方も吸収できるので、
うまくやれば敵に属性ついた大ダメージを与えつつ味方を回復することが出来る。
マジックストックも大ダメージを与えればその分沢山溜まる。
そこで相手の属性の弱点を突いて大ダメージを与えつつ、
エネルギーは味方に吸収させて回復させるという立ち回りが必要になるわけだが、
ここで重要なのが最初に説明したチャージ数と盾のシステムだ。
チャージ数によって行動順が変わってくるし、
盾にしたキャラは行動順の数字が減りもせず、順番も回ってこない。
つまり行動の「スキップ」あるいは「保留」が可能になるということで、
女の子の防御以外にも活用する場面が多い。
ルールは複雑ではないがかなり悩まされるぜ。

「ここはこのキャラに攻撃はさせずに盾に回そう。
あの敵が攻撃してきた次のタイミングで盾を解除だ!」
とか、

「もうすぐ女の子の攻撃だけど今はマジックストックが溜まっていない。
今はチャージ1の連発で細かく順番を進めて
女の子の攻撃が過ぎた後に一斉攻撃して一気に溜めよう!」
とかね。

「このタイミングで殴ると敵に回復されてしまうが
マジックストックの残量を考えれば今全力で殴った方がいい!」

という場面もあるのでとにかく頭を使う。

説明が長くなってしまったけど、
それぞれの味方と敵に割り振られた3すくみの属性、
そして順番を頭に入れて効率よく行動してマジックストックを溜め、
最後に溜めた魔法攻撃でドカンと一撃を叩き込むという
RPGというよりはちょっとしたパズルのような戦闘となっている。

とっつきは悪そうだがプレイヤーに出来ることは
「攻撃のチャージ数の増減」「盾の切り替え」の二つがメインなので、
むしろ他のRPGに比べればシンプルかもしれない。
この戦闘がとにかく面白くて、毎回毎回本当に頭を使うし、
溜めに溜めた魔法で大ダメージをドカンと与えるのも爽快で気持ちいい。
適当にやってると戦闘に物凄く時間がかかるけど、
きっちり考えて戦えばいくらでも早く終えられるバランスが絶妙。
最初はなかなかうまく行かなかったが
慣れてくると効率よくマジックストックを溜めて
女の子の方で次々に敵を瞬殺出来る。「先生!お願いしやす!」って感じよ。
敵も「弱点を突かれるとその属性に変化する」みたいな
特徴のあるヤツが出てきたりする。

ダンジョンの雰囲気もいいね。
最初の画像だとジャギーが目立つが実機だとそこまで気にならないし、
立体視の恩恵はデカい。
プレイヤーの後を元気いっぱいについてくる謎の女の子も凄くかわいい。
アップになった時の表情もいい。
視点変更して女の子のスカートの中を覗こうとしたら、
女の子が「キャッ!」って悲鳴上げて
スカート抑えながら怒った顔するの見た時はかなりグッと来た。
これがラブプラスかと思った。

そんなわけで戦闘システムなど非常によく出来てるんだが、それ以外の難点はかなり多い。

まず戦略性が高いという説明はしたが、最初は戦闘システムが制限されていて、
ある程度進むまでは属性見てチャージ数を調節してぶん殴ることしか出来ない。
ダンジョン進んでイベントで「魔法」を手にいれて、
また進んで「盾」を手に入れて……と。
本来のシステムがオープンされるまで大分時間が掛かる。
どのくらい掛かるかというと最後に盾を入手するまで8時間程度。
かなり制限の掛けられたシステムで8時間……これはつらいぜ。
システムが完全に解放されるまではすげぇ単調なので
正直言って2週目はやる気にならん……。
ちなみに女の子の着せ替えやARカードも発売前は紹介されていたが、
こっちは着せ替えが出来るようになるまで15時間。
ARカードを読み込めるようになるまで20時間はかかる。過酷過ぎるわ!

