絶対SIMPLE主義

死力を尽くしてSIMPLEシリーズを応援するブログ

超がつくほどのオーソドックスRPG「マジカルファンタジスタ」

マジカルファンタジスタはGモードがdsiウェアで500ポイントで配信するRPG!
クリアしたのでレビューするぜ!
携帯アプリのマジカルファンタジスタ3の移植だが、
単体で完結してるのでまったく問題の無い内容だ。
俺もdsiウェア版しか遊んだ事無いが普通に楽しめたぞ。

マジカルファンタジスタ|DSiウェア

こちらがdsiウェア版の公式。

マジカルファンタジスタ3

こちらが携帯アプリ版の1~3の公式。

なんか雰囲気もシナリオも1と2の方が面白そうな気が。こっちも移植しない?
「マジカルファンタジスタ3」が「マジカルファンタジスタ」として配信されたんだから
仮に1と2がdsiウェアに移植された場合は「ゼロ」とかになるのだろうか。

星の力の源である「アニマ」が失われ、滅亡に向かいつつある惑星エメラダ。
そこでは魔法の力で発達した王国と、
機械の力で発達した帝国による戦争が続いていた。
帝国に傭兵として雇われた主人公のヨハネとジュリアス。
そして帝国に滅ぼされた王国の生き残りであるウトナとユペル。
戦争に巻き込まれたこの4人が色々頑張っているうちに世界を救うという、
またベタなストーリーのファンタジーRPGですよ!
どことなく雰囲気や設定とかはFF6っぽいかなー。
技で「まどうレーザー」なんてあったし……。
かと思うと後半で唐突にガンダムのパロみたいなのが始まって俺が苦笑い。
あのシーンの皇帝の「んッ?!」は吹いた。そこで素にならないでくださいよ!

内容は1本道のRPGでおつかいイベントをこなしながらシナリオを進めて行く。
携帯アプリ生まれということでセーブが一つしか出来なかったり、
通常装備が武器と鎧の2種類だけとシンプルだったり、
街の人のドット絵が正面しかなかったり、
戦闘のグラフィックがちょっとショボかったりはするが、
全体的にテンポが良くてサクサク進むしボリュームもなかなか。

成長システムは経験値によるレベル制だが、
通常装備とは別にステラという要素があり、こちらでもキャラを強化出来る。
ステラを装備した状態で戦闘終了時に手に入るアビリティポイントを溜めて、
ステラを成長させ切れば様々な能力を取得できる。
取得できるのは単純なステータス上昇もあれば魔法やスキルなど様々。
強力なスキルが覚えられるステラは成長に必要なアビリティポイントも多く必要となる。
ステラは様々な種類があり、ボスを倒した時やイベント、
特定のステラを成長させることなどで入手が可能。つまりFF6の魔石ですな。

魔法やスキルは装備出来る数が決まっているので、状況に応じて入れ替える事も重要。
ここは敵が強いので回復魔法中心で行こうとか、
新しいスキルがあんまり強くないからやっぱり外していこうとかね。

戦闘はスピードの速いキャラから順番に行動する形式。
画面上部にキャラの行動順が表示されるので、
これを見て攻撃する寸前の敵を狙ったり、回復するタイミングを図ったりする。
強力なボス戦では速度アップやダウンの魔法を駆使すると有利に。
っていうか駆使しないと死ぬ!全体攻撃に回復が追いつかなくて死ぬ!

システム、シナリオともに本当にオーソドックスな内容なんだが、
ゲームテンポが非常に良く、戦闘もダンジョンもサクサク。
細かい部分だとタンスや壷を調べる時に
体当たりするだけで調べた事になるのが地味にありがたい。
SFC時代のRPGが好きな人が作ってるなあーって雰囲気で、
ドット絵もそこまで描き込まれてはいないがどこか懐かしい。
ステラを成長させてどんどん魔法やスキルを入手していくのが楽しいし、
シナリオもかなり尺不足で沢山出てくるキャラがあんまり活かせていないが、
メインの4人に関してはそれなりにキャラは立っていて悪くない。
逆に言うと「悪くないレベルでしかない」ってことでもあるんだけどね。
まあ、これもSFC時代のRPGっぽいノリと思えば
掛け合いとかイベントとかかなりそれっぽくはある。

なかなか遊べるゲームではあるんだが難点はやりこみ要素。
後半に入るとサブイベントでアイテム集めイベントが始まるんだが、
1回クリアした場所を隅々まで歩き回って探さないといけないのでだるい。
ドラクエで言うならゲーム終盤に小さなメダル集めイベントが発生
しかもイベントを起こさないとメダルが見つからない、みたいな感じ。
ラスボスより強い隠しボスの存在はありがたいけど強すぎて完全に運ゲー過ぎる。
アイテム図鑑があるが、一度しか戦えないボスからアイテムを盗み逃すとコンプ不可。
図鑑などを引き継いだ2周目なども存在しないので攻略サイトは必須。
などなど、やり込み要素があるのはいいんだけどちょっとマゾい構成で、
やりこみ気質の人は逆に辛い内容かもしれん。

まあ、普通に遊ぶ分には物足りない点もありつつもよくまとまったRPG。
「このゲームならでは!」って要素や魅力は乏しいが、
軽快なテンポとオーソドックスながらハマる成長要素で楽しませてくれる。
500ポイントでこのボリュームはなかなかのものだ。
「サクッと遊べる普通のRPGがやりたい」という人には十分オススメできる1品だぜ。

ちなみに同価格でdsiウェアのRPGだと
これもGモードが携帯アプリから移植したセパスチャンネルがあるが、
セパスがRPGとして微妙だけど尖がっててキャラとシナリオも良い。
マジファンはRPGとしてはそこそこだけどひたすらにオーソドックスで無個性と。
見事に好対照なのが面白い。
どっちも面白かったけど俺はセパスの方が好きかなあ。
やっぱRPGでシナリオとキャラと音楽が良いと大抵のことは許せてしまうのだ このエントリーをはてなブックマークに追加
[ 2011/01/12 06:26 ] DSiウェアレビュー | TB(0) | CM(4)

小粒ながら丁寧な操作感が光る「翔べよ!ドラゴン」

翔べよ!ドラゴンはdsiウェアではすっかりお馴染みになった
シルバースタージャパンが200ポイントで配信する作品。
銀星製のdsiウェアは色んな意味で当たりハズレが凄くて、
そこが個人的には非常に気に入っているのだけどコイツはどうか?

