絶対SIMPLE主義

死力を尽くしてSIMPLEシリーズを応援するブログ

絶対GAMEBOY主義9日目「ブービーボーイズ」

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今日紹介するのはブービーボーイズ。
ニチブツこと日本物産のアクションゲームだ。
見下ろし視点のアクションゲームで、
敵を倒しながらステージに点在している宝物をすべて回収するとカギが出現。
それを取ってドアに入るとステージクリアだ。

元はアーケードから移植された作品でファミコン版は操作性が悪い、
と調べたら出てきたが、このゲームボーイ版に関しては操作性は問題なし。
(そもそもステージからしてファミコン版とはベツモノみたいだが)
Aボタンで目の前に穴を掘る。Bボタンでアイテム使用。
方向キーチョン押しでその場で方向転換。
掘った穴に落ちた敵をAボタンでもう一度埋めることで倒すことが出来る。
まあ、要は平安京エイリアンだね。敵を埋めて倒すゲーム。
穴を一瞬で掘ることが出来るから、
自分の真後ろにいる敵を振り向きざまに埋めたりとかが出来たり大分違うか。

アイテムを取ることで穴を掘れる力が上がったり足が速くなったりとパワーアップもする。
ブーメランや銃など一定時間直接攻撃可能になるアイテムもあるぞ。
スコップを取り続けると
正面4マス一度に穴を掘ることが出来るようになったりとなかなか豪快。
敵を片っ端からドバドバ穴に叩き落とせて超爽快。
しかしステージに入り組んだ地形や狭い通路が多いことと、
敵が無限に出てくる上に復活が早いこと、
そして一度敵を埋めた場所には穴を掘れないのがジワジワ効いて来る
調子にのって敵をどんどん埋めまくっていると
穴を掘れる場所がなくなってどんどん追い詰められてくる。
制限時間もあるので考えながら穴を掘らないといけない。
このバランスがなかなか絶妙だぜ。
掘った穴に落ちると1ミスになるが、敵がはまっている穴は通過可能なので
それを適度に利用しながら進めるのが基本になる。

ステージは恐竜時代、戦国時代、戦場に吸血鬼の屋敷みたいな場所まで多彩。
エイリアンの侵略は平安時代以外にも広がっているのだ!
ジャンプ台やワープゾーンなど多彩な仕掛けやボス戦もあり、
ゲームテンポもいいのでサクサク楽しめる。

低音の効いたBGMもいい感じ。
バランス良くまとまった良作だ。買わなきゃニチブツ!
なんか仏罰的なものを連想させて怖いね買わなきゃニチブツって書くと。

しかし関係ないけど「平安京エイリアン」って凄いネーミングセンスだと思うわ。
ステージが碁盤の目状だから平安京で、敵がエイリアンだから平安京エイリアン。
何度見ても凄いセンスだと思う。


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[ 2009/08/26 18:01 ] GBレビュー | TB(0) | CM(2)

絶対GAMEBOY主義8日目「カーブノア」

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今日はリクエストもあったコナミのカーブノアを紹介!
入るたびに地形が変わるダンジョンに挑むRPG。所謂ローグライクだね。
トルネコの大冒険以前にゲーム機で発売されたローグライクなんでなかなか貴重。
トルネコ以前に家庭用・携帯用ゲーム機で発売されたローグライクって他にあったっけ?
俺はこれしか知らないや

モンスターを一定数以上倒す、お金を一定数以上溜める、
オーブを一定数以上集める、などのミッションを受けてダンジョンに出陣する。
ダンジョン内で条件を満たすと
フロアのどこかに出口が出現するのでそこから脱出すればタッセイ。クリアだ。
ミッションは4種類、それぞれに10のレベルが存在。
レベルを一つクリアするたびに次のレベルが解禁される。

ローグライクとしては非常にシンプルかつストイック。
レベルの概念は無し。敵を倒しても経験値の入手などは無し。
一定時間ステータスが上昇する薬を使うか、
入手が限られた剣と盾を拾うことでのみステータスが上昇する。
拾えたアイテム次第で生死が決まるし、
主人公が弱い上に回復手段が限られているため、
基本逃げ中心になりがちで運の要素も強め。
持てるアイテムは最大8個。アイテムの持ち帰りや引継ぎなどの要素は一切無い

