絶対SIMPLE主義

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サクセス社長の「売れるゲーム企画書の書き方」が色々ひどい。小沢里奈スタッフインタビューも!

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なめこブームの便乗であることを一切隠そうともしないスゴい表紙の本!
サクセスの社長が書いた「売れるゲーム企画書の書き方」を買ったぜ!
今年35周年となるゲームメーカーのサクセス社長であり、
1200タイトル以上をプロデュースした吉成隆杜が書いた本だ。
内容も色んな意味でスゴい本だったので紹介したい。

まず最初に「企画書の作り方」として、
オズボーンのチェックリストをゲームに応用した独自のチェックリストを公開。
アイデアのキャッチボールの重要性や
正しいブレインストーミングの正しい意味などに続いていくんだが
最後のアウトプットに関するページに書かれている文章がスゴい。

>映画を見た後、「他の映画を見ておけばよかった」とか、
>本を読んでいる途中で、あまりのレベルの低さに投げ出したくなったり、
>ミスの多い演奏を聴いて席を立ちたくなった経験はないだろうか。

>ゲームにも糞ゲーと言われるものが実に多い。
>正直なところ、サクセスが作ったゲームにも
>恥ずかしくなるほど低レベルのものが数多くある。
>こうした経験から自信を持って言えることは
>「糞ゲーが生まれるのは、糞が作るからである
>ということだ。他に原因はない。すべては作り手の問題なのだ。


……オイちょっと待てよ?!
過去を振り返りながら謙遜して「低レベルのものもあった」って言うならまだしも
「低レベルのものが数多くある」と来て「糞ゲーが生まれるのは、糞が作るからである」って、
ただ開き直ってるだけじゃねーかそれ!

しかもこれに対するフォロー的な文章は一切なく、これが最後のページというのが男らし過ぎる。
ゲーム企画書の書き方を延々と説明して最後にこれって台無しじゃねーか!
いや、「売れる糞なゲーム」もあるわけだから矛盾はしてないのか?!

「糞ゲーが生まれるのは、糞が作るからである」ね……。
ウィンディ×ウィンダムや3DS版のなめこ大繁殖はそういう……。
他人を糞呼ばわりしたくないけど、社長自らが言うんだからしょうがないね!

真っ当な意味で面白かったのはSIMPLEシリーズに関する記述。
知らない人のために説明しておくとSIMPLEシリーズは元々サクセスの企画で、
それをD3パブリッシャーの前身だったカルチュア・パブリッシャーに持ち込んでスタートした企画ね。
だからSIMPLE1500シリーズ最初期のタイトルはサクセスのロゴも入ってる。
D3パブリッシャーになってからD3はSIMPLE1500シリーズ、
サクセスはSuperLite1500シリーズとそれぞれ独自の道を歩むことになったのだ。

そのSIMPLEシリーズの原型になったのはサクセスがPSで出した「ゲームの達人」
麻雀・将棋・リバーシ・囲碁をセットにしてそこそこヒットしたタイトル。
もっと売れても良かった、とプロデューサーと話している時に
「欲しいものを4分の1の価格で買えたらもっといいですよね」
という流れになって試してみたのがSIMPLE1500シリーズの企画の始まりだったとか。

その後SIMPLE1500シリーズがTHE麻雀を皮切りに歴史的な大ヒットを飛ばして、
数年後に「麻雀や将棋などのゲームを複数セットにしたTHEテーブルゲーム
がSIMPLE2000で発売されたのがなんとも面白い。物凄く面白い。

SIMPLE1500シリーズの値段に関しては
通常の5800円のゲームの4分の1の開発費で作るから1500円になったと書いてある。
ん?昔ゲーム批評に載っていたD3へのインタビューだと、
プレイステーションザベストの半分くらいの価格ってことで決まったとか書いてあったような……。
まあこういう昔の話は人によって違ってくるものだからね。

「企画書の作り方」はこういう感じで25ページほどの内容。
残りのページはほぼすべてサクセスのゲームの企画書と製作スタッフインタビューで占められている。
社長が書いてる部分あんまり無いな!

つーかSuperLiteシリーズに関してまったく書かれていない!
PSからDSまで続いたサクセスの長寿シリーズなのに!
SIMPLEシリーズは確かにサクセスが生みの親かもしれないけど、
ゲーム業界を根本からひっくり返すような歴史的大成功に導いて
人気タイトルを出してレーベルを育て続けたのはD3パブリッシャーなので、
「サクセス社長の代表作」みたいな書きかたをしてるのは個人的には腑に落ちないぜ。

で、企画書とインタビューを掲載しているゲームは人気タイトル4本と書かれているが……。

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ブラウザゲーの「みんなで暮らそう!ひつじ村」
ブラウザゲーの「メタルサーガ・ニューフロンティア」
ブラウザゲーの「英雄クロニクル」
DSの「おさわり探偵小沢里奈」


