『ゴロゴア』(Gorogoa) 任天堂公式『ゴロゴア』のレビュー行くぜ!
メーカー:Annapurna Interactive
機種:Nintendo Switchソフト
ジャンル:パズルアドベンチャー
発売日:2017年12月21日
価格:1500円(税込)
Switch以外ではSteamやスマホでも配信されている作品。
書き込まれた大量の手書きイラストを使用したパズルアドベンチャーゲームだ。
スライドパズルのようにイラストを動かし、イラストを調べ、そしてイラストを繋げて物語を紡いでいく内容。
動いてるところを見ないとどういうルールなのか分かりづらく、
俺みたいなブロガー泣かせのゲームだぜ。でも面白かったぞ!

ゲームは町にカラフルな怪物が現れるところからスタート。
物語はテキストを一切使わずに進むので、
この怪物が何なのか、それを見つめる少年が何をしようとしているかはプレイヤーが想像で補わなければならない。
一言で言うと、「イラストを組み合わせて少年を先に進めていくゲーム」になるかな。

画面内の4つのスペースに次々とイラストが並んでいくので、調べたり並べ替えたりしていく。
イラストは拡大して細かいところを調べられたり、逆に視点を引くことで雰囲気がガラリと変わったり。

複数のイラストが繋がって1枚の大きなイラストになったり、
逆に1枚のイラストが2枚に分かれるような場面もある。

崩れた階段の前で立ち止まっている少年のイラストに、繋がった階段のイラストを重ねたり、
何も書かれていない扉の前で立ち止まっている少年のイラストに、
どこかへ繋がっている扉のイラストを重ねたりと。
適切な組み合わせを見つけることでイラストが動き出して物語が進んでいくのだ。

イラストの時系列や場所はバラバラで、
本の1ページだと思っていたイラストが街の風景と繋がったり、
壁に掛かったイラストを拡大してみると別の世界が広がっていたり、
飛んできた蝶のイラストを引いた視点で見るといつの間にか違う場所になっていたり。
視点を変えた瞬間に時間と空間がねじ曲がり、有機物と無機物が交錯していく感覚にハッとさせられる。
この発想を形にしたのも凄いし、次々に登場する書き込まれたイラストの枚数も凄まじい。
地図を繋げて動かすようなシーンがあったり、
機械的な仕掛けが出て来たりと謎解きがワンパターンじゃないところも良い。
ゲームを進めると少年だけでなく青年や老人も登場し色々と示唆的な展開になっていくぜ。
>新しいタイプのストーリーテリング
>『ゴロゴア』はゲームというだけではありません。
>魂のこもった魅力的なイラストや、他とは一線を画するパズルを通して表現する、芸術作品です。公式にこう書いてあるが、まさにゲームだからこそ出来た芸術作品であり、
作り手の発想と労力に感嘆するパズルゲームでもある。
ヒント機能が少ないので後半はちょっと難しいところもあるが、それでもクリアまで1時間ちょっと。
ボリュームは無いが、それでもシステムに惹かれたら遊んでみる価値はある逸品だったぜ。
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すごい面白そうだけどボリュームは少なそうなのか。余裕が出来たら買ってみよう