

トロフィーコンプ&裏ダンジョンもクリアしたので
随分時間掛かったがデモンゲイズのレビュー行くぜ!
デモンゲイズ 公式サイトデモンゲイズは1月24日に角川ゲームスから発売されたVITA用のダンジョンRPG。
開発はエクスペリエンス。
ウィザードリィエクスや円卓の生徒、迷宮クロスブラッドシリーズなどのメーカー。
ここの開発スタッフが作るダンジョンRPGは面白い!という話を前から聞いていて
一度やってみたいと思っていたところにデモンゲイズが来たので買ったのだ。
デモンゲイズは自分のエディットしたキャラでパーティを組み、3D視点でダンジョンを探索するRPG。
迷宮の奥に潜む強大な力を持った半機械生命体デモン。
このデモンを使役できる魔眼(デモンゲイズ)の力を持った主人公が
冒険者たちの集まる宿屋兼酒場の竜姫亭を拠点として迷宮に繰り出し、
最深部で待ち受けるデモンを倒してどんどん仲間にしつつ、
なんだかんだあって世界を救ったりする内容だ。

最大5人パーティーで主人公以外の4人は自由にエディット出来る。
男女合計で45種類存在する立ち絵と種族と職業と名前とボイスを設定可能。
主人公は性別は男で種族も職業も固定だが、立ち絵だけは変更出来る。
立ち絵だけオッサンにしたり美少女とかにしておくとかもOK。俺はデフォルトのをそのまま使った。

3DのダンジョンRPGはそんなに沢山遊ぶ方じゃあないんだがこれは面白かった。
エディットしたキャラでパーティーを組んでダンジョンを探索し、
時にはダメージ床やトラップを潜り抜けていくというウィザードリィタイプの王道的な内容なんだが
操作や便利機能の作りが非常に丁寧。オートマップとミニマップ表示もあるし……。

一度行った場所をマップ上で指定するだけで自動でそこまで行ってくれる機能も便利。
戦闘は×ボタンでの高速化に加えて
「前のターンに行った行動をもう一度繰り返す」機能もある。
難易度も「ぬるい、あったかい、あつい、まるこげ」4段階でいつでも変更可能。
俺はあったかいでクリアして、クリア後のレアアイテム掘りの時だけまるこげにしました。
読み込みなどもほとんどなく、遊んでいてストレスが溜まらない仕様なのが非常にありがたい。


ダンジョンにはヒントメモを残すことが可能で、
ネット接続することで他のユーザーのメモを見ることが出来るんだが……。
なんかひどいことになってる!

メモはキャラの名前や動詞をはじめとする膨大な量の単語を組み合わせることで作成できるんだが、
「おおっと!」とかのwizパロに混じって
何故か「クンカクンカ」とか「ハァハァ」とか混じってるのでこんな惨状に。
単語を組み合わせて文章を作成ってシステムは、
本来は問題のある文章を作成出来ないようにするための仕様のはずなんだが……。
安全装置をつけるところに加速装置をつけてどうする!
ちゃんとヒントになってるメモも多いのでまあそれはそれで。
ダンジョン内にはサークルという場所が複数存在。
これをすべて発見して解放することでボスであるデモンが出現。
倒すとダンジョンクリアという流れだ。

このサークルにジェムという特殊なアイテムを捧げると敵が出現。
倒すと捧げたジェムに対応したアイテムが手に入る。
「剣のジェム」を捧げれば敵は必ず剣を落とすし、「鎧のジェム」を捧げれば必ず鎧を落とす。
ジェムは最大で3つまで捧げることが可能で
捧げると敵が強くなるが、落とすアイテムも良くなる」銅~金のジェムなんてのもアリ。
自分のパーティが装備できるアイテムを考えながら、
敵の落とすアイテムをコントロール出来るというシステムになっている。
まあ「ランダムでアイテムが出る」効果の無名のジェムを使うと
個別のジェムを使うよりランクの高いアイテムが出やすいので、
無名のジェムを3つ捧げて欲しいアイテム引くまで粘るのが基本。
というやや本末転倒なバランスではあるんだけども……。アイデアは面白い。

村正や正宗といったこの手のRPGではお約束のアイテムはもちろん。
それ以外のネタアイテムも盛り沢山でアイテムを収集する楽しみもアリ。
な、なにをするきさまらー!
これ以外にも抱き枕とか縞パンとかもアイテムであります。
縞パンはもちろん下着扱い。装備カテゴリに下着があるので男でも装備できる。
狙い過ぎだって?
手に入れたパンツを頭に装備できるライブアライブ近未来編に比べれば、
下着を下着としてしか装備できないデモンゲイズの方がまだ健全ですよ!
「村正」のパチモノである「村止」が手に入った時は笑った。
しかも結構強いんだよな村止。
入手が限られたレアアイテムである神器のジェムを捧ることで神器もゲット可能。
これは装備することで対応したスキルを使えるようになる特殊アイテム。
キャラエディットと組み合わせることで自由にパーティをいじれるのだ。
例えばサムライにレンジャーのスキルをつけたり、アサシンにヒーラーのスキルをつけたりね。
神器を装備することでしか使えるようにならないスキルも存在する。
基本は5人パーティだが、仲間にしたデモンを6人目のキャラとして戦闘中に召還可能。
行動するたびにデモンゲージが消費され、
これが0になると暴走して見境無く襲い掛かってくるというリスクはあるが
こちらから行動は指示できないものの、どいつもこいつも強力なスキル持ちで頼れる仲間。