本当にシンプルではあるが、だからこそいい。
トルネコにはじまり、シレンにアスカにイヅナにチョコボにポケモン。
SIMPLE1500THEダンジョンRPGにアザーライフアザードリームス。
魔界転生に王宮の秘宝テンションにと、
数々のローグライクをこなしてきた俺が今遊んでもこのカーブノアは十分面白い。
とにかくお手軽さがいいんだわ。
1ゲームが1ミッションで完全に完結していてルールも単純。
なおかつ1ミッションが10分と掛からずに終わるから、
ついついもう一回、あと一回と遊んでしまう。
成長要素なり蓄積要素のあるゲームじゃこのお手軽さは出せないぜ。
操作レスポンスも軽快。

回復手段が少ないせいで敵の攻撃一撃が後々にまで響いてくるゲームなので、
1フロア1フロアで詰め将棋みたいな動きを要求されるから熱いんだ。
序盤こそ簡単だか高レベルのミッションになるとマジ命掛け。
規則性のあるモンスターの動きや、
落とし穴や隠し通路も考えながら1歩1歩進まないといけない。
アイテム回収や救出ミッションならザコと戦う必要はないし、
討伐ミッションでも見るからに強そうな強敵は避けて、
弱い敵だけを始末するのがセオリーだから敵を避けるのに緊張感あり。

BGMもGB音源の良さが生かされていて雰囲気バッチリ。
当然よ!音楽が良くないコナミ製ゲームボーイソフトなんかねぇんだからな!
ミッションクリアすると「タッセイ!」って合成音声で喋るトコや、
ゲームオーバー時の夕日に向かって黄昏てる主人公の絵もなんだか味があっていい
雰囲気としてはファンタジーRPG!なんだけど、
どこかほのぼのした雰囲気があるんだよなこのゲーム。そういうとこも好きだ。

コナミのモンスターゲートは不思議のダンジョンの亜流でもなんでもなく
純粋にこれの発展形だと思うなぁ。
極限まで削ぎ落とされたゲームシステムとテンポの良さが後を引く一本。
ダンジョンRPGが好きな人は是非一度。


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[ 2009/08/23 14:05 ] GBレビュー | TB(0) | CM(5)

絶対GAMEBOY主義7日目「バトルユニットZEOTH」

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今日は大ジャレコがGB大初期に出した大ロボットアクションシューティング、
バトルユニットZEOTHを大紹介するぜ!
どうもジャレコというとファミコン時代がピークで
代表作のほとんどはファミコンに集中しているという印象が強いが、
ゲームボーイでもかなり面白いゲームを何本も出しているのだ。
その一つがこのゼオスよ。

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スタートするといきなり登場する自機の絵がカッコイイ!
レイズナーっぽいが結構先鋭的なデザインだぜ。
この後の発進デモもいい感じ。

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パッケージのラベルとデザインが違うような気がするが気にするな!
フォーメーションZのパッケのメカの変形機構がいい加減なのと似たようなもの。

ゲームは奇数ステージは強制横スクロールアクション、
偶数ステージは上か下に進む任意縦スクロールアクションという変則的な仕様。
縦シューになったり横シューになったり3Dシューになったり
自機が大きくなったり小さくなったり主人公の名前がディースリーだったり
エンディングがバッドエンドだったりするシューティングならあったが、
強制横スクロールと任意縦スクロールのアクションシューティングってのは珍しいね。
ええ、フィロソマは好きですよボク。てらそままさきとフィロソマは名前が似てる。

Aボタンでジャンプ、押し続けるとブーストでどこまでも上へ飛べる。
ふわふわっとした挙動なのでクセがある。
Bボタンで攻撃。弾丸発射。
このゲームはグラフィックと音楽がいいんだよなあ。
地上を走っている時の足の火花とか、
空中から着地した時の足の火花と姿勢制御の仕方とか芸が細かい。
画面からちょっとはみ出してるくらいに巨大なボスの書き込みも秀逸。
ボス戦は音楽もイカしててとにかくカッコいい。
「ロボゲーはカッコよくなければならない。例え白黒GBでもだ!」
というスタッフの熱意が伝わってくるぜ。

ゲームはちょっとむずかしめ。
無限コンティニューなのはありがたいんだが、
無限コンテならいいだろう!とばかりに
初見殺しが多めになってるのでじっくり遊ぶ必要がある。
ステージ自体は短いしボスの耐久力もそこまで高くは無いから、
一度クリアしちゃえば割とサクサクすすめる。
横スクロールステージは画面が横にスクロールするのに縦長という構成なので、
敵の攻撃は0を描くように上下に大きく動くと避け易い。
縦スクロールステージはちょっとずつスクロールさせてザコを一匹一匹確実に。

