
アースウォーズのレビュー行くぜ!
EARTH WARS アースウォーズ|OFFICIAL WEBSITEアースウォーズは2015年9月18日にPS4とXBOXONEで配信されたダウンロード専用タイトルだ。
価格はPS4が2000円でONEが2030円ね。俺がプレイしたのはPS4版。
メーカーはワンオアエイト。
元イメージエポックや元エイティングのスタッフによる新興メーカーである。
スマホゲーなどはいくつか作っているが、家庭用ゲーム機でのゲームは本作が初めて。

未知の宇宙生物「EBE」によって滅亡の危機に瀕していた人類だったが、
EBEの体組織と金属を結合させた生態武装の開発に成功。
プレイヤーはこの武装を改造手術で体に組み込んだ強化兵士「ANTI(アンチ)」の1人となり、
EBEに対する大規模な反抗作戦「地球の夜明け作戦」を成功させるために奮戦する!
という、機械と生物が融合したような怪物相手に大暴れするSFモノの2Dアクションゲーム。
俺が、俺達がアンチだ!アンチの総力を結集して大炎上させてやろうぜ!

ストーリーは
「未知の宇宙生物に対抗するためにそいつらの体組織を使って強化兵士を作る」という設定からなんとなく察せると思うがなかなかにダーク。
ステージ間デモくらいで分量はそこまで多くないがエンディングも含めて好みです。

ミッションクリア形式の2Dアクションゲームで、
フリーミッションをプレイするとゲーム内で作戦開始までのカウントダウンが進行し、
これがゼロになると強制的にメインミッションが開始。
メインミッションが始まるまでにしっかりフリーで鍛えておけよな!という仕様だ。
とは言ってもメインミッションで死んだらいくらでもフリーミッションをやり直せるので、
カウントダウンは演出みたいなものね。
どこで死んでも戦闘で手に入れたアイテムや経験値は消えないのが親切設計。

ミッションは数十種類あって難易度は3段階。
難易度を上げると敵の攻撃パターンが変化したり、レアアイテムが出やすくなったりする。
小さな子供からの依頼があったり、ジャーナリストからの依頼があったりと、
説明文がそれぞれ違っていて、クリアすることで続きのミッションが出現する場合もある。
こういうのがあるとどんどんフリーミッションやりたくなるね。

武器は剣&銃、大剣、弓の3種類で、鍛えていくと2丁拳銃と2刀流も可能になる。
ジャンプ中に方向キーor方向スティックを入力しながらもう一度ジャンプボタンでその方向にブースト移動。
敵に接近して敵の方向にキーを入力して攻撃ボタンで投げ技。
方向キーを下2回&攻撃ボタンなどのコマンド入力で繰り出せる回転斬りなども用意されている。
あと、弓を自分の真上に打つと雨みたいに降ってきて広範囲を攻撃できたり。
敵にはガードゲージというものがあり、これをゼロにすると一定時間防御力がダウンしてスキが出来る。
ガードゲージは銃撃でも削りやすいし、投げ技を当てると一時的にゼロになる。
ガードゲージを削りやすい剣なんかもあるのでそれでもいい。
これらのテクを駆使して敵をボコボコになぎ倒すのが楽しいゲームだ。
敵をぶん投げて銃でお手玉して剣での空中コンボで追い討ちを狙ったり、
ひたすら銃撃を浴びせまくってふっ飛ばしてもいい。
エフェクトと効果音が秀逸でコンボを決めていて実に気持ちいいぜ。
回転斬りで敵の群れに突っ込んだり、密着してマシンガンを撃ち込んだりする時の感触がイイ。
体力の低い敵に近接攻撃を挑むとカッコいいトドメ演出が見れるデストロイアタックが発生。
こっちの体力が少し回復するので重要な要素だ。ボスに決めるとやっぱりド派手。

