
Tank Troopers(タンクトゥルーパーズ) | ニンテンドー3DS | 任天堂タンクトゥルーパーズのレビュー行くぜ!
メーカー:任天堂
機種:3DSダウンロード専用ソフト
ジャンル:戦車アクション
発売日:2016年12月21日
価格:800円(税込)
任天堂が去年発売した完全新作の対戦型戦車アクションだ!

それぞれ違う特殊能力を持った個性豊かな「トゥルーパーズ」たちを選択し、
コミカルかつ激しい戦車戦が楽しめる内容。
オフラインでの最大6人対戦とダウンロードプレイに対応し、1人プレイ用のミッションも30種類収録している。
開発はスティールダイバーシリーズなどを手掛けた
VITEI。
PV見た時のワクワク感が凄くて期待して購入。
800円のゲームとして非常に気合入ってるんだが、
あくまでもメインは対人戦で、一人プレイのみだとちょっと辛い部分が多かったかな。
一人用モードは30種類のミッションに決められた戦車とトゥルーパーズで挑む「おまかせモード」と、
好きな戦車と好きなトゥルーパーズで挑める「マイ戦車モード」の2種類が存在。
ミッション内容はどちらも同じだが、使う戦車によって当然立ち回りが変わってくるぜ

マイ戦車モードで使える戦車とトゥルーパーズの獲得にはミッションクリアで手に入るお金が必要となる。
登場戦車は36種類で、ヤークトティーガーやKV-2、チハ、M4シャーマンや三突など実在戦車も多数登場。


上画面がゲーム画面で下画面にはセットしたトゥルーパーズや全体マップが表示されている。

スプラトゥーンのように、3DS本体を動かして狙いを付けるジャイロ操作と
スライドパッドで狙いを付ける操作を併用できるので、微調整しながらの撃ち合いが楽しい。
高低差や遮蔽物を利用して上手く敵の死角から狙い撃ったりね。
スコープを覗いての狙撃もOKだ。立体視に対応していて臨場感あるのも嬉しいぜ。

トゥルーパーズは冷凍攻撃や回復、スピードアップ、姿を消す、
爆弾設置、一定時間体当たりでダメージを与えられるようになるなど強力な能力揃い。
能力を使いながら、ステージ内に出現する回復アイテムを拾いつつドンパチしていくライトで楽しいノリだ。
敵は下画面に表示されていたマップの光っているポイントにいるが、
大まかな位置しか分からないので
接近してからどこにいるか自分で探す必要がある絶妙さも緊張感あって良し。
音楽は絶品。
戦争モノっぽくありつつ軽快で明るい楽曲の数々はタイトル画面からスタッフロールまでハズレ無しだ。

ステージや戦車の挙動など、ゲーム的な方向性で非常に作り込んであって悪いゲームではないんだが、
1人用のミッションはボールを戦車の砲撃で撃って飛ばして指定のポケットに入れるとか、
鉄球を砲撃で撃って特定の場所まで運ぶとか、変則的かつストレスの溜まるミッションが度々挟まったり、
突然尋常じゃなく難易度の高い防衛ミッションが始まったりとゲームバランスはかなり大味。

ボスである巨大戦車戦も無駄に耐久度が高いだけで時間が掛かるぜ
ミッションをクリアしてお金を貯めて戦車やトゥルーパーズを買うシステムだが、
特定のミッションで稼ぎプレイをしないとまともにお金が溜まらないレベルで入手できる金額が渋い。
おまかせモードを1周しても高い戦車をちょっと買ったら終わる程度しかもらえなかった……。
オーソドックスな敵戦車部隊との射撃ミッションや、
大量の敵戦車をトゥルーパーズの能力で次々に破壊するようなミッションは本当に楽しいのに、
ストレスがやたら溜まるミッションがそれを邪魔してくる。
難関ミッションをトライ&エラーで突破していく楽しさがあると言えなくはないんだが、
遊んでいてちょっと理不尽に感じる場面の方が多い。
レース系のミッションなど面白いものもあるし、
ほとんど動けない状態で遠くを横切る敵戦車を狙い撃つミッションなどは、
大昔の射的ゲームみたいなノリで好きなんだけどね。
メタルマックスファンに分かる言葉で言うと「戦車でバンバン」だこれ!

鉄球ミッションをすべてクリアするとスティールボールランみたいなこと言われるのは笑った。
トゥルーパーズたちはなかなか個性的な連中で公式サイトではマンガも公開されてるけど、
ゲームでは教官が時々喋るくらいで特に会話デモやストーリーがあるわけではないのも残念。

ゲーム自体は面白いし、対人戦ならかなり白熱しそうな手触りはあるんだけど、
一人プレイだとどうしてもバランスの悪いゲームという感想になってしまうな……。
オンライン対戦は無いし、CPU相手のフリー対戦も存在しない。
最終ステージのBGMやシチュエーションなどは不満点が吹っ飛ぶくらいには良かったんだが、
俺のように対戦相手のいない人間にはちょっとオススメ出来ないぜ。
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