絶対SIMPLE主義

死力を尽くしてSIMPLEシリーズを応援するブログ

Switch『カドバトうぉーず』レビュー!本気の390円だッ!シンプルながら練られたシステムが光るカードバトル!

11414 (2)

Nintendo Switch|ダウンロード購入|カドバトうぉーず!

全ステージクリアしたので『カドバトうぉーず!』のレビュー行くぜ!


メーカー:イッタロ
機種:Switchダウンロード専用ソフト
ジャンル:リアルタイムカードバトルゲーム
発売日:2018年4月19日
価格:税込390円


株式会社イッタロによるSwitch完全新作のカードゲーム。
2009年に設立してこれまでずっと下請けをやっていたメーカーのようで、
スマホ向けのオンラインカードゲームを何かやっていたらしいことと、
『名探偵ピカチュウ』のモーションなどを一部担当していた以外に情報ナシ。
そこが送るオリジナルの自社コンテンツ第一弾というわけだ。

パッとしないタイトルによく分からない内容だが、実際にやってみると驚くほど丁寧に作られていた。
公式に書かれている
「シンプルな攻防が熱いリアルタイム型のカードバトルゲーム!」という、
言うのは簡単だけど実現するのが難しい内容を、見事にやり切っている1本。
こういう突然配信された正体不明のゲームが面白いと嬉しくなっちゃう。
オンライン対戦は無いがローカルでの2P対戦には対応しているぜ。



11414 (1)

ゲームを起動すると、他の生き物を戦わせる能力を持った2つの種族が、
地球人を使ってどちらが強いか競いあってるけど、
見た目が可愛いから地球人はそれを許してるし恒例行事になってるよ!
という意味不明なストーリーが、
バラエティ番組のプロデューサーをやっている地球人の口から語られる。
ストーリーは冒頭のこれっきりで会話デモなどは一切存在しないぞ。

11414 (6)

この流れでプレイヤーは
地球人をコマとして使うエイリアン陣営としてゲームを遊ぶことになるから、
ゲームのストーリーとしてはダメな部類だと思いますね……。
だって「なるほどそういう話か!よーしやるぞ!」って気分にならないじゃんこの設定!

DcWV29uVwAEjVEl.jpg

全50ステージをクリアしていく構成で、最初は「エイリアン・フラ」陣営となってスタート。
クリアすると使用出来るキャラが違う「エイリアン・カーネ」ルートが解禁。
そちらもクリアすると最高難易度のエクストラが出現するぞ。

4114_20180504223829acd.jpg

自分のデッキを組んで戦うカードゲームだが編成は簡単で、キャラクターを3人選ぶだけ。
キャラはそれぞれ性能の違うカードを5~6枚持っているのでそれがデッキとなる。
相手の編成や自分のプレイスタイルに合わせてチョイスするのだ。
ステージをクリアしていくと新しいキャラが仲間になっていくし、
クリアすると対応した仲間がパワーアップするステージもある。

424_20180504224410009.jpg

戦闘は3vs3で行い、相手を全滅させた方が勝ち。
時間経過で溜まるエネルギーを消費して攻撃カードや特殊カードをバシバシ使うという、
リアルタイムで戦うシステムなので、『ファイナルファンタジー』シリーズのATBに近い手触り。
ゲーム機のカードゲームで似てるのは3DSの『キルカ・ドライブ』あたりかな。

攻撃カードを出して攻撃をさせるとキャラの攻撃力が1段階上がるが、
ダメージを受けると攻撃力が1段階下がるシステム。
攻撃が出来るのも、攻撃を受けるのも先頭にいるキャラなので、
LRボタンで状況に応じて順番をグルグルと入れ替えながらの戦いになるぞ。

攻撃力の高いキャラは後列に下げて、攻撃をする時だけ前に出す。
これが基本となるが、手札に気を取られて下げるのが遅れたり、
後列に攻撃出来るキャラがいたり、様々な特殊カードがあったりするので簡単にはいかない。

11414 (9)

