仮面ライダーバトライド・ウォー発売記念企画!平成ライダーゲーム16作品連続レビュー! いよいよクライマックスが近づいてきた15本目は!

「ここが仮面ライダー40周年記念の世界か(2回目)」

オール仮面ライダー ライダージェネレーション2!
2012年8月3日発売と、前作からほぼ1年後に発売された続編が本作だ!
前作はDSだったが今回はDSとPSPのマルチタイトルに。
価格はDS版が5230円でPSP版が6280円。開発はもちろん前作と同じセブンスコードだ。
内容も前作と同じSDのライダーを操作する横スクロールアクションゲーム。
基本はそのままで更にボリュームがアップしているぞ。
フォームチェンジなどの特殊能力がほとんどオミットされてしまうが、2人協力プレイにも対応。
ライダーゲーといえばカードのオマケが定番なんだが、これは何故か無かった。

参戦ライダーは前作から仮面ライダー1号、2号、V3、ライダーマン、X、アマゾン、ストロンガー
スカイライダー、スーパー1、ゼクロス、ブラック、RX、シン、ZO、J、クウガ、アギト、龍騎、
555、ブレイド、響鬼、カブト、電王、キバ、ディケイド、ダブル、オーズ、フォーゼ。
新たにメテオ、アクセル、スカル、エターナル、ディエンド、キバーラ、後藤バース、プロトバース
イクサ、NEW電王、ゼロノス、ガタック、キックホッパー、パンチホッパー
威吹鬼、轟鬼、斬鬼、ギャレン、カリス、レンゲル、カイザ、ナイト、ゾルダ、王蛇、オーディン
G3-X、ギルス、シャドームーンが参戦!
総勢56人の仮面ライダーが使用可能だ!
前作で仮面ライダーG以外の主役ライダーが全員揃っていたので今回はサブライダー祭り!
キバーラ参戦が確定した時は大喜びしたぜ!まさかの登場だもの!

そして今回もサプライズ先行参戦ライダーとして
当時は放送前の仮面ライダーウィザードが登場!
「映画 仮面ライダーフォーゼ THE MOVIE みんなで宇宙キターッ! 」
を見に行くと貰えるパスワードで参戦。映画のウィザードは素晴らしい活躍だったな。
先行参戦なのでやはり会話テキストやボイスは無く必殺技も少ないが、
ベルトの音声はしっかり収録している。
シナリオは謎のスイッチによってフォーゼとメテオが
仮面ライダー部の部室ごと異世界に移動させられたところからスタート。
そこには伝説の仮面ライダーたちや、彼らに倒されたはずの怪人たちがわんさか。
黒幕は前作のラスボスであるジュダのスポンサーだった男、ゴウラ。
その目的は強化ディエンドライバーで偽りの記憶を植えつけた怪人達を召還、利用し、
仮面ライダーたちと戦わせることでデータを集め、最強の兵士を作ることだった!
そしてなんやかんやあって仮面ライダー達が勝つ!悪は去った!
今回も基本的には前作と同じで、敵を倒しながら右へ進んでいくシンプルな2Dアクションゲーム。
ステージ毎に用意された条件をクリアする度に
どんどん仮面ライダーが仲間になっていく。
50人以上登場する仮面ライダーから2人選んでタッグを組み、特技を生かしつつ突き進む。
2Dで描かれた仮面ライダーがヌルヌル動いて必殺技をカッコ良く繰り出す素晴らしさはもちろん健在!
システム的に追加された点だとコンボゲージの要素。
敵に連続で攻撃を当てるとコンボが発生し、ゲージが溜まっていく。
このゲージを消費することでアサルトアタックという強力な攻撃を繰り出すことが出来る
コンボの判定はかなりゆるく、100hitもあっという間。
細かいところでは超必殺技デモがRボタンでスキップ可能になった。
ステージ開始前に難易度を選ぶときに目安となるキャラレベルが表示されるようになったりも。
個人的に一番大きく変わった点だと思うのが必殺技の種類の増加。
前作は「Aボタン」「方向キー左か右+Aボタン」「ジャンプ+Aボタン」で必殺技が出る仕様だったが、
今回は更に「方向キー上+Aボタン」や「方向キー下+Aボタン」で
違った必殺技が出るライダーが多い、
前作から続投しているライダーのほとんどがここに新必殺技が割り振られている。
仮面ライダーディケイドだったらクウガゴウラムとか、
剣で相手を突いた後に刃をシャラーンってなでる攻撃をしたりとか。
仮面ライダーWだったらファングジョーカーにチェンジしてファングストライザー。
仮面ライダーオーズのタジャドルコンボだとマグナブレイズ。
もちろんギガスキャンの音声もある。
仮面ライダーBLACKRXはバイオライダーとロボライダーの技が1つずつ追加。
スキも小さくなっているので前作より強くなっているぞ。
ディケイドのカメンライドもこの追加分にライドしたライダーの技が割り振られるので
攻撃のバリエーションが増えている。
今回はノーモーションでオルタチャージキックを連発できるアギトのカメンライドが強い。
あと、細かいところだとディケイドの手をブラブラさせた歩きモーションも修正されていたり。
各ライダー固有のアビリティも色々と変更されていて、
例えば仮面ライダークウガのアビリティはサムズアップからライジングパワーに!
発動させるとすべての必殺技がライジングのものに変化!
ライジングドラゴンやライジングタイタンにちょっとだけ変身して攻撃を行うぞ。
ライジングタイタンは二刀流攻撃!
本格参戦した仮面ライダーフォーゼは最初からコズミックを除いた40のスイッチを自由に使用可能。
使い辛いものもあるが、やっぱりこれだけのスイッチを自在に使用出来るのは楽しいね。
クロースイッチを使ったら「セイヤー!」って叫んだのには感動した。
TVで1回だけやったネタ!TVで1回だけやったネタじゃないか!

