

VITAアサルトガンナーズのトロフィーコンプしたのでレビュー行くぜ!
全ミッションをノーマルでクリアしてトロフィーコンプして10時間未満。
アサルトガンナーズ 公式サイトアサルトガンナーズはSHADE開発、マーベラスAQLが配信するロボットアクション。
ダウンロード専用タイトルで価格は1480円だ。
体験版もあるので気になる人はまずそれをやってみよう。
SHADEがスマートフォン向けに展開していたロボゲーが元になっている新作。
火星で発生した無人ロボットの暴走の原因を探るために、
傭兵部隊「DAT」の一員となり、全35のミッションをクリアしていく内容。
全35ミッションで難易度はイージーからベリーハードまで4段階あり、
敵とひたすら戦い続けてどこまで進めるかを競うインフェルノモードも搭載。
アドホック通信によるマルチプレイにも対応。
操作は左スティックで移動。Lボタンでダッシュとジャンプ。
○×□△でそれぞれに割り振られた武器を選択し、右スティックで狙いをつけてRボタンで発射。
VITAらしくタッチパネルを使って直接狙い撃つことも可能で、
使いたくないならオプションで完全OFFにも出来る。
3機の仲間と共に出撃することができ、方向キーで4つの指示を出せる。
自分の判断で攻撃、プレイヤーに追従して攻撃、
その場で待機して迎撃、その場で待機して攻撃もしない、の4つ。
敵を倒した時に回復アイテムや弾薬アイテムが出現することがあり、拾えば回復。
ミッション中に手に入るパーツや
ミッションクリアで貰えるポイントで新しいパーツを使って自機を自由に組み替えることが出来る。
武器はアサルトライフルからマシンガン、レーザーライフルにミサイルにグレネードにキャノン砲などなど
機体はボディと足の二つで構成されており、
重装タイプや二脚、逆関節タイプの脚などこちらも色々種類がある。
アーマードコアの影響を隠そうともしない内容だが、
やや敷居の高いあちらさんと違ってこちらはかなりお手軽。

フィールドを埋め尽くし、レーダーを赤く染め上げる敵の群れ!
これを何十体というザコ敵をグレネードで吹き飛ばし、レーザーで薙ぎ払いまくる内容!
とにかくバシバシ撃ちまくってバシバシぶち壊して
たまにアイテムをヒョイと拾って回復してまたバシバシ撃ちまくる。

煙をシュボワーッと噴きながら飛ぶミサイルは連射可能。
ロックオン時間が短いからバシバシ撃ちまくれる。すると煙だらけになる。楽しい。
こういうことを書くと煙が好きなら家に火でも点けろと言われそうだがそうじゃない。
ミサイルの煙だらけになるのが楽しいんだ。
是非仲間3人にもミサイルを装備させてミサイル祭りを開催してもらいたい。
仲間あんまり積極的に攻撃しないけども。
この手のロボットをカスタマイズ出来るゲームって大体重量制限があって、
移動が遅いけど武器が沢山積める脚部パーツと、
移動が早いけど武器があんまり積めない脚部パーツで悩んだりすることが多いが、
これはそういうのが一切無いのでメイン・サブ・ショルダーの3つに
好きな武器を選んで搭載できる。
複数ある拡張スロットにパーツを装着してパワーアップも可能だが、
これも回復アイテム出現率増加とか爆発ダメージ増加とか、
電磁ダメージ軽減とか分かりやすいし沢山つけられる。

