
イトル・デューの冒険レビュー行くぜ!
イトル・デューの伝説 失われた島と謎の城|Wii U|Nintendoイトル・デューの伝説 失われた島と謎の城は
レイニーフロッグから9月30日に配信されたWiiUダウンロード専用ソフト!価格は800円だ!
海外タイトルでインターグローからスマホとPCでも配信されている。

冒険とお宝が大好きな女の子、イトル・デューと、
その相棒である妖精のヒンティーが謎の島からの脱出を目指す内容だ。
イトル…お前女だったのか……。

ゲームとしては見たまんま。
ゼルダの伝説風味の謎解き2Dアクションアドベンチャーだ。
ゲームマップには地図が表示されており、
マイナスボタンでテレビ画面と切り替えられるのでゲームパッドだけでのプレイも出来る。
島の中央にある謎の城でアーティファクトを手に入れるのがゲームの目的で、
城には様々な仕掛けが存在。
突破するためには炎の剣、ポータルの杖、氷の杖の3つのアイテムが必要となる。

3つのアイテムは城の近くでショップで購入可能なんだが、
お金を払ってもその場ではアイテムは手に入らず、
「金は貰ったけど俺このアイテム持ってないから置いてあるダンジョンにお前飛ばすわ!」という斬新な商売方法となっている。詐欺じゃねーか!
城を探索、宝箱から金をゲット、金を払って別のダンジョンにワープしてアイテムゲット、城に戻って探索。
この繰り返しでゲームは進行していく。
お金は特定の場所にある宝箱からしか手に入らないからイベントアイテムだね。

こちらを妨害するザコ敵を倒して進み、
爆弾に火をつけて障害物を破壊したり、ブロックを動かして仕掛けを動かしたり、
押すのが難しいスイッチをどうにかして押したりと謎解き中心の作り。
っていうかゼルダまんまな作り!

おいそのポーズやめろ!
こっちも笑ったけど死んだ時の演出が神々のトライフォースまんまなのも笑った。
安易なパクリではなく、ちゃんとゼルダ好きなスタッフが作ってるのがすぐ分かる。

炎の剣は爆弾に火をつけられるし、凍っているオブジェも破壊可能。
氷の杖は物や敵を凍らせたり火を消したりが可能。
ポータルの杖はなかなかトリッキーで、その場にブロックを1つだけ設置可能。
ビームを出してぶつかったものをブロックの場所にワープさせることも可能。
なので、単純にブロックが必要だけど数が足りない時に使っても良いし、
倒せない場所にいる敵をワープさせるような使い方も出来る。
氷の杖で壁を凍らせて、そこにポータルのビームを発射して反射。
主人公自身にビームを当ててワープさせる…なんて使い方もアリだ。
使い方がなかなか幅広いぜ。

謎解きは本家ゼルダと比べて……と言っても山ほどシリーズあるから単純比較は難しいが、
易しめでほど良く悩ませてくれるレベルかな。
Lボタンを押すと相棒のヒンティーがヒントを教えてくれるので安心だ。
ヒントと言っても割とそのものズバリな事を喋ることも多いのであんまり使いたくないんだが、
ゲーム進行や現在位置に合わせてかなり細かくセリフが変わるので楽しくてつい見てしまう。
これは大問題だな!

ゲームとしても面白いんだがテキストのセンスもなかなかいい。
こういうちょっとした看板も楽しいし。

頻繁に挟まる会話デモは
出てくる敵キャラにまともなヤツがほぼ居ないのでムチャクチャな会話ばかり。
このモアイも、高所恐怖症なのに背中に羽を付けられて飛べるようになったので気が狂って暴れてるってキャラ。
沢山出てきます。


全体的にセリフの煽り力が強い。
イトルも途中まで女と気づかなかったくらい血の気多いぜ。

こわい!

敵を倒すとたまに出現して床にベチャッって落下するハートマークをむしゃむしゃ食べたりも。
ゼルダファンが遊ぶとニヤッとするシーンちょいちょいあるな。

静止画だとあまり伝わらないが、キャラのアニメーションや表情の変化もなかなか細かい。
個人的にはこのショートカット用のワープゾーンに入った時のアホ面が特に好き。

楽しいゲームだが欠点を上げるとするとボリューム。
800円のゲームとはいえ、エンディングを見るだけなら2~3時間程度なのでやや短めだ。
ただ、ラスボス部屋へのルートが1本じゃなかったり、
クリアタイムが記録されるのでタイムアタック要素もあったり、
フィールドに点在する謎解きの小部屋をクリアすることで登場キャラのカードを集めるやり込み要素や、
ノーヒントで本編よりも格段に難易度の高い謎解きに挑戦するおまけダンジョン「達人の洞窟」なんてのもあるので、
そこら辺をやるならば十分なボリュームだ。
俺の場合、最初に入った謎解きの小部屋がなかなか難しくて、
やっとクリアして宝箱が手に入ったと思ったら中から出てきたのがカード1枚。
「ハートのかけらじゃなくてただのカードかよ!」って思ったら次の瞬間に

イトルのこのセリフが表示されて完全にスタッフの手のひらで踊らされていた……。
サクッと終わらせてもいいし、クリアに関係ない難解な謎解きに挑んでもいい。
バランスは良いんじゃないかと思う。
あと気になったのはラスボスが面倒くさい点。
バトルが進行する度にチェックポイントが頻繁に挟まるので苦労はしなかったんだけども。
剣での攻撃を当ててもザコ敵が吹っ飛んだり硬直したりしないので、
攻撃をしてすぐカウンターを喰らうことが多いのもやや気になったかな。


ゼルダの伝説まんまな作りだが、謎解きなどで差別化はしているしアホな会話でも楽しませてくれる。
バランスもしっかりしていて、良い意味で「製作スタッフはゼルダ好きなんだなあ」と思える1本だぜ。
大作ゲームのついでにでも遊んでみて欲しい。
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