こう書くと地味なゲームで実際そうなんだが、フルパワーアップ時はかなり爽快。
初期状態こそ銃口からちゃんと弾が出るようになっているものの、
2段階目のパワーアップから早々に放棄。
フルになると体全体……どころか、体からちょっとはみ出して弾が出るようになる。
この圧倒的火力で敵をゴリゴリ破壊しまくるのは実に気持ちいい。
ボスも結構サックリ殺せるぜ。
しかし一回死ぬと最弱に戻される上にこれだとザコにも苦戦する弱さ。
まったく極端なバランスだぜ。だがこのバランスのおかげで、
一回クリアしてパターンを全部見切ってからの2周目が楽しいのだ。

チマチマ進めていく地味なゲームではあるが、
グラフィックとBGMにバランスと光る部分は多い良作。
縦長画面の強制横スクロール&上下の任意スクロール
という構成も一風変わっていて良い。GBはこういう個性的なゲームが多いから好きだ。
ゲームボーイ初期作の中ではかなりレベルが高い一作だと思う。
ジャレコをクソゲーメーカーとか罵る奴ぁこいつを遊んでからにしてもらいたいね!

GBのジャレコ作品は何本かストックしてあるのでどんどん紹介していくぞ。
しかしゼオスいいねえ。久々に遊んだがよく出来てる。
ゲーム天国の次回作があるなら是非ゼオスを登場させて欲しいな。

声優は椎名へきるさんで。




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[ 2009/08/23 02:59 ] GBレビュー | TB(0) | CM(4)

絶対GAMEBOY主義6日目「バトル・ブル」

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今日はスーパーポテトで100円したバトル・ブルを紹介。
徐々にマイナー係数を上げていきますよ。

四角形の閉鎖されたステージの中で重機のようなメカを操作して戦うゲーム。
ステージ上においてあるブロックを
Aボタンで押して相手にぶつければ敵を倒すことが可能で
ノルマ数以上の敵を圧死させられればステージクリアだ。
ブロックは何かにぶつかるまで直進するので、離れた敵に当てることも出来る。
壁に密着などして動かせないブロックを押すと破壊することが可能。
ブロックを武器にして敵を倒し、
時には邪魔なブロックを破壊して退路を切り開きながら戦っていくのだ。

これが面白い。
普段はノロいけどこっちが近づくとスピードを上げる敵や、
斜めにしか移動しない敵、銃でガンガン攻撃してくる敵とCPUがなかなか個性的で、
この規則性がありそれでいてトリッキーな敵の動きが読んで
ブロックをブチ当てるのが熱い。待ち伏せしてブロックを当てたり、
正面から接近するとカウンターで先にブロックをぶつけられるので後ろから攻撃したり、
高速で直進するが曲がり角で一度止まる敵を先回りして狙い撃ちにしたり。
敵が2~3匹固まったところをまとめて潰せたりなんか出来ると最高に気持ちいい。

また面白いのが自機のパワーアップ要素で、
敵を倒した時にもらえるお金で新パーツを購入することが出来る。
最初こそカメのようなノロさでブロックを押した時にもスキがある自機だが、
強化していくとゲームセンターあらしが必殺技を使った時みたいな動きになってくる。
武器を購入すれば直接攻撃も可能。
最終的に高速で爆走し、猛烈なパワーでブロックを押し捲り、
ミサイルで敵もブロックも灰にするモンスターマシンへと成長する。
この最強っぷりが実に爽快。
自機を強化した時に「おお!強くなってる!」と実感出来るのはいいゲームよね。

全48ステージとボリュームもなかなか。
難易度はそこまで高くなく、コンティニューは無限に可能。
ゲームオーバーになるとお金は没収されるが
買ったパーツはそのままなので気楽にチマチマ遊べる。
パスワードが4文字なのも分かりやすくていいな。ちゃんと装備も引き継がれるぞ。

惜しむべきは単調さ。
チマチマと自機を強化して色々な敵と戦うのは非常に楽しいんだが、
自機がほとんど最強になって敵も出揃うステージ30辺りからは
変化が少なくて展開がやや単調になってしまう。
スピードの速い敵が増えてきたり、ノルマが厳しくなったりで変化はつけてあるんだが、
ボスもラスボスもいないからどうにも地味。惜しいなぁ。

丁寧な作りではあるんだが、あと一歩で名作になり損ねた佳作。
爽快感もある、CPUも個性的で自機の成長も楽しい。BGMやSEも○。
詰めの甘さはあるが、白黒ゲームボーイのソフトらしいアイデアに溢れた一品。
これが100円とかこれだからゲームボーイ発掘はやめられないぜ。

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萌えキャラもいるよ!萌えキャラも!
パスワード画面とエンディングにだけ出てくるヒロイン!
エマ・シーンから髪型のちんこっぽさを緩和させたような容姿です。




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[ 2009/08/21 05:41 ] GBレビュー | TB(0) | CM(1)

絶対GAMEBOY主義5日目「太陽の勇者ファイバードGB」

う~む、今回の夏休み企画は
「誰も聞いたことのないゲームを発掘するぞ!」
という試みでもあったんだが、
今の所ちょっとメジャー所に偏りすぎてる感があるな。
そろそろ変なゲームを投入しなければ!変なゲームは俺に任せろ!

