グレイトバトルマラソン!いよいよ大詰めの9本目!
「ザ・グレイトバトルVI」だ!
ナンバリングタイトルではもっともマイナーで、
それでいてシリーズ通してもっとも評判の悪いタイトルでもある。
開発会社も1~5とは違うメーカーで株式会社アスペクト。
俺もやったこと無くて今回初めて遊んだぞ。
どこ行っても売ってないから駿河屋で注文した。

1997年4月11日に発売された本作は、
グレイトバトルシリーズ最初で最後のプレイステーション1作品。
同時期のタイトルはトバル2、大冒険デラックス(これはひどい の元ネタ)、
アランドラ、ベルデセルバ戦記などなど。
悪魔城ドラキュラX月下の夜想曲やファイナルファンタジー7より後の作品か。
そうか……。

1人プレイ専用でなんとセーブもパスワードも無しという。
スーファミ時代に比べて大幅に退化してる!初代グレイトバトルに逆戻りだ!
ストーリーは
全宇宙の闇に君臨するサタンダークネス!
東京を侵略拠点にするために総攻撃を開始したヤツらによって
無防備の東京は一瞬にして廃墟と化した!
この危機に地球を守護する妖精シーランは
光の力・フラッシュクリスタルを3人のヒーローに授け、
地球を守る使命を与えた。
クリスタルの力を受け取った3人のヒーローは光の戦士となり、
闇の軍団サタンダークネスに対して戦いを開始した!
果たしてヒーロー達は勝つことが出来るのか!?
みたいな感じ。
SDネイションなどの設定は完全にリセット。
実在の地名が舞台という歴代シリーズでも珍しい作品だ
ていうか
「無防備の東京」ってそれまでヒーローはいなかったの?
シーランが力与えるまでヒーローは何をしていたの?
相手バルタンとかザクとかなんだから戦えないってことはないだろうし。
登場キャラは仮面ライダーBLACK RX、
ウルトラマンパワード、ウイングガンダムゼロの3人。
ロアがいないのも悲しいけどまたRXかー!Jかシンでもいいじゃない!
ウイングガンダムゼロがいるのが凄く新しいゲームって感じする。
全5ステージ。
メインは2Dのアクションだが、巨大ロボで戦う格闘パートと、
戦闘機で戦うシューティングパートが挟まる場面もあるので1ステージは長め。
操作方法は方向キーで移動、L1ボタン押しながら移動でダッシュ。
□ボタンで攻撃。一定時間押しっぱなしでタメ攻撃。
×ボタンでジャンプ。○ボタンで回数制限アリのマイティパワー攻撃。
マイティパワーは画面全体を攻撃するボムとか必殺技的な攻撃ね。
格闘パートは方向キーで移動、相手の反対側のキーでガード。
×でジャンプ。□で攻撃。方向キーの下+相手方向のキー+□ボタンで必殺技。
殴り続けると武器ゲージが溜まり、MAXになると自動で武器チェンジ。
素手、ハンマー、剣と強くなっていき、必殺技は各武器に1種類ずつ。
シューティングパートは□ボタンでショット。○ボタンでマイティパワー攻撃。
システムやキャラ毎の個性がどんどん複雑になっていったグレイトバトルだが
今回は操作もシステムもすっごいシンプル。
選べるキャラは1人だけで、コンティニュー時以外は交代も不可能。
キャラはジャンプ攻撃の判定の長いパワードが一番強いかな。
アクションゲームとしては物凄く平凡で敵配置も安易だし、
廃墟となった東京が舞台なのでステージは廃墟ばかり。後は基地とジャングルくらいか。
テンポは悪くないが胸に残るものもないステージ構成。

シャドームーンが召還したキングダークから逃げる強制スクロールステージとか、
プレイヤーキャラに化けた敵が襲ってくる場面もあるんだけどどうも微妙。
ところでシャドームーン、頭に水かかってね?寒くない?

総攻撃で廃墟になった東京でも綺麗に残っているバンプレストの看板。
サタンダークネスのボスはガンダムエピオンで、
トールギス、サイコバルタン星人、シャドームーンが幹部として3将軍を名乗っている。


他にもグランザイラスやキングジョー。
ザコではパワードバルタンや戦闘員や
グランドキングやスカルガンダムも出てくる
グランドキングをザコで出すのは勘弁して欲しかったなー!
過去作でもシャドームーンが大量にザコで出るとかあったけども!
スカルガンダムは攻撃を加えると体が崩れて、一定時間経つと復活する。
スーパーマリオのカロンじゃねーか!骨だからって理由でやりやがったな?!
VSサイコバルタンだけちょっと難しいが、
難易度はボス戦で残機が尽きても
コンティニューでボス戦から再開できるせいもありかなり低い。
パターンが単調なせいも大きいけどね。
音楽はちょっと物凄いひどさ。
緊張感のカケラもないチャカポコしたメロディーが延々と流れ続ける。
背景とかがショボいせいもあってとにかく脱力する。
ストーリーや演出はかなりアレだ……。