DSiウェア:アクションゲーム 翔べよ!!ドラゴン!

このあふれ出る1980年代のアーケードゲーム的なテイストがたまらん!
最近はエスカトスとかバレットソウルとか星霜鋼機ストラニア、
なんか80年代をイメージしたシューティングが急に増えてきたけど、
こういうのが80年代だと思うんだよね。いろんな意味で。

襲ってくる鳥を避け、落下してくる丸太や岩をジャンプで乗り継いで、
無限の高さがあるという滝(どういう設定だそれ)を
ひたすら上へ上へ登って行くだけというシンプルなジャンプアクションゲーム。
何回かプレイをしているとスコアが残らない変わりに
体力が無限になるモードは解禁されるが
基本的にモードは1種類のみ。ただ登る!スコアを更新する!それだけ!

キャラクターはバランスタイプ、スピードタイプ、ジャンプタイプの3人。
最初はバランスタイプのみだがプレイ回数を重ねるといつの間にか増えていく。
操作は方向キーの左右で移動、上を押している間は滞空時間アップ。下を押すと急降下。
Aボタンでジャンプ。2段ジャンプも可能。

携帯アプリでもよくありそうな単純な内容で、
敵の種類も少ないしモードも最低限のものしか無いんだけど、
方向キーの上下での調節や敵を連続で踏んだ時のコンボなど、
操作した時の気持ちよさがしっかり考えられていて遊んでいて楽しく、
ゲーム自体が単純なせいもあってなかなかハマる。
操作面だと
「2段ジャンプした状態で敵を踏むともう一回だけ空中でジャンプが出来る」
って部分が特にいいと思ったな。積極的に敵を踏みやすくなる。

キャラも一長一短がしっかり出ていて、
ちょっと触っただけだとジャンプ力の高いジャンプタイプが
圧倒的に使いやすく感じるんだけど、
ジャンプ力が低い分左右移動の速度と飛距離に秀でてる
スピードタイプも小回りが効いていて使い所があるし、
ライフが多いバランスタイプもなんだかんだで安定してる。
もちろんハイスコアは3人別々に記録されるのでそれぞれやり込める。

ホントに携帯アプリでよくありそうな内容で200円なりではあるんだけど、
操作性とかゲームのルールを最低限のところでキッチリまとめあげてる。
dsiウェアで似たような価格帯の似たようなゲームだと
“任天堂の本気”ことスカイジャンパーソルが存在するのがツライとこだが、
こっちはこっちで別の面白さがあるし、このユルい雰囲気がなんか好きだなあ。
ハズレの時はブレイクタクティクスみたいな本気でひどいのが来るんだが、
これはアタリの銀星だったね。すっごい小粒なゲームだけどオススメです。

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[ 2011/01/12 06:23 ] DSiウェアレビュー | TB(0) | CM(0)

これぞおてがるストラテジー「ARC STYLE:突撃!キャッスルアタッカーズ」

突撃!キャッスルアタッカーズは
アークシステムワークスが500ポイントで配信するdsiウェアだ。
360のキャッスルクラッシャーズとは無関係だぞ。
クリアしたのでレビュー!

ARC STYLE:突撃!キャッスルアタッカーズ

アークスタイルシリーズの1本で洋ゲーのローカライズでもある。
アークスタイルって値段もジャンルも内容もバラバラで
別にシリーズだから何か特徴があるわけでもないんだけどねー。

内容は全50ステージのリアルタイムシミュレーション。
公式ジャンルは「おてがるストラテジー」となっているな。
ストーリーらしいストーリーはほとんど無く、
1ステージも1~3分程度でサクッと終わるお手軽な内容だ。
システム・操作も非常に簡単。
ステージに配置された複数の城にそれぞれに兵士が待機しているので
自分の城にタッチして兵士を移動させたい城に向かってラインを引く。
基本操作はこれだけ。
後は一時的にステータスが上昇するスキルの発動操作と、
方向キーで出撃させる兵士の人数を選択するだけだ。
兵士の向かった先が自分の軍の城ならばそこで待機。敵の城ならば攻撃を開始。
途中で敵とぶつかった場合はそこで戦闘に。戦闘はすべてオートで行われる。

システムも操作も非常にシンプルなんだけどこれがなかなか面白い。
攻める時も守る時も兵士の数をしっかり考えて移動しなきゃいけないし、
落とされそうになっている味方の城に援軍を向かわせたり、
逆に手薄になってる敵城に兵士を向かわせて攻め落としたり、
兵士を派遣する時も少ししか兵士のいない城ならこのくらいの人数でいいなとか、
兵士の数がスゲェ事になってるから総攻撃をかけようとか調節が可能。
単純ながら結構戦略性があるし
ステージクリア時に手に入ったお金で自軍を強化させる要素もある。
1ステージが短く、操作も簡単で激戦になると適度に忙しい。
シンプルによくまとまっている1作。

ただ、シンプル過ぎるせいで遊んでるとちょっとダレてくるかな。
敵は強くなっていくんだけどステージ構成が最初から最後までほとんど変わらない。
最初から最後まで城がズラッと並んでいるだけ。
その上で城と城の間の移動に制約がないので、
分かりやすいといえば分かりやすいんだけど少々物足りないかな。
例えばステージ左上の城からステージ右上の城に移動する時に
間に敵の城があろうがなんだろうが制約は一切無い。
橋や川で区切られていて移動に制限があるとか、
そういう要素も全然ないから薄味。
一応橋や川は出てくるんだけどただの背景なんでね……。
ここら辺にもう一捻りあれば更に面白くなったと思う。

