本作はDSで発売された特命戦隊ゴーバスターズに続いて横スクロールのアクションゲーム。
360度自由に動けて分岐もあるが、基本的には左から右への一本道を進んでいく構成だ。
操作はAボタンで攻撃、Aボタン連打でコンボ攻撃、Bボタンでジャンプ、Yボタンでガブリボルバーでの射撃。
アイテムを拾うと獣電ゲージを溜まり、Xボタンでアームド・オン。
アームド・オン中は一定時間攻撃が強化される。
敵を一体数倒してタッチパネル操作で必殺技のケントロスパイカー。画面全体に大ダメージ。
獣電ゲージを消費して様々な効果のある獣電池を使用することも出来る。
基本的に1人で進むが他のメンバーとは一部の場所を除いて自由に交代可能。
それぞれ遠距離攻撃が強い、ジャンプ力が高いなどの特徴があってコンボ攻撃も違う。
キョウリュウゴールド1人で進む交代ナシのステージもアリ。
その場合はちゃんとケントロスパイカーがザンダーサンダーに変化する。
難易度は「かんたん」と「むずかしい」を選択可能。
ステージ中に落ちているアイテムを拾うことで新しい獣電池が使えるようになったり、
ギャラリーのスチル写真が解放されたりしていく。
アクションゲームとしては非常にオーソドックスだね。
「プレイヤー」はキョウリュウジャーにエネルギーを送るという役割になっていて、
このあまりにもブレイブ過ぎる選択肢からゲームはスタート。
ストーリーは完全オリジナル。
これまで倒した敵が次々に蘇り、更にその裏で何か大きな野望が……?!的な展開だ。
まあゲーム開始時の時点で遊べるのは1-1のみだけど、
タイトルとクリア条件の確認だけは最終ステージも含めて全ステージ可能という謎の仕様で
いきなりラスボスのネタバレも見れちゃうんですけどね!
会話デモは基本的にフルボイス!
デーボス軍の喜怒哀楽を司る4人の戦騎も全員登場だ!
こいつは怒りの戦騎ドゴルド!お馴染みの「腹立たしい!」もあるぜ!
テキストがひらがななので妙に良い人っぽく見えるシュールなシーンも。
これじゃ謝りの戦騎だよ!
ボイスだと「今度こそ決着をつけてやる」的なニュアンスなのが分かるんだけどね。
このカオス様のセリフはキョウリュウジャー本編が変な展開になった時に使えそうだな!
いきなりレッドが上半身裸になって
爆発をバックにいい体を見せつけながらカッコいいアクション始めるとか!先週だこれ!
ステージクリア時にキョウリュウジャーを1人選んでの会話も可能!
こちらは選択肢も大分マイルドになっていて、正しい選択肢を選ぶと絆が深まるのだ。
絆が深まると戦闘中に援護攻撃が挟まったりする。
……くそっ!魅力的過ぎる選択肢だぜ!
誘惑に勝てなかった。
32歳で変身する戦隊のブルーってめっちゃレアだと思いますよ?!
フォトフレームを使ってキョウリュウジャーと記念写真できるモードがあるのでやっておいた。
公認様キターーーーーー!
フォトフレーム、クリアしても22個中3個しかオープンしないんだけど
後は雑誌連動や公式サイトでのパスワードなんだろうか……。
アクションゲームとしては前年のゴーバスターズDSに続いて子供向け。
滑る床や転がってくる巨大な岩といったアクションゲームの定番ギミックが増えていたり、
ザコ敵が一度に10匹くらい出て来て、
コンボ攻撃で吹き飛ばした敵が別の敵にぶつかってダメージになる要素もある。
難易度むずかしいだとホントに敵の攻撃力が跳ね上がり、
ボス相手はコンボを2回くらいで止めないと割り込んで攻撃されて大ダメージを受けるので
相手のスキを伺いながら背後から攻撃するテクが必要になってくるなど、
前作であるゴーバスターズDSから進歩は見られるものの、システムに捻りは無く、
ザコ敵の種類は3種類ほどでボスも同じキャラが何回も出てくるから単調だ。
ステージのバリエーションも少ない。
ゲームの展開に合わせて待機メンバーがボイス付きで喋ってくれる……のはいいんだけど、
セリフのバリエーションが少ないので同じセリフを何度も何度も聞くことになる。
しかも切れ目無く同じセリフややり取りを何度も何度も繰り返すのでめっちゃ不自然!
もうスイッチを押したのに「あのスイッチを押すんだ!」ってセリフを繰り返したり
壊せるブロックが画面外にあるのに「あれは壊せそうだ!」なんてセリフを言ったり
全体的に作りが甘いね……。
キョウリュウゴールドを操作してる時はトリンとキョウリュウシアンが喋るのは良いんだけども。
会話デモはフルボイスなのはいいが立ち絵のみで動きはなく
「画面が白くなってキャラの声だけが流れる」
なんて演出で誤魔化すシーンが頻繁に挟まって大分ショボいぜ。
BGMもオープニングで主題歌のインストがかかる以外はゲームオリジナル。
エンディングのスタッフロールも味気ないものでダンスも無し。
個人的に一番不満だったのは
ラッキューロがスクスクジョイロを使う時に「デデーン!」って効果音が無かったことですかね。
使えるロボはキョウリュウジン、キョウリュウジンマッチョ、
キョウリュウジンウエスタン、ライデンキョウリュウジンの4体なんだけど、
カミツキ合体が
「獣電竜の一枚絵がスライド→画面が光る→キョウリュウジン登場」という簡易演出で処理。
2画面ぶち抜きで登場してステップを踏むシーンとかは再現されてるが、合体プロセス省略はやはり残念。
ロボ戦は攻撃、ガード、遠距離攻撃の3つを使い分けて
最後に連打で発動する必殺技で倒すシンプルな内容。特筆するような点はナシ。
ゲーム的な進歩は多少見られるものの、
やはり今回も例年の戦隊ゲーと同じで6歳以上プレイ禁止なキャラゲーだね。
クリアまで遊んでてフリーズが2回、操作は出来るけど画面がブラックアウト2回とか
ややソフト自体が不安定な面も。
対象年齢が低いからってのは分かるんだが、
ゴーカイジャーDS、Wiiレンジャークロス、ゴーバスターズDS、キョウリュウジャー3DSと、
戦隊ゲーも大分シリーズも重ねてきたし、そろそろライダーゲーくらいの内容が見たいところ。
レンジャークロスは期待したら酷い目にあったぜ。
ダイスオーを移植してくれるだけでも嬉しいんだけどねー。