
ファミコンリミックス、全ステージで星3つを取ったのでレビュー行くぜ!
11時間くらい掛かった。
ファミコンリミックス公式ファミコンリミックスは任天堂が2013年の12月19日に1500円で配信したWiiUダウンロード専用ソフト!
開発はDS版ゲームセンターCXやシアトリズムファイナルファンタジーでお馴染みのインディーズゼロだ!

起動すると画面いっぱいに表示されるドットがいいね。
去年はファミコン30周年だったのに任天堂はルイージの年とかいう、
目に優しいだけでまったく意味の分からない企画をゴリ押ししてて
ファミコンはどうなった!と思っていたがちゃんと最後にそれっぽいのを出して来て嬉しい。

内容はファミコン初期の任天堂タイトルの「ワンシーンだけ」をプレイしていくゲーム集。
ドンキーコング、ドンキーコングJR.、マリオブラザーズ、スーパーマリオブラザーズ、
ゼルダの伝説、バルーンファイト、エキサイトバイク、アイスクライマー、
ゴルフ、クルクルランド、レッキングクルー、ピンボール、
ドンキーコング3、ベースボール、アーバンチャンピオン、テニスを収録している。
メイドインワリオっぽい感じだが、NEWスーパーマリオブラザーズUのお題モードの方が近いか。
ゲームパッドとTVのどちらでもプレイ出来る。
各ソフトのタイトルを選んでプレイするファミコンステージと、
原作ではありえないステージや複数のタイトルに続けて挑戦するリミックスステージが存在。
ドンキーコング3、ベースボール、アーバンチャンピオン、テニスの4タイトルは
単独ではなくリミックスの中にいくつかステージがあるという形式ね。
ステージは200以上。

バルーンファイトのステージだったら「敵が飛び立つ前に蹴っ飛ばせ!」とか、
マリオブラザーズのステージだったら「敵を全滅させろ!」とか、
スーパーマリオブラザーズだったら「無限1UPを成功させろ!」とかね。
ボス戦だけに挑戦したりボーナスステージだけに挑戦したり。
ステージのクリアタイムで最大3つの星が貰え、この数で新しいステージが解禁されていくという流れだ。
星3つ以上の成績を出すと星が虹色になる要素もあるがこれは完全にやりこみ勢向け。
最初は本当に簡単な基本操作レベルのステージが始まって、
徐々に高度なテクニックが要求されるようになっていく。
1ステージが短くてテンポが良いので、星3つを目指してつい繰り返しプレイしてしまうし、
原作未プレイの人はテクニックを身につけながら、
原作プレイ済みの人は操作を思い出しつつ懐かしんでプレイ出来るバランスだ。
収録タイトルだとスーパーマリオブラザーズは別格として、
バルーンファイト、ドンキーコングJR.、エキサイトバイク、レッキングクルーが好きだなあ。
これらのタイトルの魅力もしっかりと切り出してあって、
バルーンファイトで飛び立つ前の敵を体当たりで一掃!
ドンキーコングJR.で敵をフルーツにぶち当てて倒す!
エキサイトバイクで敵を引っ掛けて転倒させまくる!
レッキングクルーで爆弾を使って壁を一気に壊す!
「そうこれこれ、これが面白いんだよこれが」と頷きながら楽しんだわ。
この辺のタイトルは効果音とか操作の感触がいいんだよね。
ドンキーコングJR.のツタの掴まり方で移動速度変わる仕様とかホント好き。
初代ドンキーより先にJR.の方を遊んだのでこっちの方が思い入れあるのだ。
あとスーパーマリオブラザーズに「1-2でゴールしろ!」ってステージがあって、
「えっ、じゃあゴールせずに隠し土管でワープしたらどうなるの?」って思って実行してみたら、
「4-1」の表示が出たところでミスになったのは笑った。作り細かい!