1回クリアしたステージを再プレイすることで
自軍を鍛えるためのお金を何回でも入手できるんだけど、
かなり簡単に稼げるので、
難しいからってしっかり鍛えると極端に簡単になり過ぎちゃうことも。

まあ、ちょっと物足りない点はあるものの、
1ステージも短いが全50ステージとそれなりに数はあるし
やはりこの「おてがるストラテジー」の名に恥じない操作感と
システムは遊びやすくていい。激戦になった時の、城を相手に奪われつつも
こちらも敵の城を落としまくる場面なんかはなかなかアツいぜ。
dsiウェアのシミュレーションゲームはTD系が中心なので、
こういう違った切り口でちゃんと遊べる内容なのはそれだけでも価値があると思う。
500ポイントならば十分な内容だな。

パワーアップした続編とか出たらやりたいがどうだろう。
アークさんどうですかね!

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[ 2011/01/12 06:15 ] DSiウェアレビュー | TB(0) | CM(0)

製作スタッフが犬好きじゃないのは分かった「イヌスキ ~Go Fetch!~」

12月21日に配信されたばかりのdsiウェア、イヌスキをクリアしたのでレビュー行くぜ!

イヌスキ ~Go Fetch!~

メーカーはアイシーエムジャパン。
ゲームのトップだとAIYA Studioという表記が。アイヤースタジオ?
アイシーエムジャパンはポールの冒険という、
恐らくdsiウェア史上でもっとも珍奇なゲームでデビューしたメーカーだったので
ちょっと期待していて、
公式見るとなんかマップも広そうで割と面白そうに見えたんだけどね……。

まずレビューの前に公式を見てもらいたい。

>『イヌスキ ~Go Fetch!~』は、あなたが子供時代に初めて飼った子犬、
>その子犬と遊んだ楽しい記憶を思い起こさせてくれる、そんなゲーム。
>イヌを飼っている人も、飼いたい人も。すべてのイヌスキな人たちに贈る、
>可愛いイヌたちとの、ふれあいアクションゲームです。


とあり、ジャンルもふれあいアクション。
スクショを見ると3Dの様々なフィールドを子犬が駆け回っている。

この説明で実際の内容が
「子犬を操作してご主人様の投げるボールを取ってくるだけのゲーム」
だったと誰が予想出来ただろうか!
主人公と子犬がコミュケーション取りながら色々するゲームだと思ってたから
いざプレイして唖然としたぞ!なんだよこれ!

子犬の飼い主である少年がステージのどこかにボールを投げるので、
タッチペンで犬を動かして拾いに行くゲーム。
一応主人公は少年で犬に指示を出すゲームだと説明書には書いてあるが、
遊んでいてそういう感じは全然しねぇ。犬になってボール拾いさせられるゲームだよ。
悪い意味で犬の気持ちが味わえるゲーム。

内容は全6ステージ×3ミッションの合計18ミッション。
「ボールを取る→少年の元に戻る」を繰り返して
制限時間以内にノルマを達成出来ればクリア。時間切れでゲームオーバー。
何かにぶつかったりするとダメージで、体力がゼロになってもゲームオーバー。
子犬は一度走り出すとボールを取るか、少年の下に戻るか、
何かにぶつかってダメージを受けるまでは止まる事が出来ない。
操作はタッチペンでタッチした方向に方向転換。子犬自身をタッチでジャンプ。
ステージ内にはランダムで出現するアイテムの他に、
触ると1秒ほど操作が聞かなくなる鳥や、
一定時間追いかけてしまう子猫なども存在する。

ゲームとしては実は「イライラ棒」に近い。
画面内に存在するものはアイテムと少年とボール以外のほぼすべてがダメージソース。
楽しげな滑り台、ボート、家、植木鉢、すべてが敵だと思え!
この状況下で、ひたすら走り続ける子犬を
どうにか制御してぶつからないように動かすゲームだ。
子犬は小回りがまったく効かないので方向転換や制御はかなりシビア。
しかも狭い道がやたら多い上に、
何かにぶつかった時は止まってからの方向転換は出来ても無敵時間は無い。
変なところでぶつかってしまうと連続でダメージを受けて体力をゴリゴリ削られることも。
狭い道でボールを通り過ぎてしまうとダメージが確定したりなかなか厳しいゲーム
アイテムもランダムなので「そんなトコに出されても…」って場所に頻繁に出現。

主人公の少年も、植木鉢と石と建物に囲まれた空間にボールを放り込むとか、
ちょっとした離れ小島にボールを乗せるとか、
落とし穴だらけの細い道の奥にボールを放り込むとか、
投げ方が非常に陰湿で犬が嫌いなんだなと思える。
少年が一球しかボールを投げてないのに
ステージの3箇所とか4箇所にボールがばら撒かれたりもする。分身魔球だと……。

中盤を過ぎると川をジャンプで飛び越える必要が出て来るんだが、
またこのジャンプがかなりシビアで辛い。
タッチペンで方向を指示しながら犬自身をタッチしてジャンプってやり辛いよ!
水に落ちたらダメージ&タイムロスだ。

ステージは6種類あって、海岸や遊園地など結構種類は豊富なんだが、
やることといえば全部ボール拾い!マジでこれだけ!
川があるとか落とし穴があるとか狭い道が増えるとか、
そういう嫌な違いはあってもゲーム自体は最初から最後まで代わり映えしない。
全6ステージ×3ミッションの合計18ミッションという書き方をしたが、
ミッションはスタート地点が違うだけです。

演出らしい演出は一切無く、少年のセリフはボールを投げる時の「取って来い!」のみ。
淡々とボール拾いをこなしていくだけの内容だ。
あとこのゲーム、最終的に3匹の子犬が使えるようになるんだが……。
主人公の少年がお腹をすかせた1匹の子犬にお菓子をあげて仲良くなる、
というオープニングイベントからはじまるのに対し、
2匹目からはゲームを進めると「新しい子犬をもらいました!」と唐突に表示されて
なんのイベントも無く使える犬が増えるだけというやっつけっぷり……。
犬は3匹とも見た目と性能が違うだけでモーションも鳴き声も全部一緒。

