仮面ライダーバトライド・ウォー発売記念企画!平成ライダーゲーム16作品連続レビュー! 6本目はこのゲーム!

「ここがブレイドの世界……」

PS2版仮面ライダー剣は
555に続くPS2での平成ライダーゲームとして2004年12月9日に6090円で発売。
開発は今回もデジフロイドだ。
仮面ライダー剣といえば
今やってる「ドキドキプリキュア」がトランプモチーフのプリキュアで、
しかもスペードのプリキュアであるキュアソードに変身する女の子の名前が剣崎真琴。
敵の幹部に烏丸所長役の人が声やってるキャラがいたりと、
製作スタッフが狙ってるとしか思えないくらい融合係数の高い内容になっていて、
俺はいつも見ていて「剣崎!」って叫んでしまうのだ。

OPは本編の二期OP曲である「ELEMENTS」と共に流れるオリジナルのCGムービー。
ライダー同士のバトル中心の内容で今回もデキがいい。
最近のライダーゲーはゲーム中のポリゴンモデルを使ったものばかりでこういうの無いのよね。
バトライド・ウォーはちゃんとOPがCGムービーだったが。

キャラ選択画面は555と同じく顔写真が並んでいるが、
レイアウトがブレイラウザーを意識しているのが扇状になっている。
この背景のスポットライト、よく見たらブレイド1期OPの再現か!
登場キャラはライダー側が仮面ライダーブレイド、ギャレン、カリス、レンゲル、
ブレイドキングフォーム、ワイルドカリス、たい焼き名人アルティメットフォーム。
アンデッド側がローカスト、ディアー、トリロバイト、
ジャガー、ボア、イーグル、コーカサスビートル、バット、ゼブラ、ピーコック、プラント、
モス、センチピード、オーキッド、スパイダー、タランチュラ、ジョーカーとなっている。
モードはブレイド、ギャレン、レンゲル、カリスから
1人を選んでアンデッドと戦っていくふういんモードがメイン。
後は好きなキャラを選んでCPUと5回戦う1Pバトルモード。
対人戦用の2Pバトルモード。
キャラを自由に選んで対戦出来るフリーバトルモード。
他のモードでゲットしたポイントでミニゲームを遊ぶズームでビンゴ!モード。
ゲットしたカードを閲覧できるデジタルカードモードなどだ。

今回も格闘ゲームだが操作は〇ボタンで攻撃、×ボタンでカードの使用、LRでカードのシャッフルのみ。
相手の体力が減ると×ボタンで超必殺技発動。
今回も超必殺技はボタンを押した瞬間に発動してデモに移行する。
一応方向キーと〇ボタンの組み合わせでいくつか動きが変化したりはするが……。
ゲームとしては前作と同じくらい底が浅い。
アンデッドやキングフォーム、ワイルドカリスはカードが使えないので、
超必殺技が撃てるようになるまで〇ボタンでの攻撃をしまくるしかない。
キングフォームとワイルドカリスがカード使えないのはおかしいだろ?!

超必殺技は発動するとお互いにボタンを押すように指示が出る。
攻撃側の押したボタンと防御側の押したボタンが違っていれば攻撃命中。
合っていれば攻撃失敗と、完全な運任せ。
この時の「どれかひとつボタンをおせ!」「どちらがかつか?!」の表記で気が抜けるぜ……。
相手の体力が減るとBGMが切り替わる演出は前作と同じなんだが、
何故か本編の挿入歌である「覚醒」でも「rebirth」でもなくOPの「ELEMENTS」が流れる仕様。
違うじゃん?!「ELEMENTS」はめっちゃ名曲だけど
あくまでもOPであって挿入歌として使われたのは確か1回だけじゃん?!
嵐の中に飛び込ませろよ!何も迷ってなんかいないんだよ!
嵐のような時代も端から見りゃただのクロニクルだろ!

前作以上に子供向けの内容にはなっているが、
必殺技の再現やグラフィックは今回もハイクオリティ。
演出に関してはファイズゲーに続いて最近の仮面ライダーゲーに負けてないぜ。

やや省略されてはいるが、キングフォームの登場デモで変身シーンを再現してるのも嬉しい。
前作のファイズはストーリーモードが存在しなかったが、今回はちゃんとふういんモードが存在。
剣崎だったら広瀬さんが、橘さんと始だったら剣崎が、
睦月だったらスパイダーアンデッドがナビ役として合間合間に話しかけてくる。
剣崎が始に抗体に関する話をしたり、原作にそったボイスの種類はなかなか豊富。
橘さんでプレイしてる時の剣崎の「やっぱ一流だよなあ、橘さんは!」とかも好きですね。
あとレンゲルでふういんモードをクリアした時の
めっちゃ嬉しそうに喜ぶスパイダーアンデッドがちょっと面白い。
レンゲルは洗脳が溶けたのが本編終盤という遅さだったのでこのゲームではずっと洗脳状態です……。