特殊カードには一気に攻撃力を最大に出来るカードや、
相手チームを磁石で一定時間固めて全体攻撃可能にするカードなんて強力なものが多数。

しかし攻撃に合わせて出すことで相手の攻撃を無効化するカードや、
相手の攻撃を跳ね返すカードも存在するカウンター系のカードも存在するからやっかい。
こういう防御カードは反射カードより使用エネルギーが少なかったりするので、
性能差はあっても単純な上位互換、下位互換の関係にはなっていないのが上手いところ。

キャラも攻撃力が高いが消費エネルギーが高かったり、
全体攻撃が可能だがその分攻撃力が低かったり、
持っている特殊カードも異なったりとしっかり個性をつけてあるぜ。

相手の手札が見えるのも良い味になってるね。
攻撃はしたいが相手がカウンターカードを持っているので出せない……。
なんて悩んでる間にも時間はどんどん過ぎ去っていくぞ!

11414 (14)

お互いの手札を見ながらリアルタイムでカードを出し合う緊張感に、1プレイがすぐ終わるテンポの良さ。
ルールは単純で画面も見やすく分かりやすいのに、やればやるほどに白熱するし、
カードの組み合わせや使用タイミングをしっかり考えないと勝てない作りになっている。
見た目によらず非常に完成度が高いぞ。

攻撃力を上げに上げたカードの一撃が上手く通った時や、
相手の強烈な一発を上手くやり過ごしてカウンター攻撃を叩き込んだ時の気持ち良さは格別!
BGMもやたらカッコいい曲揃いである。

登場キャラが両陣営合わせても16人しかないのがちょっと寂しいところではあるが、
まあ値段を考えれば十分ではあるか。攻撃などでしっかりアニメするし。

11414 (15)

キャラクターが垢抜けないのは惜しいところ。
アイドルとかボクシング女子とか可愛いキャラもいるし、
フレーバーテキストで設定やキャラ同士の関係がそれとなく掘り下げてあるのも良いし

4145_20180504231638462.jpg

この超カッコいい弓を携えたババァの強キャラ感とか好きなんだが、
全体的に安っぽさが拭えないぜ。ここも値段相応と言えば相応か。

245_2018050423190705d.jpg

全ステージクリアまで4時間掛からないくらいだったが、満足度は高かった。
突然現れたあまりにも意外過ぎるダークホース。
実力のあるスタッフが390円という制約の中でしっかり作ったんだなという熱を感じる1本だ。
このスタッフが作った次回作を絶対に見たいので、この会社にはこれからも頑張って貰いたいぜ!
応援しているぞ!
関連記事
このエントリーをはてなブックマークに追加
>地球人をコマとして使うエイリアン陣営としてゲームを遊ぶことになるから、
>ゲームのストーリーとしてはダメな部類だと思いますね……。
>だって「なるほどそういう話か!よーしやるぞ!」って気分にならないじゃんこの設定!

おやおや…シンプル星人渾身のギャグですか!?
(もうテヨン星人とかフライハイ星人に改名すべきでしょうか)

こういう失礼だけど見るからに金が無駄になりそうとか、ルールよくわからないゲームを
「イメージしやすく」「ゲーマーが気にするところ」を書いてくれてありがたい
[ 2018/05/05 00:09 ] [ 編集 ]
No title
先日のラー油さんの記事を読んで買おうかなと書きましたが、買いました!

自分はむしろ冒頭のゆるすぎる設定で「勝手も負けてもいいか」とすごく気軽に遊ぼうという気持ちになったw
まだ序盤だけど予想以上に忙しい。なれるまで慣れが必要かな
これで\390は安過ぎないか少し心配になるレベル。自分も今後の作品に期待したい
[ 2018/05/05 00:12 ] [ 編集 ]
>株式会社イッテロによるSwitch完全新作のカードゲーム。

最初の文章で会社名が「イッテロ」になってるぞ
[ 2018/05/05 00:19 ] [ 編集 ]
BGMが良いらしいけど誰の作曲なんだろ
[ 2018/05/05 01:10 ] [ 編集 ]
ラー油さん向けのストーリーですね。