原作ではありえないシチュエーションが待っているリミックスステージだと、
この雪で滑るようになったスーパーマリオブラザーズをプレイするステージが特にお気に入り。
マリオシリーズではお馴染みだけど
初代ではまだ無かった「雪で滑るギミック」を導入ということで納得いく構成だし、
見た目も綺麗で新鮮さがあっていいね。
「ダッシュし続けるマリオをジャンプ操作だけで制御してクリアしろ」ってステージもあって、
これはスーパーマリオブラザーズの敵配置の巧みさを再認識させられる良い縛りステージだと思う。
凄いナイスタイミングでプクプクが飛び出してきて殺されたり。川に電流を流したくなった。

ちびファイアマリオを操作するステージがあったのも盛大に吹いた。
ウラ技じゃねーか!
(ファイアマリオの状態でクッパ戦に突入し、接触でダメージを受けつつ斧を取ってクリア。
次のステージでパワーアップを取るとこの状態になる)
プレイしていくとミーバースで使えるドット絵のスタンプが沢山手に入るし、
他のプレイヤーのタイムと書き込みもステージの横に表示されるので見ていて面白い。

気に入ったタイトルがあったらニンテンドーeショップに接続して
オリジナルのバーチャルコンソール版を購入可能と商売がズルうまい。
これは任天堂でしか出来ないやり方だよなあ。
WiiUのバーチャルコンソールは初期の任天堂ファミコンタイトルがやたら優先されていたが、
もしかしてこのファミコンリミックスのためだったのでは……。
なかなか盛り沢山なタイトルだが、
欠点はリミックスステージに手抜きっぽいのが多い点。
画面が暗い、画面が拡大縮小を繰り返す、画面が影絵風になる、画面をひっくり返す。
秀逸なステージもあるにはあるんだが、
変なエフェクトをかけて遊び辛くして難易度を上げただけの安直なリミックスがかなり目立った。
もっと好き放題にコラボしてはっちゃけたステージが見たかったのに。

PVで出てたリンクを操作してドンキーコングやるステージも見た目は面白いものの、
剣が使えないしジャンプも出来ないから、
単に性能が劣化したキャラを操作するだけのつまらないステージになってしまってる。
剣はどうしたリンク!
剣使えないリンクなんて盾でウニを押して海岸目指すしか出来ねーじゃねーか!

ピンボールのボーナスステージをボール3個でやれってリミックスステージなんかは
運の要素があまりに強すぎてブロッククラッシュを思い出したわ。
任天堂のブロッククラッシュ化とかやめてくださいよ!
そんな悪のウルトラマンや悪の仮面ライダーみたいなのは!
リミックス以外でも、ゼルダの伝説で敵を倒した時に出るライフを取って全回復しろとか、
完全に運が絡んでくるステージが割とある。
欠点というかここを否定するとこの作品の全否定にも繋がるんだが、
しょうがないとはいえ、不自由な操作性などもすべて当時のままなので一部のゲームは遊びにくい。
特に初代マリオブラザーズ、アイスクライマー、テニス、ゴルフで星3つ取るのはかなり苦戦したぜ。
アイスクライマーの上には跳ぶけど左右にはまったく跳ばないジャンプの挙動と、
当たり判定が小さくてギリギリで着地するとすり抜けちゃう足場は子供の頃から大嫌いでしたよ!
「おのれ任天堂!京都を永久凍土にしてやる!」って思いながらプレイした。
クルクルランドもあんまりプレイしてなかったんで大変だったなあ。
操作に慣れたら面白かったのでこのアイデアは色あせないなとは思ったけども。

ステージの作りこみなど勿体無い部分もあったが面白かった。
ワンシーンを切り取った短いステージを沢山遊ぶ構成だからこそ、
逆にオリジナルの魅力が改めて伝わってくる。
温故知新。ファミコン30周年を締めくくるのに相応しい作品でした。
- 関連記事
-
俺はラー油より年上のもろにファミコン世代だから
画面写真見るだけで無条件にやりたくなっちまう…
なんかDNAにすり込まれてる感じするわ