アクションもカスタマイズもとにかく単純かつお手軽な内容で
携帯機らしくサクッとプレイするのに向いている。
ミッションも35とただクリアするだけでも数があるし、
難易度を上げればかなり歯ごたえも出てくる。
トロフィーが簡単だからそれ目当てってのもありっちゃありか。
1人でもマルチプレイのトロフィー取れるからね。
欠点はまずストーリーと演出のショボさ。
ストーリーに見るべきところは無く、
ありきたりなストーリーを淡々としたテロップで簡単に解説するだけ。
3人いる主人公以外の仲間はイラストも一切無くボイスのみ。
それも戦闘中の掛け声とか悲鳴とかがほとんどで、シナリオに沿った自己主張を一切しないため、
どういうキャラなのか最初から最後まで全然わからない。ていうか名前すら出てこない。
エンディングもびっくりするくらいショボい。
dsiウェアのゲームでももうちょっと凝ってると思いますよ?!
敵の巨大兵器やお約束の赤いライバル機も登場するが、キャラめっちゃ薄い。
ロボデザインもありきたりで全然印象に残らない。
低価格ゲーとはいえロボゲーはロマンが大事なのでもうちょっとこう……。
SIMPLEシリーズのロボゲーでもTHEロボットつくろうぜっ!とか
THEウォーシミュレーションとか色々凝っていたぞ!
いや後者はただのガンダムのパクリだけど!


プレイ中に指示するオペレーターも
豪華声優が演じる複数のキャラから選択できるのはいいんだが
他のキャラと同じでイラストなどは一切無く、
セリフも似たり寄ったりで完全に豪華声優の無駄遣い。
藤原啓治に事務的な口調で事務的なセリフ喋らせるとか何が考えてんだァーッ?!あーッ?!
選択画面にはオペレーターの設定がみっちりと書かれている。
ところがぎっちょん!ここに書かれてる設定、ストーリーにも通信内容にも一切関係なし!
それを踏まえてこの説明文を読むとなんとも言えない気持ちになってくるぜ……。
カスタマイズはパーツ数こそ多いものの似たような武器やパーツも多い。
武装も肩武器は通常戦はキャノン、ボス戦があるミッションならミサイルで安定。
メイン武器は貫通レーザー以外は存在価値は無い。
使えない武器やパーツも多く、特にタンクがひどい。
このゲームは敵の攻撃を受けるとバリアゲージが減り、
ゲージがゼロになると体力が減り始めるというシステムでバリアゲージは自動回復。
で、このゲージがブーストゲージと共用なので、
敵の攻撃を受け続けてゲージが減ってるとほとんどダッシュできなくなる。
このゲージシステムの時点で大分スピード感が削がれているんだが、
タンクはさらに足が遅いので、
「足が遅くて敵の攻撃を避けられない」
↓
「敵の攻撃を喰らってゲージゼロになってダッシュ不可能に」
↓
「足が遅くて敵の攻撃を避けられない」
↓
「さよなら」という末路にしかならない。
火星では二足方向で歩かない奴に人権は無いらしい。
難易度が基本的に物量と敵の攻撃力頼みなのと、
敵を倒した時など全体的なエフェクトの軽さも気になった。
値段分は十分楽しめる。大味なトコがむしろ魅力なのは確か。
VITAでサクッと楽しめるゲームがやりたいって人ならいいと思う。
でも、もうちょっと締めるトコは締めて欲しかった。そんな内容。
オリジナリティを強く感じられる要素が1つでもあれば印象は全然違ったはずなんだけど、
現状だと既存のロボゲーの寄せ集め&お手軽版という印象が最後まで抜けない。
フルプライスとは違う低価格ゲーならではのアイデア。そういうのが欲しかった。
パーツバランスが崩壊しまくっているのは、
「大量のザコ倒しまくりのお手軽ロボシュー!」
と、アーマードコアと違うところを目指そうとしてるのに
システムや操作自体はアーマードコアの模倣からまったく抜け出せていないせいだと思う。
右スティックの感度調節が無いのは痛いがオプションは割としっかりしてるし、
インフェルノモードの存在や
色々な記録が見れるレコードなんかの作りは頑張ってて良いんだけどね。
手軽さを全面に出したコンセプトは評価出来るし売り上げは好調みたいなので今後に期待だ。
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特徴がないのが特徴なのは、某モビルスーツだけにしといて欲しいもんです。