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夏休み子供スペシャルだ!この中から1本選んでみるか?!

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これなんかはファミ通でTACOXが2点つけたことで知られている作品だ。
「つまんないから2点!」じゃなくて、
「加点する要素が皆無に近いから2点!」なゲームなので、
膨らませて紹介記事を書くのがかなり大変……ダメだ!違うのにしよう!

まあ変なゲームは色々用意してあるので
今回はジャブということでこの辺に落ち着けるか。

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太陽の勇者ファイバードGB!
アニメの太陽の勇者ファイバードをゲーム化した縦シューティング。
メーカーはなんとアイレムだ。
ファミコン版とゲームボーイ版の2本が発売されているうちのゲームボーイ版。
ファミコン版は「睡眠導入シューティング」として、
ゲームサイドやユーゲーで何回か紹介されたこともあり、
未プレイだがあまりの単調さに眠くなるだの一種の罰ゲームだのと
マイナス方向でかなり有名な作品だ。
ゲームボーイ版の話はあまり聞かないし俺も未プレイだし、
何よりシューティングだしで今回トライしてみたぞ。
ファミコン版より後の作品なので案外面白いかもしれない。

全5ステージ。Bボタンでショット、溜め撃ちで貫通弾。
アイテム取ってセレクトで武器チェンジ。
ショットは連射が利くのでバリバリ撃ちまくれるし、
貫通弾で敵の編隊を一直線で貫いたりのも可能なので、
最初に触った感触は悪くなかったんだが……。
敵の密度や地形ギミックの密度が異常なまでに薄く、
ついでに難易度も低いためなるほどこれはかなり単調。
ステージそのものは短いんだが、とにかく道中がスカスカなんで長く感じる。
ザコもボスも弱いっていうか1面~5面で難易度に変動がほとんど無いのが凄い。
激ヌルの1面からはじまって激ヌルの5面で終わる。これはだるい……。
武器チェンジしたって貫通弾を撃つ時に出るおまけの弾の軌道が少し変わるだけ。
またBGMもパッとしないのが。

ステージ間には会話デモや合体デモが挟まるんだけど、
これがBGMとかなしでほぼ無音なのでかなり寂しい。
ファイバードの合体シーンとか無音とかおかしくね?!

いよいよ最終決戦だ!合体!グレートファイバード!

……ってシーンで無音なのってどういうことよ!寂しいよ!
しかもグレートファイバードになっても貫通弾の威力が少し変わる程度だし!
デモ自体は書き込みも動きもそこそこなんだけどなぁ。

クリアまでに5ステージで15分。
松明みたいな物体から出てくる小型の敵3体を倒すとそのまま投げやりなエンディング
という盛り上がりの無さとやる気の無さでクリアした後は虚無感でたっぷり。
何やってんだアイレム。アイレムは4月1日にこれをネタにするべき。
ま、こんなソフトはGBキャラゲーという地獄の氷山の一角よ。
GB版は眠くなるまでは行かなかったが、
ファミコン版は全10ステージらしいのでそりゃきつそうだなぁ。
このノリで10ステージは遊ぶまでもなく眠くなるのが分かる。
そっちもそのうちやってみたいね。




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[ 2009/08/21 04:53 ] GBレビュー | TB(0) | CM(2)

絶対GAMEBOY主義4日目「スパルタンX」

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そもそもスパルタンXのGB版が出ていたこと自体が
あまり知られていないのではなかろうか。そんなことないかな?かな?
FCでスパルタンX2が出ていたことを最近になって知った俺が言うのもなんだけどさ。

というわけで今日の1本はGB版スパルタンX。
Aボタンでパンチ、Bボタンでキック、上ボタンでジャンプ。
雑魚敵を蹴散らしながら進む横スクロールアクションゲーム。
イージーモード
タイトルこそ同じだがFC版とは全然違う。
工場ステージやストリートステージ、列車ステージなどがあり、
チェーンソー持ったジェイソンもどきとか
火炎放射器……いや、爆弾発射機?で武装した軍人とか
ザコもボスも新規のものが多いため、完全な新作だ。
つかみ男とかは出てくるけどね。
シンプルなアクションゲームであるという点は共通しているが、
最大の特徴はサマーソルトキックが可能な点。
Bボタンでキックを出した瞬間に上キー入力でサマーソルト!
強力な多段攻撃で硬いザコやボスには非常に有効。
空中で反転した時に後方にも当たり判定があるため、
上手くやれば前方のヌンチャク男に多段ヒットを当てつつ、
後方から近づくつかみ男たちを一掃、なんて芸当も出来る。
これを狙ってガンガン出来るようになれば君も立派なスパルタクスだ!

