仮面ライダーバトライド・ウォー発売記念企画!平成ライダーゲーム16作品連続レビュー! 14本目は!

「フォーゼの世界ってとこか」

仮面ライダーディケイドからスタートしたクライマックスヒーローズも
4作目でついに仮面ライダーフォーゼに到達!
タイトル仮面ライダークライマックヒーローズフォーゼ!
2011年12月1日発売で価格は6090円。
今回もWiiとPSPのマルチで、
Wii版にはかんたん操作。PSP版にはカスタムサウンドトラック機能が搭載されている。
開発はもちろんエイティング。
最新ライダーであるフォーゼの登場、タッグシステムの導入、
全ライダーに超必殺技搭載、昭和ライダーの参戦の4つがウリだ。
前作をベースにシステムとキャラと技を追加した正当進化。
メインテーマの「ENDLESS PLAY」はフォーゼ本編でも挿入歌を歌っていたAstronautsの新曲!
めっちゃカッコいい上にフォーゼ本編でも度々流れて番組を盛り上げたのだ。
最終回で流れた時は燃えたぜ。

参戦キャラは前作から続投しているのが
仮面ライダークウガ、アギト、G3-X、龍騎、ナイト、シザース、ゾルダ、王蛇、ライア、
インペラー、ガイ、タイガ、ベルデ、ファム、オーディン、555、カイザ、剣、ギャレン、響鬼
カブト、ガタック、キックホッパー、パンチホッパー、
電王、ゼロノス、キバ、イクサ、ディケイド、ディエンド、W、アクセル、オーズ
リュウガ、ダークカブト、ネガ電王。
新規参戦キャラはバース、プロトバース(タッグ限定)、新1号、新2号、V3、アマゾン、
ブラック、RX、シャドームーン、威吹鬼、NEW電王、オーズ(パープルアイ)。
オートバジンとサイクロンアクセルエクストリームはリストラ。
一発ネタに近いからしょうがないがサイクロンアクセルの超必殺技は見たかったかな……。
モードはオーズ(パープルアイ)を除く
全プレイアブルライダーに用意されたミッションをクリアしていくヒーローズモード。
好きなライダーを選んでCPUと7回戦うアーケードモード。
操作するライダーとステージを自由に選んで対戦出来るVS.CPUとVS.2P。
トレーニングモード、ギャラリーモードなどだ。
基本操作とシステムは前作と同じだが、
新スタイルとして好きなライダーでタッグを組めるようになった。
ただ、ライダー毎の能力であるクロックアップやフォームチェンジなどの為に使うスティックが
交代に割り当てられれて使用不可能に。
チェンジ出来ないオーズやW。クロックアップ出来ないカブトは寂しい。
フォローとしてはタッグの場合は最初からパワーアップフォームや最強フォームを選ぶことが可能。
同キャラでのタッグは組めないが、
電王には電王同士のタッグが組める「タッグ(電王)」
バースはパートナーをプロトバースに出来る「タッグ(バース)」は存在する。
ちなみにプロトバースはタッグ専用。伊達バースvs後藤バースも不可能。

