
全ステージクリアしたのでアートオブバランスタッチのレビュー行くぜ!
クリアまで7~8時間ってとこだったかな。
アートオブバランス タッチ!公式アートオブバランスタッチはアークシステムワークが4月24日に配信した3DSDLソフト。
開発はナノストレイやナノアサルトでお馴染みのシンエンでアークはローカライズだ。
ローカライズを担当している時のアークシステムワークスの安心感は異常。
元々は海外限定でWiiウェアとして発売されていたタイトルの3DS移植ね。
全8ワールド200ステージをクリアしていくパズルゲーム。


ルールは単純。
水の入った容器の中に石が浮かんでいるので、その上に手持ちのブロックをどんどん乗せる。
ブロックを水の中に落としてしまったらアウト。
バランスを崩さないようにすべて積み上げて、3秒以内にブロックが水に落下しなければクリアだ。
物理演算を使っているのでブロックが重さや角度などで非常に細かい動きをするのが特徴。

ちなみにこんな感じで水の入った容器のフチにブロックを置くのはアウト。
水に落ちたのと同じ扱いになります。
このゲームがレイトン教授だったら、フチにブロック置いて積むのが正解だったりするんだけどね。
あと容器を壊して水を全部出してから積むのが正解とか。
レイトン教授はそういうことやる。
最初はカンタンな形のブロックばかりだが、
デコボコしたブロックに、デコボコしてるんだけど角が丸っこいので積みにくいブロックに
設置した瞬間に重力が反転するブロックに、2個以上のブロックを上に置くと壊れるブロック。
上にブロックを置くと時間差で壊れるブロックなど。
ワールドを進めると様々なブロックが出てくるので
うまく角度や順番を考えてしっかり積まなければならない。
初期配置の石も形状がおかしくなったり、重さによって水に沈んだり、
2つの石が天秤のように動いたり、シーソーみたいな仕掛けが設置されていたりと
途中からプレイヤーの脳みそにキバを剥いてくる。
単純なんだけど頭をひねりながらブロックを積んでいくのが実に楽しいね。
ブロックは最初から最後まで4~6個だけのステージがほとんどなため、
どのステージも短時間でサクッと終わるし、
「簡単なステージが続く→かなり考えないと解けないステージが来る→簡単なステージが続く」という緩急の付け方も遊んでいて心地良い。
終盤のワールドでもこのバランスなので最後まで楽しく遊べる。
それでいてステージ構成がバラエティ豊かなので飽きさせない。

重心さえしっかりしていれば細いブロックを垂直に積み上げても意外と崩れなかったり、
左右対称に綺麗に積むのではなく、
あえて左右非対称に乱暴に積んだ方がカンタンにクリア出来るステージがあったりと、
クリアのコツが分かってくる度にジワジワと面白くなってくる。
物理演算のせいか結構理不尽な崩れ方をすることもあるんだが、
1ステージが非常に短く、リトライも簡単に出来るので繰り返しプレイのストレスはあまり溜まらない。
Yボタンを押せばすぐにリトライ出来るので、あらゆる積み方をじっくりと試行錯誤が出来るのだ。
このゲームで一番絶妙なのはクリア判定だね。
「積み上げた状態を3秒間維持すればクリア」ではなくて、
「全部積み上げてから3秒間、ブロックを水に落とさなければクリア」というルール。
仮に全部積み上げた瞬間にブロックが崩壊したとしても、落下より先に3カウントが終わればクリア。
ブロックを全部積み上げてカウントが始まったが、頂点のブロックがグラグラと不安定に揺れている!
どうだ?!大丈夫か?!崩れないか?!……よし!3カウントクリア!というハラハラ感が実にいい。

これとか見てくれよ!あと0.3秒ブロックが早く落下してたらゲームオーバーだったぜ!
クリア判定出た時はホッと一息。
逆に「積んだ状態を3秒維持すればクリア」だったらシビアすぎたと思うわ。
このいい意味での大雑把さと手軽さが楽しくて止め時を失う。
難しいステージはかなり難しいだけにクリアした時の爽快感も格別だ。
何十回というリトライの果てに微動だにしない完璧な積み方が出来ると、
3DS本体をちょっと揺らして「イェーイ!完璧なんで崩れませ~ん!」とかやりたくなる。
やりました。
ちょっとじゃなくて3DS本体を思いっきり振ったりしました。
長所が大雑把な点ならば、短所もまさしく大雑把な点。
ブロックの積み方が間違っているのか、
それともブロックを置いた時のズレが悪かったのか非常に分かりにくかったり、
たまに物理演算が怪しい挙動を見せて理不尽にブロックが崩れたり、
凄く難しいステージに何度も挑戦してたら偶然ブロックが崩れなくてそのままクリア出来ちゃったり。
途中でも書いたが1ステージが非常に短くて
リトライも容易なんで俺はそこまで気にならなかったが、
やはりここを「大雑把だけどそこが楽しい!」と許容出来るか出来ないかで評価は変わってくるな。
まあこういうゲームなんで、失敗しても
「やっちまったぜ!」「このイタズラな物理演算さんめ!」と笑ってからリトライしていきたい。
勝手に動くカメラワークも難。
カメラ設定をBにするとマシにはなるんだが、
勝手にカメラがズームしたり引いたりするので操作をミスする原因になったりする。
ただでさえ精密な操作が必要なゲームだというのに。
ここだけは普通に残念。
操作もルールも本当に単純なのに、いい意味でユルさがあってそれが絶妙に楽しいパズルゲーム。
正解が一つではないため、
簡単なステージであえてムチャクチャな積み方をした上でクリアを目指す……。
なんて遊び方も可能な大らかさが心地良い。
パズル系のDLソフトに食傷気味の俺でも非常に満足いく1本でした。
体験版も配信されてるのでまずは是非そこから。
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体験版でも無茶苦茶な積み方をして、
「落ちそうなところで、クリア。」
をするために遊んでたら、二時間以上たってたり。
体験版でもここまで楽しいとは……。
「天晴れ」の一言に尽きます。
ブログ連続更新お疲れ様です。