武器は敵を倒した時になどに手に入る素材を使って作成する。
この時にレア素材を混ぜることで武器に属性や追加効果を付けることが可能、
例えば「謎の生き胆」が必要な武器を作る時に、
謎の生き胆を落とす敵がさらに低確率で落とす「痺れる謎の生き胆」を混ぜるとマヒ効果を付けられたりね。
属性と追加効果はレア素材を混ぜれば100パーセントつくが、
それぞれ1つずつしか付けられないので、
マヒ付く素材と睡眠付く素材を同時に混ぜたりした場合はランダムで1つとなる。
この追加効果付きの武器でボコるのがまた楽しい!
マヒや睡眠で動き止めてボコボコにしたり、吸血で体力をモリモリ回復しながら戦ったりね。
基本的にボスにも効くので状態異常でボコること覚えるとグッとゲームが楽しくなる。
ちなみにこのゲーム、回復手段が
「デストロイアタックを決める」「回復用の弓を使う」「吸血で吸う」のほぼ3択なので、吸血は超重要だぜ。
武器も普通の銃にレーザーにマシンガンに火炎放射器にミサイルにパイルバンカーにと種類はなかなか豊富。
大剣や剣でも形状や特殊効果が違ったりするので選択が重要だ。
武器は強化素材で強くすることも出来るが上限が決まっているし、
先に進むと登場する武器の方が色々と強力な固有能力があったりするので、
ほどほどに強くしたらどんどん新武器に切り替えていく進め方になるかな。

武器に属性をつけるとちゃんとエフェクトが変化する辺りも細かい。
火炎放射器に氷属性をつけるとこのように冷気を噴射するような感じになる。
ショットガンに雷属性と毒をつけてサンダーポイズンショットガン作ったり、
火炎放射機に氷属性とマヒつけてマヒアイス放射器作ったり
ミサイルに炎属性と吸血つけてファイアー吸血ミサイル作ったり
頭悪い武器をどんどん作れるのこのゲームで一番好きなところ。
ゲームを進めると武器を2種類(剣と銃はセットなので活用すれば最大4種類)持ち込めて切り替えられるようになるので
色んな武器を使いやすくなるのも面白い。

刺さった後に爆発する弓もあって最高ですね。
弓を自分の真上に打つと雨みたいに降ってきて広範囲を攻撃できると書いたが、
爆発弓だとそこから大爆発するのでめっちゃ楽しい。爆撃の雨を降らすぜ!
弓は下2回&攻撃ボタンでジャンプして空中から急降下しながら矢を乱射するとか出来て超スタイリッシュ!
まあ、実用性だと大剣や剣の方がいいかなーという感じなんだけども。ロマン弓!
このゲームの弓は△ボタンの射撃でガードを崩して、
□ボタンの蹴りでトドメを刺すってスタイルなのがなかなか新しい。
敵に刺さってる矢の数で蹴りのダメージに補正が掛かるとか、弓矢なのに蹴りの方がメインだぞこれ!

ミッションをSランクでクリアするなど条件を満たしていくと増えていくのがスキルだ。
めちゃくちゃ面倒臭そうな画面に見えるが、基本的にON/OFFを切り替えるだけなので安心してもらいたい!
単純にステータスを上げるものから、ブーストの回数、ダッシュ機能、ガード、敵の状態異常攻撃に対する耐性など、
ゲームの立ち回りがガラッと変わるものまで様々。
スキルは少しずつ増えていくスキルキャパシティという上限があって、
装備できる数が限られているんだが、まああんま気にしなくてもいいかな……。
どんどん付けられるのでガンガン強くなって行く。



敵キャラの不気味でカッコいい造詣も好きなところ。
低予算なので一枚絵を回転させたり歪ませたりして動きを表現してる省エネエネミーばかりだが、、
パッと見は違和感無く見えるのが上手い。

このゲーム、キャラクターとか背景や武器デザインといった雰囲気が本当にイイんだよね。
通常の防御装備とは別に、ステータスに影響の無い外見だけ変えられるオシャレ装備枠があるので、
そこら辺を自由にいじれるのも着せ替えゲー好きとしては嬉しい。メガネ付けられたり。

俺はこういうの感じにするのが好き。

中世風のアーマーなんてのもあったり。

フル装備で固めてみるのもよし。

悪役ルックでキメてゴツい大剣持たせると最高だぜ!

そんな爽快なゲームです。
と言いたいが欠点がとことん酷いのがこのアースウォーズ。
ブーストで飛び回って爽快にコンボを決めるゲームのはずなのに、
それを真正面から邪魔するようなギミックや攻撃が多い。

特に2つ目のエリアで遭遇する重力反転ギミックが激ウザ。
このUBIソフトのロゴマークみたいなのに接触すると重力の流れが変わって地面と天井が逆になったりする。

ロックマンなどのアクションゲームでは珍しくない仕掛けだが、
飛び回ってコンボを決めるこのゲームでは邪魔にしかならない。
爽快に敵を攻撃してる最中にこれに触れてしまうと攻撃が中断されて上下をひっくり返されるのが本当にイライラ。
またこのエリアのボスが固い上にザコ敵をばら撒きながら回復するという鬱陶しい敵で、
ここで嫌になってやめる人も多そうだ。
最悪だなUBIソフト!スコット・ピルグリムVS.ザ・ワールド配信再開しろ!
アンチが黙っちゃいねーぞ!