難易度は恐ろしく低く、
ボス戦はサマーソルトでのゴリ押しや地形ハメで秒殺祭り。
ついでにステージも非常に短いため、
イージーモードだと誇張抜きに10分掛からずクリア出来るほど簡単。
ラスボスだってサマーソルト連発で即死だぜ。
「物足りねぇ!」という言葉が出る前にゲームが終わるほどのお手軽さ。
ただ、このお手軽さが凄くいい。
操作感の良さとステージの短さが丁度いいため、
これだけヌルいのに遊んでて非常に楽しい。
ボスのハメ技を色々探してみたり、
正攻法で挑んでみたり、パンチオンリーで挑戦してみたり
難易度が低くてステージも短いおかげで色々やってみようという気にさせられる。
ある意味凄く考えられたバランスだと思うな、これ。
ハードモードだと敵が本気で殺しに来るので一粒で二度おいしい。

この極限まで切り詰めたお手軽感と、そこから来る自由度はある意味希有。
個人的にはFC版のスパルタンXよりも面白いと思うなぁ。
簡単ですぐ終わっちゃうのに何度遊んでも飽きない名作。
FC版しか知らない貴方も是非。



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[ 2009/08/18 23:59 ] GBレビュー | TB(0) | CM(1)

絶対GAMEBOY主義3日目「コントラ」

ゲームボーイにはファミコン・スーパーファミコンや
アーケードで発売された作品と同名のタイトルが数多く存在する。
移植だったりオリジナル作品だったり実質続編だったり完全なベツモノだったり。
性能の関係やボタン数の問題でただの劣化移植となっている作品も多いが、
中には元タイトルの魅力をゲームボーイ上で完璧に再現している作品や、
元タイトルとは違った魅力を持った作品、
元タイトルをも越えた内容となっている作品も多く存在する。
「元タイトルを凌駕しているけど元がクソゲーなので別に面白くは無いし知名度も無い」
という稀な例としては「マスターカラテカ」があるけどまあそれは置いておいて。
今日紹介するのはゲームボーイでも元タイトルの輝きを失っていないソフトの一つ。

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GB版「コントラ」だッ!

何を削るかじゃない。どれだけ詰め込めるか!
どれだけゲームボーイというハードに魂斗羅の面白さを詰め込めるか!
そしてゲームボーイというハードで魂斗羅を快適に遊ばせるにはどうすればいいのか?
考え抜かれたそのゲーム内容は、
さながら高密度で圧縮されたダイヤモンドのように美しい。

ゲーム内容スーパー魂斗羅を彷彿とさせる場面が多いが、
基本的にはGBオリジナル作品で時系列もスーパー魂斗羅の1年後。
全5ステージで、奇数ステージはサイドビュー、偶数ステージはトップビューとなっている。
もちろん単純に撃って撃って撃ちまくる内容だが、
とにかくディフォ武器のマシンガンの連射っぷりが気持ち良い。
威力、発射速度共に高く、敵を薙ぎ倒すのは最高の一言。
また効果音がすっげぇ気持ち良いんだ。
オート連射で吐き出されるマシンガンのズガガガガガガ!って音とか
ボスに打ち込んでる時のチュチュチュチュチュチュチュチュチュイン!って金属音とか
コントラの良いところがちゃんと再現されている。
アクションゲームの気持ちよさを決めるのは効果音だよな、やっぱり。

メリハリのある敵配置に適度なステージギミック、ボス登場の演出など、
ステージ構成もよく考えられていて遊んでいて飽きさせない。
グラフィックの書き込みもかなりのもので、ボスや敵の造詣はもちろん。
風になびく木やカプセルに入ったエイリアンの泡、
点滅するエレベーターのランプなど、細かい部分まで凝っている。
それを彩るのが音楽。「かっけぇ」の一言。
1面ステージのBGMはお馴染みの「あの曲」だが、
GB音楽だとまた違った味があっていい。
それでいてエンディングの曲はどこか物悲しい。