最初の犬はかなりのロースペックなので2匹目と3匹目しか使わなくなる。
少年がボールを一度に3個とか4個とか投げる事もあるのに、
1匹目の犬は一度に拾えるボールが1個だけ。
2匹目は3個までストックが可能で、3匹目は2個までストック可能。
スピードや体力なんかでは1匹目が勝ってる部分もあるんだが、
このボールストック数の差がデカ過ぎるぜ。

そしてエンディングは無く、最後のステージをクリアした瞬間にスタッフロール。
これがまた黒い背景をバックに犬が動くだけという味気ないもので、
終わると何事も無かったかのようにタイトルへ。

「イヌスキ」ってタイトルで「ふれあいアクション」っていう説明なのに、
ゲーム内容から犬に対する愛情がまるで伝わってこない!
ゲームとしても神経をすり減らすだけで全然面白くない!
まあ、頑張ってクリアしたら結構達成感はあったけども!

ポールの冒険は味わい深いゲームだったんだけど、
参入第二段のイヌスキは本当にしょうもないだけのゲームになってしまったな……。
割と期待してただけに残念だったぜ。

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[ 2010/12/24 14:11 ] DSiウェアレビュー | TB(0) | CM(5)

暇つぶしなら…「バトリールシリーズ01リールガン/バトリールシリーズ02蒼桜-沖田編-」

未レビューのdsiウェアが溜まりすぎてて新作が買えない!
どんどん消化していかなければ!
というわけでバトリールシリーズのレビュー!

バトリール シリーズ01 リールガン

バトリール シリーズ02 蒼桜-沖田編-


バトリールシリーズは六面堂が配信するスロットゲーム。
実機シミュではなく、ボス戦やミッションモードなどのやりこみや、
派手な演出の搭載をウリにした新感覚のオリジナルスロットゲームだ。
1本500円でリールガンと蒼桜の2作同時配信された。
基本システムは共通でほとんど見た目とキャラが違うだけなので同時レビュー。
リールガンは2Dの演出が多めで、蒼桜はすべて3Dの演出。
配信前は新感覚な感じがしたが、
やってみると普通のスロットゲーという感じでそんなに新鮮味は無いかな……。

通常画面でスロットを回して絵柄を揃え続けるとテンションゲージが上昇して、
色々な演出が発生しやすくなる。777をそろえるとアクションステージに移行。
777が揃わなくても延々と遊んでいると移行するので
単純にテンションゲージに絡んだ確立かもしれない。
アクションステージは主人公に近い位置のザコをリールストップで倒して行くザコ戦と
攻撃ミスの絵柄を止めないように絵柄を揃えてボスの体力を削っていくボス戦。
出てくるザコとボスはどうも1種類だけみたいで、繰り返し遊んでいると単調。内容も単純。
演出もそんなにパッとしないっていうか効果音が抜けすぎ。
リールガンだと主人公の銃声はうるさいくらい響くのに、
敵の爆発とか車の横転音とか必殺技のビーム音とかは効果音ナシなので、
見ていてスカスカした印象しかない。
キャラもセリフが一切無いので遊んでいてどういうキャラなのか、
どういう設定なのかイマイチ分からない。
ちょっとした仕草から想像してみるのも悪くは無いけど、
そういう楽しみは最低限の説明があってこそだと思う。
ミッションモードの後半はかなりキツい目押しが必要になるが、
メインモードだとゆるいバランス。

集めたメダルでギャラリーモードを開放していく要素があるので、
「なんだよ単調だなー」とか思いつつ延々と遊んでしまう中毒性はあるが、
まあこれはバトリールが面白いんじゃなくてスロット自体が面白いんだよな。
ギャラリーモードにはゲストイラストが存在していてそれぞれ違う絵師が担当している。
斎創、cola、poki、すーぱーぞんび、青参の5人。
知ってる人が誰もいない……。同人方面の人っぽいのは名前から分かる。
リールガンはちょっとエロめのイラストもあったり。

リールガンと蒼桜の違いはグラフィックやリールデザインやキャラくらいで、
ザコ&ボス戦の構成やシステム自体は両方とも一緒なので
2本一緒に買うとコストパフォーマンスは非常悪い。
メインテーマが一緒でアレンジ違いなトコなんかは好きなんだけどね。

暇つぶしとしては悪くないんだが……。
本当にそれだけの内容で500円出して買うほどかというと厳しいし、
2本セットで買うとなるともっと厳しい。
やりこみ要素入れるならシステムをもっと凝るべきだし、
演出やキャラで押すのならそこをもっと凝るべきだし、
2本同時配信するくらいなら1本にしてもっと作りこむべき。
遊べなくはなんだけど全体的に中途半端な内容だ。

「バトリールシリーズ」とか「沖田編」とか付けてる辺り、
シリーズ化のつもりだったんだろうけど03が出ることは無いだろうな……。
なんとも切ない。


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[ 2010/12/22 23:00 ] DSiウェアレビュー | TB(0) | CM(1)

200ポイントの眩き太陽「スカイジャンパーソル」

忘れた頃にスカイジャンパーソルレビュー行くぜ!

