絶対SIMPLE主義

今回の舞台はハンバーガーショップ。
M……じゃなくてKの文字がトレードマークのクマドナルバーガー。
店内や事務所など全3ステージからの脱出を目指すのだ。

最終ステージでバッドエンドと真エンドに分岐し、
真エンドに進むルートだと新たなステージが解放されるという
DL版のTHE密室シリーズではお馴染みの仕様。



ハンバーガーショップなのに客も店員もいなくて主人公だけが取り残される！
しかも何故か店から出られない！怪奇現象だ！
というTHE密室ではお馴染みのパターンである。





店内は不自然なナンバーロックなどのギミックだらけ。
思わせぶりなヒントがあちこちに散りばめられているので、
とにかく画面を調べまくって突破口を見つけるのだ。



俺はシナシナになっているポテトも嫌いじゃないぞ……！



マスコットキャラクターであるドナルクマくんも登場。
オチも含めてちょっと謎めいたマスコットといった感じなんだが、
本作以降も3DSのTHE密室シリーズの顔として頻繁に登場し、
その度に良くも悪くもバカゲー的なインフレをしていくキャラクターである。
ドナルクマのテーマ曲や、恒例の「被り物ネタ」も1作目である本作から。

3DSのマイクに向かって息を吹きかける謎解きなど。
3DSの機能を一応活用する場面もあるが、
ボタンで代用出来ないだからちょっと面倒。



脱出ゲームとしては今回も安定した一本ではあるが粗も。
難易度は過去作に比べてやや低めだが、
元々高難易度がウリのシリーズなのでそれでも悩まされる場面はある。
にも拘わらず、シリーズ1作目から標準搭載されていた「メモ機能」が削除。これは痛い。
このシリーズは謎解きが複雑なのでヒントをメモしてそれを見ながら進む場面が多いのに！

3DS初期の作品なんで
「3DSにはゲームメモってのがあるらしいメモ機能いらなくね？」という判断だったのかもしれない。
あれHOME画面に戻らないと見れない上にソフトとして独立しているから使い辛いのよね。

操作性もカーソルをタッチ操作でもキー操作でも動かせるようになっているが、
DS時代は調べたい場所を直接タッチして調べることができたので操作性はむしろ悪くなっている。



脱出ゲームとして悪いデキではないが、
DSでは1作目ということもあって突貫工事っぽさが目立つ作り。
ドナルクマのデビュー作である点など見所はあるものの、
今遊ぶなら他のTHE密室シリーズでいいかも。

なんせ3DSだけでもこれ以外に10本以上出てるからな！