タッグ自体はこれまであったディエンドの召還に毛が生えた程度のシステム。
タッグにした場合の超必殺技はすべて共通のダブルライダーキックで
キックではなくパンチがメインのライダーはパンチになったりはするが、
ライダーごとにキックのエフェクトが個別なだけで動きがほとんど一緒なのでかなりショボい。
伊達バース&後藤バースがダブルライダーキックになった時はさすがにガックリ来た。
1号と2号だとキック前に掛け合いがあったりはするんだが、
それ以外の組み合わせではまったくそういうのが無い。
タッグでの登場シーンは単体ポーズを並べただけだし、
勝利ポーズは一人だけでセリフを喋るしでなんだかどれもツギハギ。
タッグシステムそのものは青空と同じくらい素晴らしいんだが、ムリヤリ突っ込んだ感は強いぜ……。
まあいきなり最強ライダータッグでスタート!とか出来るのでこれはこれでかなり盛り上がる。
それ以外のゲームシステムでは、
特殊能力を持たないライダー用にアサルトスタイルを追加。
ゲージMAXの時に発動可能で一定時間攻撃力をアップ、この時だけ使えるコンボもある。
相手から攻撃を受けてる時にゲージを3つ消費して相手を吹き飛ばせるライダーカウンターも追加。
クラヒオーズと違って弱攻撃と強攻撃でコンボが繋がるようになったりと、
ゲームとしての自由度は少し上がっている。
超必殺技を外すとゲージが半分になるため、当たるまで連発は出来なくもなった。
昭和ライダー限定のシステムとして必殺技を決めると技の解説ナレーションが再生される。
オプションでONOFFは可能。
まず下+Aでナレーションの準備をして、その状態で必殺技を当てると画面が止まって流れ出す。
通常必殺技と超必殺技の両方にあって声も複数。
ライジェネでもウケていた「そのときふしぎなことがおこった」も収録。
タッグ要素をのぞけば前作のマイナーチェンジ版ではあるんだが、
歩きモーションが増えていたり、
Wのマキシマムドライブや電王のフルチャージのSE抜けが直っていたり、
エフェクトが派手になってたりと細かい所では改善点は多いかな。

キャラではオーズのフォームにプトティラ、ブラカワニ、タジャドルが追加され、
亜種とコンボを含めると127フォームへのチェンジが可能に!
スーパータトバやタマシーやパンダやカンガルーはいないものの、
これでようやく「仮面ライダーオーズ」のシステムが完成したぜ。

しかし3枚のメダルの組み合わせで最大127種類の姿に変身できて、
その127種類分のソフビも通販限定で販売するって
こち亀の両さんが考えたような仮面ライダーよねオーズって。
これも欲望か……。

俺のイチオシはタカジャバです。
亜種で強攻撃を使うと強制的にコンボになる仕様はそのままでかなり残念。
タトバコンボもこの仕様でラトラーターとかになってしまう。
フォームチェンジ無しのタッグでは強制チェンジは無いんだけど……。
フォーゼはフォームとしてエレキとファイアーを収録。
スイッチに関してはキャラ選択画面で4つのスイッチを選択。
それをバトル中に初期スイッチのロケット・ドリル・レーダー・ミサイルの4つと
自由に入れ替えながら戦える。
エレキとファイアースイッチを選んだ場合はスイッチの途中入れ替え不可能だ。
新ライダーの動きはどれも力が入っていて、昭和ライダーの力強い動きは実にカッコいい。
超必殺技デモもアマゾンのスーパー大切断で火花(血はムリですよ!)がバシューっと飛び出たり
カメラワークで誤魔化してはいたが、RXのリボルクラッシュはちゃんと突き刺したり。

NEW電王もまさかの本人ボイスで満足。あの掛け声の力の入れ具合が好きでね。
威吹鬼さんは超必殺技デモの完成度が一番高く、
烈風の効果音も原作通りで漢字演出までありとかなりのデキ。
そして勝ちセリフの「音撃……効くんだ」はちょっとメタ入っていてずるい。
俺もそう思っていたところですよ!初代クライマックスヒーローズの頃から!
ようやく全サブライダーに追加された超必殺技デモだが、
新規で作られたものはさすがにまずまずのデキ。
しかし4作目で全キャラに超必殺技やっと搭載って遅いよ!搭載されたことはいいんだけども!

