全ステージ全難易度でクリアしたのでDSiウェア阿・弥・陀のレビュー行くぜ!
DSiウェア「阿・弥・陀」公式サイト阿・弥・陀はコラビエが11月14日に500円で配信したDSiウェア。
順番通りに点をつなげていく子供向けっぽい単純なゲームなのに、
何故か「江戸・立身出世編」とか「昭和・四畳半物語編」とか
誰をターゲットにしてるのかまったく分からないシナリオになっていた
「
不思議な点つなぎ」を出したのもこのコラビエだ!
dsiウェア「不思議な点つなぎ 中世・メルヘン編」レビュー! 1作目の中世・メルヘン編に関してはレビュー済みなのでこちらを。
阿・弥・陀はあみだくじをモチーフにしたシューティングゲーム。
正義感の強い僧兵である鬼若と、若いが実力のある坊主の法然、唯一の女性陣である比丘尼の3人が
京都で妖怪退治をするストーリーだ。
公式ツイッターでこんなこと言っててちょっと笑ったので
キャラクター紹介ページは是非見て欲しいぜ。
キャラデザはなかなかいい感じ。鬼若の正統派熱血主人公な風貌は好みだ。カッコいい!

ゲームを起動するとタイトル画面でいきなり戦闘開始ッ?!
実は画面の指示に従ってアミダクジを繋げて「開始」の箱に弾を当てるとゲームスタートという、
チュートリアルと演出を兼ねた構成になっている。
不思議な点つなぎでもタイトル画面は
「点をつなげてドアを作ってノックするとゲームスタート」という作りになってたなー。
いいじゃないか、こういうの。

ゲームは全6ステージでそれぞれに4段階の難易度が存在。
ストーリー仕立てになっていて会話デモがあり、選択肢も登場。
分岐は無いみたいだけど片方はふざけた選択肢になってるのでつい選びたくなる。
どの選択肢選んでも鬼若はノリノリでやってくれるしね。
ストーリー自体は単純な妖怪退治モノで
そこまで凝ったものではないんだけどそれなりに楽しい。
システムは最初に書いた通りあみだくじが基本。
画面に5本のラインが横に並んでいるのでそこにタッチペンで線を書き込める。
画面左端に敵キャラ、画面右端に味方キャラが並んでおり、
味方キャラをタッチすれば弾を発射。
タッチペンであみだくじを繋げて弾を発射して敵をどんどんやっつけていくゲームだ。
もちろん敵も弾を撃ってくるので、線を書き込んでうまく軌道を逸らさないとダメージ。
画面内の敵を全滅させながら進み、ステージの最後に待ち構えているボスを倒せばクリアとなる。

ステージの中間地点にたどり着くと
自分のことを猛烈にプッシュしてくる地蔵が登場して回復してくれる。
そこからはゲームオーバーになってもここから再開可能。
地蔵のセリフのエフェクトは心の声で語り掛けてるってことなんだけど、
集中線がやたら自己主張強くて凄く気になる……。
次回作が地蔵のゲームだったら間違いなく買ってしまいそうだ……。
ただあみだくじで弾を当てるゲームというわけじゃなくて、
鬼若は2本足の敵に強く、法然は4本足の敵に、比丘尼は飛行してる敵に強いという相性があるし
弾を当ててゲージを溜めると特殊技を発動可能。
鬼若は強力なオート連射の高速弾、法然は引いた線のリセット、比丘尼は体力回復。
一回引いた線は法然の特殊技でしか出来ないのでかなり重要。
線を引きすぎると軌道が読み辛くなってグダグダになるんでね。
……と、いうわけであみだくじをモチーフにしたシューティングゲームで、
キャラ毎に個性もあったりと捻ってはいるんだけど全体的に練りこみ不足。
根っこのルールが単純すぎるせいで
連打!連射!線を引いて味方と敵を繋げる!敵に弾が当たる!
敵が弾を撃ってくる!線を引いて弾を逸らす!
また連打!連射!線を引いて味方と敵を繋げる!敵に弾が当たる!どうやっても最終的にこの繰り返しになってしまう。
「線を引いてから弾を撃つ」ではなく
「弾を撃ってから線を引く」なのは敵弾の接近をギリギリまで引き延ばす為ね。
全6ステージ×4難易度あるわけだけど全部この繰り返し。
連打!線を引いて軌道変化!また連打!
特殊技のゲージは「弾を当てれば当てるほど溜まる」なのでホントに連打勝負。
この連打&反射神経勝負がつまらないとは言わないけどずっとこれが続くし、
全部終わるころには右手が痛くなったぜ。
ゲームバランスも悪く、
難易度を上げるとザコ敵は弾が増えたり早くなったりするのに
ボスはあまり変化が無いのでむしろザコの方が強い。
さすがに最高難易度のラスボスはちょっと手こずったが
基本的にはザコよりボスの方が連射のゴリ押しが利きやすくて弱い。
敵を倒した時に手に入る魂でキャラをレベルアップさせる要素もあるけど
この魂がやたら溜まりにくく、
全ステージコンプした段階で各キャラのステータスはMAXの半分以下。
効果的に機能してるとは言い難い。
あと、1回見た会話デモはもう見れないってのも残念。
選択肢を選びなおして違う会話を楽しんだりは出来ないのだ。
「阿・弥・陀」をそのままタイトルに持ってくるセンスやキャラクター。
タイトル画面の構成に妙に味のある会話デモは嫌いじゃないし、
鬼若の「南無阿弥陀仏…」のセリフと共に
画面右から伸びて来た5本の線がフィールドをサッと横切って、
そのまま戦闘開始になる演出とかはかなり好き。
敵となる妖怪のデザインもいい感じで、ステージクリアごとに解放される妖怪図鑑もある。
決して手を抜いた作りじゃないのは分かるんだけどゲームとしては大味。
あみだくじをモチーフにして既存のゲームとは違うものを作ろうとしたところは評価したいし
システムをしっかり練りこんで、
もう少し弾の1発1発に重みがある構成にしていればまた違ったかもしれない。惜しい。
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キャラが立ってるし、面白そうな戦闘システムだし、
結構よさそうに見えてたんだけど…。
次回作が出るならぜひ改善して欲しいね。