特にマルスのボスキラーっぷりは最後までお世話になったぜ。
連れて行くだけでパーティのステータスに大幅な補正が掛かり、
隠し通路が見えるようになったり、ダメージ床を無効にしたりとデモン毎に特殊な効果もある。
戦闘中に召還できるのは1回に1人だが最大で3人まで連れて行くことが出来る。
ちなみにデモンは男もいるけど大半が半裸の女か全裸の女である。

とにかく遊びやすい内容でダンジョンも理不尽な仕掛けは少ないが、
ワープゾーンや回転床など適度に悩まされる要素はある。
ボスも要所要所で「こいつ強くね?!」ってのを配置してあっていい緊張感。
ラスボスはめっちゃ強くて、攻撃パターン見切って対策の仕方が分かるようになるまで何度も死んだぜ。
まさに総力戦でやっと倒せた時は嬉しかった。やっぱラスボスはこうでないとな。
ゲームバランスは簡単過ぎず、難しすぎずでちょうどいい調節だと思う。
BGMも質が高い。
拠点となる竜姫亭のBGMは実に癒されるし、
デモン戦の「Natural born dolls」のカッコ良さは脳汁出るレベル。
戦闘前の会話からBGMスタートする演出が、曲のイントロとバッチリハマってて燃える。
静かなイントロからのこれぞボス戦!という盛り上がりが本当にいい。
デモン戦が始まってBGM流れる度に「来た来た!」ってなるわ。

ストーリーは特に期待してなかったんだけど、
キャラはみんないい味出してるしシリアス展開もあったりで悪くなかった。

序盤でモブ冒険者たちとバカ騒ぎするシーンはお気に入り。
この画像見るとまだ平和だったころのデモンゲイズを思い出すぜ……。

こちらは竜姫亭の管理人でメインヒロインのフラン。
メインヒロインなので主人公とイチャラブ展開を繰り広げるんだけど、
基本的に主人公は選択肢以外で自分から喋ったりはしないので
「なんかいつのまにか主人公と管理人さんがラブラブになってる?!」ってなったなあ。
イチャラブというより、管理人さんが一方的に砂糖袋でドッジボールを仕掛けてくるようなシナリオ。
まあこれはこれで面白かったから個人的にはアリ。

ヒロイン勢だと葬儀屋のプロメスが一番好きかな。圧倒的に可愛い。


脇役だと道具屋のレゼルムがお気に入り
割と褒めるとこが無いくらいにダメな奴なんだが、
時たまいい事を言ったりとなかなか憎めないキャラ。
ギャグシーンでの扱いが色んな意味でひどすぎてツボ。

全キャラで一番好きなのはやはりランスローナ先輩。
先輩のデモンゲイザーで序盤に主人公をサポートしてくれる役回りだ。
このデモンゲイズというゲームは狙い過ぎなネタとかキャラとか設定が多いんだが、
間違いなく一番あざといのはランスローナ先輩ですよ!燃え的な意味で!色んな意味でずるいぜ。

そんな楽しいゲームだが、
欠点はまずマップが見づらくて変なところで道に迷う点。
……が、こちらは3月のアップデートでマップ表示が改善されたので問題なくなった。
ボスであるデモンの攻撃パターンが
「壁役となるザコを定期的に召還&自動回復」頼りなのがほとんどなので
ややバリエーション不足に感じた。
デモン以外にもボスや強敵はいるし個性付けはされてるんだけどね。
強力なスキルが結構決まってるので、
パーティや戦闘方針が固まってくると戦闘がやや作業的にもなってくる。
サークルの説明の時にも書いたが、無名のジェムが万能すぎてシステムが生かしきれてない点。
攻略が完全に一本道なのはまあいいとして、サブイベントみたいなものもほとんど無い。
竜姫亭で住人からの依頼を受けることは出来るんだけど、
メインイベントを進めると自動的にクリアになる依頼ばかり。
ヒントを頼りにダンジョンに隠されたキノコとドクロを探すサブイベントはあるんだが、
これは面倒なだけであんまり面白くなかった。
本編にまったく関係ない依頼でもっと楽しいイベントが欲しかったね。
ダンジョンに出発して竜姫亭に戻るたびに管理人さんから家賃を徴収されて、
ゲームを進めるごとにどんどん家賃が高くなっていくシステムは完全に余計。
最初は厳しいが、中盤入って稼ぎが安定してからは完全に空気になるので、
ゲーム開始直後が苦しくなるだけの要素になってる。

ストーリーは悪く無いが割と強引な展開が目立つし、
狙いまくりなお色気要素や下ネタもやや好み分かれるところね。
管理人さんとかちょっと気を抜くとすぐ脱ぐからな!
「また管理人さんが脱いでる!」ってレベルだった。
あのブラジャーの構造が未だによく分からん……。
ノリは好みが分かれるところだけど、オーソドックスかつ非常に遊びやすく作られていて、
この手のジャンルをやったことが無い人でも入りやすい一本だと思う。
パーティを強化させつつサクサクとダンジョンを探索していくのが楽しかった。満足。
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恐らくレゼルムとやらのおかげでヒントメモに尻という単語があるのだとみた。