IMG_3352.jpg
ARカード自体はちょっとデモが見れるだけのほんのオマケみたいなもんだが
着せ替えはかなり凝った作り。
コナミ公式のコンプリートセットについてくる
ARカレンダーとかを読み込ませると衣装の追加が出来るし、
自分で作成も出来るがデフォルトで21種類のステキな衣装が揃ってる。

IMG_3354.jpg

自分で作成する場合は1から作ってもいいし、既存の衣装を編集してもいい。
デザインを作れるのは服の部分だけだが、
髪の毛、パンツ(いやドロワーズか)、靴などのカラー変更も可能。
ツールはなかなか本格的で色は自由に選べるしアンドゥ機能もあるし、
ペンの太さも50段階で変更可能。実用的なのは1~10段階だけどね。
消しゴムが無いとかパレット機能が欲しいとかはあるけど、
そのままペンタブを使って描いてるような感覚で描けるのはいい。
画像は最初から入ってるマリオっぽいデニム衣装だが、
最大まで拡大すると1ドット単位で物凄く書き込まれてるのが分かる……。
これがプロの技か……!

IMG_3374love.jpg

まあ俺みたいにざっくり双葉理保やらフォーゼやらを描くだけでも楽しいよ。
作った衣装はSDカードに保存できるし結構な時間泥棒……。

次の問題点は移動スピードの遅さ。
画面に常に女の子が表示されていて
元気一杯にこっちに着いて来たり話しかけたりしてくるから、
仮に移動スピードを早くすると動きが非常に不自然になってしまうし
「常に元気一杯の女の子が画面に表示されている」というのは
このゲームの素晴らしい魅力の1つだから外せない。
それは分かる。分かるがそれにしても足が遅い。
それだったらダンジョンの方をもっと短くするとか
ショートカットを多くするとかそういう工夫が欲しかったぜ。

ダンジョンも似たような景色が延々と続くせいもあってなかなかつらい。
ダンジョンごとの仕掛けも無くは無いんだが数が少ないし、
調べられるオブジェやイベントみたいなのが全然無いから「人の匂い」がしないのよね
雰囲気とか光の表現は凄くいいんだけどいかにも作り物って感じなんだわ。
モンスターも似たようなデザインのヤツが多く、
特殊な能力を持った敵の種類も少ない。
戦闘システム自体はいいけど同じことの繰り返しで単調に感じてしまう。

欠点とは少し違うけど、成長要素が敵を倒した時の経験値を振り分けることによる
「最大HPの上昇」「攻撃する最大チャージ数の増加」の2つと、
敵を倒す旅に微増していく「女の子の最大火力」の3つしかない。
装備の概念も無いしアイテムは全部消耗アイテム。お金やお店もナシ。
必要最低限の要素だけでキャラには性能的な個性もない。

wizや世界樹みたいなのを期待して買った人はまずこの3点で心を折られるな。
発売前にシステムに関する宣伝が全然なかったから間違えて買う人は多そう。
序盤がキツいゲームだしそこで投げ出しても責められないと思う。
8時間越えてもダンジョンが淡々としている点とかは変わらないわけだし。

シナリオも盛り上がりに欠ける。
「女の子と一緒に迷宮を脱出する!」がすべて。
キャラ同士のちょっとした会話があるくらい。
起伏のあるイベントではなく、
ちょっとした雑談やツッコミ的な会話の積み重ねで
プレイヤーを感情移入させていくという構成。
喋らない主人公と女の子以外の3人のプレイヤーキャラもそれぞれ非常に個性的で、
会話を聞いているだけで楽しいしやりたいことはわかる。

分かるけどさすがに盛り上がりに欠けるし、
ゲーム中に出てくる設定や用語に関する説明がほとんど皆無なせいもあって
全体的に掘り下げ不足で投げっぱなしな印象が強い。
ダンジョン内に調べられるオブジェが沢山あるとか、
もっと探索が楽しかったらシナリオも印象違ったんだけどね。
ラストのこれまでの積み重ねを感じられるやり取りや
女の子のセリフとかは凄く好きなだけに惜しい。

あとラスボスは色んな意味でちょっとひどすぎると思います!
なんなのあれ絶対笑っちゃうよ!
何だよあの襲い掛かってくる時のセリフ!アイマスの歌の歌詞かッ!
ラスボスの強さとギミック自体はいいバランス。