S-1スイッチも登場。
ロケットステイツに変身してライダーきりもみクラッシャーを放つ!

既存ライダーの超必殺技演出も進化。
前からいるライダーの超必殺技デモはちょっとエフェクトを追加しただけ……じゃなくて、
新規のアングルやカットがしっかり追加されているものが多い。うれしい力の入れっぷり。
ディケイドの強化ディメンションキックも新カットが増えてるし、
クウガアルティメットの超必殺技は発火能力からのパンチ攻撃になり、
「終わりだ…!」とかちょっと究極の闇っぽかったセリフもなくなって掛け声だけに。

ストロンガーの必殺技を特定条件化で放つと、なんと電波人間タックルとのコンビ技に!
タックルが登場するゲームとか超レアですよ!

オーズ&ダブルで必殺技を放つとムービー大戦コアの再現技が発動!
ボスで登場する仮面ライダーコアのトドメは是非これでやりたいね。
声はディケイド~フォーゼを除いたほとんどのライダーが代役だが、
ブレイドとギャレンは本人ボイスなのも嬉しい点だ。剣崎は相変わらずヘタだぜ……。

ショップは今回も健在。
各ライダーにちなんだパワーアップアイテムが購入可能。
今回もなかなかツボを抑えたチョイスっていうかギャレンのアイテムが反則だと思った。
それは飲み込んだはずでは?!
前作のナオミに続いてユウキも喋り捲りで
ショップを出る時に「さあ!行ってまいられよ~!」とかかわいい。
アイテムの名前も全部読み上げてくれるぞ。例えば「あしたのパンツ」とか。
ボスとの会話デモは人数が人数だけにちゃんと全員分あるのか心配だったが、
王蛇や地獄兄弟などの敵として登場して
条件を満たすと使用出来るライダー以外にはちゃんと全員分用意してある。
今回会話デモがあるボスは王蛇、地獄兄弟、オーディン、
エターナル、仮面ライダーコア、恐竜グリード、ゴウラの7戦!
今回も似たようなことしか言わないライダーとか、
原作と似ても似つかない牧師キャラになってるイクサとか、
テキストのデキに結構バラつきはあるっていうかイクサひどすぎだろ!
個性の出し辛いキャラにゲームオリジナルに近いキャラ付けをするのはともかく、
原作から超個性の強いキャラに全然違うキャラ付けするのはダメだろイクサ!
って状態にはなってるライダーもいるが、
これだけの分量のクロスオーバー会話があるのはとても素晴らしいし面白い会話も多い。


フォーゼの空気の読めなさ!