難易度はかなり低い。
元の魂斗羅と比べると簡単すぎるというか、
多分コントラシリーズの中で一番簡単なんじゃないかなぁ。
最終ステージはさすがに結構手こずるけど、
全5ステージで1~4ステージは自由にステージセレクトが出来るからね。
しかしここもゲームボーイというハードに合わせてお手軽にした結果だろう。

初期武器の強さと低めに抑えられた難易度とステージセレクトで遊びやすく。
それでいて単調ではなく撃ちまくる爽快感が味わえるテンポの良いステージ構成に。
演出と効果音は魂斗羅らしくド派手に。
そして音楽とグラフィックにも妥協は許さない。
「ゲームボーイで発売された魂斗羅」以外の何者でもない完成度。
コナミ発売のゲームボーイソフトの中でもトップクラスのソフトだと断言出来る。
携帯ゲーム機の魂斗羅というとデュアルスピリッツがあるが、
魂の燃えっぷりじゃこっちも負けてないぜ。
魂斗羅未経験者から経験者まで。すべての人にオススメできる一品だ。

ちなみに俺の持っているコントラは、
コナミのGB作品が複数収録されているコナミコレクションシリーズ版のもの。
ゲーム内容は通常版と変わらないが、
最初のメニュー画面にガイド役としてときめきメモリアルのキャラが登場。
操作方法や攻略のコツなども教えてくれるぞ。

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コントラの解説をしてくれる藤崎詩織が見れるのはこのソフトくらいだろうな……。
俺、この藤崎詩織なら好きになれると思うの。


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[ 2009/08/17 23:59 ] GBレビュー | TB(0) | CM(6)

絶対GAMEBOY主義2日目「ドラえもん」

今日紹介するゲームは!

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「ドラえもん~対決ひみつ道具!~」「ドラえもん2~アニマル惑星伝説~」

の二本立てだ!
まずは対決ひみつ道具の方からいこう。
このゲームは子供の頃大好きでねぇ。何回も何回もやったわ。
何が素晴らしいってグラフィックよ。

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この会話デモの顔グラフィック!素晴らしい再現度!まさにドラえもんだ!
白黒GBのキャラゲーなんて内容がアレでグラがアレで、
ついでに何故か日本語もアレなゲームが多いんだが、
これはちゃんと原作に似てるし会話の雰囲気も出ているのがいいね。
別にGBのパトレイバーのゲームのバカにしてるわけじゃありませんよ。
発売が1991年にも関わらず、
のちにゲームボーイカラーなどで発売されたドラえもんゲーよりも
圧倒的に原作の雰囲気が出ている。のび太の泣き顔も実にいい。

ストーリーはドラえもんがこれまで使ってきたひみつ道具が
暴走を起こして敵に回るというもの。これは熱い。
1面のボスがタケコプターでラスボスがタイムマシンだぜ?
例の如く「ポケットの中のどうぐが~!」で
「みんなどこにいったんだろう?」からはじまるので、初期状態ではドラえもん一人。
唯一残っていた道具であるミチビキエンゼルと共に謎の世界を進むことになる。
ゲーム内容はアクションゲーム。
ドラえもんを操作してあちこちにどこでもドアが置いてある迷路ステージを探索。
ドアに入ると横スクロールシューティングステージ、
縦スクロールシューティングステージ、固定画面アクションステージなどに移行。
クリアするとひみつ道具や1UPが入手でき、
特定のひみつ道具を集めるとボス部屋のドアに入れるようになる。

ゲームとしては落ちてるアイテムを拾って撃って敵を倒すだけのシンプルなものだが、
随所に挿入される会話デモは顔グラ含めて原作らしい雰囲気がかなり出ているし、
ミチビキエンゼルにうそつき鏡に正直太朗にバリアーポイントなんて
結構マイナーなひみつ道具まで出てくるのも嬉しい。
パスワードがそのステージで助けられる仲間に
ちなんだものになってるのも分かりやすいね。
ジャイアンを救出するステージのパスワードだったら「まいく」
しずかちゃんだったら「おふろ」ってな具合にね。

あとメインで歩くことになる迷路ステージの不気味さが凄い。
形容しがたいデザインのザコ敵とBGM、宇宙とも異次元とも付かない背景。
悪夢の中を彷徨い歩いてるような不安さはなんともいえない。
俺、「昔のキャラゲーはどこか怖いゲームが多かった」って認識があるんだが、
多分子供のころに遊んだこのゲームとFC版キテレツ大百科の影響が強いと思う。
っていうかキテレツ大百科もこのゲームもエポック社じゃねぇか!お前の仕業か!