アンデッドを封印するシーンもちゃんとあるのがいいね。
これ効果音も含めて好きなんだわ。
こうやってふういんモードでアンデッドを封印していくと技が増えたり
アンデッドが他のモードで使えるようになったりしていく仕様も実にらしい。

ギャレンの封印モードラストはギャレンvsピーコックアンデッド!

このバトルで超必殺技を使った時のみ叫ぶ「ザヨゴォォォォォォォ!」の声は
最近のゲームで再録された音声よりも気合入っていていい!
声がピーコックアンデッド限定ってのもいいね。
最近のライダーゲーでもこの掛け声はあるんだけど相手が誰であっても「ザヨゴォー!」って叫ぶので、
しょうがないんだけどちょっと違和感……。

バーニングディバイドの再現っぷりも燃える。やっぱ橘さんはいいわ。
ギャレンはヘタレてる時はどのライダーよりもカッコ悪いんだけど
カッコいい時はどのライダーよりも熱いっていうふり幅のデカさが魅力だよね。
ネタ要素の強いサブライダーはブレイド以降も沢山いたけど、
色んな意味でギャレンを越えられるライダーがいないのはそこだと思う。
橘さんの名セリフだと一連の「ザヨゴォォォーーーー!」の流れや「この距離ならバリアは張れないな!」
「ジョーカーは……相川始は渡さない!」などが外せないとこだが、
個人的にはレンゲル相手に言った
「君が最強のライダーかもしれない。でも俺は君を止めるために戦う!」が一番印象深いなあ。
ディケイド相手に言ってもらいたかった。
ちなみにブレイドvsギャレンやると剣崎の「本当に裏切ったんですか?!」のセリフも。
本編と違ってちゃんと聞き取りやすいセリフになっております。
これは本編の必死で叫んでる感じのが一番いいよね。
仮面ライダーバトライド・ウォーにこれをトロフィーで入れるのはちょっとずるいよ!

こちらは前作のスロットマシンモードに当たるズームでビンゴモード。
画面に表示されたドアップのキャラが誰かを当てるミニゲームで
クリアしていくとカードが手に入っていく。
子供向けだから簡単かと思いきや時間ギリギリにならないと判別が付かない!
これは……誰だ?!

あ!剣崎!剣崎!

こうやってカードをすべて集めていくと出現する最後の隠しキャラが
たい焼き名人アルティメットフォームというナナメ過ぎるチョイス。
いやいやいやいや!1話限りのギャグ回のキャラじゃないですかこれ!
本当に「ただの人間だ!」じゃないですか!
前作のオートバジンよりは意外性があるけども!上級アンデッドを怯ませた強キャラですけども!

性能は最低で当然カードも使えないんだが、
「アルティメットタイヤキアタック」という謎の超必殺技が存在。
燃える鉄板を押し付けて相手を焼く原作再現が光る技で、
鉄板を出す時の炎のエフェクトがやたらカッコ良い。

これでカテゴリーキングもイチコロだぜ!
勝つとたい焼きのマークが勝利マークとして輝いたり、無駄に作りこまれたキャラである。
「アルティメットフォーム!スペシャルターボ!」とかセリフもちゃんと再現。
意外性のある隠しキャラを入れるならこのくらいの作りこみは欲しいよね。
いや、クライマックスヒーローズに関する文句じゃありませんよ。
たい焼き名人アルティメットフォームがキャラとして使えるライダーゲーは
恐らく未来永劫出ないと思うのでそういう意味でも貴重ではあるな。
ガンバライドがあと100弾くらい続いて
桜島一号やがんがんじいやタックルも参戦してネタが無くなったらあるかもしれんが……。
前作に引き続きゲームとしては本当に小さい子供向けって内容。
例年通り発売時期の関係で本編中盤までの再現となってはいるが、
グラフィックと演出は文句無いし、前作に比べて小ネタや原作再現デモも増えている。
ギャレンに後ろに飛びながらの銃撃が無い点や、
挿入歌の件は残念だがキャラゲーとしてはまあまあ満足いく内容かな。
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「仮面ライダー響鬼」
鍛えてますから!
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PS2版は日本語吹き替え版とか言われてたのはなんか笑ってしまった