スカイジャンパーソル公式サイト

スカイジャンパーソルは200ポイントで配信中の任天堂謹製dsiウェア。
空から落ちてきた太陽の子供ソルを操作して大空を目指すゲームだ。

操作は方向キー+Aボタンで狙った方向にアーム発射。
アームで何かに掴まっている時にAボタンでジャンプ。
Yボタンでボム。Xボタンで画面スクロール。
ソルは縦長のステージに点在する「グラップルポイント」を
アームで掴んでいくことでどんどん上に登っていける。
道を塞ぐ敵を避けたり、ちょっとした仕掛けをクリアする箇所もあるが、
基本はアームを伸ばして掴む!ジャンプ!掴む!ジャンプ!の繰り返し。
ステージの頂上に存在するゴールポイントを掴めばクリアだ。

モードはスコアアタックとエンドレスの二つがメイン。
スコアアタックは全10ステージを1つずつクリアしてハイスコアを狙うモード。
エンドレスはこのモード限定の制限時間増加アイテムが出現するので、
これを適度に取ってタイムオーバーにならないように頑張って生き延びるモード。
スコアアタックをすべてクリアすると
全10ステージをぶっ通しで遊ぶデカスロンモードも登場する。

ゲームとしてはこういう上へ上へ登っていく内容のシンプルなゲームは
dsiウェアでも珍しくないし、最近はdsiウェアの200円ゲームでも
全50ステージ!みたいなのが増えてきた中これは10ステージ。
しかし決して単なる安物では無い。丁寧に作りこまれた任天堂ド本気の一作よ。

ステージ構成はよく練られていて、
触るとダメージを受けるエネミーはしっかり動きを読まないといけないし、
グラップルポイントは掴むとソルがロケット真上に発射されるものやワープするもの
スイッチになっていて全部掴むと新しいポイントが出現するものなど種類も色々あり。
得点アイテムや回復アイテム。
アームの飛距離が伸びるパワーアップアイテムやボムアイテムも存在。
単調にならない良いアクセントになっている。
アイテムはアームで取ってもいいし、直接体当たりで取ってもいい。

画面内の敵を一掃してジャンプするボムは気持ち良いし
緊急回避としてもかなり使いやすい。
使わなければ使わないでクリア時にポイントとして加算される。

一度掴んだグラップルポイントはしばらく色が黒くなってしまうんだが、
色の黒くないポイントのみを連続で掴んでいくと、
一定回数を越える度に高得点+ボムが手に入るUFOがどこからともなくやってくる。
ハイスコアを狙うならこれは必須のテク。
UFOを連続で取っていくと得点が上昇していくのがまた熱い。

ジャンプのてっぺんでソルの体が発光した瞬間にアームを伸ばすと
通常よりも長くアームを伸ばせる。
これもうまく使えば非常に効果的なテクニックだ。

操作はシンプルながら様々なテクニックやギミックが存在し、
それでいて動かしてて素直に楽しいと思える内容。
このゲーム、操作感がホントに良いんだわ。
ジャンプの挙動がフワッとしていて、
方向キーでジャンプ中の軌道もグリグリ動かせるからかなりムチャが効いて楽しいし
アイテムを取ったりポイントをアームで掴んだ時の感触もいい。
ジャンプして敵を避けながらアームを伸ばしてアイテムをキャッチし、
そしてもう一回アームを伸ばしてポイントに掴まる!
みたいな動きがサクサク出来るのよ。この操作感の良さがこのゲームのキモだね。

1ゲームがそんなに長くないからテンポも良し。
アイテムを取りまくりながらどんどん上に進んでどんどん得点を稼ぐ!
それだけなんだけど、それだけだから面白い。
ポイントに掴まっている間は画面をスクロールさせて周りの確認も出来るし、
ハイスコアを狙わずに進む分にはゆるく楽しめる難易度。
まあ最終ステージは結構な長丁場でそれなりに難しいけどね。

調子良く進んでいたのにポイントを掴み損ねて落下した時の
金玉がヒュッとなる感じはなかなか凄い。
ポイントを掴み損ねると同時に
物凄いスピードで落下しながらゴォォォォォォーーーッと背景が流れて行く!
「どこかに引っかかってくれー!」と叫びながらアームを連射して
結局ダメだった時の愕然っぷりも何故か楽しい。
ちなみに落下スピードが一定以上の時にグラップルポイントをつかめると
スイングバックが発生し、一時的に無敵状態となって一気に大ジャンプが出来、
落下距離に応じてボーナスも入ったりもする。

このゲーム性に加えてチェックリストという項目も用意。
PS3ユーザーにわかりやすく言うとトロフィー。
360ユーザーにわかりやすく言うと実績
人類にわかりやすく言うとTHEお姉チャンバラのクエスト。
「エンドレスモードで高度○○メートル以上まで到達せよ」
「スコアアタックで○○ポイント以上獲得せよ」
などの項目が30も用意されており、全部埋めるには相当なやりこみが必要。
レコードにはステージのどこかに隠されたメダルを探すものや、
ボムでエネミーを15体以上倒すものなど、
単なるスコアやノーミス以外にも変則的な条件が存在し、
ゲームをさらに奥深いものにしている。システム自体が単純でテンポがいいので、
気負わずにちょっとやってみようかな、とトライ出来るのがいいね。

欠点はグラップルポイントに掴んでる時に周りが見渡せるんだけど、
もうちょっと遠くまで見渡せるようにして欲しかったかな、くらいか。

あとこのゲーム、任天堂製で主人公が太陽なので、
エンディングは砂漠を歩いているヒゲの男をソルが襲撃して
亀の甲羅で撃退されるバッドエンドかと思ったけど違ってて安心した。

ssNEC_0093.jpg

ていうかグラフィック的にはスーパーマリオ3の太陽じゃなくて
スーパーマリオワールドのケセランパサランだなこれ。
このロゴとグラフィックの「一昔前の任天堂タイトル」っぽいとこがなんかいい

アームを伸ばしてポイントを掴んでひたすら上に登る!
それだけで決して派手なゲームでも斬新なゲームでもないが、
シンプルな操作と奥の深いルールとやりこみ要素を兼ね備えた丁寧な作りが光る。
任天堂が満を持して送り出したまさに太陽のように眩しい一本。
200円で買えるdsiウェアの中では間違いなくトップクラス。
任天堂が本気出すとおっそろしいなあ……と久々に思わされたわ。

基本的にはタッチペン非対応のゲームなのに
タッチ操作でタイトル画面の背景を動かすことが出来たり、
DSをスリープ状態から復帰させると音が鳴るとかちょっとした遊び心も好きだね。

これで200円。イチオシだぜ。

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[ 2010/12/18 07:30 ] DSiウェアレビュー | TB(0) | CM(0)

アルテピアッツァ名誉挽回の一作「アロー・オブ・ラピュタ」

アロー・オブ・ラピュタのレビュー行くぜ!

