
プリキュアオールスターズ ぜんいんしゅうごうレッツダンス!のレビュー行くぜ!
プリキュアオールスターズ ぜんいんしゅうごう☆レッツダンス!
バンダイナムコゲームス公式サイト3月28日にバンダイナムコゲームスから6090円発売されたWii用ソフト。
歴代プリキュア大集合のダンスゲームだ。
開発は
有限会社マッカチン。WE CHEERのとこだ。
収録曲は
この12曲で全部……少ない!隠し曲とかもなかったぜ。
ちなみに俺が好きなプリキュアはキュアムーンライトとキュアドリームとキュアビューティです。
キュアマリンも捨てがたい。最近だとダイヤモンド。
モードはダンスモードとチュートリアルのみ。
ストーリーモードのようなものは一切無く、
チュートリアルとメニュー画面でドキドキプリキュアのキャラが少し喋る程度で、
それ以外のプリキュアにはセリフそのものが無い。
システムは画面の指示に合わせてリモコンを振るだけの単純なもの。
2種類の難易度があり、
「かんたん」はリモコンを振るタイミングが分かるガイド付き。「むずかしい」はガイド一切無し。
しかしガイドはタイミングが分かりにくいので見ていると逆に難しい。
リモコンを振る方向やタイミングはプリキュアのダンスと連動しているため、
「ガイドを見ずにプリキュアの動きを真似した方が高得点を取りやすい」という仕様になっている。ここはなりきりダンスゲーとしてはいい点。
ただ、基本的に判定は凄く大雑把で、
ある程度適当に振っててもコンボが繋がるしと、ここはいかにも小さな子供向けのバランスだ。
リモコンの入力が成功するとジュエルが手に入る。
これが得点扱いで曲ごとに記録されるし、ジュエルの累計数によって新しい曲も解禁される。
順番にプレイすれば解禁されるだけのジュエルは十分手に入るので特に意識することは無かった。

ゲームオーバーの概念は無く、
普通にプレイしても一切操作しなくてもクリア画面では「うまくおどれたね!」と言われる。
いや……子供向けにしてもこれはどうだろう。「次は頑張ろう!」くらいは言わせてもさ。
これじゃキュアハートが遠まわしに俺に嫌味を言ってるようにしか見えないよ!
幸せの王子が辛らつすぎて俺は悲しみの王子になりそうです。
キャラのグラフィックは
データカードダスのプリキュアと同じものに見える。
日本の3Dアニメの最前線とも言われてる本編EDの3Dモデルと比べるとさすがに格段に見劣りはするが、
それなりに可愛く出来てると思う。
ただ、表情のパターンはそんなに多くないかな。笑顔や瞬きくらいはするけども。

やはりキュアムーンライトはいい。
知ってるか?こいつの笑顔、悪くない。

このゲームのえりかはちょっとデカ過ぎるような……。

踊るプリキュアは曲ごとに完全に固定で自由に選ぶことは出来ない。
パッケージや公式サイトには
原作に無い組み合わせで踊っているステージがあったけどあれはただのボーナスステージ。
最初の12曲をクリアすると選択できて、
曲は通常のものだけど作品の枠を超えた組み合わせでのダンスになってる。

ボーナスステージで踊るプリキュアは単純に色で分けているせいなのか、
「ラ♪ラ♪ラ♪スイートプリキュア♪」のボーナスステージは
キュアブラック、キュアブルーム、
キュアサニー、キュアルージュの4人とか意味不明なことになってた。
最低1人はスイートプリキュアのプリキュア入れろよ!
ダンスは元になるダンスがあるものは一応合わせてあるものの、
OP曲などダンスが存在しないものはかなりやっつけなオリジナル振り付けになっている。
似たような動きが多かったり使いまわしっぽかったり。
全体的にカメラワークもすげー雑で
何も考えずプリキュアを順番に映してるような場面が非常に多い。
分かりやすい例を上げるとスマイルプリキュアのOPでダンスするステージ。
「ハッピー!サニー!ピース!マーチ!ビューティ!」のパートでも
カメラはずっとキュアマーチ映してたりする。どんだけ直球勝負なんだよ。
全曲そんな調子だ。
演出らしい演出はコンボを続けると画面端にキラキラしたエフェクトが出るくらい。
殺風景なステージで踊ってるプリキュアをただ正面から映してるカメラワークで、
これといったエフェクトも無く淡々とダンスだけが続いていく。
こっちのコンボや成績に合わせてダンスが変わるようなことも一切無いし、
着せ替えやキャラ選択も一切出来ない。
これ、ダンスのグラフィックは3Dのキャラを動かしてるんじゃなくて
あらかじめ収録したムービーを垂れ流しにしてるだけだろうな……。
だったらもっと演出を凝れって話しなんだが。歌詞表示が無いのも地味に寂しい点。
全ステージクリアするまで35分でそこからやることは何も無い。
あとは繰り返し同じステージをプレイしてプリキュアに少しでも近づく努力をするだけだ。
去年出た3DSのスマイルプリキュアも女児専用って感じで色々とショボかったが、
発売時期を考えると結構ビックリな量のボイスが収録されていたし、
会話や小ネタはなかなか面白かったりしたので悪いデキでは無かった。
心を鬼にして言わせてもらうと、
これはそういうの皆無で本当にキャラ素材と曲をそのままお出ししただけレベルと言っていい。

キャラゲーであることを考慮しても収録曲が12曲はやっぱり少なすぎるし、
プリキュアオールスターズと銘打ってるのにプリキュアオールスターズの曲は無し。
プリキュア全員で踊るボーナスステージは「満開*スマイル!」と「この空の向こう」の2曲だ。
ドキドキプリキュア放送前の段階で
「ドキドキプリキュアのOPとEDを収録!」と宣伝してたので開発期間は相当に短かったんだろう。
ダンスのシステムと難易度の低さは
女児向けと考えれば問題ないにしてもそれ以外が色々とショボ過ぎる。
データカードダスのプリキュアをそのまま移植した方がまだ良かったのでは。
プリキュアと一緒に踊るのが楽しくないとは言わないが……。
6090円出してこれ買うならプリキュアのDVD買ってそれ見て一緒に踊ったほうがいいと思うね……。
- 関連記事
-
そしてマリンは多分成長期なんだよ!