XBOXインディーズゲームに「Super Killer Hornet」なる斬新さ溢れるゲームが登場したのでレビュー。
インディーズゲームあんまり取り上げないので一応説明しておくと、
XBOX360のマーケットプレースでは普通のダウンロードゲームの他に、
マイクロソフトが提供するゲーム作成ツールで製作したアマチュアのゲームを
80MSP~400MSPでDL販売しているインディーズゲームというコーナーがあるのだ。
毎日のように国内海外を問わず様々な新作ゲームが配信されている。
しかしプログラム覚えたての素人が作った習作みたいなのが当たり前に並んでたり、
スペースインベーダーの劣化劣化劣化コピーくらいのゲームが
両手両足の指じゃ足りないくらいあったり
ただボタン連打するだけのアイデアも何もあったもんじゃないゲームが
両手両足の指じゃ足りないくらいあったり
ゾンビとNINJAが出てくるゲームが異常な量あったり、
年越しまでの時間をカウントダウンするだけのソフトがあったりと、
想像を越えたゲームが溢れる超カオス空間となっている。
全作品に体験版が用意されていて本当に良かったと思う。
稀にまっとうにアイデア溢れるソフトや
良い意味でアマチュアだからこそなノリのソフトもあり、
そういうのを頑張って発掘している人もいるのだ。
さて、今回紹介する「Super Killer Hornet」の価格は80MSP。
たまたま80MSP余っていたので購入してしまったのだ。
公式サイトのこのタイトル画面を見たら買わないわけにはいかん……ッ!
日本人には出せない、アマチュアならではの魅力が溢れたタイトル画面ですよ!
パッケージは「スーパーキラーホーネット」なのに
「スーパークレイジーキラーホーネット 特別なブラックレーベルエディション」って……。
クレイジーはどこから来たんだ。
ケイブの影響を強く受けたタイトルなのは分かるが、言語センスは負けてない。
ジャンルは2Dの縦シューティングで、「Arcade」「Black Label」という
何がArcadeで何がBlack Labelなのか分からない2つのモードがメイン。
モード開始時にBGMを5曲の中から選択できるという凝った仕様。
操作方法は方向キーで移動、Aボタンでショット、Aボタン押しっぱなしで貫通レーザー。
Xボタンでショット連射。ボムやパワーアップの類は一切無し。
実際にどんなゲームなのか見ていこう。
パッと見は普通の弾幕シューティングに見える。
とりあえず敵を倒していると上から「8×」というアイテムらしきものが。
キャッチしてしばらく進むと今度は「1」というアイテムらしきものと遭遇。
両方とると画面上に「8×1=」という表示が。
ま、まさか……。
次に「8」「72」「132」の3つの数字が登場するので「8×1」の答えになる数字をキャッチ……
計算ゲームだこれーーーー?!正解になる数字をキャッチすると得点倍率が1ずつアップ。
倍率が×2なら敵を倒した時の得点が2倍。×3なら3倍……と、どんどん上がっていくシステムです。
弾幕と戦いながら計算問題を解く!計算ゲームと弾幕シューティングの融合!
まさにけいさんゲーム大往生ブラックレーベルとでも呼ぶべき内容だ!
なるほどこれはクレイジーだわ。
ていうかケイブシューに影響を受けるのはいいけどなんで計算ゲームにするんだよ?!
「Black Label」は基本的に「Arcade」と大差ないが時間制限があり、
問題を解く度に残り時間が増えていくモードになっている。
敵の名前が「Ninja」とか「Geisha」とか
「Samurai」とかなのは少し狙いすぎですねと言いたいが、
本気でCOOLだと思ってやっている可能性も高い!
シューティングとしては適当にバラバラ出てくるザコ敵相手に
延々と戦い続けるだけなので完成度が高いとは言いがたく、
見辛い不規則なばら撒き弾を高速で撃って来る大型のザコが
常に出現し続けるせいで難易度がやたら高い。
パワーアップが無い割に自機のショット性能も低いから苦労する。
数字を追いかけながら何度も撃ち殺されていると、これが鬼トレだったんですね教授と涙したくなる。
面白くは無いが、弾幕シューティングと計算ゲームを組み合わせる発想と、
タイトル画面のセンスだけで80MSPの価値はあると思いました。
いやあ、外人の作ったこういうゲームを
日本にいながらジュース1本分の価格で買えるんだからすばらしいねインディーズゲームは。
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まあこういうインパクト勝負なやつがあってもいいよね。安ければ。
俺は好きな発想だ。