音楽のレベルもかなり高い。通常ステージもいい感じなんだが、
最終ステージのBGMはドラえもんゲームの中でも屈指の名曲。
ドラえもんゲーで名曲と言うとFC版ドラえもんの魔境編、
ギガゾンビの逆襲の地底編フィールド曲などが挙がるが、この2曲に勝るとも劣らない。
まさに最終ステージに相応しいカッコいよさ。
製作スタッフ的にも自信曲だったのか、SFCのドラえもんゲーでも使用された。
ただ、やっぱGB音源で奏でられる原曲が一番いいね。
SFC版は音色が柔らかくて原曲の勢いが大分削がれちゃってる。

キャラゲーとしてはいい感じだし見所も多いんだが、ゲームとしてはちょっと大味。
FC版ドラえもんみたいにゲーム性の違うステージが複数あるという構成ではあるが、
似たようなステージばかりな上に、1ステージ1ステージがやや冗長。
難易度の差はあるものの最初から最後まで似たようなステージの繰り返しで、
しかも結構長いステージをクリアしたら1UPがもらえるだけだった、
なんてのもあったり。1UPなんかそこら中に落っこちてるわ!
落ちている武器を拾うと武器チェンジが可能だが、
強力な武器がほとんど決まっている上に最初のステージからガンガン拾えてしまうので、
種類はいくつかあるが使う武器は決まってしまう。
バランスや操作性そのものは悪くないからそれなりに楽しいんだけど
難易度が低めなこともあって物足りなさがある。

でも当時のGBキャラゲーとしてはかなりレベル高いと思うなあ。
大味ではあるけど遊んでいて楽しいのは確かだし、
何よりドラえもん愛が感じられるいいゲームだよ。
ドラえもんが好きなら今遊んでも面白いと思うね。


で、1の1年後に発売された2作目「ドラえもん2~アニマル惑星伝説~」
こちらは大人になってから遊んだ。
基本は1と同じだけど欠点がだいぶ改善されて
アクションゲームとしてはより洗練されている。

ゼルダの伝説のような画面でマップを探索してアイテムを探し、
横スクロールアクションか強制スクロールの横シューティングステージに切り替わる。
敵がダラダラ出てくるだけだった1と違ってちゃんとステージごとに特色を出していて、
敵の配置やギミックを考えないと先に進めないようになっているし、
武器も適当に落ちてるものを拾って使うンじゃなく、
イベントで入手したものをいつでも切り替えて使うことが出来るシステムに変更。
それぞれの個性もハッキリしていて使いどころがある。
ゼルダっぽくなったというかRPGっぽくなったかな。
原作っぽさがよく出ているデモは健在だし、一枚絵も挟まるようになった。

ただ、キャラゲーとしてだったら1に軍配が上がるね。
1はゲームオリジナルシナリオで、しかもひみつ道具そのものが敵という
普通に映画か漫画で見てみたいような展開。
2は映画・ドラえもんのび太アニマル惑星のシナリオをなぞっているだけで、
会話デモの量自体も1の方が多いんから1の方が遊んでて面白いわ。
細かいシーンが全部カットされちゃってるせいもあって話自体もイマイチ。
あと2はしずかちゃんがジャイアンのことを
「たけしさん!」じゃなくて「ジャイアン!」って呼ぶシーンがあったり。
それキテレツ大百科のみよちゃんと混同してねぇか?!

銀河パトロールの介入がなく
ドラえもんが単独でニムゲの円盤群を壊滅させてENDだから、
シナリオ的には映画よりまとまってると言えるかもしれないが……。
いや!ニムゲとの決戦前ののび太とチッポのやりとりとかが一切無いからダメだ!
やたらフレンドリーなニムゲには笑ったけどさ。
マスク無しののび太が話しかけてるのに
「どうした、マスクをなくしたのか?」「ぼうず、早くうちに帰れ」とかやたら優しい。
映画だとのび太を速攻でとっつかまえたのに。
BGMや敵キャラも1に比べると普通になっちゃってるのも物足りないな。

まあ、グラフィックの原作っぽさは健在だし、2もキャラゲーとしてはよく出来てるよ。
1よりは歯応えもあるしね。
1も2も同社のゲームネタが入ってるのが楽しいんだよな。

「ギガゾンビのぎゃくしゅうかな?」
「それはファミコンでしょ!」

「ねむりのふえはどこにあるんだろう」
「ねむりのおうかんならしってるよ!」
「それはドラゴンスレイヤーがいでんでしょ!」


なんて会話があって吹く。ドラえもんのゲームでこういうネタは珍しい。
どっちもスネオとドラえもんのやり取りだけど、
やっぱりパパの友達にエポック社の社長がいたんだろうか。

