
かつてボンボン系列の雑誌であるデラックスボンボンで連載していたカードダス少年団の紹介記事!
これが伝説のカードマンガ「カードダス少年団」だ!その1 : 絶対SIMPLE主義1~3話を紹介した1回目の記事に続いて今回は4話と5話を紹介だ。

単行本のミスで3話になってるが、第4話「黒い罠」!

前回でカードダス世界にひとまず平和が戻ったので公園でカードバトルに興じる3人。
守はカードバトルが強くて五郎は負けっぱなしってシーンなんだけど、
単にHPの高いカードが出て勝ってるだけだから完全に運だこれ!

まあカードバトル始めたばかりの遊戯王もこんなノリだったが……。
公式ルールに関してはSDガンダムカードダス20周年サイトで解説してるので合わせて見ておこう。
トイレに行きたくなった五郎はカードバトルを中断して公園のトイレに向うが、
そこであからさまに怪しい黒いカードダス販売機を発見。
1枚買ったところで謎の光に包まれてフェードアウト。
しばらくして守と清水ちゃんのところに戻ってくるが、別人のようにカードバトルが強くなっている!

目に変な黒いエフェクトが掛かっててあからさまに洗脳されてる!
守の出したカードよりHPが2倍高いカードを的確に出して勝利する五郎。
その帽子に騎士ガンダムシリーズのカードで「相手のHPを半分にする」という効果がある
毒薬カードを貼り付けているのを清水ちゃんが発見。
「なるほどォ そんなまじないをしてきたのか」
「そんなのきいてたまるかよ」
「だっておまえのカードのHP ほんとに五郎の半分だぜ」なんてやり取りの後、守も真似をして「HPを回復する」効果のあるやくそうカードをおでこに貼り付ける。
と、ここで五郎が急に苦しみ出して場にあったカードを掴んで逃走!
慌てて後を追う守と清水ちゃんだが、行き止まりのはずなのに五郎はどこかに消えてしまう。
そして黒いカードダス販売機を見つける。

その機械に五郎の姿を見つけた二人は……。
カードダス ゴーーーーッという今回初めて聞く謎の掛け声と共にカードの世界へ!
「あいつ このなかに はいったのか…? ?」ってセリフもだけど、
なんかもうカードダスの世界にワープできて当然みたいになってる!

ゴーーーーッ!した先は騎士ガンダムカードの世界!
砂漠に石の城。第二弾「伝説の巨人」の世界だ。
人間の足跡を発見した2人は後を追って砂漠をひたすら歩く。
カード世界のはずなのに1人のカードキャラにも出会わないことを不審に思っていると
倒れている五郎を発見。助け起こすと

「ぐふう…」というセリフと共に剣を振り回して襲ってきた!

そして真なるカード世界は騎士世界のみ……!と主張する五郎を操る謎の声!
剣振り回してガチで殺しに掛かってくるのが怖い!
もみ合っているうちの五郎の帽子が外れて元に戻る。
謎の敵は帽子に貼られていた毒薬カードで五郎を操っており、
薬草カードで苦しんだのもそのせいだと推理。

「そのとうりだよ!!」
それを聞いて五郎を操っていた黒幕が高い所から登場!
このコテコテな登場シーンいいですね。
電撃攻撃の連発でカードダス少年団を攻撃する謎の敵。
傷を負いつつも、守は謎の敵の目的が同士討ちではなく、
カードバトルでカードを奪うことであることを見抜く。

そして傷口に薬草カードを貼って傷を治す!
「おれたちはカードダス少年団」
「愛するカードあるかぎり邪悪なものにはやられはしない」取り出したカードは騎士カード41番……!

霞の鎧!
騎士ガンダムの3種の神器の一つを守が自ら装着!
なんという燃え展開……!
さらに炎の剣も実体化させ、謎の敵を両断!
黒い外套の下に隠されたその正体は……。

騎士ガンダムだったァーッ?!

読み返すと騎士ガンダムの武器である電磁スピアがチラッと見えてる……細かい描写!

すべては騎士カードがSDガンダムカードを滅ぼすための計画だった。
そう語る騎士ガンダムが信じられないカードダス少年団たち。
砂漠に他のカードキャラがいなかったのは
既に他のキャラがSDガンダムカード世界に攻め込んでいるから。
黒いカードダス販売機も罠で、もうカードダス少年団はこの砂漠の世界から出る事は出来ない!

「おまえたちは ここで灼熱の太陽に焼かれ のたれ死ぬのだーーっ!!」という騎士ガンダムのセリフと高笑いで4話は終了だ。
騎士ガンダム世界編スタート!敵は騎士ガンダム!
衝撃の展開過ぎる……。
リアルタイムで読んでて騎士ガンダム大好きだった俺はここで「マジかよ!」ってなりましたよ。
めっちゃワクワクもしたね。
騎士ガンダムカードはドラクエ人気に乗っかってRPG色が強く、
キャラを強くする「アイテムカード」が多数存在した。
カードダス少年団もそれに沿って装備カードを実際に装備したり、
毒薬や薬草カードが使われたりとノリが変化してきているね。
これまでは
「カードを相手に貼り付ける」とか「カードを相手に投げる」がバトルのメインだったけど
この話からはカードダス少年団たちが武器を装備して直接バトルするようになってくる。
ていうかカード世界の住人が思いっきり現実世界に干渉してるな!