アロー・オブ・ラピュタ

アロー・オブ・ラピュタはオプーナでお馴染みのアルテピアッツァが
500ポイントで配信するdsiウェア。

内容はタワーディフェンスタイプのシミュレーションゲームだ。
敵が本拠地に向かってリアルタイムで進軍してくるので、
通り道に兵士を設置して撃退!
配置場所をどうするか。敵を倒した時に手に入るお金をどうするか。
刻一刻と進行を続ける敵を前に試行錯誤して
いかに効率良く撃退するかを模索するゲームだ。
dsiウェアでは結構多いねタワーディフェンス。
アルテピアッツァはこないだ出したアクセルナイツがちょっとひどかったので、
ラピュタも見た目は面白そうだけどどうかな?と不安だったが杞憂だったぜ。

シナリオは天界と地上の軍勢が浮遊城砦ラピュタと、
それに搭載されたラピュタ砲を武器にして復活した魔王軍と戦うという、
ファンタジー+科学というこれはこれで王道なものとなっている。

モードはシナリオモードとバトルモードの2種類。
シナリオモードは全16ステージを攻略して行くモード。
バトルモードは高難易度モード。ステージは一緒だが難易度が違う。
使える兵士は剣士、弓兵、聖騎士、魔導士、ハンマー兵の5人。
特徴が違うのはもちろん、弓兵と聖騎士と魔導士の3人は専用スキルを使える。
成長は敵を倒した時に手に入るゴールドと、敵を倒した時の経験値。
スキルは敵をある程度倒す度に手に入るエネルギーを使って発動。
基本はオーソドックスなタワーディフェンスだが、ラピュタの特徴はルート構築。

最初は本拠地に続く道の脇に兵士を配置する形式だが、
途中から本拠地までの道がスカスカなステージになり、
兵士を直接、道に配置することが出来るようになる。
そのままだと敵が本拠地まで一直線に突っ込んでくるので、
上手く兵士で道を塞いで、
敵が蛇行するような動きをするように誘導しなければならないのだ。
敵の出現場所が複数あったり、
スピードの高い敵を後半になっていきなり突っ込ませて来たりと、
一筋縄では行かなくて面白い。敵が複数の箇所から来るのなら、
兵士を上手く配置して道を完全に一本にしてしまえばいい!とか工夫が大事よ。

ちなみに「こんなことするなら兵士で道を完全に塞げばいいのでは……」
と思って実行しようとすると
「その配置はラピュタのバランスが崩れるからダメだ!」とか理不尽なことを言われる。
まあ、ゲームなんて基本的に理不尽なものですよ。

ルート構築以外にも、手に入ったゴールドを使って砲台や護衛船を設置して
敵がステージにやってくる前に体力を削ったりすることもできるし、
特定のステージではスキルパワーを使って
ラピュタに搭載されたラピュタ砲を制限時間以内に充電する必要があったりもする。
ステージクリアで手に入るゴールドで
スキルやラピュタのパーツを強化する成長要素もある。
色々な要素があって戦闘中も適度に忙しくて緊張感あり。

シナリオはそんなに分量があるわけでもないんだが、
キャライラストはいい感じで女の子はみんな可愛いからそれなりに楽しい。
ていうかゲームオーバーになった時のコントが
ほぼ全ステージにあるせいで
敵キャラであるホイッグとトーリーの2人が異様にキャラ立ってる。
ホイッグとトーリーが主人公倒すたびにうな重やらカニやらを
お祝いに大量プレゼントする魔王様がいい上司過ぎる……。
特に最終ステージでゲームオーバーになった時のプレゼントが凄い。
魔王様のお祝いが豪華になっていくから最後は何かと思ったら……それ俺も食いたい!
主人公側のキャラだと主人公の兄貴のギュンターが好きだなあ。
分かりやすい二枚目キャラであのコテコテなセリフ回しがいい。
スタッフロールに流れる一枚絵も種類が豊富だしどれも楽しげで気に入った。

欠点は難易度の物足りなさ。
中盤くらいからルート構築の必要が出てたりと
やることが増えてかなり苦戦したんだが、
それを乗り越えて後半戦になるとプレイヤーが慣れてきて逆に一気に簡単になる。
最終ステージも最初遊んだ時はギョッとしたけど、
結局そのまま初見でクリア出来てしまった。
バトルモードは少し手ごたえあったけどこれもそこまで苦戦はしなかったな。
シナリオモードの中盤が一番難しくて一番面白かったわ。

スキルやパーツの成長・強化がかなり強力なので、
こっちをしっかり強化しながら進めてるとさらに簡単になる。
バトルモードは成長要素無しで挑むようにすれば良かったと思うよ。
一度スキルやパーツを成長させちゃうと戻せないのよね。
特に「獲得ゴールドアップ」のスキルがあまりに強いので
途中から封印して進めてたんだが、それでもあんまり苦戦しなかった。
そういえばスクエニのクリスタルディフェンダーズも
獲得ゴールドが上がるシーフがえらく強かった記憶が。
こういうゲームで獲得金額アップは鬼門か。まあ金のやりくりが大事なゲームだしね。

あと、斜めから見たクオータービューのゲームなので、
兵士を配置する時にやや位置関係が分かりづらいのと、
兵士のスキルを発動してるかしてないかが
攻撃のエフェクトでしか判断できないから分かりにくいのが気になった。
音楽もあんまり印象に残らなかったな。
鐘の音が頻繁に入ってる辺りはベイシスケイプらしいんだけど。
ラストステージの曲が通常と一緒ってのもね。

少々気になる点もあったが、
全16ステージ×2とボリュームはなかなかのものだし、
500ポイントならばかなり良く出来た作品だ。
やっぱタワーディフェンスおもしれー!って思える一本。
アクセルナイツはとてもオススメ出来ないが、こっちは胸を張ってオススメ出来るぜ。
見事汚名返上アルテピアッツァ。次回作も楽しみにさせてもらうよ!