1にはエポック社の「爆裂戦士ウォーリア」をモチーフにしたステージも存在。
敵キャラや雰囲気がそのまんまで、
やはりクリア後には「ばくれつせんし ウォーリアかな?」なんてツッコミが入る。
余談だがこの爆裂戦士ウォーリア、
発売から9年たってから「おはスタ~やまちゃん&レイモンド~」と
名前を変えてゲームボーイカラーで再発売されていたりもする息の長い作品。
キャラクターを山ちゃんとレイモンドに変更して色をつけただけという
割とムチャ振りなゲーム内容。
エポック社のGB参入第一弾だったらしいから、メーカー的にも思い入れが強いのかね。

ウォーリアの話題は置いておいてドラえもん。
俺は1の方が好きだけど2は2でいいところもあるし、
両方ぶっ続けで遊んでもクリアまでには3時間も掛からない。
ドラえもんが好きなら2本続けて遊んでみるのもいいかもしれない。
FC~SFC時代のドラえもんゲームはこういうよく出来た作品が多かったなあ。
最近でもDSでインティ・クリエイツ製の横スクアクションが出ていたり、
恐竜キングのグラ流用でカードゲームが出ていたり、どっちも評判が良かったり。
意外とキャラゲー化には恵まれているな、ドラえもん。





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[ 2009/08/16 23:59 ] GBレビュー | TB(0) | CM(5)

絶対GAMEBOY主義1日目「バットマン」

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ゲームボーイ特集第一弾はサンソフトのバットマン。
最初の一本にウケの良さそうなカードヒーローでもSaGaでも
ゼルダの伝説夢をみる島でもカエルのために鐘は鳴るでもなく、
サンソフトのバットマンを持ってくる辺りに俺の本気を感じ取って欲しい。

1989年発売というGB初期の最初期の作品ではあるが、
軽快な操作性にテンポの良さで今遊んでも楽しめる作品だ。
ていうかもう20年前なんだよな、1989年って。
通常弾や貫通弾やブーメランなどの武器を駆使してブロックや敵を撃ち、
穴に落ちないよう足場をジャンプして乗りついで行く。
横スクロールのシンプルなジャンプアクションシューティング。
キャラの小ささとふわっとした挙動のジャンプ、連射できる銃、
レスポンス良さに分かりやすく練りこまれたステージ構成と、
とにかく作りが丁寧で動かしていて気持ち良い。
キャラも敵もブロックも小さくてチマチマしているが、
敵を撃つ、ジャンプで穴を飛び越える、武器をパワーアップさせる、という
アクションゲームとしての根幹部分に手抜きが無く、
ステージも適度に短めなのでダレないのだ。

バットモビールに乗って戦うシューティングステージもあり、
キャラの小ささといいどこかマリオランド的。
難易度はそこまで高いわけではないが、
強制スクロールの最終ステージは歯応え十分。
ジャンプの挙動を体で覚えながら着実に進んでいかなければ
ラスボスのジョーカーの元へは辿り着けない。
繰り返される落下死に
「お の れ ジ ョ ー カ ー !」と何度叫んだことか!

ステージデモの一枚絵のクオリティの高さやノリの良いBGMも見逃せない。
白黒GB時代のキャラゲーは音楽もグラもヘボヘボなものが多いが、
バットマンはちゃんとバットマンのカッコ良さが出ている。
特にタイトル画面のBGM。
ノリが良く、それでいてどこか影のあるメロディーは絶品の一言。
とにかくデモも音楽もかっけぇ。さすが洋ゲー。
いや洋ゲーじゃないよ!サンソフト製だからね!

1989年の作品だけあって、ボスは3体だけとボリュームはあっさりしてるし
しかもそのうち2体は見た目がほとんど同じだったりはするので
少々食い足りない点はあるものの、今遊んでも素直に面白い。
テンポの良さと操作性の軽快さ、そしてカッコ良さ。
アクションゲームのお手本のような良質な作品だ。
油の乗っていた時期のサンソフトが製作したアクションだけのことはあるぜ。
ファミコン版も評判がいいみたいだが、このゲームボーイ版も是非。

続編としてバットマンリターンオブジョーカーという作品も出ていて、
よりバットマンらしくなったグラフィック、
壁蹴り、ワイヤーアクションなどの追加によってかなりパワーアップしているんだけど、
こちらは画面の見辛さと難易度の高さ、操作の複雑さであんまり楽しくなかった。
やはりこの初代GB版バットマンの手軽さが素晴らしい。




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[ 2009/08/15 23:59 ] GBレビュー | TB(0) | CM(4)
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