味は美味いしボリュームもあるんだけど中身がご飯とノリだけのノリ弁当。
弁当を売っている名前の分からない女の子の店員さんは可愛い、みたいなゲーム。
破綻こそ無いが、プレイヤーを引っ張ってプレイを持続させる魅力がとても薄い。
開発期間短かったみたいだけどそれがモロに響いてるねえ。
チュートリアル的なパートがあまりにも長すぎるのも良くなかった。

練られた戦闘システムに、
設定で捻ってはいるけどどこか懐かしくてワクワクさせるジュブナイル的な雰囲気。
美しいダンジョンとそれを支えるBGM。
見るべきところは多く、
完全新作RPGでこれだけ尖った作品をぶつけてくるとこは評価したいんだけど、
典型的な「俺は楽しめたけどオススメは出来ない」作品になってるな。
佳作、良作とはちょっと言いづらいけど、でもこういう作品はまた出して欲しい。
クリアした後も印象には残った1本。

ラビリンスの彼方
ラビリンスの彼方
posted with amazlet at 12.02.22
コナミデジタルエンタテインメント (2012-01-19)
売り上げランキング: 524

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[ 2012/02/22 17:11 ] 3DSレビュー | TB(0) | CM(13)
ラスボスは盾を一気に全部壊せるように調整すると大分楽だね
そもそもこのゲームは3DSの開発機材に触れたいがためにスタートしたタイトルだから適当な作りだと思ったらゲーム部分が予想以上にしっかりしててビビったぜ
[ 2012/02/22 17:18 ] [ 編集 ]
良くも悪くも、いつものトライエース、って感じですなぁ。
[ 2012/02/22 17:19 ] [ 編集 ]
ラスボスは吹いたな
絶好調だったし
[ 2012/02/22 17:28 ] [ 編集 ]
自分は暗闇で光るマグマゴーレムとか、大きいナイト系が
3Dでみるダンジョンにすげー映えてるのも良かったナー。
あとウザキャラのねりけしに次第に慣れていく自分が面白かった。
[ 2012/02/22 17:33 ] [ 編集 ]
座薬ライダーってまだやってたのか
[ 2012/02/22 17:36 ] [ 編集 ]
ここまでうまく説明できるのが素晴らしい
まだ盾手に入れたばかりだけど、ラスボスがすごそうで楽しみだな
次のトライエース作品にも期待したい
[ 2012/02/22 17:46 ] [ 編集 ]
最後の方の仲間たちの会話はすごく好きだったな。
自分もあのチャットの中に混ざりたかったw
[ 2012/02/22 18:27 ] [ 編集 ]
移動が遅いのは戦闘中の位置取りもあるから速すぎると困る。
ダッシュボタンが欲しかったけど
ダンジョンが人の臭いしないのもシナリオ的にはしょうがないし。
[ 2012/02/22 19:20 ] [ 編集 ]
レビュー乙です
迷ってたけど購入決定、ありがとう
[ 2012/02/22 20:40 ] [ 編集 ]
「俺は楽しめたけどオススメは出来ない」に完全同意
乱暴な言い方をするとシルエットミラージュや斑鳩を無理やりRPGにしたらこうなりました、みたいな作品なので
根本的にシステムがRPG向けでない、もしくはRPG向けに最適化できてない気がした
ただ某ブレイブカンパニーみたいに、明らかにこの状態で発売するのはおかしいといった感じはなく
限られた時間と費用でよくぞここまでっていうレベルのものにはなっているかと
個人的に価格があと1000円安かったら実験的作品として普通に評価できたよ
こういう尖った作品は歓迎したいので、次回作はもうちょい煮詰めてから出して下さい
[ 2012/02/22 21:50 ] [ 編集 ]
先生!お願いします!って心の中で言いながらプレイしてるの俺だけじゃなかったんだ…
[ 2012/02/22 22:46 ] [ 編集 ]
>座薬ライダーってまだやってたのか
坐薬とか言ってる子まだいたんだ
[ 2012/02/23 03:11 ] [ 編集 ]
クルケパンジェ!
[ 2012/02/24 02:03 ] [ 編集 ]
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