「お、おう……」って感じの顔ぶれだぜ。
サクセスって歴史あるメーカーだけどヒット作ホント少ないよな……。
SuperLiteシリーズ以外だとあとはコットンやサイヴァリアくらいじゃないの。

インタビューで俺が注目するのはもちろんおさわり探偵小沢里奈。
シナリオの安東貴広とキャラデザインの河合真吾の2人へのインタビューだ。
30ページもの分量になっていて読み応えバツグンで非常に面白い。
なめこはもうちょっと喋る予定で、
ちょっとシニカルでハードボイルドな的なキャラのつもりだったのに
なんとなく思いついたのが「んふんふ」で、気がついたら「んふんふ」しか言ってなかったとか。
タイトルに関しては社内でもかなりインパクトが強かったようで

『どきどき魔女神判!』があったじゃないですか、
当時社内ではそういうものを作っていると思われていましたね(笑)
だから「これ任天堂ハードで出していいの?」とみんな思っていました。
どういうグラフィックで作っているのか、社内ではわからなかったので。


このくだりは笑った。まさかどき魔女の名前をここで見ることになるとは!
もちろんおさわり探偵の方がどき魔女より先なので例え話として出してるんだけどさ。

プレイヤーが迷わないようにするために
あるキャラは特定の場所に固定されていて動かないとか、
会いに行く時にいる場所をパッと思い出せるような背景と設定をキャラ毎に用意しておくとか、
なかなか興味深い話もアリ。
おさわり探偵小沢里奈が好きな人なら絶対に楽しめるインタビューになっているぜ。

「サクセス社長の書いた本」「ゲーム企画書の書き方のハウツー本」というよりは、
ほとんどサクセスのゲームのスタッフインタビュー本になっているんだが、
個人的にはSIMPLEシリーズの話と
おさわり探偵小沢里奈のスタッフインタビューだけで元は取れた。
まあ、インタビューされてる4本に好きなタイトルがあるならってとこかな。



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[ 2013/03/29 18:54 ] ゲーム | TB(0) | CM(12)
アカイイト、アオイシロの企画書が載ってなかったのがすごく残念ですね。
あのシリーズはサクセスゲーの中でも売れてる(話題になった)ほうですし、設定やコンセプトが非常に凝っていたものなので詳しく見たかった…。
[ 2013/03/29 19:22 ] [ 編集 ]
おさわり探偵の「おさわり」で卑猥なイメージが浮かぶのは男脳

ひつじ村スタッフが係わったノーラと霧の工房は周回引継部分が残念だった
あの微妙なツメの甘さがサクセスっぽさ…
[ 2013/03/29 19:29 ] [ 編集 ]
ヽ(・∀・)ノ●ウンコー
[ 2013/03/29 22:06 ] [ 編集 ]
↑の人「霧の工房」でなくて「刻の工房」でない?で、サブタイが「霧の森の魔女」

ってかあのゲーム、元サクセススタッフが関わってたのか!世界樹の流れで手に取ったから全く知らんかったぜ…
[ 2013/03/29 22:07 ] [ 編集 ]
まあネタ本としては面白いと思う
[ 2013/03/29 22:37 ] [ 編集 ]
それでいいのか!?と思ってしまう締めくくりですな…w
[ 2013/03/30 00:41 ] [ 編集 ]
ノーラはあれ買って雰囲気はよかったけど1週目のバットエンドが怖くて中古屋に売っちゃったんだよなぁ・・

ネタバレになるけど
人間の心の闇とかの怖いもんを感じたよ
[ 2013/03/30 05:01 ] [ 編集 ]
俺の好きだったノーラ話に便乗したい…
悲惨なEDを見た後のトゥルーEDが嬉しかった&周回要素がほぼ無いことがマジで悲しかったなぁ…
[ 2013/03/30 08:52 ] [ 編集 ]
飯野賢治さんの名著中の名著「ゲーム」や
「スーパーヒットゲーム学」「ゲームマエストロ」「ゲームの巨人語録―岡本吉起と12人のゲームクリエイター」
といった、俺が子供のころ大好きだった、ちょっとハッタリ強めのクリエイター本を久々に読めたので、個人的にはかなり楽しめた一冊でした
ムシキングのルーツはウチにあるみたいな一文にはシビれましたよ。
[ 2013/03/30 09:03 ] [ 編集 ]
初代メタルサの開発秘話なら2000円出しても惜しくはないのに
[ 2013/03/30 10:14 ] [ 編集 ]
>「糞ゲーが生まれるのは、糞が作るからである」

これにちゃんと自分を入れてるのかが気になるが…気になる1冊ではありますな。
横井軍平ゲーム館は面白かったなあ。
[ 2013/03/30 10:16 ] [ 編集 ]
ウインディウインダム掴まされた身としては苦笑しか浮かばない
[ 2013/03/30 14:13 ] [ 編集 ]
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