ディケイドと共に数多くの世界を回ってきた夏みかんが
仮面ライダーコア相手に言うセリフはちょっと泣ける。
「ボス戦が1つのステージとして独立しているので色んな組み合わせの会話デモを楽しみやすい」
という前作の長所もバッチリ引き継いでいるぜ。
ステージは隠しステージを含めると50以上。
ザコ敵も大幅に増えていて、
会話デモのないボスでもダグバやディケイド十面鬼や牙王といった強豪怪人が登場。
エラスモテリウムオルフェノクやキングダークといった大型のボスもいる。
難易度は5段階用意されており、コンプや育成を含めるとかなり楽しめる。
色んなライダーをとっかえひっかえしながら遊ぶだけでも相当に面白いぜ。
育成も育てたいライダーを相棒にして出撃すればそこまで苦労はしない。
不満点は前作と同じになるが、
システムや敵が色々増えているものの全体的に敵の動きやステージが単調な点と、
ステージが山とか謎の遺跡とか森とか当たり障りのないものが多くて
原作を再現したものが少ないこと、
ボス前会話だけで仲間ライダー同士の会話デモがほとんど無いことだなー。
人数が人数だし、ステージの進め方によって仲間になるライダーと
仲間にならないライダーがいるからそこも難しいんだけどさ……。
一部のボス戦だけでいいから原作BGMも欲しかった。


本作に関してはPSP版とDS版の両方持っているので違いを書いておくと、
・処理落ちが少ない
・グラフィックが綺麗
・アサルトアタックで3人目のライダーが登場
・多少ロード時間がある
・レイアウトが違うなどだろうか。
DS版だと敵が沢山出てくるところで必殺技を使うとやや処理落ちする箇所があるが、
PSP版はそれがない。
後はタイトル画面が違っていたり、ライダーセレクト画面が広かったり。
ショップのユウキちゃんはDS版だと一枚絵が切り替わるだけだが、
PSP版だと多少アニメするようになってる。

橘さん!何故(カメラを)見てるんです?!
アサルトアタックを命中させると、操作しているライダーに関連したライダーが
3人目として登場してしばらく戦ってくれるのは楽しいぜ。トリプルライダー乱戦!
グラフィックの解像度が高いのでキャラやエフェクトがクッキリしていたり、
超必殺技の演出にリアル等身のカットインが挟まるようになっていたりも。


解像度は仮面ライダーブレイドの超必殺技が非常に分かりやすいね。
上がPSPで下がDS。完全にベツモノだこれ!
DS版を発売日に買ってやりこんで今回の企画に合わせてPSP版も買ってみたんだが、
こりゃ最初からPSP版を買えばよかったですね!
データインストール機能を使ってもフォームチェンジなどでちょっとだけ読み込みがある点と、
PSP版にはDS版に存在する子供向けのかんたん操作が存在しないくらいで、
ゲームとしては完全にDS版の上位互換だぜ。今から買うならPSP版をオススメする。
前作からの正当進化。プレイアブルキャラはほぼ倍に増加。
新しいコンボシステムも追加。
それでいて「前作で作ったキャラの修正はほどほどでいいよね?」みたいな妥協はせず、
キャラを大幅に増やしながらも既存キャラの修正もこなしてる。
鬼のようにしっかりと鍛えた内容で素晴らしいの一言。
純粋にアクションゲームとして見た場合は今回も大味ではあるが、
「キャラゲー」としては前作に続いて安定した面白さは。
「沢山いる仮面ライダーを操作してイイ動きの必殺技で敵を倒しまくる!」
という部分に全力投球した素晴らしいキャラゲーだ。
現時点では3は発表されておらず、
次のハードはどうするかという問題や
バトライド・ウォーというコンセプトの似たゲームが出たりもしたので
これからどうなるかは分からないが、ライジェネもライジェネで育てていって欲しいシリーズです。
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仮面ライダー超クライマックスヒーローズ」
さあ、ショータイムだ!
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3DSで出るのなら、そっちが欲しいんだけどな。PSP持ってないし。
こういうゲームで出来がいいと、ふいにやりたくなるというか末永く付き合えていいですよね。
もうちょい待って発表が無かったら買っちゃおうかな。