
(、´・ω・);y=ーー バキュンバキュン
ガンマンストーリー2 | フライハイワークスガンマンストーリー2のレビュー行くぜ!
本作は2015年3月4日にフライハイワークスから300円で配信された3DSダウンロード専用ソフト!
海外タイトルオのローカライズで、お手軽な価格と練られたステージ構成に、
どこか懐かしいノリがウケてスマッシュヒットを飛ばしたガンマンストーリーの続編だ。
3DSDLソフト「ガンマンストーリー」レビュー!練られた構成が実に心地良い一品 前作のレビューはこちら。
「ロックマン好きだけどこれはガンマンのゲームだから自重しよう」→「やっぱりロックマンにするわ!」
という製作スタッフの声が聞こえてきそうなイカした1本で俺もお気に入りだったぜ。

ゲーム的には前作とほとんど同じ。
方向キーかスライドパッドで移動、攻撃ボタンで銃撃、ジャンプボタンでジャンプ。
ライフがゼロになるか落とし穴に落ちたら死亡。
ゴールまでたどり着けばステージクリアの超王道2Dアクションだ。
横方向にしか銃撃出来ないため、空中や高所にいる敵はジャンプしつつ上手く狙い撃たないといけない。
こういうところがロックマンっぽい手触り。
難易度はイージー、ノーマル、ハード。
使えるキャラクターは前作から1人増え、主人公であるクレイブを含めて4人。
ステージも全20ステージから全26ステージに増加だ。

しかし続編だからか、今回はいきなり巨大ロボットとの戦闘シーンから始まる飛ばしっぷり。
前作は序盤こそ割と西部劇っぽいノリだったのに!

ステージ1がロボットによって燃やされる西部の街ステージなのは、
製作スタッフによる西部劇への決別を意味した演出なのかもしれない……。

今回も1ステージが1分~2分程度という短さだが、次々に新しいギミックが登場して飽きさせない。
矢印の方向に重力が働く床に、トゲに落下しないように足場を乗り継いでいく場面、もちろんボス戦もある。
死んでも無限にリトライが可能だし1ステージ毎にセーブされるのでお手軽。
手書きっぽいグラフィック表現は健在だし、前作と違って世界が舞台で背景がカラフルになっているのも見所だ。

恐竜も出てくるぞ。どこの国だよこれ?!
恐竜は絶滅していなかった……?

パンダに乗って相撲取りを避けながら竹林を駆け抜けるという、
軽くヤクを抜いたがんばれゴエモンみたいなステージもあったり。
とにかく前作以上になんでもありなステージ構成で飽きさせない。
魂斗羅じゃねーか!スーパーマリオワールドじゃねーか!
スーパードンキーコングじゃねーか!ロックマンじゃねーか!
と、元ネタがかなり分かりやすいギミックやステージが続くのもニヤリ。
これでアクションゲームとしてイマイチだったりすると、
ゲーム&ウォッチ愛は伝わってくるけどそれだけだったジョニーカンフーみたいになるところだが、
本作元ネタを消化した上でしっかり面白く作られているので、
製作者は本当に90年代の2Dアクションゲームが好きなんだなーと素直にニヤニヤしながらプレイ出来る。
難易度は前作よりも上がっていて、
死ぬとステージの最初からやり直しなのもそのままなのでやや苦戦するところもあるが、
ステージが短くリトライも一瞬なのでダレずに挑戦し続けられるぜ。


前作にはなかった3Dステージが存在するのも「昔のアクションゲームの続編あるある」っぽくて嫌いじゃない。
馬で夕陽に向って突き進むステージのビジュアルは立体視も含めて特に好き。
欠点はやはりボリュームということになるのかな。
全ステージクリアするのに1時間~2時間。
やりこみ要素はノーダメージクリアで星マークが付くのと、タイムアタックくらい。
あとは4人いるキャラで遊んでみるとかか。非常にあっさりした作りだ。
とはいえ価格は安いし、ムダな要素が無くギュッと詰まった構成で楽しませてくれるのはこのゲームの良いところ。
俺は欠点とは思っていないぜ。
まあ、3Dステージはムダと言えばムダかもしれないけども!

明確な不満点は新キャラのボブ。
接近戦オンリーのキャラなんだけど、攻撃範囲は横だけで攻撃力も微妙なため、性能的にはクライブの劣化版。
長所は壁越しにザコ敵を攻撃出来るくらいかなあ。
こういう縛りプレイ的なキャラは既に「ダック」という攻撃が一切不可能なキャラがいるので、
弱いキャラを増やすよりも「使いこなせれば強い」的なキャラが欲しかった。
前作以上のカオスな展開も良し悪しで、
「さらわれたヒロインを主人公のクライブが追いかける」というちょっとしたデモで目的が提示された前作と違い、
今回はなんだかよく分からないけどロボットと戦うシーンからスタートして
よく分からないまま敵との追いかけっこが始まるのがモヤッとした。
別にストーリーがどうこうってゲームではないんだけど、
最低限の目的が提示されるのと、最低限の目的すら提示されないのは結構違うじゃん?
ヒロインを主人公にするとクライブの方がさらわれるデモに変化する小ネタも好きだったのでね。
背景がカラフルになったのはいいが、一部に物凄く弾が見づらい背景のステージがあったのは×。

多少気になるところもあったが続編としては非常に安定した1本。
1ステージが短くてステージ毎にセーブ可能だが、死んだらステージの最初から
という仕様のおかげで手軽かつ緊張感も保たれている。
前作に引き続き「名作!」と言うほどデキが凄まじいわけではないが、
カオスなステージ展開と心地良いBGMに身を委ねながら、
昔ながらの2Dアクションゲームの面白さをサクッと楽しめる。
じんわりと「こういうのイイよなぁ…」と思える作品だ。
前作から100円値上がりしているがそれでも300円。
二丁拳銃感覚で1と2をセットで買っても500円というリーズナブルさ。
今回も素晴らしいガンマンだった!2Dアクションゲーム好きならばオススメだぜ!
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