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3DSDLソフト「ゾンビズクール2」レビュー！チープだが妙な中毒性アリ

3DSのゾンビズクール2のレビュー行くぜ！

ゾンビズクール2 公式サイト

ゾンビズクール2は2013年の7月17日にアークシステムワークスが500円で配信した3DSDLソフト。
開発はGAME MUSEUMというメーカーで海外のスマホアプリからの移植作のようだ。
BGMはソリッドチューンが担当。マリシアスのとこか。
ギターバリバリのBGMでいかにもアークシステムワークスっぽいんだけど偶然みたいね。

内容は銃でゾンビを撃ちまくる2Dのアクションシューティング。
全難易度で全ステージをクリアするまで遊んで8時間ほどだ。

操作方法はＹボタンで攻撃、Ａボタンで武器の切り替え、
Ｂボタンか弾切れの状態でＹボタンでリロード。
Ｘボタンでゾンビのマネをして一定時間攻撃を避けるゾンビウォーク。
ＬとＲボタンでパンチ＆キックの格闘攻撃。タッチパネル操作で味方のゾンビを召還。
リロード、武器切り替え、ゾンビウォークもタッチパネルで発動できる。
1ステージで1回だけ発動可能でザコ敵を一掃できる必殺技もアリ。

ある程度の広さがあるフィールドを左右に移動しつつ戦うアクションで、
全５０ステージ。難易度はイージー・ノーマル・ハードの3段階。

ステージは敵を倒せばいいだけのものから、ノーダメージで規定数のゾンビを倒す、
特定のゾンビだけを規定数倒す、銃を使わずに素手でゾンビを規定数倒す、
民間人が画面端にたどり着くまでゾンビから守る、
上下にしか動けない状態で民間人を守りながら規定数ゾンビを倒すなどなど。
なかなかバラエティ豊かな内容。

ステージクリア時に手に入るお金で武器や味方ゾンビをパワーアップさせることも可能だ。
武器はハンドガン、マシンガン、ショットガン、ランチャー、二丁拳銃の5種類。
それぞれにペインキラーとかビッグマウスとか
ウォーロックとかジャックザリッパーとかイカした名前がついてるぜ。

メニューは変に凝ってて選択肢の画面でゾンビが登場。
NOにカーソルを合わせるとこの顔になる。

そしてYESにカーソルを合わせたのがこちらの顔になります。

これ武器改造の選択肢なんだけど……。
お前らの腹に効率良く穴をブチ空けるための相談なのに、
なんでYESでそんな嬉しそうなんだよ！
彼は安らかに眠りたいだけなのかもしれない。

ゲーム自体はシンプルで1ステージも数分で終わる手軽な内容。
ゾンビは常に10体以上の数が出てくるので
ショットガンやマシンガンで撃ちまくる気持ち良さはあるし、
防衛ステージもリロードのタイミングに注意しつつ、
民間人がやられないように大量のゾンビをさばいていくのが実に緊張感ある。

割とどの武器も使い所があるのもいいね。
ハンドガンは普段は役に立たないけど特定のゾンビだけ倒すステージだと必須だし、
攻撃力と貫通力のあるマシンガンと広範囲に攻撃可能なショットガンも使い分けが重要。
まあ、設置しても相手にぶつけてもＯＫで、
攻撃範囲の広いランチャーはショットガンの上位互換に近いが……。

武器よりも育成に必要な金が多くて性能面で使い辛いのが難点なものの、
味方ゾンビは一定時間経過する度にどんどん追加で召還できるのも楽しい。
攻撃力の低い素手のみで戦わないといけないステージだと、
とにかくゾンビをバンバン召還した方が有利だ。
1ステージが短くてサクサク進むので、
こういう特殊な条件のステージがあんまり面倒臭くないのも良い所。