最後の隠しキャラであるオーズ(パープルアイ)はメダジャリバーとガブリューの二刀流!
とはいえ、二刀流は原作のパープルアイのスタイルじゃないからゲームオリジナルに近いし、
セリフはプトティラの使いまわしだし、超必殺技は通常オーズと同じオーズバッシュだしで、
サイクロンアクセルエクストリームに比べるとやや物足りない隠しキャラね……。

メインとなるゲームモードはヒーローズモード。
前作のラグナロクモードのように1本のシナリオがあるわけではなく、
各ライダーそれぞれに個別のミッションが用意され、
それにちょっとした掛け合いが付いている程度のもの。
形式としては初代クライマックスヒーローズに近いな。
ミッションはサブライダーも含めた全ライダーに用意されている。
多いライダーで5種類。少ないライダーだと1種類だけだったりするが、
全ライダーにあるのはありがたい。
ミッションは前作のラグナロクモードのように
多数のザコ怪人と戦うアクションゲームに近い乱戦バトル
別のライダーとタッグを組んで戦うバトル、あるいは1人で戦うバトルがある。
乱戦バトルは前作と大差なくて非常に単調だが、
全体の割合からするとそこまで数は無く、ステージも短いものが多いので前作みたいにだるくはない。
ただ、ミッションで乱戦バトルそのものが無いライダーも多いのでここは良し悪しか。
ショッカーライダーが1人だけ
しかも全ミッション通して一箇所だけの登場なのも肩透かし。

掛け合いはメニュー画面でのテキストのみで済まされるものと、
3Dデモで行われるものの2種類。
まあどっちでもテキストはほんのちょっとだしボイスも基本的には無し。
3Dデモも動きが全然無いからそこまで凝ったものではないんだけど、
作品を越えたライダー同士のやり取りは短くても楽しいし、
ミッションは100以上あって、適当なものもあるがすべてにデモがある。
会話のノリもなかなかそれっぽいし原作の設定を生かしたクロスオーバーも多い。
フォーゼとオーズ組の掛け合いだけは、
ほとんどオリジナルキャストでのボイス付きと素晴らしい。
特に弦ちゃんと後藤さんのボイス付きのやり取りはかなり楽しいぜ。

昭和と平成ライダーの世代を超えた会話も見物。
しかし昭和ライダーは全体的に龍騎ライダーに辛らつな気がする……。
まあ、分からなくも無いけど。

おのれゴルゴム!


地獄兄弟の「俺を笑ったな?」に対する1号の返答は1号過ぎてカッコ良すぎる。
出来れば1本の大きなシナリオみたいなもの欲しかったけど、
作業っぷりがひどかった前作に比べれば格段に面白くて飽きずに遊べたぜ。
全体的には前作の正当進化って感じだが効果音のショボさは相変わらず。
今回は「シュッ」っていうショボい効果音がかなり耳に付いた。
1号もアマゾンもRXもみんな腕を振る時の効果音がコレ。
超必殺技の発動攻撃の掛け声と超必殺技デモの最初の掛け声が一緒だったり、
掛け声そのもののパターンが少なかったりとこの辺は変わらない。
平成のサブライダーが充実してないのに中途半端に昭和ライダーを追加しちゃうのもよくないな。
仮面ライダー40周年で色々やってた時期なんで昭和を入れないわけにはいかないのは分かるが。
キバのセリフが相変わらず「僕は人間として戦う」だったり、
ギャレンの性格がもずく風呂で洗脳された時のままなのに
超必殺技の時だけ一定確率で「ザヨゴーーー!」って叫んだりするいい加減さも頂けない。
超必殺技をバーニングディバイドにするならそこは外しちゃダメなとこだぞ?!

今回のスタッフロールも仮面ライダー俱楽部。
最強フォーム追加、龍騎の13ライダー集合、システム刷新と。
色々インパクトがあった前作に比べると今回の進化はやや物足りなさはあるが、
確実に進歩の見える内容ではあった。
総勢47人にまで増えたライダーで延々と遊ぶフリー対戦は細かい文句も吹き飛ぶ面白さだぜ。
そして次に発売されたタイトルは……。
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キミも友達もすべて消えてもらう……さらばだ!仮面ライダー!
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