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[ 2010/12/12 05:39 ] DSiウェアレビュー | TB(0) | CM(4)

RPG詐欺と言われても文句は言えない「RPG脱出ゲーム」

インテンスの最新作!RPG脱出ゲームのレビュー!

RPG脱出ゲーム

RPG脱出ゲームは脱出ゲームとRPGの華麗なる融合ということで、
キャラデザに安達洋介。音楽に古代祐三を起用。
戦闘シーンやダンジョンやステータス画面など、
古き良き3DRPGの世界を体言した作品のように見えたが、
実際やってみるとRPGでもなんでも無いじゃねーかこれ!

基本は3Dのダンジョンを移動する形式で、
部屋に入ったりすると固定画面で
あちこち調べる脱出ゲーム風の画面に切り替わるのだけど
まず実質的にRPG要素がほとんど無いと言っていい。
戦闘はすべてイベント戦闘で敵の種類も色違いを除くと5種類にも満たない。
戦闘がすべてイベント戦闘なのでもちろんステータスもただの飾り。
ダンジョンは2フロアのみでしかも恐ろしく狭い。
上画面のマップ表示とかマップへの書き込み機能とか一切使う必要ないぞこれ。
ていうか上画面にマップが表示されるのは1フロアだけだし!

脱出ゲームとしてもボリュームは少なく、俺は1時間30分くらいでクリア。
しかも最初のフロアで結構悩んだ末の1時間30分よ。
ダンジョン2フロアを越えると
ちょっとした塔(一本道の通路と部屋が何部屋かあるだけ)が二つあって
そのままラスボスで終了。あんまりなボリュームの無さ。

謎解きも難易度が低く、その割に調べる場所が分かりにくかったり、
ひたすら歩き回らせるだけで面白くなかったり(これはTHE密室でもあったけど)、
これまでのTHE密室みたいに
3Dの部屋で視点切り替えながらあちこち調べたりが出来ず、
1枚絵をあちこち調べるだけ。しかも使い回しだらけという惨状。

古代祐三の曲はそれっぽさはかなり良いけど曲としてはあんまり印象に残らないし、
そもそも無音で進むシーンがほとんどだったりであんまり生かせていない感じ。

ダンジョンの雰囲気や少ないボリュームにギッシリ詰め込まれた小ネタは悪くない。
壁にぶつかると「イテッ!」とか表示されたりね。
何故か協力開発にハドソンがクレジットされているだけあって
ハドソン関係の小ネタが異常に多い。

ssNEC_0073.jpg

ハチ助と名人の格言も登場。

主人公はよく喋るし、軽いノリでのしょーもないギャグや思い込みでの突っ走りは笑える、
ただ、ハドソンパロとおふざけがあまりに多すぎてくどくは感じたなあ。
面白いんだけどずーーーーーーーっとそれだけが続くのでちょっとね。
公式サイトにブラウザで遊べるweb限定脱出ゲームがあるけど
これはさらにパロネタがくどくてさすがにちょっとうんざり。

こんな内容なのに次回作への引きで終わってるという……。
これでRPG要素をウリにした紹介してたのは、
さすがに詐欺と言われてもまったく言い訳できないレベルだよ。
色んなダンジョンがあって、ちゃんとした戦闘とレベルアップがあって、
しっかり遊べるようにしか見えないもの。

なんていうかこれまでの作品と比べてあまりにもクオリティが低くて
インテンスどうしちゃったの?!って思った一本。
THE密室とのシステムの違いや難易度の低さは
新しい方向性として納得は出来るがそれ以外があんまりにも。
キャラのノリやテキストは嫌いじゃないし、
素材としてはいくらでも面白く出来そうのにねぇ。
200円なら許せるけど500円はちょっと無い。
公式サイトでは凄く面白そうに見えただけに残念だったぜ……。


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[ 2010/12/12 05:39 ] DSiウェアレビュー | TB(0) | CM(3)

もう少しお手軽なら「瞬間ツブツブ潰し」

瞬間ツブツブ潰し

瞬間ツブツブ潰しはジースタイルが200円で配信するdsiウェア。
画面上のツブツブをタッチペンで10秒以内に全部潰せばクリア、
というタッチペンアクション。全100ステージだ。
単にツブすだけ……と思わせてこれがなかなか面白い。
一度で潰せるツブ、何回か突かないと潰れないツブ、
どんどん増殖していくツブ、他のツブを吸収してどんどん巨大化していくツブなど。
様々な種類のツブが存在し、ステージが進んでいくと
ツブす順番をきっちり考えないと10秒以内にクリア出来なくなってくる。
ツブを引き寄せて数秒後に爆発するボムや、
燃え広がってまとめてツブを消せるヘルファイアの二つのアイテムもある。
時にはタッチペンで全力の連打を、時には華麗なるタッチペン捌きを
時には腕ではなく頭でのパターン構築が必要になってくるゲームだ。
ルールこそツブを潰すだけと単純だが、ステージ構成はなかなか考えられている。

問題はモード。
100ステージをクリアした時のスコアを競うスコアアタック。
100ステージをクリアするまでの時間を競うタイムアタック。
この二つだけで、つまり「100ステージぶっ通しで遊ぶモード」しか存在しない。
1ステージが10秒以内に終わるとはいえ、100ステージはちょっとしんどい。
ステージは色々あるけど1度通してクリアしちゃうと2回遊ぶ気になれない。

アイテムも取ってつけた感が強いね。
確かにボムでまとめて吹き飛ばしたりするのは爽快ではあるし
それを活かしたステージもあるんだけど、
「タッチペンでツブを潰す」ゲームなんだから、
設置したら自動でツブを消すアイテムじゃなくて、
例えばタッチペンで突いた時の範囲が広くなるとか、
タッチペンで突く時の攻撃力が強くなるとか、
そういう「タッチペンで潰す操作」に絡めたアイテムであって欲しかった。
設置してまとめて吹き飛ばすだけってのはどうにも面白みが無い。