個人的に気に入ってるのは「ゾンビウォーク」のシステム。
ゾンビっぽく歩いて敵の目を誤魔化すというショーンオブザデッド感溢れるアクションだが、
使ってる間は画面内のゾンビの動きが止まって一切攻撃を受けなくなるという超絶効果。
主人公のゾンビのモノマネは本物も認めるレベルということか！

使うには時間経過で回復するゲージが必要。
発動するとゲージがちょっと減って、そのまま使ってるとどんどんゲージが減り続けるんだけど、
ゾンビウォークをやめても、
こっちから攻撃するまではゾンビの動きがかなり長い時間停止したまま。
なので「ゾンビウォーク発動→すぐやめる」
という動作でゲージを節約しつつゾンビの動きを効果的に止められる。

このリビングデッドキャンセルを使いこなして武器のリロードの時間を稼いだり、
敵に囲まれた場面から素早く反撃に転じたり、
防衛ステージで敵の攻撃をギリギリで止めたりするのがかなり熱い。
バカゲーっぽいシステムだけど有用で使い所が多いってのは実にいいぜ。
リビングデッドキャンセルってネーミングは俺が今考えたので覚えなくていいです。

ストーリーは日本で発売されてないゾンビズクール1で死んだ
ヒロインらしき人が話のメインなので会話の流れがピンと来ない上に、
微妙に直訳っぽい会話テキスト、話自体は意外と重いのにコミカルな絵柄のキャラ、
まったく変化しない顔グラフィックなど。
個々の要素がまったく噛み合ってないせいでさっぱり頭に入ってこない……！

会話シーンがどう見てもメタルギアのパロだけどこれ以外の演出無し！
どの会話シーンでも同じ周波数！ていうか通信じゃなくて直接会話するシーンでも全部これ！

まあこのトホホなノリは、
ビデオリリースだけのマイナーなＢ級映画みたいなものだと思えば、ね。

出たー！ノメロさんのメタ台詞だー！
日本だと2しか出てないゲームでこんなこと言われても反応に困る！

欠点はまずグラフィック。
キャラがボケボケで、通常画面での主人公の表情も分かり辛いレベル。
立体視もキャラだけが不自然に浮き上がるだけという、ダメ立体視のお手本のようなデキ。
グラフィック自体はなかなか細かいだけに勿体無いね。
敵ゾンビを倒すとちゃんと赤い血を出しながら頭が破裂して手足がバラバラになりながら死にます。
だからボカしてある……とか？
必殺技の失敗したパラパラマンガみたいな動きや、主人公のバタバタした走り方は好きです。

武器が必殺技も含めると6種類もあるのに切り替えがＡボタンだけなので、
使いたい武器へのとっさの切り替えがし辛い点も地味に困った。

ステージクリア後のランクは
「敵を倒した総数、ノーダメージが否か、ダメージを食らわずに敵を連続で倒した回数」
この3つのみで判定されるので、
敵が1体しか出てこないボス戦だとどうやっても低ランクになるのは調整ミスなのでは……。
ランクは保存されないしもらえるポイントが減る程度なんでどうでもいいっちゃいいんだけども。

基本的にイージーから順番にプレイしてキャラを育成するのが前提のバランスで
いきなりノーマルやハードに挑むと主人公の攻撃力が低すぎて
ほぼクリア不可能なのは好き嫌い分かれそう。

敵ゾンビの数はボスを除くと4種類と少なめながら個性付けはしっかりしている。
が、逆に5体いるボスはマシンガンのゴリ押しか、
ランチャーで怯ませてからのマシンガンのゴリ押しで倒せるので面白みが無い。
ラスボスだけはかなり強くて難易度ハードだと結構苦労したけどね。

低価格のアクションゲームとして押さえるところは押さえてある内容。
3DSDLソフトやDSiウェアでこれまで出てたゾンビゲーが
どれもこれも微妙なのばかりなせいもあってなかなか楽しめたぜ。
色々とチープで単純な内容だし
そこまでオススメするほど面白いゲームというわけじゃないんだけど、
3DSでサクッと遊べるゾンビゲーがやりたいなら悪くは無いかな。