絶対SIMPLE主義

死力を尽くしてSIMPLEシリーズを応援するブログ

小粒ながら暖かいRPG「セパスチャンネル」

先日クリアしたセパスチャンネルのレビュー行くぜ!

セパスチャンネル」はGモードが500円で配信するdsiウェア。
ジャンルはRPG。携帯アプリからの移植作品となっている。

外界から完全に隔離され、国家という概念が無く、
複数の企業によって動いている街、サンライトシティ。
セパスチャンと名乗る謎のDJによる
違法放送が流れるこの街に起こった異変の真相を突き止めるために、
4人のキャラクターを操作するRPGだ。
メンバーは記憶を失った少年、ボーイ。影を失くした少女、ガール。
お腹を空かせた犬のザ・ワン。そして……。

独特の世界観とマザーを彷彿とさせるドット絵。
そして温かみのあるテキストが特徴の本作。
まあ、純粋にRPG部分だけを見ると凡作ってとこかな。
基本は一本道で同じ場所を行ったり来たりのおつかいイベントが多く、
マップもそんなに広くないせいでやや面倒。
戦闘は攻撃、アイテム、特殊技、ガードを選択して戦う
オーソドックスなコマンド式で、
武器や防具やアクセサリーといった装備の概念はなく、
アイテムは重要アイテムを除くと消耗品だけと非常にシンプルだ。
ここら辺は携帯アプリ移植だなあという印象。

ただ、レベルアップした時にもらえるポイントを
上げたいステータスに振り分けて強化していくんだけど、
これをいつでも振り分け直せるのは独特。
例えば力にガン振りして進んでいて、物理攻撃が聞き辛い相手に出会ったら
特殊技の効力が上がる「精神」に振りなおすとか、
敵の攻撃が強すぎると感じたら「守り」重視の振りにして進むとか出来る。
特殊技には「攻撃4/守り4/素早さ2以上」
みたいな使用条件があるのでそこら辺も考えないといけない。

ガードすると特殊技を使うための「知力」が回復するんだが、
1回ガードするだけで4分の1くらい回復する上に、
知力を回復するアイテムが存在しないため、
普通のRPGに比べてガードを使うタイミングが重要になってくる。

シンプルなシステムながらこういうところは結構独特で面白い……んだけど。
強力な特殊技がある程度決まってるせいもあってそこまで活かせていないかなぁ。
ガードもラスト以外はそこまで使わなかった。

ていうか、真ラスボスが強すぎて台無し。
真ラスボスと戦えるようになるのは大体レベル20前後ってとこなんだが、
そのレベルだとまず勝てず、さらに10レベルほど上げないとまったく歯が立たない
なんせステータス振り分けで素早さをカンストさせても先制を取れないし、
守備力をカンストさせても一撃でこちらの体力を半分は奪ってくる。
しかも全体攻撃を混ぜながら2回攻撃してくるからひどい。
「仲間全体の体力を回復+体力0で気絶してる仲間も復活」という、
普通のRPGだったら反則レベルの特殊技を使える仲間が2人いるので、
前衛2人はひたすら攻撃、後衛2人は適度にガードを挟みながら回復。
というパターンを組んで、後はクリティカルや2回攻撃で
回復役が死なないように祈ってようやく勝てるか勝てないか、という話。
こう書くとやりがいがありそうだけど
ルーチンワークの繰り返しだからかなりだるかったぜ……。
ラスボスと真ラスボス。
ステータスが違うだけで攻撃パターンがまったく一緒というのもちょっと面白みがない。

そんなわけでRPGとしてはそこまでデキが良いというわけではないんだが、
世界観やキャラ、テキスト、ついでに音楽は実によく出来てる。
舞台となっているサンライトシティは、
企業に勤めてる人間とそうでない人間で貧富の差が激しく
警察は存在するものの、企業の利益第一でそれ以外は二の次。
コクミン放送局、という名前は出てくるが、国という概念が存在しないため、
「コクミン」という言葉がどういう意味なのかほとんどの人間が知らなかったり、
物質世界とは別に精神世界が存在したりとなかなか面白い世界観で、
あっさりしたグラフィックだけど地域ごとの雰囲気なんかもよく出てる。
あちこちに出てくる詩なかなか味わい深い。

温かみがあってそれでいて時折グサリと毒を刺して来るテキストも実にいい。
特に船の乗客がセパスチャンの放送について語る時のセリフとかはかなりえぐいね。
メインキャラの内面も良く描けている。
個人的にはガールが好きだなあ。頭のかたつむりもキュート。
セパスチャンにもなかなか感情移入できたぜ。

ホフという博士キャラの顔が火の鳥の猿田彦そのまんまだったり。
精神世界に行く為に使うアイテムが「LSドロップ」だったり。
博士が栽培しているのが麻薬の原材料になるものばかりだったり。小ネタも多し。
おさわり探偵小沢里奈で夢の世界に行くために
「紙に包んだキノコを電子レンジであっためてその匂いを嗅ぐ」
というシーンがあったがそれを思い出すな。
最初にも書いたが犬の名前が「ザ・ワン」だったり、
親の七光りキャラの名前が「セブンライト」だったりするセンスも好きだ。

スーファミ時代の名作RPGを思わせるどこか懐かしい雰囲気。
テキスト一つ一つがよくて、キャラがちゃんと生きてる。
ガイア幻想記とかが好きな人は結構ツボじゃないかなこれー。
こじんまりとまとまり過ぎてる感はあるけど面白かった。
エンディングは賛否分かれてるが、謎とか全部解いた上で
いい意味で「この後どうなるんだろう?!」って期待を持たせるラスト。
個人的には好きだね。

RPGとしては特筆する点はあんまり無く、
世界観とキャラが合うかがすべてって感じなんで気軽にオススメとはいかないのが残念。
システムがシンプルっていうのは、
500円のdsiウェアのRPGとしてはむしろ長所にもなる。
マップもあって次にどこに行くか分かりやすいし、戦闘のテンポもいいから、
お手軽なRPGが遊びたいって人にはいいとは思うんだけど、
真ラスボスの強さだけが……ここんとこが惜しかったわ。

とはいえ、これまで遊んだdsiウェアの中でもかなり気に入ってる作品。
携帯アプリ移植作品でも、このセパスチャンネルやラビ×ラビみたいなのは大歓迎だぜ。


関連記事
このエントリーをはてなブックマークに追加
[ 2010/10/17 10:25 ] DSiウェアレビュー | TB(0) | CM(0)
コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
この記事のトラックバックURL

日本のSIMPLEシリーズ人口
ad by google
カレンダー
07 | 2019/08 | 09
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
プロフィール

DAIKAI-6

Author:DAIKAI-6
誰かが言っていた……。
夢見る心は
自由で真っ白なキャンバス
だってな!

連絡用アドレス
daikai10@infoseek.jp

※2chから転載禁止処分を受けた
ブログのリンク・転載は
ご遠慮願います

メールフォーム(意見・連絡等などあればこちらから)

名前:
メール:
件名:
本文:

FC2アクセス解析