ツブを潰した時の「ぽよん」って音も個人的には微妙。
もっとパチン!と弾ける感じの方が良かったかなあ。
いっそオプションで音を変更出来るようにしても面白かったかも。
爆発音とか人間の悲鳴とかに設定出来るの。

200円って値段考えれば悪くないし光る所もあるんだけど、全体的に詰めの甘い内容。
1ゲームをもっと短くしてお手軽な内容にするか、
ゲーム性をさらに強化してじっくり遊ばせる方向にいくか。
どっちかに舵を切ってたらもっと面白くなったと思う。
惜しい一作。

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[ 2010/11/21 10:14 ] DSiウェアレビュー | TB(0) | CM(1)

面白い、がもう一押し「すべてがつながる気持ちよさ!コトバシる 」

コトバシるクリアしたのでクリアレビュー!
ファーストインプレで書いたがクリアレビューということで改めて。

すべてがつながる気持ちよさ!コトバシる | バンダイナムコゲームス

コトバシるはバンナムが500ポイントで配信するdsiウェアのソフト。
ごちゃまぜになった文字をタッチペンでなぞり、
正しい単語に並べなおす文学系思考パズルゲームだ。

NEC_0081.jpg

んま
ぴー


これだったらタッチペンで
「ぴ」「ー」「ま」「ん」となぞっていきピーマンで正解だ。
ヒワイな言葉じゃありませんからね!
簡略化してちょっと捻ったクロスワードパズルみたいな感じかな。

文房具や国の名前、スポーツなど様々なジャンルがあり、問題は全300問。
モードは全300問の問題をジャンル毎に5問ずつ解いていく「コツコツ遊ぶ」。
2つの難易度を選んでエンドレスでどこまで解けるかを競う「どこまでとける?」
文字ではなく数字と計算記号をタッチペンでなぞって
提示された解になる式を導き出して行く「ケイサンで遊ぶ」の3つだ。
「コツコツ遊ぶ」を解いていくと他のモードがアンロックされていく。
最初は上に書いたような4文字程度の問題ばかりだが、
どんどん進んで「早口言葉」とか「俳句」とかになってくるとかなりの手ごわさだ。

ルールは単純だし、もじぴったんとかと違い、
一つの答えを導き出すタイプのパズルゲームなので一度解いたら終わりではあるが、

悩み抜いてからタッチペンでズバッと解答を刻むのが爽快。
文字数の多い問題で全体をぼんやりと見ていると、
頭の中でバラバラの文字がちょっとずつ繋がってくる。
そのままピタッとハマッて解けた時が気持ちいいんだわ。まさにタイトル通り。
派手さは無いものの、手軽な操作と分かりやすいルールでコツコツと遊ばせてくれる。
なぞってる時の小気味良い効果音もさりげなくいいデキ。

クリアするとランクが表示されるんだが、
高ランクの基準が「ヒント機能を使ったか」と「ミスをしたか」の二つだけなので、
じっくり考えられるのもゆるくていいと思う。
あと、問題を解いた速さによって
「頭のやわらかさ ホイップクリームレベル」とか
「頭のやわらかさ かりんとうレベル」とか出るのがなんとなくナムコチックだぜ。

ただ、最初は面白かったんだけどとにかく地味で
難易度も一部のジャンル以外は低いので、
じっくりやってると結構飽きが来るのも早いね。
中盤くらいから大分ダレて来た。300問という問題も少なくは無いが、
ガッツリやると結構すぐ終わっちゃうのでそこまで多くも無い。
「どこまでとける?」も、
ランダムに表示されるだけで問題自体は「コツコツ遊ぶ」と一緒だ。
ちょっと淡白過ぎたかな。

あとこのゲーム、プレイヤーが知らない単語が答えになる問題に当たると
ヒント機能を使ってもまったくどうにもならない。
最終問題が「短歌」だったんだけど、
問題の5問中5問とも俺が見たことも聞いたことも無いもので。
ギブアップして表示された解答をメモしてリトライ、を繰り返してどうにかクリアしたわ。
いやだってこうしないとクリア不可能なんだもの!

価格を考えれば悪くないデキではあるんだけど、
ボリュームはともかくとしてルールはもう一捻り欲しかったかなー。
もうちょっと広がりのある内容にするというか。
音楽も大人しめだったので歌を入れるとかもっと弾けて欲しかったぜ。

いや、そうしていくと結局「もじぴったん」になっちゃうのか……。
分かったよ、じゃあ筋肉ムキムキのマッチョメンをキャラにして
wiiウェアにしてリモコンを使って体を動かすゲームにして
タイトルを「からだをきたえる気持ちよさ!マッスる!」に変えよう。
マッスル行進曲の続編まだかな。

ところでこのゲーム、スタッフロールがちょっと変わってて。
プログラマーとかプロデューサーとかそういう言葉が使われていない

「このパズルをかんがえたひと」「音楽をつくったひと」
「変なところがないか調べたひと」「実際に遊べるようにしたひと」
「ヒントなどをかんがえたひと」「絵をかいたひと」


こういう表記で、一つ一つに製作スタッフのコメントもついてくる。
手作り感が溢れて凄く良かったなあ。こういうのは好きだぜ。
で、「このパズルをかんがえたひと」のコメントがこれ。

「お父さんお母さんへお願いがあります。
お子さんが難しい問題で困っていたら 忙しい手を止めて一緒に考えてください」


いい台詞だ。感動的だな。だが(スタッフロールで言われても)無意味だ。

オープニングで出しましょうよこれは!
それだったら子供がいるどころか童貞の俺も「お、ちょっといいな」って思えたのにさ。

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[ 2010/11/16 06:11 ] DSiウェアレビュー | TB(0) | CM(2)
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