さあ、砂漠の世界に閉じ込められたカードダス少年団は脱出することが出来るのか?
第5話「死のオアシス」!
灼熱の砂漠を彷徨うカードダス少年団たちのシーンからスタート。
フラフラになりながらオアシスに辿りつくが……。

「
この水は毒だ!!」
大量の鳥と魚の死体!

オアシスには既に数十枚の毒薬カードがぶちこまれていた!
「あの騎士ガンダムか…」
「たぶんね あいつはぼくらを殺したいんだ そのためならやりかねない」4話に続いて物凄く殺伐とした描写と会話である。騎士ガンダムのやり方えげつないな!
薬草カードで中和するにしてもここまで大量の毒薬カードを打ち消せるだけの枚数は無い。
喉の渇きに耐えかねて死んでもいいからこの水を飲む!と言い出す五郎。
止める清水ちゃん。
そして何故か止めない守。
「はなしてやりなよ 清水ちゃん」
「ここは熱いよ…熱くて苦しい…どうせ苦しんで死ぬなら毒水のむのもいいかもしれない」
だけどさ 五郎 おまえ ほんとに こんなところで 死んでもいいのか?
このままおれたちの 大好きなカード世界を ほうって死ぬのか?
おれにはどうしても信じられない
カード同士の争いなんて そんなバカなことあってはいけない
なにかある いまこのカード世界になにかがおこっているんだ
そのなにかをたしかめ 平和をこの手にとりもどさずに… おまえは死ねるというのか
おれたちはカードダス少年団じゃないのか!!この熱い説得!この覚悟である!平和を取り戻すまでは死ねない!
児童向けマンガはこうでなくちゃな!
まあ無人の灼熱砂漠を彷徨ったあげくに辿りついたオアシスに毒がぶちこまれてる児童マンガって
あんまり無いような気もするけども!
守の説得で元気を取り戻した五郎。
元の世界には戻れないが、騎士カード世界の住人がSDガンダム世界に攻め込んでいるのなら、
SDガンダム世界に通じる道はあるんじゃないか?
そう考え、最初の石の城が怪しいとにらんだ3人は
夜になって涼しくなるのを待ってから最初の場所に戻ることにする。
「夜になって涼しくなるのを待ってから」って描写がいいね。

石の砦まで戻ってみたがそれらしきものはない。
残るは扉だがビクともしない。さあ、どうするか……。
「ぶちこわそ」
「へっ」
鋼の斧を実体化して扉をぶちこわす!
さっきから守しか活躍してない……!
「ここから先へは通さぬぞっ!!」壊された扉からは騎士サザビーが登場!HP490!
騎士ガンダムシリーズ第一弾では、ブラックドラゴンのデータ不明(HP9999)、
サタンガンダムのHP1200、騎士ガンダムのHP500に次ぐ4番目に高いHPを持つ強敵だ。

騎士ガンダムの手抜きにお冠のご様子。
ファンネルの連射攻撃を仕掛ける騎士サザビーだが、
カードダス少年団は力の盾のカードを実体化させて防御!
「だが 死にゆく者がそれを知ったとして意味あるまい」とか悪役のセリフがいちいちイイなこのマンガは。
力の盾でファンネルを防ぐ3人に対してサザビーは口から溶解液を発射!
少しかかっただけでも服が解ける強力な溶解液!液体を盾で受けても完全には防げない!
液体も受けれるカードを探す五郎だがそんなカードは無い!
ヤケクソになって投げた1枚のカードが騎士サザビーの口へ!
「うべ… うべべ くるひい きさま何を入れた!?」
「毒薬カードみたい なはは…」
「ゲーーーーーーッ」なんかちょっとホッとするギャグシーン!
そしてまた毒薬カードである!便利カード過ぎるわ!
騎士ガンダム関連の作品でここまで毒薬カードの出番が多い作品は他に無いと思いますね。
毒薬カードと一緒に溶解液も全部吐き出してしまった騎士サザビー(そういうものなのか?!)。
「うそ こくんじゃ ねーっ」
ブチ切れた騎士サザビーは奥の手として砂の竜を召還!
3人は炎の剣、鋼の剣、鋼の斧を実体化させて切り裂くが、
体が砂で出来ている竜は切ってもすぐにくっついてしまう!
「おわあああーーーっ」
「あああっ」
「あーーっ」ついに竜に喰われそうになった守は
「この俺の体 くえるもんならくってみろーっ」と逆に自分から口の中へ?!
「竜に武器がきかずとも――おまえならばつきささる!」守の作戦だった!
竜の体を突き破り、そのまま騎士サザビーを一突き!

爆発した騎士サザビー。
後には
「ここから先へは通れるぞ!!」にセリフが変わったHP0のカードだけが残された……!
5話。そして単行本1巻はここまで。こう見ると密度凄いなあ。
6話はSDガンダムカードの世界に戻ったカードダス少年団のバトルが描かれる。
バトルマンガ色が濃くなってきたが、6話からはさらに怒涛の展開に。
続きは次回紹介するぜ。
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てか、砂漠の話は点描が多くて大変そうだ。
それにしても、「そのとうりだよ!!」とか
元編集職としては校正したくてうずうずするw