
Jレジェンド列伝のレビュー行くぜ!
バンダイナムコゲームスPRESENTS Jレジェンド列伝 | バンダイナムコゲームス公式サイトJレジェンド列伝はバンダイナムコゲームスから11月7日に4980円で発売されたゲーム集だ。
Vジャンプ創刊20周年+ファミコン生誕30周年記念ソフトで、
ジャンプを題材にしたファミコンとスーパーファミコンのゲームを9本。
購入特典として封入されているDLコードを入力することで解放される1本の合計10本を収録。
□ファミコンソフト
ドラゴンボール 神龍の謎
聖闘士星矢 黄金伝説
聖闘士星矢 黄金伝説 完結編
ドラゴンボール 大魔王復活
魁!!男塾 疾風一号生
ドラゴンボールZ 強襲! サイヤ人
ドラゴンボールZ 激神フリーザ(初回封入DLコード限定)
□スーパーファミコンソフト
ゴーゴーアックマン3
幽遊白書
ドラゴンボールZ 超武闘伝2収録タイトルは以上だ!購入特典含めても10本!
しかも半分がドラゴンボールだったり、
その割に大魔王復活と強襲!サイヤ人の間に発売された悟空伝が無かったり、
ファミコンジャンプが無かったりで微妙な顔ぶれである。
まあ収録タイトルの物足りなさは覚悟の上で買ったんだけど、
その更に斜め下を行く内容でね……。
収録タイトル自体はどれも過去作の移植なので、
この記事では
「Jレジェンド列伝」そのものの仕様をレビューするぜ。

トップメニューはこのようにズラリと収録タイトルとクレジットが並んでるだけ。
オプションなどは存在しない。
購入特典コードを入力すると「コード入力」の項目が消滅して激神フリーザの名前が追加される。


プレイ中は上画面にゲーム画面、下画面にはメニューが表示される。
画面サイズはドットバイドット、ちょっとだけ拡大、ムリヤリ横に引き伸ばしたワイドの3段階。
ファミコンソフトもスーファミソフトも
ドットバイドット以外はボケボケになるので使う気にならんな……。
収録されているソフトには昔の理不尽なキャラゲーが多いこともあってヒント機能も搭載。
特定のゲームの特定のポイントになると効果音が鳴ってヒント表示が光りだす。
タッチするとヒントが表示されるというものなんだけど

……全然使い物にならねぇ!曖昧すぎる!
ちなみにこれは大魔王復活の下水道で、
道を塞いでいる鉄の扉をかめはめ破でぶっ壊すと
水が溢れて悟空が溺死して一発ゲームオーバーになる場面です。
ヒント機能はこんな調子で、しかも本当にごく一部の謎解きでしか表示されない。
アックマン3なんか全然ヒント表示無かったぞ。
ボス戦で攻略ヒントを表示するとか一切ない。
このヒント機能そのもののOFFも不可能。
キーコンフィグ無し。スライドパッド非対応で十字キーでしか操作できない。
説明書が本当に最低限の操作しか書かれていない、
下画面に操作説明を表示したままプレイすることが出来ないなどなど。
全体的にやっつけ感が漂う内容。
一番ひどいのがウリにしていた中断セーブ機能。
残せるデータはファミコンソフトとスーパーファミコンソフトそれぞれ1つずつと何故かハード単位。
なので、元のソフト自体にセーブ機能がある強襲!サイヤ人と激神フリーザは別にしても、
例えばファミコンソフトである神龍の謎と黄金伝説をセーブ機能使って同時進行とか、
スーファミソフトであるアックマン3と超武闘伝2を同時進行などは不可能。
また、中断セーブ機能はあくまでも
「中断するだけ」なので、
ボス戦の前にセーブしておいて何度もやり直す……みたいな使い方は出来ない。
大魔王復活と黄金伝説2作品、幽遊白書はどれもパスワードコンティニューなので、
データの保存をするにはパスワードをメモしておくしかない。
ソフト1本につき、
読み込んだら消える中断データといつでもセーブの2種類を保存できた
3DSのVC(バーチャルコンソール)以下の仕様です。
あと、スライドパッドでも操作できたからねVCは。

俺が一番ブチキレたのはゲームの「枠」。
ゲーム画面の周りに表示されているもので、
画面サイズをワイドにしないと消すことは出来ない。
デザインは原作のイラストやロゴを使っていたりドラゴンボールのマークだったりする。
で、購入特典である激神フリーザの枠がこのデザインである。
特典って何だよ……これ……?!
怒りのあまりクリリンが死ぬまでも無くスーパーサイヤ人になれそうだったわッ!
枠は消せないので激神フリーザは
不自然なワイド表示にしないと最初から最後までこの手抜き枠を見ながらプレイすることになる。


収録タイトルも少ないしほとんど期待はしてなかったがその斜め下!

遊んだ後に公式サイトのインタビュー読むと腹立ってくる!
セーブもヒントも中途半端じゃねーか!
中断セーブしかないからゲームオーバーになったら最初からだし!
ロストヒーローズ同梱のSDヒーロー総決戦の移植担当はエムツー!充実のオプション!同じバンナムで3DSでファミコンソフトの移植モノでも、
ロストヒーローズの特典だったSDヒーロー総決戦は
ゲームギアのVCなどで定評のあるエムツーが担当しており、
充実のオプションに枠の切り替えにキーコンフィグも搭載した完璧な内容だったんだが、
Jレジェンド列伝はそれ以下どころか3DSのVCにも劣る内容。
移植としては星矢のフラッシュ演出がほとんど無くなってるくらいで、
基本的にはオリジナルのままなので
懐かしむためにちょっと遊ぶくらいならまあ問題は無いんだけども……。

昔プレイして挫折したユーザーや、最近のゲームに慣れたユーザーに対する配慮は皆無。
最低源のキーコンフィグも搭載しておらず、
ファンが喜ぶようなサウンドテストや当時の資料を閲覧するモードみたいなものもまったく無い。
裏技を見れるようなオマケも無い。
ゲームを選択する時に軽い説明が数行表示される程度。
古いゲームを「懐かしいだろ?」と10本まとめて投げつけただけの本当に志の低い内容だ。
こういうやる気そのものが感じられないゲームはクソゲーよりも嫌いだぜ。
キャラゲーは権利関係でVCで出すのが難しいとよく言われているので、
個人的にはロストヒーローズみたいに新作キャラゲーのおまけに特典として付けるとか、
少々割高になってもこういうコレクションソフトとして販売するのはアリだと思う。
ただ、出てきたのがVC以下のやっつけな内容ではな……。
あまり期待していなかったがその下を行く1本だったよ。

とりあえず初プレイだったアックマン3は面白かったのでそこは少し救われた。
3作目だけあって1面のボスから
ヤキモ・ヘーデル、マイケル山田、ジョセフィーヌ山本の3人と同時にバトルという豪華さだぜ!
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