ステージ開始時のデモは妖精シーランが黒背景をバックに状況説明をするものばかり。
エンディングもこんな感じで喋って終わりだからマジ盛り上がらない……。

今回はヒーロー達が「閃光特捜オプティカルスリー」という謎のチームを組んでいて、
ボス前にはそれぞれ決めポーズを取るデモが毎回挟まり

ボスを倒した後は3人がよく分からないビームを発射する合体技
「トリプルオプティックシュート」でトドメをさす。
そして
まもれ地球を!たおせ悪を!
輝け!閃光特捜オプティカルスリー!という実に適当なナレーションでステージが終了する。
なんで戦隊ヒーローっぽいノリなんだよ?!
悪のボスであるガンダムエピオンの独白や幹部とのやり取りなんかも実にそれっぽい。
グレイトバトル4でやった
「ガンダムとライダーとウルトラマンが巨大ロボに乗って戦う」ってのと、
あんまり変わらないはずなんだけど、なんだろうかこのやっちまった感は……。
ヒーロー達がコスプレをしていない。
世界観の説明が全然無く、戦隊モノをやる必然性を感じない。
ストーリーが「クリスタルよ!力を!」→「力デター!」ばかりでつまんね。
そもそも「閃光特捜オプティカルスリー」って名前がダサい。
合体技の「トリプルオプティックシュート」がやっつけでカッコ悪い。
などが要因だろうか。

RXなんだよその背景……。
シューティングステージはクリスタルの力が生んだ奇跡の翼。
フラッシャージェットで戦う縦シュー。難易度ヌルヌルだけどまあ普通のデキ。
ボスのキングジョーがやたら再現度高く、
分離に合体に船を投げる攻撃もアリで、最後は後ろに倒れてから爆発する。
もっと他に力入れるとこあるんじゃね?!

格闘パートはフラッシャージェットが3体合体した巨大ロボ。
ゴッドフラッシュで戦う。スパロボのオリメカっぽいカラーリングだ。

グレイトバトル4にも似たようなのがあったけどこっちは巨大感がゼロ。
必殺コマンドも1種類だけだし、出してもセリフとかないし、
端っこで連打してればハメるの簡単だし……。いらねぇ。
シーランの「光の巨人の誕生です!には
「ウルトラマンも光の巨人だろ?!」って突っ込んだ。

サイコバルタン、トールギス、シャドームーンの3人は一度倒された後、
ガンダムエピオンに粛清を受けてから再登場するんだけどそれが……。
「バイオモンスター 合体三将軍だ」ええええーーーーー!
分かりにくいけど三将軍の顔がくっついてます!
一応戦闘になるとそれぞれの姿にフォームチェンジしながら攻撃してくるけど
扱いひどすぎるよこれ!「バイオモンスター合体三将軍」って名前も適当!

倒すと皇帝ガンダムエピオンとの決戦になるんだけど、
なんで背景が壊れた公園なんだよ!滑り台あるし!緊張感ねーよ!

ラスボスのデザインがまたひどいぜ……。
何この集中線。
敵の種類はそこそこ多いし、
ウルトラマンのスペシウム光線の効果音や
バルタン星人の笑い声が原作そのままな点はさすがCD-ROM。
アクションゲームとして物凄くデキが悪いというわけではないんだけど
毎回意欲的なシステムや設定を取り込んでいった過去作とは違い、
特筆すべき点はまったく無い。本当に面白みの無いだけの微妙なアクションゲーム。
演出もオリキャラやストーリーもBGMも果てしなくショボく、
なんかこう、遊んでるだけでひたすら脱力する……。

説明書には「これがサタンダークネスのワルたち!」
というボス紹介ページがあるんだが、すぐ横がスタッフ紹介となっている。
これはつまり「サタンダークネスのワルたち」
に製作スタッフも含まれているということだろうか。
分かったぞ……本当の敵が誰なのか!
プレイステーションとセガサターンの時代は
時代の変化についていけず、ダメになってしまったメーカーやシリーズが沢山あった。
このグレイトバトルVIも悲しいかなその1本。
クソゲーというわけではない……とは思うんだけど、
このまま闇に沈めて二度と掘り起こさないでおきたい……。
NEXT .....「ザ・グレイトバトルPOCKET」!次で最後だッ!
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よりによってこの一本だけ遊んだ私の感覚はある意味間違っていなかったのですね。まあ、この難易度でもクリアできないヘタレの戯言ですが…。