他にもダメージ床の上で強制戦闘とか、
ボスが空中を動き回ってるので攻撃し辛い上に、唯一の足場の上に炎を吹き出す穴が2つもあるとか、
触れるとダメージを受ける上にその場に残る弾をバラ撒くザコ敵が出てくるとかイライラは募る。
「これ面白いと思って実装したのかよ?!」って何度叫んだことか……。

足場の悪い場所でイライラ弾幕や貫通レーザーや
操作反転の状態異常と戦うラスボスとか初見でブチキレそうになったわ。
なんかフィールドの雰囲気がサモンライドのラスボスにちょっと似てるし!
常にプレイヤーキャラの後ろを仲間が3人ついてくるんだが、
戦闘が始まるとどこかに消えてしまうので完全に雰囲気だけ。
それでいてこっちの体力が半分を切ると回復しろとか文句言ってくるのが最高に腹立つ。
このゲームはとっさに回復できねーゲームなんだよ!回復できるならするわ!!っていうか手伝え!!!
完全に1人用のゲームなんだけどこれはやっぱ当初はマルチプレイ対応予定だった名残とかだろうが。
無い方がマシだな!

カメラが画面に近過ぎるせいで攻撃を非常に避けにくいのも問題。
ザコ戦はまだ良いんだけどボス戦になると画面外からの攻撃で致命傷を喰らうこともしばしば。
ボスは攻撃をする前に予兆となるアクションをするんだけど、
そもそもそれが画面から見切れることが多くて見えないっていうね……。
コンボをブーストでキャンセルしたりも出来ないからとっさの回避もし辛い。
これらの欠点に加えて、ゲームバランスが結構辛口でボスがとにかく強くて固い。
難易度イージーでやればまた違ったのかもしれないけど、ノーマルで通してだとレベル上げは必須。
剣にはタイミングよくボタン入力することで敵の攻撃を弾けるスキル(判定かなりゆるい)。
大剣には敵の攻撃を軽減するガードスキルもあるんだけど、
手に入るのが中盤~後半だったりと全体的にプレイヤーに厳しい作り。
逆に最後まで育てきると主人公はブースト連発しまくれて敵の状態異常攻撃もほぼ無効に出来て、
攻撃を喰らっても仰け反らないのでチート武器で殴り放題という感じになり、
もはやボスだろうがなんだろうが紙くず。
欠点で上げたイライラ要素がほとんど気にならなくなるんだが、そこまでが長いぜ。

クリア後に作れるようになるブラックホール砲を二丁拳銃すると
光の渦がボスだろうがなんだろうがすべてを消し飛ばしていくのがすげぇ爽快。
頑張ったプレイヤーへのご褒美。

俺の場合だとクリアまで20時間ちょっと。
トロフィーコンプまで30時間くらいかな。
良い部分は良いが、悪い部分はビックリするくらい悪いゲームだ。
ある意味、メーカー名の「ワンオアエイト(一か八か)」を体現していると言える。
俺の場合はミッションを1個1個埋めて自キャラを鍛えて
状態異常武器をどんどん作ってコンボで敵をボコるところが気に入ってコンプするまでハマった。
イライラギミックややたら強いボスに武器の選択や育成で頑張って挑んでいく序盤~中盤。
強力な武器やスキルが揃ってきて豪快な戦い方が出来るようになってくる中盤~終盤。
超人としてすべてを蹂躙するクリア後。
それぞれ楽しめたが他人にはかなりオススメし辛いゲームだぜ……!
アクションよりも育成重視の作りなので、
コツコツと育てたキャラで敵をぶっ飛ばすゲームが好きな人だったら気に入るかな。
色々と荒削りすぎたが、家庭用ゲーム第1弾でこれだけの新規ソフトを出してきたワンオアエイト。
次回作に期待してるぞ!
※追記http://one-or-eight.co.jp/EARTHWARS/update/EARTHWARSUpdate.html2015年の12月にアップデート!
プレイヤーキャラの性能を上方修正するアップデートで、
分かり辛かった部分なども改善されたぜ!
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