そしてエイリアンの見た目が微妙。
[ 2018/05/05 01:25 ] [ 編集 ]
No title
正直ビジュアルだけだとどう考えても地雷ぽかったので以外だった…
こういう頑張ったメーカーが今後台頭してくれると嬉しいし、興味も出てきたので買ってみようかな
何気に二人対戦できるオリジナルカードゲームって少ないし
[ 2018/05/05 07:10 ] [ 編集 ]
>最初の文章で会社名が「イッテロ」になってるぞ
失礼!修正しました
[ 2018/05/05 07:55 ] [ 編集 ]
No title
まず会社名から面白いな。
[ 2018/05/05 10:52 ] [ 編集 ]
グラフィック含めて好きなもの作った感があって自分は好感が持てるけど
普通は可愛い女の子がいないとジャケ買いしてもらえないか
ストーリーはちょっとどうかなと思うけどあまり関係みたいだし買ってみよう
[ 2018/05/05 12:57 ] [ 編集 ]
小粒だけど個性もあって良いゲームだった
次回作があればパワーアップさせて1000円ぐらいだったら即買う
[ 2018/05/05 14:54 ] [ 編集 ]
>リアルタイムで戦うシステムなので、『ファイナルファンタジー』シリーズのATBに近い手触り。
>ゲーム機のカードゲームで似てるのは3DSの『キルカ・ドライブ』あたりかな。

DSでスクエニからまさにATBカードバトルのシグマハーモニクスと言うのが出てまして
音楽は浜渦史上(アラアラまでは)最高だったり、ちょっとレイジングループとか人狼に通じる世界で
バトルが頻繁に起きなければ面白かったのですけどね…
[ 2018/05/05 18:23 ] [ 編集 ]
ラー油経由購入したぞ
会社は全然知らなかったけど
ゲームバランスが丁寧且つプレイヤースキルで上達具合がわかるナイスゲームだった
何気に動画キャプチャにも対応していたのもマル
説明文や文字が小さいのが少し気になったが
こういう謎の良ゲームは買い支えたいね
いいゲーム紹介してくれてありがとう!
[ 2018/05/05 19:54 ] [ 編集 ]
No title
女の子結構可愛いと思う
格闘家の娘とかどストライクなんだけど
[ 2018/05/05 22:53 ] [ 編集 ]
No title
ここ読んで買いました。
楽しかったです。
短いけど390円ならありですね、そこらの単行本よりやすい?

ストーリーは冒頭は意外と違和感なく、入れました。
普通にやってたら、寒いと感じたかもしれませんが、ハードル下げてくれたおかげ?

女の子は割りと可愛い子多くてしかも強いのが、良かった。
ただ、服装はなぜボロボロの服なのか謎でした。

ストーリー終盤で反射、パワーアップ、相手の手札ロックあたりの特殊カードをお互い持ってるとラー油さんの言う面白さが判って楽しかったです。
[ 2018/05/06 00:07 ] [ 編集 ]
なかなか面白そう
この値段なら仮に合わなくてもダメージはないし、買ってみる事にする
[ 2018/05/06 18:15 ] [ 編集 ]
No title
基本相手の方が強い構成だし、カードバトルだからカードの出は運次第だし、結構シビアよね
3つめの惑星の時点で運以外で勝ててる気がしない。それでもあーだこーだメンバー変えたりして戦略練るのはやっぱり面白いけど
[ 2018/05/06 23:40 ] [ 編集 ]
この記事を読んで、買いました。とても面白かったです。
また、このゲームの作曲は笹井隆司さんで、びっくりしました。スタッフロールに名前があるのに話題にならないのは、笹井さんの性なのでしょうか。
[ 2018/06/06 16:25 ] [ 編集 ]
コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
この記事のトラックバックURL

日本のSIMPLEシリーズ人口
ad by google
カレンダー
11 | 2023/12 | 01
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31 - - - - - -
プロフィール

DAIKAI-6

Author:DAIKAI-6
誰かが言っていた……。
夢見る心は
自由で真っ白なキャンバス
だってな!

連絡用アドレス
daikai10@infoseek.jp

※2chから転載禁止処分を受けた
ブログのリンク・転載は
ご遠慮願います

メールフォーム(意見・連絡等などあればこちらから)

名前:
メール:
件名:
本文:

最近のコメント
FC2アクセス解析