
DSiウェア!パシャットバシット~Whack A Friend~のレビュー行くぜ!
パシャットバシット~Whack A Friend~ 任天堂公式パシャットバシットは
アイシーエムジャパンが2月1日に200円で配信開始したdsiウェアだ。
バイストンウェルの人みたいな名前だなパシャット=バシットって。
このメーカーのソフトは過去に3つほどプレイしてるが……。
□「アドベンチャー・キッズ ~ポールの冒険~」
□製作スタッフが犬好きじゃないのは分かった「イヌスキ ~Go Fetch!~」
□製作スタッフが犬嫌いなのは分かった「イヌスキ2 ~Go Fetch!~」 俺の過去のレビューを見て分かる通り。
ぶっ飛んだセンスが楽しかったポールの冒険以外はかなり舐めたデキだった。
今回も面白そうには見えなかったんだけど、
たまたまポイントが余っていたので買ってみたのだ。
パシャットバシットは一言で言うと
「DSのカメラで撮影した顔をターゲットに出来るもぐらたたき」9個の穴から撮影した顔が次々に出てくるぞ!
叩くと上画面にも表示されている顔がどんどんボコボコに!という
まずこのDSiウェアのロンチでも見ないようなアイデアの貧困さが凄いんだが、
内容はさらに斜め下を行く。

いきなり出てくるオプションが存在しないスタート画面。
360インディーズゲームかよ!

次にこの顔である。
デフォルトの写真として保存されているもので、
写真を撮らない場合はこいつがターゲットとして登場する。
もうDS本体を直接ぶん殴ってやりたくなる顔です。
デフォルトの写真はこれ一枚きり。
普通は何パターンかあるもんなんじゃねぇの……。

モードは1つだけ。
9個の穴からランダムに登場するターゲットをひたすら叩いていくのみ。
連続で叩くとコンボになって入る得点がどんどん上がっていく。
たたき続けていくとどんどんレベルが上がっていってターゲットのスピードも速くなる
4回ミスしたらゲームオーバーだ。
いや、画面には「クリア」って表示されるからゲームオーバーなんてないのかも。
シンプルなもぐらたたきゲームと言っていいんだが、
「ターゲットが最大で2個しか登場しない」というのが特徴。
それも同時とかじゃなくて、
まず一個出てきて、しばらくすると二個目が出てくる。そこで終わり。
もぐらたたきってもっと一度に沢山ターゲットが出てくるもんじゃないのか……。
ターゲットはこれ一種類のみで叩いちゃダメなターゲットとかは存在しないし、
ランダムに登場するだけで動きはずっと1本調子。
一個ずつ出てくるターゲットをタッチペンで突く。
一個ずつ出てくるターゲットをタッチペンで突く。
一個ずつ出てくるターゲットをタッチペンで突く。
これがゲームオーバーになるまで永遠に続く。
もはやゲームというより反射神経のテストか何かを延々とやらされてる気分になる。
もぐらたたきをここまでつまらなく出来るのが凄い。
レビューするからにはレベル99を目指そうと
手がプルプルするまで頑張ってみたが63が限界だった。
レベル60になるまででも30分近くかかるからどうしても集中力が切れる。
しかもターゲットの動きも鈍くて
1000個くらい叩いてようやくスピードが上がってくるので……。
とりあえず100万点取れたのでそれでヨシとした。
公式によると叩いていると
「ユニークな視覚効果が追加されます」らしいが

なんかゴミみたいな汚いエフェクトがベタベタ増えていくだけ。

レベル63くらいまで行くとこんな感じに。ユニークどころか気持ち悪いよこれ!
プレイ中これがずっと上画面に表示されてるとかただの嫌がらせだよ!
集中してプレイする時は真っ暗な写真を読み込ませるなどした方がいいな。
レベル50くらいからどんどんスピードが上がってくるので、
操作ミスをしないように集中する必要があり、
そうなってくると自分自身との戦いで緊張感はあった。
と、書くと少し面白そうに聞こえるかもしれないが、
例えば通常の10倍のスピードで動く1匹のクリボーを
ひたすら踏むだけのマリオがあったとする。
それは難しいかもしれないが面白いわけでもないし、
アイデアがあるわけでも、面白くするための工夫があるわけでもない。
これはそういうソフトだ。
そしてキャラを動かす楽しさとかがないから
多分スピード10倍のクリボーを踏むマリオよりつまらない。
あとマリオはマンマミーア!とは言うけど顔見てても不快にならねぇし!
シンプルなもぐらたたきゲームとしても、
カメラ使ったおバカなジョークソフトとしても
褒める箇所が微粒子レベルですら見つけられない内容。
100本近いdsiウェアをやってきたが間違いなくこれがワーストだわ。
dsiウェアのアレなゲームといえば
「カタヌキ」がお約束だけど比べ物にならないくらい酷い。
面白いものを作ろうという気持ちが、
少しでも遊ぶ人を楽しませようとする気持ちが一切感じられない。
しかもカタヌキはdsiウェア初期の作品だけど
パシャットバシットはもうdsiウェア末期の作品なんだぞ!?
もう「つまんない!」「手抜きだ!」「ふざけんな!」とかじゃなくて、
「れっきとしたゲーム機であるニンテンドーDSで
こんなものを200円とはいえお金を取って配信するなんて……」
という暗澹たる気持ちにさせられる。
製作スタッフは任天堂の岩田社長にバックドロップされても文句は言えない。
「社長が訊く」に続いてそういうコーナーを任天堂公式でやるべき。
まったく冗談じゃねぇぜ……。
ポールの冒険は奇跡だったんだろうなあ。
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