
ひゅ~ストンのレビュー行くぜ!
ひゅ~ストン 公式ウェブサイトひゅ~ストンは2011年の6月7日にポイソフトから500円で配信された3DSダウンロード専用ソフトだ。
3DSから接続できるニンテンドーeショップのロンチタイトルとして配信されたソフトの1本でもある。
当時は他のタイトルがいかにもやっつけな物ばかりでこのひゅ~ストンだけが最後の希望だったぜ……。

内容は「井戸に落下する石を操作するアクションゲーム」である。
何を言ってるかよく分からないかもしれないがそういうゲームなのだ。


井戸に落下していく石を操作して、
出来るだけ障害物にぶつからないように落下していく。
何故か井戸の中に障子があったり、クッキーが浮いてたりするので回避。
通過するとスピードがアップするドーナツというよく分からない物も設置されているのでうまく活用する。
操作はスライドパッドのみ!
落下するまでのタイムを競うタイムアタック型のアクションゲームだ。

全10ステージで、石以外にも9種類の操作キャラ……操作キャラ?を選択可能。
石、鉄球、マトリョーシカ、スイカ、タマゴ、ゴムマリ、安物の宝石、木魚、皿、毒液の10種類だ。
それぞれ耐久度や落下速度などに違いがあるんだけど、どういうチョイスだよこれ!?
家庭用ゲーム史上でもかなりカオスな部類に入るキャラクター選択画面である。

そして木魚を立体視対応の3Dで表現した世界初のゲームでもある……!
ありがたやありがたや……。

障害物を避けてスピードアップを通過するだけの本当に単純なゲームなんだけど、
3DSの立体視をこれでもかと活用した奥行きの深さとスピード感は今見ても凄い。
単純なだけについつい何回もプレイしてしまう。
シュールな雰囲気とアイデア一点突破で3DSの魅力を引き出した内容。
「奥行きのある立体視」→「井戸に落下する石のゲームを作ろう!」
っていう発想がまずぶっ飛んでるわ。
すれちがい通信でタイムを競える仕様になっているのもグッド。
配信当時はロード時間が数十秒掛かるのが欠点として上がっていたが、
3DSの本体が更新されるたびに短くなっていき、
NEW3DSLLで今プレイすると5秒掛からないくらいまでになってる。

ステージ開始前には選んだ石によって
「なぜ井戸に放り込まれることになったのか?」というストーリーが語られる。
ポイソフトの別のゲームと繋がっているのもあったりで知ってると少しニヤリとできるぜ。

難点はボリューム。
1~2分程度で終わるステージが10個。
やることはタイムアタックだけなのでミニゲーム的な作り。
これは配信当時にも結構言われていた点で、
3DS DLソフトが充実していた今だと余計に物足りなく感じる。
タイムアタックしかやることが無いので、最終的に
「スピードは最速だけど耐久力が最低なので1発でもぶつかるとゲームオーバー」
の毒薬を使って死ぬほどリトライするゲームになる。やり応えはあるけど非常に疲れる。

「3DSの立体視を全力で使う500円のゲーム!」という一転突破の作品。
このアイデアと立体っぷりは今見ても秀逸だ。
ただ、やはり今遊んで面白いゲームかというと難しいところ。
現在250円のセール中だが、新作の「新ひゅ~ストン」も控えてるので、
興味ある人はそっちを待った方がいいかもね。
福井 晴敏
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